星亮一 今日の一言

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2011年6月30日(木) 原発、津波、政治
避難勧奨地点に113世帯指定=福島・伊達市の4地区―政府
時事通信 6月30日(木)15時32分配信
 政府の原子力災害現地対策本部は30日、福島県伊達市4地区の106戸113世帯について、福島第1原発事故で警戒区域や計画的避難区域から外れているものの、被ばく線量が局地的に高い場所(ホットスポット)に当たるとして、「特定避難勧奨地点」に指定したと発表した。現地対策本部は同日、伊達市に結果を通知。今後、南相馬市の一部についても指定を検討するという。
 特定避難勧奨地点に指定されたのは、積算被ばく線量が年間20ミリシーベルトを超える恐れのある伊達市霊山町石田(19戸21世帯)、上小国(30戸32世帯)、下小国(51戸54世帯)と同市月舘町相葭(6戸6世帯)の4地区104カ所にある113世帯。
 伊達市は7月1日、対象の全世帯に通知を郵送する。政府は今後、対象住民への避難支援を行うとともに、線量のモニタリングを月1回ほどのペースで継続し、結果を住民に情報提供する。 
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風 土 計     2011.6.29

 敬意と尊敬は似て非なるものだ。立場に敬意は払っても、立場で尊敬されるわけではない。菅直人首相は、おざなりの敬意すら失ったように見える

▼せいぜい残るのは自尊心。退陣を表明した後の人事には、そんな首相と、そんな首相にすり寄る人、先の見えた「立場」からそそくさと遠ざかる人の姿ばかりが目立つ。和が求められる時に参院自民からの引き抜きは、まるでけんか腰だ

▼「あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの」という菅夫人の著書が話題になったものだ。確かに菅首相になって変わった。大震災は日本の表情を一変させただけでなく、長い年月をかけて進んだ政治の劣化を浮き彫りにした

▼その象徴としての存在感が、今の菅首相の「立場」だ。権威と威厳も、似て非なるもの。首相には絶大な権威が与えられている。それを威厳と取り違えるような人物に「立場」を与えることのおぞましさを、今回は嫌になるほど痛感する

▼こんな折に「平泉の文化遺産」の世界遺産登録が決まったことに、菅首相は因縁を感じ取るべきだろう。万民、万物平等の極楽浄土を現世に築いた精神の血脈は、被災してなお東北人に受け継がれている

▼今月初めの民主党代議士会で、菅首相は辞任後のお遍路再開を口にしたという。今すぐに、東北でこうべを垂れたらどうか。

岩手日報   2011年6月29日
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盛岡中心部に観光拠点 「もりおか歴史文化館」来月開館

7月1日に開館する、もりおか歴史文化館

岩手県盛岡市の新しい文化施設「もりおか歴史文化館」が7月1日に開館する。市中心部の岩手公園にあった旧岩手県立図書館を増改築し、市の文化や風土を所蔵品や映像などで紹介。市内観光の拠点となる役割を担う。東日本大震災で建物の壁にひびが入ったが、開館までには修復できるという。
 歴史文化館は地下1階、地上2階建て。増改築工事は2008年に着工し、ことし5月末に完成した。1階はさんさ踊りやチャグチャグ馬コなど盛岡市内の祭りを映像やパネルで紹介する。
 2階は主に江戸時代の盛岡の歴史を学ぶコーナーで、書状や工芸品、武具など所蔵品約80セットを入れ替えながら展示。ジオラマやミニシアター、町家の再現もあり、見せ方も工夫した。常設展示室と企画展示室がある。
 初年度の入場者は20万人が目標。畑中美耶子館長は「市の真ん中にあるので、立ち寄りやすい。観光客が市内を巡り歩く拠点にしてほしい」と話した。
 2階のみ有料で、一般300円、高校生200円、小中学生100円(市内居住、通学の場合は無料)。企画展は別途必要。開館日の7月1日は全て入場無料。連絡先は019(681)2100。

河北新報社   2011年6月29日
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東日本大震災:郡山市で「パリ祭」 フランス大使館が開催
 フランス大使館(東京都港区)は、毎年7月14日に東京都内で開いている革命記念日のレセプションを、今年は福島県郡山市で開くと発表した。避難所などで暮らす東日本大震災の被災者500人を招待する。

 革命記念日は日本では「パリ祭」として知られる。例年は東京の駐日仏大使公邸でパーティーを開くが、「被災者に少しでも楽しいひとときを過ごしてほしい」と、今年は郡山市の結婚式場を会場にした。各自治体などを通じて被災者を招待し、東京から同行するシェフがフランス料理をふるまう。音楽グループの演奏もある。

 大使館によると、多くの人が不自由な生活を強いられる中、フィリップ・フォール駐日大使が、日本への連帯感を示そうと発案したという。

毎日新聞    2011年6月29日  
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アマゾンベストセラー、 2011年6月30日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

26.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
32. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
52. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
72. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 -
90. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
122. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
135. 会津藩VS長州藩―なぜ“怨念”が消えないのか (ベスト新書) 星 亮一 (新書 - 2004/3)
150. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
170. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
201. 会津籠城戦の三十日 星 亮一 (単行本 - 2009/1/21)
252. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
257. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
299. 長岡藩軍事総督 河井継之助―武士道に生きた最後のサムライ (ベスト新書) 星 亮一
309. 会津藩はなぜ「朝敵」か―幕末維新史最大の謎 (ベスト新書) 星 亮一 (新書 - 2002/8)
321. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (2011/4)
327. 会津維新銘々伝---歴史の敗者が立ち上がる時 星 亮一 (単行本 - 2010/3/11)
348. 戊辰戦争を歩く―幕末維新歴史探訪の旅 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (2010/2/10)



面影訪ねて ふるさとへ
今年は帰ろうかな
裏山続く細い砂利道
夕陽に染まる鳥の群れたち
何処まで行くのだろう
ふるさとへ続く…
(吉幾三 歌「前略 ふるさと様」より)



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2011年6月29日(水) 原発、津波、政治
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東電総会、原発撤退の提案を否決 過去最長の6時間9分

 東京電力の株主総会は28日午後、原発事業からの撤退を定款に盛り込むよう株主402人が求めた議案を、反対多数で否決した。取締役17人と監査役2人の選任議案は可決した。

 午前10時に始まった総会は、午後4時9分に終了した。所要時間は1999年の3時間42分を上回り、過去最長の6時間9分となった。出席者は過去最多の9309人に上った。

 東電の清水正孝社長は原発事故の責任をとり、総会をもって退任した。総会後の取締役会で、西沢俊夫常務が新社長に昇格した。

 総会の質疑では、株主と経営陣の意見が対立する場面が続いた。

共同通信   2011年6月28日
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中電、浜岡原発の運転再開強調 株主総会、過去最長に

 午前10時から名古屋市東区の東桜会館で始まった中部電力の株主総会は、午後1時40分に終了。所要時間は過去最長だった2007年の3時間39分を1分間上回った。経営陣は、浜岡原発の運転を津波対策完了後に再開する方針を強調したのに対し、質問に立った株主からは廃炉や自然エネルギーへの転換を求める意見が相次いだ。

 総会には、過去最多だった5年前を963人上回る2688人の株主が出席。水野明久社長は、浜岡原発に関して「津波へのさらなる対策を速やかに実施し、早期運転再開を目指す」と説明した。

 中電は、原発停止で火力発電の燃料費が年間2500億円以上増える見通し。水野社長は「株主やお客さまにご心配とご迷惑をかけるが、長い目でみれば利益につながる」と強調し、浜岡原発の運転再開に理解を求めた。

 質問に立った株主からは「浜岡原発を廃止し、クリーンな電源を模索すべきだ」「再開して事故を起こした時の損害賠償をどう考えるのか」といった批判的な意見が出る一方で、「法的根拠のない停止要請を受け入れた結果、堅実な経営が苦境に立たされている」との不満も挙がった。

 総会には、取締役の選任など会社提案の5議案に加え、株主93人が浜岡原発の閉鎖や原発への依存から脱却するためのロードマップ作成など6議案を提案した。経営陣は株主提案の議案に反対を表明しており、採決の結果、反対多数で否決された。

中日新聞   2011年6月28日
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▽わかる原子力(9) 脱原発をするときに考えること(上)

 脱原発の機運が日本だけでなく、世界に広がっている。ドイツやスイス、イタリアでは、早々に福島第一原子力発電所の事故を受けて、脱原発を決めた。
 日本では、明確に脱原発とはなっていない。エネルギー基本計画は一旦白紙とされたが、それからのビジョンが未だ不明瞭だ。

 脱原発の議論の中で、話が噛み合っていないと感じることがある。これの一因として、時間の概念の違いが挙げられる。この夏までの電力をどうするのか、来年の電力をどうするのか、といった短期的なエネルギー政策と、5年後10年後のエネルギー政策をどうするかという中期的な政策、また、数十年以上という長期的なビジョンでの政策、そのそれぞれで原子力利用に関する政策は当然違う。
 すると5つの政策グループに分けられる。

それぞれのグループにおいて、考えなければならない課題がある。

 グループ1は、すぐにでも脱原発を行う政策である。その場合、この夏の電力量をどうするのかという差し迫った問題がある。しかし、実際できることは多くはなく、今年と来年程度であれば、火力発電を最大限稼働して、さらに利便性をある程度、犠牲にしても努力して節電などを行うなどのことをする必要がある。そうした場合でも、ぎりぎりの電力量になった場合は、計画停電などがやむを得ない可能性もある。計画停電は非常に経済的負担が大きいことは、すでに東日本の人々は経験済みだ。
 節電の程度も考えなければならない。今年がもし猛暑の場合、我々一人一人の努力で、エアコンなどを使わずに夏を過ごした結果、熱中症になって倒れてしまうということがあっては元も子もない。人の命を救おうとしての脱原発で、間接的に多くの被害者が出てしまいましたでは、シャレにならない。国や東京電力はこうした危険まで考慮して、大胆な電力の割り振りを行うことが必要になるだろう。具体的には、一般家庭より企業などの節電を義務付けるなどだ。ただし電力はピークになる時期や時間がある程度決まっており、それ以外であれば、問題にならないとも言われている。8月の数日の午後の2、3時間のピークさえしのぐことができれば、現在の発電能力でもなんとかできるという試算もある。この対策としては、その時期を休みにする案もあるが、2時間程度のシエスタ(午睡)を適応することも検討してよいと思う。サマータイムより効果が期待出来るのではないだろうか。(続く)

47トピックス    2011年6月29日   
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明治初期に佐賀で「権令」 山岡鉄舟の資料募集 県立美術館特別展で紹介へ

 県立美術館(佐賀市)は、明治初期に佐賀の「権令(ごんれい)」を務めた山岡鉄舟(1836−88)に関する資料の収集を始めた。権令は現在の知事に当たる肩書で、今年冬に権令就任140年の節目を迎えることから特別展で紹介するのが目的。同館は「埋もれた資料に光を当てたい」と、情報提供を呼び掛けている。

 山岡は、幕末期には幕臣として「江戸城無血開城」に尽力。勝海舟、高橋泥舟ともに「幕末の三舟」と呼ばれる。その後、1871(明治4)年12月から約2カ月、当時の伊万里県の権令として赴任した。剣や書の達人とされる。

 収集するのは、山岡の書や手紙、権令時の書類など。集まった資料を調査した上で12月8日開幕の特別展で一般公開する予定。「山岡の人物像を探る新たな発見も期待したい」と担当者。8月31日まで受け付ける。同館=0952(24)3957。

西日本新聞  2011年6月28日 
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アマゾンベストセラー、 2011年6月29日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

298.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
33. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
47. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
65. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
85. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
110. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
136. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
179. 会津藩VS長州藩―なぜ“怨念”が消えないのか (ベスト新書) 星 亮一 (新書 - 2004/3)
232. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
239. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
259. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
278. 長岡藩軍事総督 河井継之助―武士道に生きた最後のサムライ (ベスト新書) 星 亮一 (2004/12)
288. 会津藩はなぜ「朝敵」か―幕末維新史最大の謎 (ベスト新書) 星 亮一 (新書 - 2002/8)
300. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (2011/4)



上手くはいかぬこともあるけれど
天を仰げば それさえ小さくて
青い空は凛と澄んで
羊雲は静かに揺れる
花咲くを待つ喜びを
分かち合えるのであれば それは幸せ
( レミオロメン 歌「 3月9日 」より)


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2011年6月28日(火) 原発、津波、政治
-<福島第1原発>アユ出荷停止を福島県に指示 政府は27日、暫定規制値を超える放射性物質が検出された福島県の阿武隈川(信夫(しのぶ)ダムの下流域に限る)と真野川、新田川で取れるアユ(養殖を除く)について出荷停止を同県に指示した。アユの出荷停止は初めて。いずれの川も漁の解禁日は7月1日。阿武隈川のうち信夫ダムの下流域についてはウグイの出荷停止もあわせて指示した。(毎日新聞)
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震災遺児、4割が小学生以下…長期的な支援必要

 東日本大震災で親を失った子ども約1100人について、「あしなが育英会」(東京都千代田区)が調べたところ、小学生以下が4割を占めることが27日、わかった。
また、家計を支えてきた父親を亡くした子どもが6割以上に上ることも判明。同会は「子どもたちが経済的に厳しい環境に置かれていることが推測出来る。長期的な支援が必要」としている。
同会では、地震で保護者が死亡・行方不明、または著しい後遺障害を負った0歳から大学院生を対象に、最大で100万円の特別一時金を支給している。5月末までに申請のあった707世帯1120人について、申請書の内容を分析した。
遺児を年齢別にみると、小学生が346人(30・9%)と最も多く、就学前児(137人)と合わせると全体の43・1%を占めた。中学生は242人(21・6%)、高校生は252人(22・5%)だった。
読売新聞  2011年6月27日   
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放射性汚泥満杯 県内上下水処理施設 高濃度、どう処分 

 上下水処理施設の汚泥から放射性物質が検出された問題で、県内の施設で処理できない汚泥がたまり続け、対応に苦慮している。県の県北浄化センター(国見町)では、汚泥を仮置きする仮設テントの設置場所の確保さえ困る状況で、夏場を迎え、腐敗による悪臭も懸念されている。一方、高濃度の汚泥を抱える施設では「厳戒態勢」での管理が続き、関係者からは「もう限界だ」と悲鳴が上がっている。

 県北浄化センターを管理する県下水道公社によると、センターは福島市の一部と伊達、桑折、国見の各市町の生活排水を処理し、1日に40トン近い汚泥が発生する。1トンずつビニール製の袋に詰めて仮置きしているが、県内の下水処理施設で最も多い約1200トンに達している。

 仮置きしていた汚水処理プールの空きスペース約640平方メートルは、今月上旬に満杯に。地中に浸透しないよう、舗装した駐車場に一張り約240平方メートルの仮設テントを設置して保管しているが、今月中にも4張り目がいっぱいになる。新たにテントを設置する場所がなくなり、苦肉の策として先週から約700万円掛けて舗装面の拡張工事に入った。

 大量の汚泥から出る悪臭にも頭を抱える。消臭剤をまいてもにおいが消えず、公社職員が詰める管理棟の窓が開けられないほどだ。夏場を迎え、気温が上がれば、さらに腐敗が進み、においが敷地外に漏れ出す懸念も出ている。

 一方、政府は今月中旬、放射性物質の濃度が1キロ当たり8000ベクレル以下の汚泥は埋め立て処分できるとの基準を示した。センターの汚泥は1キロ当たり1000ベクレル程度で、国がコメの作付けを容認する土壌の暫定基準の5000ベクレルよりも低いにもかかわらず、処分のめどが立っていない。

