『会津と長州 まだ同席できぬ』 長岡で8・11月 別々に歴史シンポ

 戊辰戦争で戦った旧会津藩領と旧長州藩領の自治体がそれぞれ新潟県長岡市で歴史や観光行政をテーマにシンポジウムを開く。会律と長州が同席する案もあったが、「時期尚早」としで見送られた。8月と11月に、別個に開くことになった。
 長岡市は長州藩などと戦った長岡藩領で、会津藩とは同盟関係にあった。敗れた家老の河井継之助らが会津藩に逃げようとしたことでも知られている。シンポジウムは長岡市が進めている郷土を見直すキャンペーンの一環として計画された。
 当初、長岡市は旧会津藩領と旧長州藩領の自治体を一堂に集めて開こうと打診したが、同席には抵抗感がある自治体もあったため見送った。
 1回目は8月4日に会津若松市の菅家一郎市長と只見町の小沼昇町長を招いて、長岡市のホテルのホールで開く。2回目は11月24日に山口県萩市の野村興児市長と同県下関市の江島潔市長を招き、同じホールで開く。
 長岡市の森民夫市長と新潟県小千谷市の関広一市長が両方のシンポジウムに参加する。
 内容は今後詰めるが、午前中に首長が話し合い、午後は幕末史の研究家や作家を招いたシンポジウムを開くことにしている。入場は無料だが、事前に整理券を発行する予定。
 森市長は「まず交流を深めることが主眼。史跡保存や観光行政などについて話し合ってもらうことで、歴史を生かしたまちづくりの参考にしたい。今回だけでなく、来年以降も開催したい」と意欲的だ。



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