2010年11月11日11時現在、アマゾンランキング(明治維新のカテゴリ)で、100位以内に星の書籍5冊がランクイン。

第19位 偽りの幕末動乱(だいわ文庫)


第42位 坂本龍馬 その偽りと真実(静山社文庫)
『坂本龍馬 その偽りと真実』

第55位 偽りの明治維新ー会津戊辰戦争の真実(だいわ文庫)


第77位 最後の幕臣 小栗上野介(ちくま文庫)


第79位 奥羽越列藩同盟(中公新書)
奥羽越列藩同盟

第83位 長岡藩軍事総督 河井継之助懼 武士道に生きた最後のサムライ (ベスト新書)


第92位 会津藩 斗南へ〜誇り高き魂の軌跡〜
新装版 会津藩斗南へ

なお、『坂本龍馬 その偽りと真実(静山社文庫)』について、アマゾンで2件頂いたレビューをご紹介します。

投稿者 やちよ 様
坂本龍馬とはいかなる人物だったのでしょうか。
そして、龍馬を取り巻く多くの俊材達の活躍にも関心がありました。 当時の複雑に絡み合う人間模様について、深く知りたいと思いました。
「坂本龍馬 その偽りと真実」には、刻一刻と変化する社会情勢の荒波を泳ぎ渡ろうとする龍馬が見事に描かれています。とても勉強になりました。

幕末の革命家達は激しい気性の持ち主が多かった中で、意外だったのは、龍馬はごく「普通の人間」だったということ。この事実は、私には、とても勇気を湧かせてくれる言葉でした。誰でもが、その人の努力で龍馬のようになれるのかな。

龍馬は海舟と知り合って百八十度見方が変わったのですね。頭脳明晰な高杉晋作には大いに触発されたことでしょう。桂小五郎や西郷隆盛といった実務派の連中を手玉に取る無鉄砲さは痛快です。小松帯刀との出会いについても詳しく説明がされています。龍馬の周りの人物を丁寧になぞり、いかに優秀な彼らと接して、龍馬が成長していったのかがよくわかりました。人間はみな平等、そして、平和が好きで、南国の太平洋を眺め暮し育った龍馬の伸び伸びした屈託のない性格を彼らが好んだのも頷けます。

龍馬はベンチャービジネスの先駆者だったのですね。大切な持ち船を何艘も失い、惜しい人材をも亡くしてしまい、龍馬の周りはトラブル続き。一介の浪人が階級社会の中で活動することの難しさ、批判や妬みを受け続けました。金で転ぶ便利屋だとか、策略家だと言われ続けたようです。五代友厚や伊藤博文はグラバーと直接話すことができたが、龍馬はそうではなかった。彼の焦り、金策の苦労がありありと描かれています。 打たれ強い龍馬、敢然と立ち向かう強情な龍馬、そして龍馬の影の部分や弱点も解説されています。

特に後半が盛り上がって面白い。いくつも新しい発見がありました。幕末維新の荒波を乗り切り理想郷を目指して流星の如くキラリと光って消えていった薄命の青年、龍馬の残照を感じずにはいられない一冊です。


投稿者 匿名 様
「坂本龍馬 その偽りと真実」の広告を新聞で目にしたときに、アプローチが面白い、読んでみたいと思いました。その後、数日も経たないうちに、著者の星亮一さんが大学院の先輩だということがわかり、これは読まないわけにはいかないとなりました。

動乱の世の中にはいつもヒーローの存在が浮き彫りにされます。いつの世にも常識にこだわらずに変化のエネルギーにかえていく力を持った人物が、未来を先導すべく登場します。一方、そこには変化をきらう対抗勢力の存在が同時に見え隠れするのが常です。龍馬の生きた時代も、現在と変わらず、心持ちや行動の如何様かで、自分をとりまく社会が変化していきます。世界経済の動向が地球規模で大きく変わろうとしている今、新しい波を読みながら時代を泳ごうとするときにも、先導者の志の基礎となる思想によっては、到達地点や社会の様相は変わっていくのでしょう。葛藤に与しない大らかで清らかなリーダー格の精神は、我々の心の道標となっています。

龍馬の行動の根底にあった自由と平等の哲学の一環を検証しつつ、維新研究に一石を投じる著者に誠実さを読み取りました。




また、同カテゴリで、第43位に『偽りの明治維新ー会津戊辰戦争の真実(だいわ文庫)』があります。

こちらのレビューも1件頂いておりますので、ご紹介します。

投稿者 瑠明 様
戦勝者に人はなびきます。そうした人達は敗戦者の会津を見放しました。 しかし、会津はみずからの正義を訴えるために死をかけて戦いに臨んだのです。なぜに私達が朝敵なのですか。いまは見捨てられても、必ずや歴史が証明してくれる。「そういう思いで、会津藩兵は戦場に向かい、白虎隊の少年達も自刃しました」

御所に向かって発砲した長州が許され、どうして天皇擁護の会津が朝敵とされたのでしょう。京都守護職の松平容保は、天皇から絶大な信頼を受けていたではありませんか。
以前から私が知りたいことでした。
本書は、そうした疑問に懇切丁寧に解説してくれています。

薩摩や長州といった幕末史の主な人物の紹介が的確にされ、分かり易く整理して
あります。当時の世相をよく理解でき、難なく読み進められました。

容保は岩倉具視のような政略に富んだ政治家ではありません。
会津は最後まで一丸となって闘いました。
会津士族は命を懸けて君主に尽くしました。
会津女性の強さに驚嘆します。
「会津ならではの倫理、道徳、美学があった」
畳み掛ける文章が胸に迫ります。

坂本龍馬に重要な役回りのあったこと、そして薩摩土佐盟約の存在を
本書で初めて知りました。
悲惨極まりない会津処分は小心な木戸孝充によるものだったのですね。

本書には薩長が知られたくない多くの「真実」が書かれています。
歴史はその裏を知ってこそ面白いですね。
とても読み応えのある一冊でした。

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みなさん、ありがとうございます。

星亮一の旅 常陸太田

11月17日、星は常陸太田に行き、常陸太田市郷土資料館を見学した後、
佐竹寺を参詣、徳川光圀の隠居所の西山荘をまわってきました。

梅津福次郎の像。たいへん偉大な方です。



学芸員の方と。


佐竹寺








西山荘



『平太の戊辰戦争ー少年兵が見た会津藩の落日』(KKベストセラーズ)が新聞に掲載。

『平太の戊辰戦争』が好評発売中です。

[福島民報 2010年11月13日]
「ふくしまの本」


[福島民報 2010年11月7日] 会津若松市・西沢書店調べ
「福島県内ベストセラー」第2位にランクイン!
写真(左)、掲載ランキングをクリックで拡大! 写真(右)は、主人公の平太です。
『坂本龍馬 その偽りと真実』

親子がみつめた、会津藩の死闘

白虎隊とは別に、父親と同じ部隊に所属した15歳の少年兵・平太。戊辰戦争における激戦の地・越後を転戦し、過酷な運命をたどることになった平太は、目の前で繰り広げられる戦争の実態を克明に記録していた。
大混乱の中、瀕死の父を裸足で背負って辛うじて逃げのび、父の憤死を看取った平太の日記からは、「もうひとつの戊辰戦争」ともいえる現実が浮かび上がる。
本書は、維新の大河に翻弄されながらも、必死で戦い、生き抜いた平太の視点をもって、戦争と、人間の現実のあり方を見つめ直す。



お楽しみ下さい。








以下は昔、星が平太について取材をしたときの写真です。

平太の生家。


平太が着用した軍服。