 センターの設置者である県は産業廃棄物処理業者に処分を打診しているが、処分場を所有する業者と地元住民との間の調整が進んでいないためだ。

 産廃業界の関係者の1人は「低濃度でも放射性物質を含んでいる以上、埋め立てる場合、最終処分場周辺の住民や行政の理解が不可欠。そう簡単ではない」と実情を明かす。

 センターの紺野禎紀所長(56)は「すぐにでも搬出したい。地元住民に申し訳ない。国は基準を示すだけでなく、責任を持って処分まで主導すべきだ」と訴えている。

   ◇  ◇

 県によると、県内の下水処理施設は県、市町村立で62カ所あり、各施設とも汚泥がたまり続けている。他に浄水施設24カ所、農業集落排水処理施設183カ所、し尿処理施設23カ所でも発生した汚泥処分が先送りされている。

 県の県中浄化センター(郡山市)では、県北浄化センターの2倍の1日約80トンの汚泥が発生するが、このうち約70トンは溶融施設で燃やして約2トンに減量化しているため、仮置き量は約800トンに抑えられている。

 溶融施設は県内では同センターと、いわき市の施設の2カ所にしかない。センターでは70トンの処理が限界で、他の施設の汚泥までには手が回らないという。燃やしてできる「溶融スラグ」の対策も課題になっている。放射性物質が濃縮されるためで、これまでに一キロ当たり33万4000ベクレルを検出した。夏までに仮置きしている施設を密閉化する工事に入る方針だ。

 作業員は防護服を身に着け、積算放射線量を個人単位で管理するなどの対応も強いられている。センターを管理する県下水道公社は職員の安心を確保するため、健康診断を前倒しして実施することも決めた。

 福島市が設置する堀河町終末処分場は、雨水も処理対象に含まれているため、汚泥から44万6000ベクレルの高濃度の放射性物質が検出された。1日約10トン発生する汚泥は袋に詰めて敷地内のコンクリートに囲まれた穴の中に積み上げられている。現段階で約70トンに達し、あと半年程度で満杯になるという。

 政府は10万ベクレルを超える汚泥の処分方法を示していない。市幹部の1人は「半年過ぎればどこかに捨てなければならない。それまでに処分方法が決まるのか」と不安を口にする。

福島民報  2011年6月27日 
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越山若水
【高レベル放射性廃棄物】10万年前はネアンデルタール人の時代。では10万年後の人々に今の言語で危険性を伝えられるだろうか

 「被災地の人たちはトイレをどうしているのか」。以前、家人にそう問われ、答えに窮した。下水道どころか水が足りない。穴を掘って、が実態だろうと受け流した▼いきなりの話で恐縮だが、ことは生存権にかかわる問題。「現代のトイレ事情」(東京法令出版)の著者、山下亨さんは大災害時の排泄(はいせつ)欲求への対応は食料以上に重要だという▼同じトイレ問題でも、核廃棄物となると、より始末が悪い。福島原発事故で明らかなように、使用済み核燃料は原発建屋のプールに大量に貯蔵されたままになっている▼長年「トイレ無きマンション」と揶揄(やゆ)されてきたゆえんである。どこかの首相が原子力の専門家と称しながら、「初めて知った」と発言。そのいい加減さにはあきれてしまった▼ドキュメンタリー映画「100000年後の安全」を福井市内で見た。原発から出る高レベル放射性廃棄物を地中深くに貯蔵する計画。10万年間、保管できる設計だという▼10万年前はといえばネアンデルタール人の時代。では10万年後は? 今の言語が通じて危険性を伝えられる? ある意味滑稽(こっけい)な問答のようにも思えた▼原発事故後、安全という言葉がいかに手あかにまみれたものだったかを大勢の国民、県民が知ってしまった。原発を止めても核燃料は残ったままだ。あす28日は福井地震から63年。安全を考える機会としたい。

福井新聞   2011年6月27日   
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「世界に通用する推薦書ができた」 故工藤雅樹さん

「平泉の文化遺産」(岩手県平泉町)の世界遺産登録が決まった26日、朗報を待ちわびた関係者の胸には達成感とともに、道半ばで病に倒れた1人の考古学者の顔が浮かんだ。「平泉」の推薦書作成委員会委員長を2004年の発足時から務め、昨年1月に72歳で亡くなった元東北歴史博物館館長の工藤雅樹さん。「登録は工藤先生の研究と苦労、リーダーシップのたまもの」。ともに奔走した関係者が、故人の功績に思いをはせた。
 「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園および考古学的遺跡群」の名称で、国連教育科学機関(ユネスコ)に提出する最終的な推薦書が完成したのは09年11月。
 東京で推薦書とりまとめの会合が終了した後、工藤さんは同じ作成委員の盛岡大教授大矢邦宣さん(67)らと都内の居酒屋ののれんをくぐった。
 「世界に通用する推薦書ができた、と誇らしそうに語った表情が忘れられない。結果的には、その日が工藤先生にとって最後の公の場になってしまった」と大矢さんは振り返る。
 盛岡市出身の工藤さんは、東北大文学部を卒業、同大大学院博士課程を修了後、東北歴史博物館(多賀城市)の前身の東北歴史資料館勤務などを経て福島大教授となり、03年に退官。04年から2年間、歴史博物館館長を務めた。
 古代蝦夷(えみし)研究の第一人者。「古代蝦夷の考古学」など研究論文の3部作が、雄山閣考古学賞を受賞した。
 「考古学と文献史学の双方に通じる希少な研究者。平泉論に取り組む中で、シルクロードに視野を広げて『辺境の地方政権』を探求していた」と話すのは、推薦書作成委員で、東北大の学生時代から工藤さんを研究室の先輩として慕った東北芸術工科大大学院長の入間田宣夫さん(69)。
 平泉の普遍的価値を誰よりも知る工藤さんにとって、世界遺産に初挑戦した08年の登録延期決定は「想定外」のショックだった。
 親交の深かった岩手県教委文化財・世界遺産課長の中村英俊さん(58)は「登録失敗後の構成資産の絞り込みは、工藤さんにとって心の痛む作業だったはず。目標はあくまで除外資産を含めた登録で、今回は通過点と思っているのではないか」と遺志をおもんぱかった。
 仙台市泉区の工藤さんの自宅では、妻の紘子さん(68)が工藤さんの残した約2万冊の蔵書に囲まれて暮らす。「研究成果をいかに社会に還元するか、病床でも気にしていた。登録を誰より喜んでいるはずです」と、仏壇に手を合わせた。

河北新報社  2011年6月27日       
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アマゾンベストセラー、 2011年6月28日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

334.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
29. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
56. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
83. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
93. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
123. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
142. 会津藩VS長州藩―なぜ“怨念”が消えないのか (ベスト新書) 星 亮一
175. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
192. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
227. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
242. 長岡藩軍事総督 河井継之助―武士道に生きた最後のサムライ (ベスト新書) 星 亮一
267. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2011/4)
271. 会津維新銘々伝---歴史の敗者が立ち上がる時 星 亮一 (単行本 - 2010/3/11)


本気で泣いて 本気で笑って
本気で悩んで 本気で生きて
今がある 胸を張れる
"一歩一歩"近い道などないなら 信じる道を行くしかないから
もしもあなたが泣いたら ここでまた逢おうよ
(嵐  歌「 5×10 」より)



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仏大統領、原子力計画に10億ユーロ=原発推進を堅持
時事通信 6月27日(月)21時3分配信

 【パリ時事】フランスのサルコジ大統領は27日、エリゼ宮(仏大統領府)で記者会見し、「フランスは将来の原子力計画に10億ユーロ(約1150億円)を投資する」と表明した。福島第1原発事故を受け、欧州諸国でエネルギー政策の見直しが進む中、引き続き原子力を発電の中核に据える方針を明確にした。
 サルコジ大統領は会見で、原子力分野の投資対象として、将来の原子炉のテクノロジーと、原子力の安全強化に向けた研究を挙げた。また、原発の新規建設凍結について「老朽化する既存原発を使い続けることになり、論外だ」と否定した。 

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2011年6月27日(月) 原発、津波、政治
震災の死者1万5500人 警察庁まとめ
 東日本大震災の死者は26日現在の警察庁のまとめで、12都道県で1万5500人、行方不明者は6県で7306人となった。

 被害が大きい3県の死者は宮城9275人、岩手4562人、福島1597人。不明者は宮城4661人、岩手2321人、福島320人。

 内閣府によると、16日時点の避難・転居者は約11万2千人。

共同通信  2011年6月26日   
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6月25日付 よみうり寸評
〈大仏の御腹のなかへは御父さまもまだはいった事がない 御前方はいい事をした〉。文豪・夏目漱石は1912年、鎌倉で夏休みを過ごす長女に東京からそんな手紙を送った◆胎内拝観ができることで知られる鎌倉・高徳院の大仏は台座を含めた高さが13メートル超。かつてその大仏を覆って立っていた大仏殿の高さは、礎石跡の調査から40メートル近くもあったと推測される◆室町時代などに記されたいくつかの文献が、大仏殿の倒壊に触れている。15世紀末、大地震による津波で押し流されたという趣旨の記述もある◆東日本大震災を受けて、国の中央防災会議の専門調査会が、あらゆる学術的な情報を検討して津波被害を想定するよう求める中間報告骨子をまとめた◆東北地方では、平安時代の貞観じょうがん地震の大津波に関する研究成果がありながら、自治体の防災対策に十分生かされていなかった◆古い地層の痕跡や文献の記録から、災害の歴史をひもとく。地道な取り組みが、「想定外」の被害軽減につながることを期待したい。
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古文書救出に奔走
 東日本大震災で被災した古文書の救出活動に、NPO法人「宮城歴史資料保全ネットワーク」(仙台市青葉区)が取り組んでいる。梅雨によるカビ被害も懸念されるだけに、貴重な資料の保護や延命に奔走している。
 石巻市雄勝町の石峰山石神社は、社務所とともに先祖伝来の数百点もの古文書が津波で流出した。震災から約1か月後、雄勝湾対岸に打ち上げられた社務所の屋根部分から、宮司の千葉秀司さん(33)が大半の古文書を発見したが、ぬれたり泥をかぶったりしていた。

 紹介を受けたネットワークが、カビ発生防止のため、エタノールで消毒したり、真水で洗浄したりなどの処理をした後で返却する。

 託された古文書には、国の重要無形民俗文化財「雄勝法印神楽」について、約270年前の舞い方やせりふを記した「御神楽之大事」もあった。ネットワークの事務局長で東北大の佐藤大介助教は「伝統芸能は口伝が多く、文字記録は珍しい。神仏習合の当時は仏教色が濃かったことなど、神楽の変化がわかる貴重な資料だ」と評価する。

 同ネットワークは2003年の県北部地震を機に、古文書の被害を防ごうと設立された。震災後の4月4日以降に被災地に入り、会員ら約50人がこれまでに約30か所で古文書の救出作業にあたっている。

 被災した旧家のふすまから、偶然古文書が発見された例もある。紙が貴重だった時代に紙を下張りに再利用したもので、ネットワークが預かっただけでも約10軒分に上る。

 行政も文化財の救出に取り組んでいるが、指定文化財と異なり、未指定の歴史資料は被害実態の把握が難しい。ネットワークでは、震災前から地域の歴史資料をリスト化しているが、震災で少なくとも十数軒の旧家で古文書が失われた可能性があるという。所有者すら存在や価値に気づいていない例もある。

 文化財の防災対策に詳しい神戸大学の奥村弘教授(歴史資料学)によると、阪神・淡路大震災の後、家屋の解体などに伴って古文書など多数の歴史資料が廃棄・売却され、被害の全容はわかっていないという。奥村教授は「文化財指定の有無にかかわらず、地域の記憶を引き継ぐための資料について、その価値を地域で共有し、場所などを確認して災害に備えることが重要だ」と話している。

 同ネットワークは、被災した古文書の情報を求めている。問い合わせは同ネットワーク(022・795・7546)へ。

読売新聞   2011年6月25日   
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アマゾンベストセラー、 2011年6月27日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

325.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
32. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
74. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
88. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
102. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
115. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
142. 会津藩VS長州藩―なぜ“怨念”が消えないのか (ベスト新書) 星 亮一 (新書 - 2004/3)
159. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
192. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
208. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
233. 会津藩はなぜ「朝敵」か―幕末維新史最大の謎 (ベスト新書) 星 亮一 (新書 - 2002/8)
242. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2011/4)
248. 会津維新銘々伝---歴史の敗者が立ち上がる時 星 亮一 (単行本 - 2010/3/11)
294. 会津籠城戦の三十日 星 亮一 (単行本 - 2009/1/21)
354. 会津藩 斗南へ―誇り高き魂の軌跡 星 亮一 (単行本 - 2009/8)


休むことも 止まることも 出来なかった毎日
焦りながら 信じながら 明日の夜明け待ってた
ながした涙 超えてここに立つ
今こそ君は 本当のHero
(嵐 歌「 Hero」より )



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2011年6月26日(日) 原発、津波、政治
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「でたらめだ」知事不信感…原発防潮壁取りやめ
福島原発

 東京電力が、柏崎刈羽原発1〜4号機(新潟県)の原子炉建屋浸水防止のため設置すると4月に発表した壁について、設置をやめる方向で検討していることがわかった。

新潟県の泉田裕彦知事は、記者団に「でたらめだ。(福島第一原発の事故)原因もよく調べないで、(安全対策を)打ち上げておいて、なんら相談がないまま、一方的に撤回された」と不信感を示した。

 24日に東電から説明を受けた柏崎市幹部は「防潮壁でも止水板でも効果が同じであればいいが、地元に事前に説明が欲しかった」と話した。

 住民団体「柏崎刈羽原子力発電所の透明性を確保する地域の会」の新野良子会長(60)は取材に対し、「国にせかされて考えた安全対策が、検討を進めるに従って修正されていくのは仕方ない部分がある」としながらも、「確定的な対策でなく、変更の余地があることを住民に詳しく説明すべきだった」と注文をつけた。

 一方、経済産業省原子力安全・保安院柏崎刈羽原子力保安検査官事務所の竹本亮所長は、取材に対し、「壁を作るのは相当時間がかかるし、浸水防止対策であれば、どういう形でも構わない」との認識を示した。

読売新聞   2011年6月25日
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米紙、日本の原発安全神話に皮肉 PR施設「ファンタジー」

 【ニューヨーク共同】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は24日、福島第1原発事故に関連し、日本には原発の「安全神話」があると指摘、大金をかけた宣伝活動や教科書を使った学校教育を通じ、官僚や政治家が国民に原発の安全性と必要性を信じさせたと報じた。

 また、各地の原発に併設されたPR施設を取り上げ「ファンタジー(夢想)でいっぱい」と皮肉った。

 こうした施設を調査した学者の話を基に、かつては「技術の話に興味がある成人男性」を対象にした簡素な施設が、チェルノブイリ原発事故を機に若い母親の不安を払拭することを狙って「凝ったテーマパークに装いを変えた」とした。

共同通信  2011年6月25日   
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「減災」で津波対策を 復興構想会議が提言

 政府の東日本大震災「復興構想会議」は25日の会合で「復興への提言」を決定し、菅首相に答申した。大災害発生を前提に被害の最小化を図る「減災」の理念を打ち出し、政策を総動員するよう要請。今回の津波被害を教訓に法整備を含めた恒久的な対策の必要性を訴えた。市町村主体の地域再生を掲げ、国は確実に支援する立場との考え方を明示。復興財源では、所得税などの「基幹税」を中心とする臨時増税を速やかに検討するよう強調した。

 政府は提言を基に7月にも復興指針を策定、11年度第2次補正予算から反映させる方針だが、退陣意向を表明した菅首相が実現に指導力を発揮できるか疑問視される。

共同通信  2011年6月25日   
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「ホットスポット」点在 福島市一斉線量測定 3マイクロシーベルト以上15地点 住民、除染求める 

 福島県福島市は24日、全市1118地点の一斉放射線量測定結果を発表した。渡利地区の市営住宅1号棟・2号棟間公園で毎時3.83マイクロシーベルトだったのをはじめ飯野地区などの計15カ所で、政府が避難の目安とする年間積算線量20ミリシーベルトに達する恐れのある毎時3.0マイクロシーベルト以上となった。市は高い線量の地点を立ち入り禁止とした。局地的に放射線量が高い「ホットスポット」が明らかになり、付近の住民は1日も早い除染を求めた。
 市の調査は17、20日に町内会から要望があった場所で実施。地上1メートルの測定結果は毎時3.0マイクロシーベルト以上が15地点、2.0マイクロシーベルト以上3.0マイクロシーベルト未満が167地点、1.0マイクロシーベルト以上2.0マイクロシーベルト未満が629地点、1.0マイクロシーベルト未満は307地点だった。
 県が学校、公園の放射線量の再調査基準にしている毎時3.4マイクロシーベルト以上を計測した6地点には住宅地も含まれる。渡利地区は平ケ森の市営住宅間の公園が毎時3.83マイクロシーベルトとなったほか、大豆塚のゴミ集積所が毎時3.56マイクロシーベルト、三本木のゴミ集積所が毎時3.52マイクロシーベルトを記録した。
 市内飯野町の飯野地区体育館脇の側溝上では市内で最も高い毎時6.65マイクロシーベルトを記録した。飯野地区体育館は敷地内の別の測定地点が毎時1.2マイクロシーベルトだったことから、市は側溝上で測定したため数字が上がったとしている。市は24日までに側溝の周囲を立ち入り禁止としている。
 市は6地点について数日間調査を継続し、文部科学省の暫定基準値である毎時3.8マイクロシーベルト以上が続く場合は県に詳細なモニタリング調査を要請する。今回の結果を分かりやすく市民に広報するため線量マップの作成も急ぐ。
 毎時3.0マイクロシーベルト以上の地点は渡利地区が6地点(調査60地点)だった。大波地区は2地点(同22地点)、小倉寺地区は2地点(同6地点)、飯野地区は2地点(同127地点)、腰浜町が1地点(同7地点)、南向台が1地点(同5地点)、山口が1地点(同15地点)で上回った。飯野地区の2地点は同一の場所だった。
 市は測定結果に基づき対応を急ぐ。結果が報告された24日の市災害対策本部会議では、高い線量を計測した地域から通学路の放射線量を下げるため除染計画を策定することを決めた。今後、高圧洗浄機を利用した除染に向け準備を進める。
 鴫原和彦市環境課長は「今回の数値は簡易放射線測定器を使っているため、一割ほど高い数値が出る傾向にある」としている。
 市は地上1メートルの市内全ての測定結果を24日からホームページに掲載している。町内会の回覧板でも広報する。各地点の地上50センチ、1センチの結果については30日にホームページに掲載する方針。

■「やっぱり高かった」渡利地区住民
 「やっぱり高かったのか」。福島市渡利字平ケ森の市営住宅に住む主婦菅野博江さん(44)は、毎時3.83マイクロシーベルトの放射線量が測定された団地内の公園を不安そうに見つめた。
 菅野さんは近隣の渡利小に通う4人の子どもがいる。原発事故直後から子どもに外遊びを禁止してきたが、ストレスが心配で、今回の調査対象となった市営住宅の団地の公園で2カ月程度の間、遊ばせていたことがあったという。「もう絶対に公園内に子どもを入らせない。学校のように表土除去をしてほしい」と切実に訴えた。
 「家にいるとつまんない。でも外で遊ぶのも心配」。長女の夏純さん(10)は思わずうつむいた。
 24日夜になって市は公園に立ち入り禁止のバリケードを設置した。渡利平ケ森町内会長の小松富士夫さん(75)は「避難を求められたとしても、住み慣れた土地を今更離れられない」と表情を暗くした。

■腰浜緑地など3以上3.4マイクロシーベルト未満
 市の調査で毎時3.0マイクロシーベルト以上3.4マイクロシーベルト未満が測定された場所は次の通り。
 腰浜緑地(腰浜町)渡利山際集会所(渡利字平ケ森)公務員アパート1号棟・2号棟間公園(同)公務員アパート2号棟前(同)前野グラウンド(小倉寺字前野)3号公園(南向台三丁目)字五本松地内市道(山口字五本松)水雲神社境内(大波字上屋敷)

福島民報  2011年6月25日   
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論説・あぶくま抄
【原発賠償の原資】まず合理化、「埋蔵金」で
 
政府は東京電力福島第一原発事故の賠償に向け、原子力損害賠償支援機構法案を国会に提出した。原発を保有する東電以外の電力各社も機構に負担金を支払う内容で、電気料金への転嫁が懸念される。国が公的資金で支援する仕組みもあり、最後のつけを国民が税金で払わされる恐れもある。何より、原発事故の賠償対象者が賠償金の一部を自分で支払う矛盾が生じかねない。
 政府は東電の経営合理化を徹底させて電力業界の「埋蔵金」も掘り起こし「東電支援法案」と批判される法案を撤回し、国民が納得する賠償の新たな道筋を示すべきだ。
 東電は6千億円以上の資産売却と5千億円以上の経費削減を打ち出したが、10兆円を超えるという巨額の賠償金捻出の道筋は見えない。
 東電の勝俣恒久会長は24日、同社の経営実態を調べる第三者委員会「経営・財務調査委員会」に企業年金の減額を検討する考えをようやく示した。試算では、仮に確定給付年金の支給水準を一割引き下げた場合、最大1千億円の資産を取り崩せる。
 経営再建を目指す日本航空は現役社員が約半分、退職者が約三割の年金を減額した。年金給付削減は東電本体の社員3万6千人と1万人を超す退職者の各三分の二以上の同意が必要だが、日航にできて東電にできないはずがない。
 東電は代表権を持つ会長、社長、副社長合わせて8人の報酬全額返上を決めた。年金減額を社員らに納得してもらうには、役員全員の報酬と退職金を返上すべきだ。常務は報酬の六割を減額されるが、同社の役員平均報酬は3600万円。六割減でも1400万円を超える。庶民感覚から、かけ離れた数字だ。
 電力業界の「埋蔵金」である公益財団法人「原子力環境整備促進・資金管理センター」が管理する原子力関係積立金も活用できる。
 このうち、使用済み燃料再処理など再処理等積立金の残高は約2兆4400億円に上る。高レベル放射性廃棄物の最終処分費など最終処分積立金も約8400億円あり「埋蔵金」の総額は3兆2800億円に及ぶ。
 両積立金は東電分が約1兆円を占める。支援機構法案に盛り込まれている電力会社の「相互扶助」の考えに沿って、積立金の一部を、まず賠償に回すよう求めたい。
 古里を追われ、仕事をなくし、家族と離れ離れ…。原発問題は全県民の希望を奪い、暮らしに暗い影を落とし続けている。国と東電は、賠償への重い責任をもっと自覚すべきだ。(小池 公祐)

福島民報 2011年6月25日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月26日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

301.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
38. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
61. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
76. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
103. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
120. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
146. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
194. 会津藩VS長州藩―なぜ“怨念”が消えないのか (ベスト新書) 星 亮一 (新書 - 2004/3)
215. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2011/4)
220. 会津維新銘々伝---歴史の敗者が立ち上がる時 星 亮一 (単行本 - 2010/3/11)
315. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
327. 会津藩 斗南へ―誇り高き魂の軌跡 星 亮一 (単行本 - 2009/8)
344. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
358. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)



言葉に出来なくてもありのままに
声枯れるまで
言葉に出さなくても
こぼした涙が洗い流すだろ
涙はきっと明日の糧に
悩んで 笑って見つかるだろ
(Greeeen 歌「涙空」より)


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2011年6月25日(土) 原発、津波、政治
校疎開求め仮処分申し立て 郡山市の児童生徒14人
 福島第1原発事故で放射線被害の恐れが強いとして、福島県郡山市の児童生徒14人が24日、市に学校ごと疎開する措置を求め、福島地裁郡山支部に仮処分を申し立てた。

 文部科学省は、福島県の小中学校などで年間の積算被ばく線量が20ミリシーベルトとなる放射線量を屋外活動制限の基準値として示したが、保護者らが強く反発。児童や生徒らが学校で浴びる放射線量について「年1ミリシーベルト以下を目指す」との目標を示し直している。

 申立書によると、14人の通学先の積算放射線量は、爆発事故があった3月12日からの75日間だけで3・8〜6・67ミリシーベルト

共同通信  2011年6月24日   
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▽会津若松への修学旅行と教育現場の風評被害
                   
 小学校は仙台だった。6年生の春、1泊2日の修学旅行の行き先は福島県の会津若松で、戊辰戦争や白虎隊の遺跡を巡った。何しろ子どもである。ここで東北人にとっての大きな悲劇があり、明治以来の東北地方の苦しみの歴史が始まったのだ、などというようなことには思いがいたらず、おみやげ屋でへなちょこの木刀を買って、男の子同士が白虎隊ごっこでちゃんばらをしたぐらいの思い出しかない。
 考えてみれば仙台市内のほとんどの小学校が年々歳々子供たちを修学旅行で会津若松に連れて行く、というのはある意味で意義深いことではある。大人になってから、東北地方の各藩が一致して明治新政府軍に対抗した奥羽越列藩同盟の件では会津に特に大きな犠牲を払わせてしまった、というような歴史に気が付くきっかけになりうるからである。
 あれから150年。気がつかないままに終わる場合も多いだろうが、会津の人は今でも新政府軍を「官軍」と言わずに「西軍」と呼ぶ。
 その仙台の市立小学校の大多数が、ことし会津若松への修学旅行を取りやめたのだそうだ。東日本大震災、特に東京電力福島第1原発事故の影響を懸念しての行き先変更だそうだ。5月初めの段階で47NEWSに掲載された記事だったが、仙台市立小学校は125校で、調査できた範囲で96校が会津若松から山形県や岩手県に変更。4校が会津若松を予定して対応を検討中、という内容だった。
 仙台と会津若松は福島第1原発までの距離がほぼ同じ約100キロ。仙台に比べて会津若松が特に安全性が低いわけではない。
 そしてその3週間後にはもっとすごいことになっていた。
 6月21日の47NEWSでは全国規模で東北地方への修学旅行が激減している、という記事が出ている。余震や放射性物質への懸念から各校が予定していた東北行きを次々にキャンセル。東北観光推進機構によると、東北以外から東北を訪れる学校がいつもの年に比べて「9割減。全滅に近い」という。
 札幌の公立中学校97校中、96校が青森、秋田、岩手の東北3県を修学旅行先にしていたが、96校すべてが道内に変更した。会津若松市は昨年4月から7月にかけて530校が訪れたが、ことしは約30校だけ。
 宮沢賢治ゆかりの人気スポット、岩手県花巻温泉では80校以上がキャンセルになり、中には首都圏や大阪から「新幹線で福島を通過するから」という理由での予約取り消しもあったそうだ。
 新幹線で福島を通過しても、放射性物質の影響は考えられない。おそらく保護者からのクレームがあったと思われるが、学校という教育の場で、科学的にはなんら根拠のない理由に基づいて行き先を変更するのはいかがなものか、と思ってしまう。風評で判断を左右するのは教育ではない。保護者の無知蒙昧に引きずられるのは教育者ではない。
 誤解しないでもらいたいが、これは大震災被災への復興支援を訴えているのではなく、学校教育現場における風評被害を憂えているのである。(2011年6月24日 今井 克)

47トピックスプレニアム  2011年6月24日   
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ペリー提督兄の末裔が萩訪

 1853年に黒船で日本に来航し、開国を迫った米国のペリー提督の兄の子孫にあたるマシュー・カルブレイス・ペリー博士(70)が25日、幕末の思想家吉田松陰の生誕地萩市を初めて訪れ、講演する。海外密航を企ててペリー提督の黒船に乗り込んだ松陰の私塾、松下村塾も訪ねる。

 ペリー博士は米国在住の野生生物学者。海軍士官の経験もある。講演会は市が主催し、25日午後2時半から萩博物館である。博士は「子孫の語るペリー提督」の演題で講演し、「吉田松陰の生きた時代とペリー提督」のテーマで萩博物館の道迫真吾研究員と対談する。定員80人(当日先着順)で無料。

 ペリー博士が高知県での日米交流イベントに参加するため来日するのに合わせて萩市が依頼した。博士は26日、松下村塾なども見学する。市企画課=電話0838(25)3102。

中國新聞 2011年6月24日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月25日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー
288.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
42. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
64. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
70. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
94. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
155. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
169. 会津藩VS長州藩―なぜ“怨念”が消えないのか (ベスト新書) 星 亮一 (新書 - 2004/3)
192. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2011/4)
246. 敗者の維新史―会津藩士荒川勝茂の日記 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1990/4)
249. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
257. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
307. 会津藩 斗南へ―誇り高き魂の軌跡 星 亮一 (単行本 - 2009/8)
322. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
338. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)



どうして見えるのに触れそうなのに でも遠い理想とか
つい愚痴っぽくなって弱さがイタくて 見られないように泣いた
今はそれが等身大の素顔で どんな明日に変えてみよう
希望というOur life
(嵐   歌「言葉より大切なもの」より)


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2011年6月24日(金) 原発、津波、政治
福島全県民を国負担で被曝調査方針、基金創設へ
読売新聞 6月24日(金)3時4分配信

 政府は23日、今後30年程度にわたり、福島県の全県民を対象に東京電力福島第一原子力発電所事故による放射線被曝(ひばく)の影響を調査する方針を固めた。

 2011年度第2次補正予算案に1000億円規模の基金の創設を盛り込み、調査のための費用にあてる。

 全県民を対象にした健康調査は福島県が独自に行うことを決めているが、原子力行政を担う国の責任を問う声も強いことから、政府が費用を肩代わりし、国の事業の形とする。基金のうち200億円超は東電に負担を求める方向だ。

 調査は、全県民に健康状態に関する問診票を配布。記入してもらった上で、必要に応じて医師による聞き取りや内部被曝線量の測定などを行う。比較的低い放射線量を長期間浴びた場合、健康にどう影響するかは未解明の点も多く、住民の間に不安が広がっている。 最終更新:6月24日(金)3時4分

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M9南海地震で大阪水没 津波5・5m、関西大試算
 東日本大震災と同じマグニチュード(M)9・0級の南海地震が起きた場合、大阪に押し寄せる津波の高さが5・5メートルとなり、大阪府内の平野部の大半が水没する恐れがあるとの試算を河田恵昭関西大教授(社会安全学)がまとめ、23日、大阪市内で開かれた共同通信社のきさらぎ会の講演で明らかにした。
 
 津波は斜面を上るため、被害地域はさらに広がる可能性もある。河田教授は「防災計画には最悪のシナリオが必要だ」として、大都市に特有の地下鉄や地下街への浸水対策や、防波堤の整備などを訴えている。
文部科学省地震調査研究推進本部や河田教授によると、南海地震の30年以内の発生確率は60%程度。


共同通信  2011年6月23日   
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川勝知事、「エネルギー地産地消」宣言 県議会開会

 県議会6月定例会は23日開会し、会期を7月12日までの20日間と決めた後、東日本大震災や福島第1原発事故を受けた地震・津波対策、新エネルギーの導入促進策などを盛り込んだ本年度一般会計補正予算案、2010年1月に御前崎港で起きたガントリークレーン逸走事故の損害賠償和解案など13議案を上程し、川勝平太知事が提案理由を説明した。
 知事は説明で、「東日本大震災や中部電力浜岡原発の全面停止による電力不足に向けた対策に、全庁を挙げて取り組む」と強調。今後10年間で新エネルギー導入を倍増させるとしていた目標を、できる限り早期に達成する方針を示し、「従来の一極集中依存型から分散自立型のエネルギー体系へ大きく転換し、エネルギーの地産地消を目指す」と宣言した。
 県内産の茶の放射性物質検査については、国が荒茶を対象としたことを「科学的根拠を欠いている」と批判。あらためて厚生労働省などに根拠をただしていくとする一方、「引き続き県内外に静岡茶の安全性をPRする」と述べた。
 JR沼津駅周辺の鉄道高架化事業については、17日に有識者会議が提出した報告書を「尊重して事業を着実に推進する」と説明。事業に伴う貨物駅移転が「地域の発展に資するものとなるよう、配置計画の見直しを含め関係者の合意形成を徹底して行う」とした。


静岡新聞 2011年6月23日
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卓上四季

空から降ってきたと思われるオタマジャクシが、石川県内で見つかったとの記事が先日、本紙に載っていた。2年前にも全国各地でオタマジャクシや小魚が降る怪現象が相次ぎ、話題になったのを思い出す▼奇妙な雨は、古代ローマの文献にも数多く残っている。アテナイオスの「食卓の賢人たち」(岩波文庫)には、<蛙(かえる)の雨が降って、道といわず家の中といわず、蛙だらけになった>とある。「博物誌」で知られるプリニウスに至っては「乳や血、肉や羊毛、さらには、鉄や焼けた煉瓦(れんが)まで降ることがある」と書き残しているという▼7年前の8月にはもっと驚くべきことが起きている。沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学の構内に、米軍の大型ヘリが“降って”きて炎上した。「世界一危険」とされる普天間飛行場を象徴する事故だった▼米政府は、垂直離着陸能力を持つ新型輸送機オスプレイを普天間に配備しようとしている。ヘリをトンボに例えうるなら、飛行機とヘリ両方の機能を有するこの軍用機は、蛙のような両生類といえようか▼開発段階から墜落事故が多発したいわく付きの機種だ。米軍がいくら「事故率は改善した」と弁明しようが、地元が受け入れを拒絶するのは当然だろう▼きょうは沖縄慰霊の日。猛烈な銃砲弾の「鉄の豪雨」を浴び、火炎放射器の「暴風」で焼かれた人たちの魂の声が、基地の強化であるはずはない。


北海道新聞  2011年6月23日
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震災の死者1万5482人、不明7427人 23日現在

 警察庁がまとめた東日本大震災(余震を含む)の死者は、23日現在で1万5482人となった。警察に届け出があった行方不明者は7427人。


朝日新聞 2011年6月23日
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杉原千畝の功績広めたサミュイル・マンスキーさん死去

 第2次大戦中にリトアニア駐在の日本外交官、杉原千畝(ちうね)さんから日本通過ビザを発給されてナチスの迫害を逃れたユダヤ難民で、後に杉原さんの功績を米国で広めたサミュイル・マンスキーさんが19日、米マサチューセッツ州ハイアニスの病院で死去した。90歳だった。

 在ボストン日本総領事館が明らかにした。死因は分かっていない。

 当時のポーランド東部リダ(現ベラルーシ)生まれのユダヤ人。40年8月に杉原さんからビザを発給され、ウラジオストクなどを経て、41年2月に日本に到着。神戸市などに滞在した。米国に渡った後、2000年に杉原さんの功績をたたえる記念碑をボストンに建立するなどした。10年に同総領事から表彰された。(ニューヨーク=田中光)


朝日新聞   2011年6月23日
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脱原発「福島が影響」独大統領、皇太子さまとの晩餐会で

ドイツのウルフ大統領夫妻主催の晩餐(ばんさん)会で乾杯する皇太子さま=22日、ベルリンのベルビュー宮殿、小川智撮影
 ドイツ訪問中の皇太子さまは22日夜(日本時間23日未明)、ベルリンの大統領官邸(ベルビュー宮殿)で開かれたウルフ大統領夫妻主催の晩餐(ばんさん)会に出席した。

 ウルフ大統領はあいさつで、東京電力福島第一原発の事故に言及。「福島の事故は、原子力エネルギーの将来をめぐる議論に大きな影響を与えた。原子力エネルギーからの撤退は極めて挑戦的な課題」と、ドイツが脱原発に踏み切ったことを説明し、今後のエネルギー政策について「両国の創造性を結集すれば多くのことを推し進められる」と述べた。

 皇太子さまは、震災に対するドイツの支援に感謝したうえで「日独両国は、これからも世界の平和と繁栄に貢献する国であり続けたいと願います」と語った。(ベルリン=佐々木学)

朝日新聞 2011年6月23日
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平安の貞観地震100年前に研究論文

平安時代、東北地方の太平洋側に大津波を起こした「貞観(じょうがん)地震」=キーマーク。東日本大震災との類似性が指摘されているこの地震について、旧安田町(現・阿賀野市)出身の歴史地理学者、吉田東伍(とう・ご)=キーマーク=が約100年前に研究論文を発表していたことがわかった。論文で東伍は甚大な被害がもたらされたと指摘し、今後の課題として津波の痕跡を探すべきだ、との考えを示していた。

 貞観地震による大津波に関する研究が進んだのは、1980年代後半以降。阿賀野市立吉田東伍記念博物館の渡辺史生館長は「この指摘を受けて貞観地震の研究をもっと早く進めていれば、原発などの津波対策に生かせたかもしれない」と話している。

 論文は、1906年、雑誌「歴史地理」に発表された「貞観十一年陸奥府城の震動洪溢(こういつ)」。貞観地震を記した平安時代の歴史書「日本三代実録」をもとに、20代の1年間、宮城県で軍隊生活を送った経験を生かして読み解いている。分析した渡辺館長によると、東伍は三代実録の原文を紹介し、「地震と洪水が大破壊をいたした」と記した上で、「主として宮城郡の府城を破壊したるもの」と現在の宮城県多賀城市が被災したと記している。

 震源について、1896年の明治三陸津波と比較し、「おそらく遠海に震源を持っていたものであろうか」と推察。「多賀城の下まで津波が押し込んだものであろう」と、海岸線から約4キロ内陸の多賀城跡まで津波が押し寄せたとの見方を示した。さらに、「少なくとも遠島(牡鹿半島)から阿福麻(阿武隈)にかけては洪溢区域であろう」と、宮城の海岸線全域が浸水したと推し量っている。

 結びに、津波の被災地について「痕跡を探索したら、まだまだ話がいろいろあるであろうと予想される。探索したいものだが、今後の進行いかんに属することである」と、将来の研究への期待を込めた。

渡辺館長は「貞観地震とその津波災害は1世紀以上前から、すでに知られていたことになる。今回の大津波を『想定外だった』という形で片付けてしまうわけにはいかない」と語り、過去の研究成果の洗い直しの大切さを強調した。(戸松康雄)

朝日新聞   2011年6月23日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月24日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

247.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
38. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
52. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
58. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
79. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
143. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
196. 敗者の維新史―会津藩士荒川勝茂の日記 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1990/4)
222. 会津藩VS長州藩―なぜ“怨念”が消えないのか (ベスト新書) 星 亮一 (新書 - 2004/3)
237. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
288. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
291. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 ( 2011/4)


たとえ今は険しい道のりに見えたとしても
苦しみの森を抜けて行く
それが何よりの近道
(micro 歌「Yukiyanagi 雪柳」より)


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2011年6月23日(木) 原発、津波、政治
 NHKは22日、2013年度大河ドラマが『八重の桜』に決まり、主演に女優・綾瀬はるかを起用したと発表した。脚本は『ゲゲゲの女房』の山本むつみが担当。会津藩の生まれで、戊辰戦争では自ら銃をとって戦ったとの逸話から“幕末のジャンヌダルク”とも呼ばれ、やがて“日本初の篤志看護婦”として日清戦争、日露戦争に同行した“日本のナイチンゲール”新島八重の生涯を描く。綾瀬は同日行われた会見で「心が温まるような、日本中が元気になるような作品を届けたい。たいへんだと思いますが、成長できるんだろうなって思ってます」と初の大河出演に向け熱く意気込んだ。

綾瀬はるかも名優の仲間入り 歴代のNHK大河ドラマ&主演俳優一覧

 「東北・福島に根付く不屈のプライド」を再び――NHKが看板ドラマで震災復興への道を歩む日本を盛りたてる。

 同作チーフプロデューサーの内藤愼介氏は震災以降、大河ドラマに対する意識が「面白いものを作ろうというものから、“今やるべきものは何か”というものに変わっていった」といい、「新しい時代に一歩踏み出し、日本人の勇気を後押しすることを目指して」八重を新しい題材として取り上げた。数多く語られてきた明治維新だが、敗者となった会津からの視点、そして女性の視点から描かれるものはあまり例がなく、今回、新島八重の生涯を通じることで「新たな幕末・明治像」の提示という狙いも明かした。

 新島八重は、福島県出身で同志社大学を創設した新島襄の妻。会津藩の砲術指南の山本家に生まれ、活発な“少年時代”を過ごし、兄・覚馬を師と仰ぎ裁縫よりも鉄砲に興味を示す。会津の人材育成の指針“什の誓ひ(じゅうのちかい/子弟教育7カ条)”である「ならぬことはならぬもの」という教えを実践。会津戦争での敗北を受け入れると鉄砲を捨て、「知識」という新たな生きがいを得る。アメリカで西洋文化にふれた夫・新島襄を「ジョー」と呼び捨てにするなど、封建的風潮の残る中、男女平等を望んだ。奇妙な夫婦関係を罵る世間の目を気にしない八重の生きざまを、夫は「ハンサムウーマン」と称した――。

 昨年、『ゲゲゲの女房』で日本中を魅了した山本氏は「地震、津波、そして原発事故。あまりに大きな被害を前にして、自分自身が不安で一杯になり、途方に暮れていた」ときに、「報道で見聞きした被災地の方々の言葉」が仕事へ向かう自分の背中を押してくれたという。「大きな破壊の後に、より良い世界を作り出そうと立ち上がる人たちの言葉は、幕末の動乱ですべてを無くしたところから、新しい世界へと踏み出した人々の魂と、響き合う」と当時と今を重ね、「一話一話を大切に、物語を紡いでいこうと思っています」と強い使命感をのぞかせている。

 内藤プロデューサーは「何でも器用にこなせるわけではない。しかし、等身大で誠実な努力の人」という八重役として、綾瀬が「真っ先に浮かんだ」という。「ふんわりと人を包み込むような不思議な魅力があり、さらに芯にはぶれない強さを持っている」と綾瀬を評価し、平成の「ハンサムウーマン」としてラブコールを送った。また、山本氏には「歴史ドラマだけでなく、風変わりでも強い絆に結ばれた八重と二人の夫・川崎尚之助、新島襄の夫婦愛」も丁寧に描き出してほしいと期待を込めた。来夏クランクイン、2013年1月スタート(全50回予定)。

■新島八重=NHK公式サイトより
会津藩の砲術師範、山本権八・佐久夫妻の子。戊辰戦争では断髪・男装に砲術をもって奉仕し、会津・鶴ヶ城籠城戦で自らもスペンサー銃を持って奮戦して「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれる。戊辰戦争開戦前に但馬出石藩出身の藩校日新館教授・川崎尚之助と結婚したが、籠城戦後に離縁。明治維新後、兄・覚馬を頼って上洛し、新島襄と出会い結婚する。男尊女卑の当時、豪放で周囲からは勝手気ままに見える八重の生き方が世間から「天下の悪妻」とも言われた。晩年に日清戦争、日露戦争に篤志看護婦として参加した功績により1928年(昭和3年)、昭和天皇の即位大礼の際に銀杯を下賜される。その4年後、87年の生涯を終えた。

放射性物質、ジェット気流で欧州へ…研究チーム
読売新聞 6月23日(木)15時7分配信
 東京電力福島第一原子力発電所事故で大気中に放出された大量の放射性物質は、強い偏西風のジェット気流に乗って欧州まで運ばれたと、九州大と東京大の研究チームが22日発表した。

 日本気象学会誌電子版に近く掲載される。

 九州大応用力学研究所の竹村俊彦准教授らが、大気中の微粒子の動きを計算できるモデルを使い、水素爆発などで第一原発から出た放射性物質の動きを再現した。

 それによると、放射性物質は、3月14〜15日に東日本を通過した低気圧の上昇気流で上空約5キロに舞い上がり、例年より強かったジェット気流に乗って1日約3000キロを移動。17日に北米大陸の西岸に到達し、アイスランドなどを経由して23日にはスイスにまで達したという。
最終更新:6月23日(木)15時38分
保安院>西山審議官に厳重注意 週刊誌報道で
毎日新聞 6月23日(木)13時2分配信

拡大写真
原子力安全・保安院の西山英彦審議官
 経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官(54)は23日、一部週刊誌で女性との不倫関係が報じられたことについて、海江田万里経産相から「職務をしっかりやるように」と同日付で厳重注意を受けたことを明らかにした。

【各地の大気中の放射線量も…】福島原発 図説集

 西山氏は報道内容について「個人的なことなのでお答えできません」としたうえで「(記事が)掲載されたこと自体、私の至らなさを示しており、深く反省している。仕事に身が入っていないと誤解を与えたことについて申し訳ない」と陳謝。「大臣の注意も踏まえて被災者の気持ちも考えながら事故収束と情報提供のために全力で職務に当たる」と述べた。で強い地震 最大震度5弱
産経新聞 6月23日(木)7時6分配信

 23日午前6時51分ごろ、東北地方で強い地震があった。岩手県と青森県で最大震度5弱を観測した。震源の深さは約20キロ、マグニチュードは6・7と推定される。

 津波注意報が岩手県沿岸部に発令され、すでに到達したもよう。予想される津波の高さは50センチ。 

-岩手県沿岸に津波注意報…盛岡市などで震度5弱
読売新聞 6月23日(木)7時3分配信

 23日午前6時51分頃、岩手県沖を震源とする地震があり、盛岡市、同県普代村、青森県階上町、同県東通村で震度5弱を観測した。

 気象庁は午前6時53分、岩手県沿岸に津波注意報を発表した。

 同庁によると、震源の深さは約20キロ、マグニチュードは6・7と推定される。 最終更新:6月23日(木)7時3分

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震災避難・転居は11万2千人 二次避難進み1万2千人減

 内閣府は22日、東日本大震災による16日時点での避難者や転居者は、前回の2日時点から約1万2千人減って約11万2千人になったと発表した。避難所や旅館にいる人が減少する一方で、公営住宅や仮設住宅の入居者は増えており、内閣府は「自治体による避難・転居先の把握や、被災者の二次避難が進んでいるとみられる」としている。

 避難、転居先別の内訳は、公民館や学校など避難所が、岩手、宮城、福島3県を中心に前回から約1万人減少し約3万1千人。旅館、ホテルが約600人減の約2万7千人、親族宅などその他が約7千人減の約2万6千人。

共同通信  2011年6月22日   
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13年の大河は「八重の桜」=NHK

 NHKの金田新放送総局長は22日の定例記者会見で、2013年に放送する大河ドラマを、同志社大学を創設した新島襄の妻で、福島県出身の新島八重が主人公の「八重の桜」に決めたと発表した。
 金田放送総局長は「東日本大震災プロジェクトの一環で、福島県を舞台にすることで、被災地だけでなく、日本全体が活力を取り戻すことを願っている」と述べた。 

時事通信 2011年6月22日
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2013年度NHK大河『八重の桜』主演に綾瀬はるか 脚本は『ゲゲゲ』の山本むつみ

2013年度NHK大河ドラマが『八重の桜』に決まり、主演に女優・綾瀬はるかが起用されたことがわかった。福島県出身で同志社大学を創設した新島襄の妻・新島八重(1845〜1932)を演じる。脚本は『ゲゲゲの女房』の山本むつみが担当。会津藩の生まれで、戊辰戦争では自ら銃をとって戦ったとの逸話から“幕末のジャンヌダルク”とも呼ばれ、やがて“日本初の篤志看護婦”として日清戦争、日露戦争に同行した“日本のナイチンゲール”の生涯を描く。

オリコン 2011年6月22日
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東京電力・西沢常務「国が掲げれば脱原発も」

 東京電力の新社長に就く西沢俊夫常務は、県復興ビジョン検討委員会が「脱原発」を掲げたことについて「脱原発をコメントする立場にない」としながら、「福島県民の意見を踏まえて国として政策を決めれば受け入れるしかない。しかるべき場で国民の声を聞きながら、冷静なしっかりした議論で決めてほしい」と国民的議論で国が方針を決定した場合には脱原発を受け入れる考えを示した。
 また「日本は資源がない国。どのエネルギーをいかに組み合わせると顧客のメリットになるか、具体的なデータを踏まえ安定供給、経済性の面から検証しないとならない」と述べた。

福島民友 2011年6月22日
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高リスク、卒原発を 嘉田知事

 滋賀県の嘉田由紀子知事は21日の定例記者会見で、「ハイリスクな原発はやめてほしい。代替エネルギーを探しながら、原発に頼らないエネルギー政策を進めるべきだ」と述べ、「卒原発」が必要との考えを明確にした。

 嘉田知事は、海江田万里経済産業相が停止している原発の再稼働を要請する意向を示したことに対し、浜岡原発以外が安全という根拠がないことや老朽化などの問題点を指摘し、「安全と言われても信じられない」と強調。武村正義元知事が唱える「卒原発」を「言葉の感覚として近い」と支持する考えを示した。

 また嘉田知事は今後、技術面や社会的仕組みの転換が必要として、政府が導入を目指す「全量買い取り制度」の構築を進めるべきと主張。「経済やビジネスとして成立できるような工程表を作る必要がある」として、25日に開かれる関西広域連合の会合で協議する考えを明らかにした。

 嘉田知事は22日には、県地域防災計画の見直しを進める検討委員会の委員とともに、福井県の関西電力美浜原子力発電所や日本原子力研究開発機構もんじゅを訪れ、安全対策の現状を視察する。

京都新聞   2011年6月22日
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6月22日付 よみうり寸評

 朝のNHK・連続テレビ小説「おひさま」には泣かされる。昭和19年、20年の戦争末期の銃後の暮らしに思わず涙腺が緩むのだ◆けさは、東京大空襲を信州・安曇野で心配する人々の話。ヒロイン・陽子先生の東京の祖母は無事だったが、担任の児童で、妹と二人で疎開しているけなげな杏子ちゃんは両親を失った◆陽子先生の夫と二人の兄は出征中。夫とは結婚式から翌朝まで一日暮らしただけだ。苦境の数々に涙するのだが、それは、悲しみと不条理が3・11以後のそれと重なるから余計そうなのかも知れない◆こちらも数々の記事に何度も涙した。震災発生からすでに百箇日、卒哭(そっこく)忌も過ぎたが、涙の話題の尽きることがない◆あの日、防潮堤の水門閉鎖や住民の避難誘導に活躍中、多くの消防団員が大津波にさらわれて死亡、行方不明になった。無論いずれも公務中のこと◆だが遺族に支払われる消防団員福祉共済の弔慰金が不足で規定の4割しか支給できない。涙とともに不条理も尽きない。政府の手厚い支援を望む。

読売新聞 2011年6月22日
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土佐史談会 会誌95年分DB化

 土佐の歴史探訪、ぐーんと素早く――。県内の歴史愛好家らでつくる土佐史談会(高橋正会長)がこのほど、会結成当初からのほぼ100年分の会誌をすべてデータベース(DB)化し、調べたいことを手軽に検索できる仕組みを整えた。県立図書館3階の同会事務局で誰でも閲覧でき、多くの人に重宝されそう。

高知新聞   2011年6月22日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月23日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

292.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
44. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
62. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
68. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
95. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
163. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
195. 敗者の維新史―会津藩士荒川勝茂の日記 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1990/4)
243. 会津藩VS長州藩―なぜ“怨念”が消えないのか (ベスト新書) 星 亮一 (新書 - 2004/3)
245. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
278. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
282. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 ( 2011/4)


そうさどんな答えも 地図にはないけど
その気になって 踏み出せたら 道は開けるさ
(嵐 歌「虹の彼方へ」より)



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2011年6月22日(水) 原発、津波、政治
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原発維持へ新たな審議会 経産省が検討

 経済産業省が新たな審議会を設置し、原発をエネルギー供給の3本柱の一つとすることを政策の基本的方向として検討することが21日、分かった。エネルギー基本計画見直しで同省が主導権を握る狙いとみられる。

共同通信 2011年6月21日
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未来図を国民に示せ 国の原発再稼働要請

 現在停止中の原発について、菅直人首相が「安全対策が適切に整ったので、再稼働すべし」という方針を明らかにした。脱原発は、本気でしょうか。

 「ありえない」。福島から、原発周辺の住民から、そして多くの自治体の長からも、驚きの声が相次いだ。

 福島第一原発の建屋は無残に吹き飛び、骨組みもあらわな惨状をさらしている。

 被災直後に炉心溶融を起こした原子炉は高熱と放射性物質を出し続け、冷却のための放水は果てしなく続いている。大量に出る高濃度汚染水の捨て場はない。

 福島は遠くかすんで
 何よりまだ現場では、幾多の現場作業員が、劣悪な条件や健康不安と闘いながら、事態収拾に努めている最中だ。避難区域の住民が、わが家へ帰るすべもない。

 現状打開の期待がかかる米国製の高濃度汚染水浄化装置は、大量の油や汚泥を受け止めきれず、わずか五時間でダウンした。東京電力の説明は、相変わらずの「想定外」だ。

 国中が福島の惨状に心を痛め、当局の言葉や技術に不信を感じつつ、不安の中で推移を見守っているといっていい。そのさなかの唐突な安全・再稼働宣言である。

 国内五十四基の商業原発中三十五基が、定期検査などのため運転を休んでいる。再開への扉は、原子力安全・保安院が電力事業者に指示したわずか五項目の指示と立ち入り検査で開かれた。非常用電源の確保など、当面の津波対策がなされるめどがついたという程度のことだ。中長期的な安全対策には目をつむり、電力不足を懸念する一部産業界の求めに応じ、原子力安全委員会による安全、耐震指針見直しの議論も待たず、夏前の再開を急いだ感は否めない。

 “政争の具”にするな
 これまでにも保安院は、安全検査の時間短縮を容認したり、老朽化した原発の耐用年数を大幅に延ばしたり、安全軽視の姿勢が目についた。このような態度が、次の過酷事故(シビアアクシデント)につながらないかと、国民は不安を覚えている。

 そもそも、原発推進機関の経済産業省と、原発を監視する立場にある原子力安全・保安院を分離するという方針は、どこへ行ってしまったのだろうか。

 本社加盟の世論調査では、原発について「電力需給に応じて廃炉を進める」など、廃炉推進の声が八割以上を占めている。

 物理学者でもあるドイツのメルケル首相は「福島の光景が目について離れない」と、政府として脱原発に踏み切った。永田町から原発がある地方への距離は欧州からよりも遠く、国民との間に横たわる溝はあまりに深い。

 関係する道府県の知事たちが、「再開のさの字も出る状況ではない」(川勝平太・静岡県知事)などと、驚き、あきれ、詳しい説明を求めるのは当然だ。

 さらなる驚きは、菅首相が経産相の発言を早々と支持したことだ。これで脱原発に取り組む首相の決意が見えなくなった。

 首相は五月上旬、自ら記者会見し、中部電力浜岡原発について、近い将来極めて高い確率で発生が予想される東海大地震への備えが不十分として、全面停止を要請した。その後も原発重視をうたう現行のエネルギー基本計画を「白紙に戻して議論する必要がある」と語った。

 二〇二〇年代の早い時期に自然エネルギーの占める割合を20%に引き上げると国際社会に表明するなど、脱原発に大きくかじを切ったかに見えた。

 しかし、形ばかりの検査で原発再稼働を認めるようでは、首相の“本気”を疑わざるをえない。

 それどころか、首相は消費税増税や脱小沢のように、脱原発を政権延命の道具にしようとしているのではないか。浜岡停止後の世論調査で首相の評価は上がり、退陣を求める意見は減った。

 自民党内には、首相が脱原発を争点に衆院解散・総選挙に打って出るのではないかとの臆測も広がっている。だが、国民が求めているのは、日本の未来を支える具体的なエネルギー像だ。それがないと国民的議論はなしえない。このような大事なことを政争の具にすることは許されない。

 電力不足はどれほど
 菅政権がいつまで続くにしても、今政府がなすべきは、この夏、原発を再稼働させないと、どの地域でどれだけ電力が不足して、産業や生活が具体的にどのような影響を受けるのか、可能な限り詳しく国民に説明することだ。そして、目前で進行する福島の危機から目をそらさずに、脱原発への道筋を示しつつ、再生可能エネルギー中心の街と暮らしの未来図を描いて見せるべきである。

中日新聞 2011年6月21日
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原発再稼働、福井県同意せず 国の事故対策は不十分

 経済産業省原子力安全・保安院は21日午後、黒木慎一審議官を福井県庁に派遣し、国が東日本大震災後に電力各社に指示してきた緊急安全対策の実施状況などを説明し、検査で停止中の原発の再起動を認めるよう求めた。しかし、同県側は国の安全対策は不十分との見方を変えなかった。

 応対した福井県の満田誉副知事は、県が重視している高経年化(老朽化)が事故に与えた影響などについて「なお徹底した究明をお願いしたい」と述べ、国の説明や対策は不十分だという認識を示した。副知事は終了後の記者団の取材に対し、原発を再稼働させるには「安全に関して疑問がきちんと解決されなければならない」と、現時点で再起動に同意できない理由を説明した。

朝日新聞 2011年6月21日
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「100日間住んでみよ」=謝罪の東電社長らに不満―福島知事

 東京電力の清水正孝社長は21日、次期社長に内定した西沢俊夫常務を伴って福島県庁に佐藤雄平知事を訪ね、福島第1原発事故について改めて謝罪するとともに、引責辞任することを伝えた。佐藤知事は席上、「100日間くらい福島に住んでみるべきだ」と述べ、発生から100日がたっても事故が収束せず、県民生活の混乱が続いていることに強い不満を示した。

 清水社長は冒頭、「社会の皆さんに大変に大きな迷惑をお掛けした」と発言。知事はこれを遮るように「福島県民の皆さんに迷惑を掛けたというのが基本的な姿勢(のはず)だ」と厳しい口調でたしなめた。その上で、一日も早い事故の収束と、周辺住民や農漁業関係者などへの賠償金支払いに誠意を持って取り組むよう求めた。

 会談は約10分間。清水社長らは終始、うつむき加減で聞き入っていた。 

時事通信社   2011年6月21日
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精神的損害に10万円「話にならない」悲痛な声

 「話にならない」「お金も大事だが、早く家に帰れるようにして」

 原子力損害賠償紛争審査会は、避難住民の精神的損害について、基準金額を示して賠償することを決めたが、福島県内で避難生活を送る住民からは、悲痛な声が上がっている。

 南相馬市の桜井泰夫さん(64)は、「被害者は生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされているのに、子供だましで話しにならない」と怒りの矛先を政府に向けた。自宅が東京電力福島第一原発から32キロ離れた所にあるため、東電の仮払い補償金の対象外になったことに不信感を募らせており、「30キロという線で補償を線引きされた。もらったのは放射線だけだ」と語気を強めた。

 会津若松市の旅館で、家族5人で暮らす大熊町の主婦志賀美子さん(55)は「精神的な苦痛はお金に換算できない。とにかく家に帰りたい」と話した。

読売新聞 2011年6月21日
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思想僧・月性の功績たたえる


 幕末・明治維新期の思想僧、月性(げっしょう・1817〜58年)の追慕記念行事が19日、ゆかりの柳井市遠崎の妙円寺であった。僧月性顕彰会(折中光雄会長)が主催し、住民たち約200人が功績をたたえた。

 尊皇攘夷論者だった月性は、諸外国に対抗する海防論を説き、1854年に著した「内海杞憂(きゆう)」は維新志士に大きな影響を与えた。この日は、幕末の私塾咸宜園(大分県日田市)と月性の関わりについての講演会に続き、14団体52人が月性作の詩を題材にした詩吟や剣舞などを披露した。

 遠崎小の3〜6年生11人は、月性の「立志の詩」に合わせて剣舞を発表。「エイ、ヤッ」と気合を込めて木刀を振るった。

中國新聞   2011年6月21日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月22日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

277.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
51. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
66. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
78. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
85. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
156. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
184. 敗者の維新史―会津藩士荒川勝茂の日記 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1990/4)
228. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
239. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
247. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (2011/4)
261. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
282. 長岡藩軍事総督 河井継之助―武士道に生きた最後のサムライ (ベスト新書) 星 亮一
336. 会津維新銘々伝---歴史の敗者が立ち上がる時 星 亮一 (単行本 - 2010/3/11)



私は日の出を待っている
新しい人生を歩みだすために
そう、私は降参なんかしない
(ミュージカル「キャッツ」 主題歌「メモリー」より)



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2011年6月21日(火) 原発、津波、政治
震災の死者1万5467人 警察庁まとめ
 東日本大震災の死者は20日現在の警察庁のまとめで、12都道県で1万5467人、行方不明者は6県で7482人となった。

 被害が大きい3県の死者は宮城9253人、岩手4551人、福島1597人。不明者は宮城4716人、岩手2421人、福島341人。

 内閣府によると、2日時点の震災による避難・転居者は約12万4千人。

共同通信 2011年6月20日
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あぶくま抄(6月20日)  

 「いいかげんにしろ」。怒りの声が聞こえてきそうだ。文部科学省は県内の放射性物質の年間積算線量予測値と測定地点の住所に誤りがあった、と発表した。原発事故の訂正は何度目だろう。神経を逆なでする。
 重要な情報をなぜ誤って公表するのか。同省は、実際と異なる数値をコンピューターに入力し、点検で見逃した。衛星を利用して場所を特定するGPSに示された地名を地図で確認しなかった−と弁明する。数字や固有名詞の読み合わせに念には念を入れるのは仕事のイロハのはずだが。
 人間は間違える生き物だ。疲れた時のうっかりミスは誰でも経験があろう。積極的に行動しようとして誤る場合もある。大目に見てよい。原因を分析すれば、同じ過ちを二度と犯さないはずだ。だが、社会システムを破壊して大混乱に陥れたり、人命を奪ったりする誤りは論外だ(海保博之著「『誤り』の心理を読む」)。
 県民は放射線量の推移に敏感だ。子どもを外で遊ばせられるか、プールで泳がせても大丈夫か…。政府の発表は命と暮らしに直結する。「謝る」は「誤り」から生まれたという。原発事故への対応は、誤ったからといって謝って済む話ではない。

福島民報 2011年6月20日
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福島のニュース
“原発被害”酪農家自殺 補償区域外の不安広がる

村松和行さんが飼育する乳牛。放射性物質が心配で刈り取った牧草は使えず、蓄えていた飼料を与えている=相馬市玉野
 福島県相馬市西部の玉野地区で9日、酪農家の男性(54)が自ら命を絶った。堆肥を保管する建物の壁には「原発がなければ死なずに済んだ」と書かれていたという。福島第1原発事故の影響を苦にしたとみられる。阿武隈山中の玉野地区は相馬市中心部に比べ放射線量が高く、自主避難する住民も出始めている。地域に根差して働き、暮らし続けることができるかどうか。地区の存続を危ぶむ声も上がっている。

<牧草処分できず>
 宮城県境に接した集落に約470人が暮らす玉野地区。乳牛や育成牛約50頭を飼育する村松和行さん(55)の牛舎横には、大量の牧草がビニールをかけて積まれていた。
 放射性物質が付着している可能性があるため、牛には与えていない。とりあえず、昨年購入した飼料を食べさせている。
 「牧草の処分方法も決まっていない。刈り取るにも費用はかかるのに」と、村松さんは困惑した様子だ。
 地区住民によると、亡くなった男性は35頭の牛を飼っていたが、3月から4月にかけ、原発事故の影響で原乳が出荷停止となり、経営が圧迫されていたらしい。借入金の返済が遅れがちだったため、被災者向けの制度融資も受けられなかったという。
 4月には外国人の妻らが母国に避難した。精神的な負担も重なったとみられる。
 玉野地区の放射線量は毎時1.5マイクロシーベルト台。1マイクロシーベルト未満の相馬市中心部よりかなり高いが、南隣の飯舘村のような「計画的避難区域」には指定されておらず、農家への補償は今のところない。
 男性の死について、村松さんは「国の対策が遅すぎだ。県や自治体は東電などと協議し、早急に補償に向けて取り組むべきだ」と言う。
<汚染情報足りぬ>
 同じく酪農家で区長を務める村松征吉さん(73)も「勤め人はともかく、われわれは牛や土地を捨てて避難したら、何も残らない」と訴える。
 市は5月下旬、相次いで地区住民の健康診断を実施したり、放射能に関する講演会を開催したりした。市内の仮設住宅に避難することも認めた。
 だが、地区で鋳物加工会社を営む大橋芳広さん(58)は、市の対応が「的外れ」と感じる。
 「避難も大切だが、土壌汚染などの情報が足りない。そうしたデータを集めた上で、ここに残るのかどうかを決めたり、日常生活上の対策を示したりすべきではないか」
 地区内では既に、幼児らのいる15戸が避難を希望している。大橋さんは「いったん子どもらがこの地区を離れたら、戻ってくることはないだろう。このままでは集落自体が消滅の危機に直面するかもしれない」と心配する。
(加藤敦)

河北新報社   2011年6月20日
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北斗星(6月20日付)
 初夏の自然は生気に満ちている。太平山麓の渓流を深緑に包まれながら遡行(そこう)した。川面を伝うマイナスイオンが全身に染みる。まさに「ふるさとの山はありがたきかな」である

▼そんな光景が、今季は特にいとおしく感じられる。福島原発事故は、森林など周囲の自然環境にも影響を与えた。先に秋田市で講演した作家の柳田邦男さんが、原発事故の実態を指して「国あって山河なし」と話した言葉が頭から離れない

▼実は本県でも、原発誘致が県政の重点目標に掲げられた時期があった。1969年当時の本紙には「原子力発電を導入へ」といった大見出しが躍る。世は高度経済成長の真っただ中。工業都市建設のため、原発は希望の光に見えたのだ

▼だが、もし本県で原発が稼働していたら、あの日本海中部地震に耐えることができただろうか。自然の輝きは現在と同じだったろうか。何より、私たちはこの地に住んでいられただろうか。歴史の因果は紙一重である

▼原発事故の惨禍を目の当たりにして、脱原発の動きが国内外で加速している。本紙加盟の日本世論調査会が実施した世論調査では、原発依存からの脱却を支持する人が実に8割以上に達した。日本は重大な岐路に立たされている

▼「猛スピードで前に進むことは、文明を後退させる」とも言われる。原発事故は、あまりに急いで便利さを追い求めてきた故の過誤かもしれない。ただし脱原発に向かうにも、不便さをいとわぬ覚悟が要ることを忘れてはならない。

秋田魁新報社 2011年6月20日
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3市町で一時帰宅 南相馬、富岡、楢葉449人が警戒区域内へ  

 東京電力福島第一原発から半径20キロ圏内の警戒区域への一時帰宅は19日、南相馬、楢葉、富岡の3市町で行われた。3市町で合わせて258世帯の449人がわが家に帰った。

■南相馬市■

 南相馬市は小高区の81世帯145人が参加し、中継基地の市馬事公苑からバス8台で警戒区域に入った。
 仙台市内の避難先から参加した男性(59)は、妻と一緒に夏服や本などを持ち帰った。男性は「自宅の周辺は放射線量が毎時0.4マイクロシーベルト程度と低い。どうして帰れないのか」と話していた。
 区域内の空間放射線量は最大で毎時0.6マイクロシーベルト。個人の積算放射線量は0〜1マイクロシーベルトだった。除染が必要な人や物はなかった。50代の男性が飼いネコに手をかまれ、けがをした。

■富岡町■

 富岡町は新夜ノ森、王塚、小浜地区などから122世帯207人が参加した。川内村民体育センターと広野町中央体育館を中継基地とし、バス10台で町に入った。
 会津美里町に避難する富岡町本岡の団体職員猪狩巌さん(48)は妻真美さん(36)と参加。震災後、初めて自宅に入り、小学2年生と幼稚園児の子どもの七五三や入学式の思い出の写真、おもちゃなどを袋に詰めた。「防護服を着なければ家に入れないなんて」とつかの間の帰宅にやりきれない表情だった。
 区域内の空間放射線量は最大で毎時15.6マイクロシーベルト、個人の積算放射線量は3〜15マイクロシーベルトだった。除染の必要な人や物はなかった。60代の男性が立ち入り後に暑さのため、気分が悪くなったがすぐに回復した。
 同日午前11時15分ごろ、小浜地区に向かう途中でバスのクラッチ部分が故障して停車した。すぐに代替車両に参加者を移して送り届けた。

■楢葉町■

 楢葉町は上小塙、椴木下など55世帯97人が参加し、広野町中央体育館を中継基地にバス6台で古里に向かった。
 いわき市に避難している楢葉町上小塙の主婦斎藤朋子さん(53)は二世帯住宅に家族4人で帰宅し、孫のおもちゃや衣類、貴重品などを持ち帰った。「放射線量も低かった。月1回は帰れるようにしてほしい」と訴えた。
 同町上小塙の根本正一さん(76)、芳野さん(75)夫妻は夏服や時計などを持ち帰った。正一さんは横浜市、芳野さんは下郷町と別々に避難している。いわき市内の仮設住宅への入居を申請中で、「やっぱり家の近くがいい」と移り住む日を心待ちにしていた。
 区域内の空間放射線量は最大で毎時1.19マイクロシーベルト、個人の積算放射線量は1〜2マイクロシーベルトだった。除染が必要な人や物はなかった。

福島民報 2011年6月20日
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皇族用との説も…封印されていた防空壕一般公開
 
 皇族の使用を想定したとの説もある防空壕の主室。厚さ60センチのコンクリートに守られている 千葉県成田市三里塚御料の三里塚記念公園に、皇族の使用を想定して建設されたといわれる防空壕(ごう)がある。市が展示施設として整備、4月から一般公開しており、「貴重な歴史遺産であると同時に観光拠点として大勢の人が見学に訪れてほしい」(公園緑地課)と期待している。市によると、同公園は宮内庁の御料牧場が成田空港の建設に伴い栃木県に移転した後、跡地の一部(2・9ヘクタール)を財務省から無期限で無償で借り、同市が整備して1969年に開園した。

 防空壕は、子供の頃、太平洋戦争前後から内部に入って遊んだという地元の人の話から存在は知られていたが、公園が市に移管された後、入り口が封鎖され、詳細は不明だった。宮内庁によると、この防空壕に関する資料は同庁では見つかっていないが、建設会社「間組」(東京都港区)が1989年に発行した百年史に「昭和16年(1941年)に宮内省から受注し、皇族用に施設を作った」という記述がある。

 市は住民からの要望を受け、2008年10月から調査を開始。厚さ約3メートルの盛り土の下に、「H形」の空間が掘られ、中央に厚さ60センチの強固なコンクリートに囲まれた主室(高さ2・5メートル、幅2・5メートル、奥行き4・5メートル)や爆風逃がしの換気口などがあることが明らかになった。市は昨年度、約1800万円の予算で出入り口に小屋を建て、案内表示や室内に照明を整備した。

「三里塚の歴史を伝承する会」の新島新吾さん(80)は、地元の人から証言を集めたところ、終戦後間もない時期に主室に畳が敷いてあったり、ジャガイモが備蓄されたりしていたのを見たという人がいたという。新島さんは「戦争があったことを伝える貴重な資料として、次の世代に残していくことが大切」と話している。4月1日の公開後、県内外の歴史愛好グループなどを中心に約1000人が見学した。市公園緑地課では「周辺にある空港の見える公園や航空科学博物館と合わせた周遊観光の拠点として期待したい」としている。

読売新聞   2011年6月20日
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明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

236.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
48. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
66. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
73. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
89. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
138. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
174. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
232. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
256. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2011/4)
276. 長岡藩軍事総督 河井継之助―武士道に生きた最後のサムライ (ベスト新書) 星 亮一
288. 敗者の維新史―会津藩士荒川勝茂の日記 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1990/4)
305. 会津維新銘々伝---歴史の敗者が立ち上がる時 星 亮一 (単行本 - 2010/3/11)


何度も高い壁 乗り越えたから
何も怖くない 一人じゃないよ 
みんな空の下
(絢香   歌「みんな空の下」より)



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たまき雄一郎議員のブログより・・
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6月14日、15日に実施した、20km圏内のペット保護状況は以下のとおりです。
実施地区は南相馬市、富岡町、楢葉町、の各地域です。
南相馬市
犬 3(うち放浪犬保護 0) 
猫 3(うち放浪猫保護 0)
富岡町
犬 14(うち放浪犬保護 5) 
猫 2(うち放浪猫保護 0)
楢葉町
犬 4(うち放浪犬保護 2) 
猫 2(うち放浪猫保護 0)
6月14日の富岡町では、一日で11頭の犬を保護できました。うち、約半数の5頭が、放浪犬の保護です。
やはり、今後は、放浪ペットの保護が鍵になると思います。
これらの保護活動の結果、これまでの保護頭数の総計は、224になりました(詳細は、以下のとおりです)。
【犬】保護頭数157、係留不可26、死亡確認1、放浪目撃87
【猫】保護頭数67、係留不可66、死亡確認0、放浪目撃8
なお、今後の保護活動の予定は、以下のとおりです。
6月18〜19日の2日間は、引き続き、南相馬市、富岡町、楢葉町の3地域で保護活動を行います。
さらに、6月21日から26日にかけて、大熊町、双葉町、浪江町で保護活動を行う予定です。
6月10日、11日、12日に実施した、20km圏内のペット保護状況は以下のとおりです。
実施地区は、浪江町、大熊町、双葉町の各地域です。
浪江町
犬 4(うち放浪犬保護 1) 
猫 2(うち放浪猫保護 0)
大熊町
犬 9(うち放浪犬保護 3) 
猫 1(うち放浪猫保護 0)
双葉町
犬 1(うち放浪犬保護 1) 
猫 0(うち放浪猫保護 0)
これらの保護活動の結果、これまでの保護頭数の総計は、196になりました(詳細は、以下のとおりです)。
【犬】保護頭数136、係留不可26、死亡確認1、放浪目撃87
【猫】保護頭数60、係留不可66、死亡確認0、放浪目撃8
なお、今後の保護活動の予定は、以下のとおりです。
6月14〜19日の4日間、南相馬市、富岡町、楢葉町の3地域で保護活動を行います。
6月6日、7日、8日、9日に実施した、20km圏内のペット保護状況は以下のとおりです。
実施地区は、浪江町、大熊町、双葉町、南相馬市、富岡町、楢葉町の各地域です。
犬 43(うち放浪犬保護 18) 猫 17(うち放浪猫保護 0)
これらの保護活動の結果、これまでの保護頭数の総計は、179になりました(詳細は、以下のとおりです)。
【犬】保護頭数122、係留不可26、死亡確認1、放浪目撃85
【猫】保護頭数57、係留不可66、死亡確認0、放浪目撃8
かなり、活動が本格化してきたと感じています。
なお、今後の保護活動の予定は、以下のとおりです。
6月11〜12日 浪江町、大熊町、双葉町
6月14〜15日 南相馬市、富岡町、楢葉町
この週末に実施した20km圏内のペット保護状況は以下のとおりです。
6月4日(土)
浪江町 犬 4 (うち放浪犬保護 3) 猫 1 (うち放浪猫保護 1)
大熊町 犬 2 (うち放浪犬保護 1) 猫 0
6月5日(日)
浪江町 犬 4 (うち放浪犬保護 3) 猫 0
大熊町 犬 3 (うち放浪犬保護 1) 猫 0 
以上の結果、6月5日までの累計の保護頭数は119となりました。
ただ、猫が少ないのが気になります。
4月28日から始まったペット保護活動ですが、5月末までの累計を環境省にまとめてもらいました。
これまでの保護頭数等は、以下のとおりです。
【犬】保護頭数66、係留付加24、死亡確認1、放浪目撃82
【猫】保護頭数39、係留付加65、死亡確認0、放浪目撃 5
保護頭数の総計は105となっていますが、死亡確認1が重くのしかかります。
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この国難の時期に、この「恥ずかしい」政治は、一体、何なのか。
何期も当選を重ねてきた日本のトップリーダーのレベルはこんなものなのか。
戦後教育の集大成がこの人材であり、この政治なのか。
民主主義の過程を通じて選ばれた正統性があるとは言え、我が国の「民主主義の能力」とは、この程度なのか。
国会に身を置く一人として、たまらない恥ずかしさを感じる。
そして、何より、被災者の皆さんに申し訳ない。本当に申し訳ない。
どれだけの命が失われたのか、
どれだけの方々が、いまだに不自由な避難所暮らしを強いられているのか、
そして、どれだけの悲しみに、どれだけの不安に、どれだけの絶望に、被災者の皆さんが必死に耐えておられるのか、
こうしたことに思いを馳せる想像力も失ってしまったのか。
今日、総理は、何もなかったように国会で答弁している。
辞意を表明した副大臣、政務官も、慰留を受け入れ、何もなかったように仕事に復帰している。
元総理は、現総理をペテン師だと罵っている。
次世代のリーダーと言われる方は、連日テレビに出演し、立派な言葉で、毎日違うことを言っている。
政治は、忍耐だと言われる。
しかし、こんな恥ずかしい政治の一員である恥辱に、私は耐えられない。
青臭いことを言うつもりはないが、人生をかけて飛び込んだ政治の世界の有り様は、あまりにもお粗末だ。
残念でならない。
元総理と現総理は、「民主党を壊してはならない。」という点で合意したらしいが、こんな民主党なら壊れた方がマシではないか。
守るべきものは、民主党ではなく、日本国であり日本国民であるはずだ。
自己保身や売名ばかりの政治家に、この国を救うことはできない。
マックス・ウェーバーは、政治とは「情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力をこめてじわっじわっと穴をくり貫いていく作業」と言っている。
情熱も判断力もない人材は、政治に携わるべきではない。
テレビに出て、口先だけでキレイゴトを訴える政治家や、パフォーマンスやファッションで右派を気取る政治家も、結局、役に立たない。
もう、偽者はいらない。
今こそ、我が国の現状を心の底から憂い、解決すべき能力を持ちあわせ、そして、自己を犠牲にしてチームに奉仕できる、そんな人材を結集しなければ、日本は没落してしまう。
必要なのは、本物のノブレス・オブリージュだ。
馴れ合いの党内融和や、中途半端な長幼の序を捨て、日本を守るため、言うべきことを言い、為すべきことを為す覚悟だ。

http://ameblo.jp/tamakiyuichiro*

たまき雄一郎

1969年(昭和44年)5月1日 - 香川県大川郡寒川町神前(現さぬき市寒川町神前)出身。
香川県立高松高等学校を経て、1993年(平成5年)、東京大学法学部卒業。
1993年(平成5年) - 大蔵省入省。
1997年(平成9年) - ハーバード大学大学院(ケネディスクール)卒業後、外務省中近東第一課。
2001年(平成13年) - 大阪国税局総務課長。
2002年(平成14年) - 内閣府特命担当大臣秘書専門官。
2005年(平成17年)8月 - 財務省主計局主査を最後に、財務省退職し、第44回衆議院議員総選挙(香川県第2区)に立候補したが、自由民主党木村義雄に敗れる。
2009年(平成21年) - 第45回衆議院議員総選挙に立候補し、木村義雄に雪辱を果たし、初当選。
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2011年6月20日(月) 原発、津波、政治
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8千ベクレル以下は最終処分場に 福島がれきの処理方針策定

 環境省は19日、福島第1原発事故で放射性物質による汚染の可能性がある福島県沿岸部と中央部(警戒区域と計画的避難区域を除く)について、倒壊建物などのがれきの処理方針をまとめた。下水汚泥などと同様に、放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8千ベクレル以下の不燃物や焼却灰は最終処分場に埋め立てが可能で、8千ベクレル超については一時保管する。

 処理方針によると、木くずなどの可燃物は、フィルターを備えた焼却炉で処分。焼却後の灰などの不燃物のうち、8千ベクレル以下は管理型最終処分場に埋め立てる

共同通信 2011年6月19日
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首相、安全確認し原発再稼働 「停止は影響大」

  菅直人首相は19日、自然エネルギーに関する国民との「オープン対話」を官邸で開き、電力不足を回避するため、定期検査などで停止中の原発について再稼働を急ぐ考えを示した。「全ての原子炉を止めれば経済に対する影響があまりにも大きい。安全性が確認されたものは稼働していく」と強調した。

 福島第1原発事故を機に、既存の電力会社が発電から送電、小売りまで独占的に担う電力事業の在り方を見直す考えも表明。「巨大な発電をしている自分の会社に有利になるような送電の使い方は改めなければならない」と述べた。ただ退陣とも絡み、発送電分離については実現の見通しがあるわけではない。

共同通信 2011年6月19日
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蓮池透さん 津波 想像したことなかった

 北朝鮮拉致被害者の蓮池薫さん(53)の兄で、元東京電力社員の蓮池透さん(56)が本紙の取材に応じた。福島第一原発での勤務時に被ばくした経験を持ち、強い放射線にさらされる作業員の健康を心配する一方、原発の「安全神話」を信じ切っていた自分自身にも、悔しさをにじませた。 (菊谷隆文)

 「私は累積で一〇〇ミリシーベルトは被ばくしています」。蓮池さんは硬い表情で語り始めた。

 一九七七年に入社し、初任地が福島第一原発だった。三年半後に本店に異動。再び八七年から二年半、福島第一で働いた。通算六年間の勤務中、検査で確認した被ばく量は累積で約一〇〇ミリシーベルト。今回の事故に限り二五〇ミリシーベルトに引き上げられる前の緊急作業での上限だ。

 「当時は通常作業しかしていないのに、これだけ被ばくした」。最初の赴任では、3号機の原子炉を制御する設備の保守管理を任された。十三カ月ごとの定期点検で、炉の内部の計測機器を検査する時などに被ばく。全面マスクと防護服でも、炉心からの強い放射線で被ばくは避けられなかった。

 今は被ばくを極力避けるため、遠隔操作の機械でできる点検が増えたが、約三十年前は、大半が人の手に委ねられていたという。

 今回の事故では、復旧作業に当たった東電社員八人の被ばく量が二五〇ミリシーベルトを超えた。防護マスクが行き渡らず、内部被ばくしたのが原因だ。「東電は、作業員たちの被ばく管理をしっかりしているのか。特に、放射性物質を体内に取り込む内部被ばくが続出していることが気になる」と語気を強めた。

 内部被ばくは長期間、体内が放射線にさらされる。「東電は内部被ばく防止の徹底と、内部被ばくが多かった人の健康管理を続ける義務がある」と厳しい口調で話した。

 蓮池さんが担当した3号機の原子炉建屋は、水素爆発で屋根が吹き飛んだ。ほぼ骨組みだけとなった姿に「本当に残念だ」とうつむいた。原発で勤務していたころは「穏やかな海を毎日見て、津波被害を想像したこともなかった」。

 上司には「炉心損傷事故は百万年や一千万年に一回の確率でしか起こらない」と教えられ、そう信じてきた。「それが一度に三度も起こってしまうとは…。まさに机上の空論だったんですね」。最後に、やるせない表情で悔しさを口にした。

東京新聞    2011年6月19日
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放射線 小学校ピリピリ 運動会中止や給食の産地表示

校内の放射線量を測る教諭=仙台市若林区の聖ウルスラ学院
仙台市内の小学校が、福島第1原発事故で拡散した放射性物質への対策に苦慮している。子どもの被ばくを恐れる保護者に配慮し、運動会やプール授業を中止するなど、学校生活に影響が広がる。福島第1原発から約100キロ離れ、大気中の放射線量に「問題がない」とされる仙台でも、不安にとらわれる保護者は少なくない。

 市教委は今月上旬、保護者グループの要望を受け、各校にプールの使用を見合わせるよう通知した。新たに水質検査をし、結果が判明するまでの約2週間、プールに歓声が響くことはなかった。
 給食で提供される食べ物や牛乳による内部被ばくを心配する家庭に対しては、特例で水筒や弁当の持参も認めている。
 市健康教育課は「食品衛生法の暫定規制値を下回る安全な食材を使っているが、納得してもらえなければやむを得ない」と経緯を説明する。
 目に見えない放射線への対応は、私立学校でより顕著だ。泉区の仙台白百合学園小は、新年度開始と同時に屋外での体育授業はせず、5月の運動会を9月に延期。5、6年生が毎年行う田植えの体験学習も中止した。
 市は今月8日から、市立小中学校、保育所などで大気中の放射線量の測定を開始した。国際放射線防護委員会が示す基準に照らし、全域的に「健康に影響がないレベル」と公表してきた。
 仙台白百合学園小の渡辺瑞穂副校長は「数値を信用しないわけではないが、基準そのものに対してさまざまな意見があるのも事実。保護者の安心のため、より慎重な対応を取る」と話す。
 若林区の聖ウルスラ学院英智小・中は、5月上旬から毎週、校内の芝生で放射線量を測定し、ホームページに載せている。給食では月々の献立表に青果物の産地リストを添付する仕組みにした。
 青葉区の聖ドミニコ学院小は、5月下旬に予定していたグラウンドでの運動会を屋内の球技大会に振り替えた。東北大の准教授を招いて保護者向けの説明会も開き、放射線に関する知識の共有を図った。
 学校側が対応に腐心する中で、県外への疎開や移住を検討する保護者も増えつつある。
 小学校に通う2人の子らと、実家のある岩手県に引っ越すことを決めた太白区の女性(42)は「学校行事を休ませたり弁当を持たせたりしたが、健康不安は消えない。より遠い場所への移住も考えている」と語る。
 別の母親は、「周囲に理由を言わずに、転出していく親子もいる」と話す。

河北新報社 2011年6月19日
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原発の再稼働  住民の安全が最優先だ

 経済的要請を国民の安全に優先させているのではないか。
 海江田万里経済産業相は、定期検査などで停止中の全国の原発の再稼働を急ぐ意向を表明した。
 経産省原子力安全・保安院が福島第1原発事故を受け、電力会社などに求めていた重大事故対策がほぼ終了し適切と評価したためだ。
 併せて「電力需給の安定は震災復興と経済再生に不可欠」と強調し、電力不足にならないための再稼働であることを示した。
 福島の事故収束への確実なめどが見えず、原因が未解明の今、性急すぎる判断に思える。
 事故後、保安院は電力各社に地震・津波対策の強化などを要請した。続いて電源喪失や水素爆発の危険を想定し、中央制御室の作業環境や通信手段確保など5項目の対策を求めていた。
 各社は、水素爆発防止に、原子炉建屋の屋根に穴を開ける機材の配備など対策を示した。
 停電への備えなどが中心で、高機能防護服や、がれき撤去用の重機配備など、既に実施済みか年度中に終了予定のものがほとんどという。「短期でできる対策、安全確保は尽くした」ということに過ぎない。これを安全の根拠とするにはあまりに不十分だ。
 防潮堤の設置など中長期的な対策を含め具体的な工程を示すほどでなければ、安心は得られまい。
 原発が立地する自治体や住民が不安に思っているのは、既存原発の安全性全般についてだ。
 たとえば原子炉以外の施設部分の耐震性を含め、現行の耐震指針への不信だ。
 福島の事故では、避難範囲の設定や避難指示で国の姿勢が揺れた。海江田経産相が「原子力の安全性については国が責任を持ち、丁寧に地元の方々に説明する」と訴えたのは当然であり、それならまず、こうした面での安全基準を国が明確に示し、原発周辺住民の不信を解消すべきだ。
 経産相の意向表明の背景には、全国の原発54基のうち35基が定期検査などで停止中で、再稼働には事実上、自治体の同意が必要、という事情があるだろう。
 全国最多13基の原子炉が立地し、関西に電力供給する福井県は、国の方針に対し「即座に再稼働を認めることはなく、稼働への安全基準を国に強く求める」との見解を示した。同県は「運転40年を超えた原子炉の安全基準」を国が示すようこれまでから求めている。
 立地条件や炉の形式、稼働年数などの違う各地の原発を全国一律の対策で「安全」認定しようという国の姿勢には無理がある。国は「安全への過信」を排し、地元の事情と要望に応じて、自治体、住民が納得するまで説明を尽くす必要がある。

京都新聞 2011年6月19日
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「相馬野馬追」縮小開催へ 神旗争奪戦は中止

 一千有余年の歴史と伝統を誇る国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追」は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で、規模を縮小して開催されることが18日、南相馬市で開かれた相馬野馬追執行委員会で正式に決まった。
 執行委は本祭りの神旗争奪戦などを中止とした上で、昨年決めた「7月の最終週末開催」を初めて適用、日程を7月23日から25日までの3日間と決めた。犠牲者の鎮魂を願い相双地方の復興のシンボルと位置付け「東日本大震災復興 相馬三社野馬追」と称して実施する。
 警戒区域や緊急時避難準備区域内で騎馬参加が難しい地区があることなどから、ハイライトとなる2日目の甲冑(かっちゅう)競馬と神旗争奪戦を中止、3日目の野馬懸(のまがけ)は会場の相馬小高神社が警戒区域内にあるため、区域外の別の神社に場所を移し規模を縮小して行う。

福島民友    2011年6月19日
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文化財救助「応援せんと!」 実行委発足、活動始める

 東日本大震災で被災した文化財を救う文化庁の文化財レスキュー事業を支援するプロジェクト「文化財レスキュー応援せんと!」の実行委員会発起人会が18日、奈良市の平城宮跡資料館で開かれ、早速活動を始めた。

 実行委は奈良国立博物館、南都銀行など13の企業や研究機関などでつくり、発起人の一人、田辺征夫・奈良文化財研究所長が「奈良は文化財への関心が高い。まとまって活動すれば大きな力になる」と話し、事業計画を確認。この日、同資料館で催した公開講演会の資料代を義援金にすることで、活動のスタートを切った。

 今後、各地に募金箱を設置し、コンサートや講演会、歴史探訪ツアーなどを催して募金を呼びかける。

 募金や参加団体を受け付けている。問い合わせは同研究所内の実行委事務局(0742・30・6715)へ。

読売新聞 2011年6月19日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月20日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

288.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
44. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
67. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
83. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
89. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
167. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
188. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
197. 会津維新銘々伝---歴史の敗者が立ち上がる時 星 亮一 (単行本 - 2010/3/11)
249. 長岡藩軍事総督 河井継之助―武士道に生きた最後のサムライ (ベスト新書) 星 亮一
290. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
331. 幕末の会津藩―運命を決めた上洛 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2001/12)
355. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
360. 幕末史―激闘!薩摩・長州・会津 星 亮一 (単行本 - 2008/3)
377. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)
384. 会津藩VS長州藩―なぜ“怨念”が消えないのか (ベスト新書) 星 亮一 (新書 - 2004/3)



さあ、立ち上がって
前に向かって歩き出すんだ
暗闇が去って 輝く時が来たんだ
君の行く手には いくつもの希望がある
(サイモン&ガーファンクル 「明日に架ける橋」より)



***************** ***
michiko@patedison.co.jp (^_^)
  戊辰戦争研究会!
http://boshinken.info
  みちこの幕末日記!
http://blog.patedison.co.jp/openblog/
  そうだったのね、日本史!
http://www.nihonnshi.com/
***************** ***日本学術会議緊急講演会「放射線を正しく恐れる」の開催について(ご案内)
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 東日本大震災後、放射能や放射線に関する様々な情報が大量に発信され、多く
の国民は放射線の身体への影響等に関する漠然な不安を日々感じている。
 本緊急講演会は、放射線に関する第一線の研究者の講演並びにパネル討論によ
り、国民へ現時点での正しい情報を伝え、国民の不安の解消を図るとともに、国
民の放射線へのリテラシーの向上を図ることを目的とする。

◆日 時: 平成23年7月1日(金)10時00分〜12時30分

◆場 所: 日本学術会議 講堂

◆主 催: 東日本大震災対策委員会

 ◆プログラム(予定):【敬称略】

   司会  唐木英明 日本学術会議副会長

   第一部 放射線の健康に対する影響
    講演1.放射線の発がん作用についてのいくつかの考え方
   丹羽太貫  京都大学名誉教授(連携会員)

     講演2.少量の放射線は身体に良いというのは本当か?
   山岡聖典
         岡山大学大学院保健学研究科放射線健康支援科学領域 教授

   第二部 放射線から身を守る仕組み
    講演3.国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告の意味
        佐々木康人 (社)日本アイソトープ協会常務理事(連携会員)

    講演4. 非常事態にどうすべきか
      柴田徳思
  日本原子力研究開発機構J-PARCセンター客員研究員(連携会員)

   第三部 パネル討論(聴衆からの質問を中心に)

◆ 参加費:無料

 ◆ 申込:
    Web(申込フォーム)によりお申込み下さい。
    URL:https://form.cao.go.jp/scj/opinion-0026.html

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2011年6月19日(日) 原発、津波、政治
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悲しみ消えぬ…大震災から100日 被災地で慰霊祭

 東日本大震災の発生から100日目の18日、した東北各地で犠牲者の百か日に合わせた慰霊祭などが執り行われた。津波で大きな被害を受けた岩沼市では、玉浦中体育館で市主催の合同慰霊祭があり、遺族や市民ら約1200人が祭壇に献花し、犠牲者の冥福を祈った。
 午前9時半からの慰霊祭では、仙台フィルハーモニー管弦楽団による追悼演奏の中、市内で身元が確認された死者192人の名前が読み上げられた。参列者全員が黙とうし、井口経明市長が祭壇に向かって「犠牲者に報いるためにも、震災を決して風化させず、先進的な防災対策を講じたい」と述べた。
 遺族を代表して市民2人が追悼の言葉をささげた。津波で両親や妻ら家族5人を失った会社員沼田民雄さん(52)は「みんな帰ってくるのでは思うことが度々ある。悲しみだけが残り本当に悔しい。残された子どもたちをあの世で見守ってほしい」と祭壇に呼び掛けた。
 参列した会社員桑島俊幸さん(40)は「津波で妻を亡くした。いつまでも悲しんでばかりもいられない。なんとか気持ちの整理をつけたい」と話した。
 宮城県内では18日、東松島市や名取市などでも慰霊祭が行われた。

河北新報社 2011年6月18日
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福島市から1150人市外へ避難 放射性物質の影響か 
 
 福島市に住民票を置いたまま市外に避難している市民が15日現在で1150人に上ることが分かった。全国避難者情報システムに基づき市が初めて避難者数をまとめた。
 市によると、避難先で最も多いのは389人の信越地方。次いで関東の262人、近畿の116人、本県を除く東北の107人となっている。県内他市町村への避難者は50人だった。
 年代別は19歳以下が482人、30、40代が433人で、合わせて全体の約8割を占めた。避難者のうち半壊以上の家屋の所有者は3人で、福島第一原発事故による放射性物質の影響で親子で他県に避難しているケースが多い現状が浮き彫りになっている。
 市は避難者に対し、市政だよりをはじめ、7月24日告示、31日投票で行われる市議選の投票入場券を送付する方針。

福島民報 2011年6月18日
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ホットスポットなぜ出現…気象と地形の複合要因

福島原発
 福島県伊達市や南相馬市などで、局地的に高い放射線量が測定される「ホットスポット」が現れた理由について、日本原子力研究開発機構の永井晴康グループリーダーは「風向きや降雨量など気象的条件と、山の存在など地形的条件が重なった」と指摘する。

福島第一原発から放射性物質の大量放出があった3月15日午後、北西方向に放射性物質の雲が広がっていたと見られ、「雲の通過と降雨が重なり、高線量の地域ができた」と話す。

 微粒子の大気拡散に詳しい群馬大の早川由紀夫教授(火山学)は4月上旬、民間による測定や国の公表データをまとめ、同原発から半径約300キロ・メートルの汚染地図を作成した。茨城県南部から千葉県、埼玉県、東京都の一部にかけ、周囲より放射線量の高い帯状の地帯が現れた。

 「一帯は海側から吹く風と、山から下りてくる風が関東平野上でぶつかり、雲を形成して雨を降らせる場所。都の水道水から放射性物質が検出されたのも、これで説明できる」と、早川教授はみる。

読売新聞    2011年6月18日
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原発安易に切り離せない

大震災、新たな課題
 東日本大震災や福島原子力発電所の事故は、各地の議員にも衝撃を与えた。

国の担当者も交え、原発について議論する福井県敦賀市議会(7日、敦賀市で) 「皆さんが『安全』と言えば言うほど不安になる」

 福井県敦賀市。日本で初めて40年運転に入った敦賀原発1号機を含め3基が立地する。7日の市議会で原子炉の安全性を強調する国の担当者に、今大地(こんだいじ)晴美(60)がかみついた。

 4月の市議選で、4期目を目指した今大地は福島原発事故を受けて「脱原発」を訴えた。これまで「市民派」として原発には慎重だったが、公約に掲げたのは初めてだった。

 交付金など原発関連収入が歳入の2割を占め、市民の3割が原発関連の仕事に就くとされる同市で、脱原発を唱えたのは共産市議2人と今大地だけ。街頭では「原発を止めたら生活はどうなるんだ」と詰め寄られた。前回選で握手を求めてきた人も「ごめんなさい」と目を合わさなくなった。

 1334票集めて当選したが、前回より151票減らした。原発を受け入れてきた市の歴史を実感した。今すぐ原発を止めるのが難しいのも分かっている。ただ、「いったん立ち止まり、これからの街について市民と考えたい」と話す。

 原発を積極的に推進してきた市議らも揺れ動く。

 「安全神話は崩れた」

 7日の市議会では、推進派市議からもこれまでにない厳しい言葉が飛んだ。しかし、ほかに大きな産業はない。将来を考えれば原発は簡単に切り離せない。

 ある市議は言う。

 「代替エネルギーが見つからない中で、安易に脱原発とは言えない。ただ、市民に不安が広がっているのは事実。安全対策をいっそう強く求めるしかない」

     ◎

 津波対策も突きつけられる。東南海・南海地震による津波被害が懸念される和歌山県田辺市で5月中旬、市と住民の緊急の意見交換会が開かれた。町内会長らが「逃げたくても高台がない」「避難ビルを造って」と口々に対策強化を訴えた。被災地の惨状を知り、切実さを増していた。

 1946年の昭和南海地震で多数の死者が出た同市だが、今回の震災では避難指示が出たのに避難率は4%に満たなかった。

 市議の小川浩樹(44)は6月初め、同市と地形が似た岩手県陸前高田市に入った。壊滅した街に絶句した。傍聴した意見交換会を思い出し、「避難ルートや場所の整備など取り組むべき課題は多い。私たち議員もこれまで甘かった。住民の危機感の高まりを市に伝え、実現するのが議員の使命だ」と誓った。

 被災地でも議員が奔走する。津波で市街地の65%が浸水した宮城県東松島市。市議の菅原節郎(60)は自宅を流され、妻子を失った。それでも、「つらいのは私だけじゃない」と避難所を巡る。被災者の要望に耳を傾けるのが日課だ。

 「集落単位の高台移転でコミュニティーを守ってほしいと望む声が多い。そんな声を伝え、津波に強い街づくりにどう生かすか。議員の力が問われている」

 震災100日の18日から市が着手する復興計画づくりで、市民の思いをぶつけるつもりだ。

 「3・11」で浮かんだ地域の課題。克服に向け、議員は住民と向き合う。(敬称略、おわり)

 (この連載は十郎浩史、祝迫博、南省至、山本慶史、沢野未来が担当しました)

読売新聞 2011年6月18日
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福島
ほんとの空へ・お〜い福島:原発やめ、故郷を取り戻せ=山田孝男 /福島
 93年から95年まで毎日新聞福島支局のデスク(次長)だった。赴任は秋。最初の週末、カミさんと小3の娘、3歳の息子を連れ、土湯温泉(福島市)にちかい男沼(おぬま)へ出かけた。林のしめったにおいがすばらしく、思わず深呼吸したことを覚えている。

 休日に県内を回り、山形や新潟へも足を延ばした。花見山の桜をめで、キノコ鍋に舌鼓を打ち、下手なりにスキーもやり、へっぴり腰でカヌーをこいだ。水と緑と白銀の忘れがたき福島が、いまは「強毒の放射性物質が飛散する汚染地域」として内外の耳目を集めている。原因は言わずもがな、原発だ。

 福島を離れて16年後の今年4月初め、三陸の被災地を回る道すがら、郡山市に佐藤栄佐久前知事を訪ねた。この時、前知事自ら原発と県政の歴史を整理した年表の写しをいただいた。今あらためてそれを見ると、私が支局次長だった94年4月13日の項に、こういう記述がある。

 「(国から)第一発電所の使用済み燃料共用プール設置了解要請あり。通産課長が使用済み燃料を『2010年から撤去』と約束したが、策定された国の長期計画では『2010年に撤去を検討』となっていた……」

 通産は通商産業省(現経済産業省)。使用済み核燃料は高レベル放射性廃棄物だ。要するに、通産省が二枚舌を使った。それと気づいた前知事が電話を入れると、課長は異動していた。「役人には顔がない」。怒りの回想は、前知事が手記「知事抹殺!」(09年平凡社)に書き込んだ国政批判の核心だ。

 これは、当時2期目の半ばにさしかかっていた前知事の転機を示す逸話である。以後、前知事は原発推進派から脱原発派へ向かう。

 使用済み核燃料の問題は今でこそ明白だが、当時の私はよく理解していなかった。支局員だった大島透記者(現熊本支局長)が国・東電と県のズレに気づき、福島版で「オフサイドの構図」という連載企画をやった。

 サッカー施設の寄贈をエサに危険を押しつける国と東電。反則めいた暴走への皮肉をタイトルに込めた。大島君の緻密な取材と抜群の文章力が評判になった。我々に今の知識と問題意識があれば、さらに深い記事になったと思う。

 福島でいろいろなことを教わり、今も学ばせてもらっている。県民であろうとなかろうと、くむべき教訓は「原発をやめ、故郷を取り戻せ」しかないと確信している。(毎週土曜日掲載)

毎日新聞 2011年6月18日
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福島第1原発:IAEA報告書「日本は緊急時の決定遅い」

 【ウィーン樋口直樹】東京電力福島第1原発事故に関する国際原子力機関(IAEA、本部ウィーン)の包括報告書が17日、明らかになった。IAEAはこの中で「日本の複雑な体制や組織が緊急時の意思決定を遅らせる可能性がある」と指摘した。東京電力と規制当局、政府間の足並みの乱れによって事故対策が後手に回ったことなどを踏まえ、日本に警鐘を鳴らしたものとみられる。

 毎日新聞が入手した未公開の報告書は160ページ。5月下旬から6月初めまで来日したIAEA調査団の報告を基にまとめたもので、15項目の「結論」と16項目の「教訓」からなる。

 緊急時の意思決定の遅れを懸念する「結論」部分は、事故直後、政府と東京電力が別々の対策室を設けるなど協調性に欠けた点を指摘したとみられる。この時には、原子炉内のガスを抜いて圧力を下げる「ベント」と呼ばれる措置が後手に回り、原子炉建屋で水素爆発を引き起こした。また、原子炉の冷却に手間取り、燃料棒の破損も招いた。

 また、津波への備えについては「徹底的な施設防御の準備が不十分だった」と指摘。「教訓」部分で「原発の立地や設計は、めったに起こらない複合的な外的要因に対する十分な防御を考慮しなければならない」とした。特に原発施設を水没させうる津波や洪水の危険性を改めて喚起。早期津波警報システムの導入などを求めた。

 さらに、外的要因による原発施設への被害が、同時に広範囲に起こる可能性にも言及。有事の際に、訓練された職員や必要な設備、外部からの支援が十分に得られる必要がある、との教訓も加えた。

 IAEAの包括報告書は、先に日本政府から提出された事故報告書とともに、20日からウィーンで始まるIAEA閣僚級会議で協議される。会議では、福島原発事故の原因評価▽緊急時対応▽安全強化策の3分野で意見をとりまとめる。

毎日新聞    2011年6月18日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月19日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

257.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
43. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
72. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
78. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
106. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
171. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
190. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
213. 長岡藩軍事総督 河井継之助―武士道に生きた最後のサムライ (ベスト新書) 星 亮一
255. 会津維新銘々伝---歴史の敗者が立ち上がる時 星 亮一 (単行本 - 2010/3/11)
271. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
309. 幕末の会津藩―運命を決めた上洛 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2001/12)
325. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
347. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)
388. 会津藩VS長州藩―なぜ“怨念”が消えないのか (ベスト新書) 星 亮一 (新書 - 2004/3)
395. 会津藩VS薩摩藩 (ベスト新書 185) 星 亮一 (新書 - 2008/7/9)
401. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (2011/4)
433. 会津藩 斗南へ―誇り高き魂の軌跡 星 亮一 (単行本 - 2009/8)


日は昇り 日は沈み 月日は流れ
たち替わる季節ごとに 人もまた成長する
(「屋根の上のヴァイオリン弾き」主題歌「日は昇り 日は沈み」より)



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2011年6月18日(土) 原発、津波、政治
原発再開同意、判断できず 立地7道県、国に基準要求

 停止している原発のうち通常の定期検査を終えて運転再開を目指す11基が立地する7道県が、「浜岡原発との違いが分からない」として、国が新たな「基準」を示すまで再開への同意を判断できないとしていることが17日、共同通信のアンケートで分かった。

 電力需要期に向け、国は定検を終えた原発の再稼働を促しているが、浜岡を全面停止させた判断が“足かせ”となり、電力会社が地元自治体の同意を早期に取り付けるのは難しい情勢だ。

 アンケートは定検のため停止している21基のうち、停止時に事故やトラブルが絡んでいない11基を対象に実施。7道県の原子力担当課に聞いた。

共同通信 2011年6月17日
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福島第一原発の廃炉、首相「国が責任持つ体制を検討」

 菅直人首相は17日の参院復興特別委員会で、事故を起こした福島第一原発1〜4号機の廃炉について「最後まで責任ある体制で処理していくためには、今の法体系のままでは将来に責任が持てないのではないか」と語り、廃炉まで国が責任を持つ新法を検討していく考えを示した。

 首相は「廃炉を考えれば何年単位。それに必要な費用も場合によっては相当になる」と指摘。「福島第一原発の処理に関する特別な法体系をつくって、最後まで責任を持つ体制を作ることが必要なのか、検討を始めたところだ」と述べた。

 首相は、定期検査を終えた原発の再稼働について「電力需要の問題もあるが、何をおいても安全性の確保を重視しなければならない」と慎重な姿勢を示した。


朝日新聞 2011年6月17日
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沿岸を国際拠点に 防災や海洋エネルギー研究など
 
 東日本大震災の被災地を防災や海洋エネルギー分野などの国際的調査研究拠点にしようと県は今月から、学会などが行う現地調査の積極受け入れに乗りだす。第1弾として、19日に国内外の防災研究者60人を迎える。専門家とのネットワークづくりを進め、未曽有の大災害に見舞われた本県沿岸部を世界的な学術拠点とする構想だ。

 防災や潮力、洋上風力といった新エネルギー分野などの研究機関の現地調査を受け入れ、県は現場の案内や被害状況説明などに協力する。調査、滞在費用は来訪者側が負担。国内外の専門家とのネットワークを構築し、本県沿岸を調査拠点として継続的に活用する環境を整える。

 県は、復興基本計画案で、防災研究ネットワークの構築や産学官連携による海洋研究拠点の形成を打ち出している。同計画の実施期間である8年以内に、防災分野などの研究施設誘致を探る。

 19日に受け入れるのは、大学の研究者や企業の技術者らで構成する地域安全学会(本部・東京都)。国内に加え米国、韓国、台湾の研究者が21日まで調査する。

 県や地元自治体の担当者が宮古市田老の防潮堤や大槌町の大槌漁港、陸前高田市の市街地など現地を案内。後日、被災地復興に向けた提言をもらう予定で、県復興計画の実施計画などに反映させる。このほか今月下旬から7月下旬にかけて、防災に関する人材育成機関や海洋エネルギー分野の研究者らも受け入れる予定だ。

 県科学・ものづくり振興課の佐々木淳総括課長は「三陸沿岸は国内外に注目される調査拠点となり得る。日本学術会議などを通じ多くの研究機関の参加を促したい」とする。

岩手日報    2011年6月17日
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▽わかる原子力(8) 放射線測定と政府発表
                   
 政府の発表する放射線量は正しいのか、実はある日、自分の住む地域が高濃度の放射性物質に汚染されていたということはないのだろうか。
 放射線は命に関わるかもしれない影響があるのに、全く感じることができない。こうした不安があるのは当然だと思う。一部の地域で発表よりは高い放射線量が計測されているとの報道もある。

▼ 放射線計測器

 放射線であるガンマ線は、透過力が強い。今、外部被ばくで問題となるものの多くはこのガンマ線と考えて良い。
 透過力が強いということは、なかなか止められないとも言える。よってガンマ線を隠すには、鉛や分厚い鉄板などの遮蔽物が必要となり、容易ではない。放射線計測は、正確に計測するのはそれなりの装置と知識が必要だが、ガンマ線があるかないか程度の簡易な測定であれば難しくない。
 放射線を検出するのにもっとも簡単な原理であるものにガイガーミュラー計数管というものがある。これは、計数管の名前の通り、放射線がいくつ飛んできたかを測ることができる。

▼ 原子の個数と生活の中の量

 放射線を個数で計測できるということは信じられないくらいすごいことだ。放射線は、一つの原子が原子崩壊を起こして、別の原子に変わる際に1つ2つ放出される。つまり、原子の数とリンクしている。学校で化学を履修した方は覚えがあると思うが、原子の個数と我々が扱っているような単位の間を取り持つものにアボガドロ定数というものがある。アボガドロ定数は6.02 × 10^23(※)という数で、その数の原子を集めると、原子量とおよそ同じ重さ(グラム)になるというものだ。炭素原子(原子量12)をアボガドロ定数個あつめれば、12グラムになる。10の23乗とは、ゼロを23個書くというのだから、書くだけでも疲れてしまう。
 このように原子の個数の世界と我々が実感できる数の世界の間には、大きな数の隔たりがある。この違いから、通常は原子を一つ一つ計測するのは大変であるはずだ。しかしガンマ線であればガイガーミュラー計数管を使えば、これができてしまう。


▼ 放射線は隠せない 

 1キログラム当たり数百ベクレルといった濃度は、キログラムは実感できる世界の単位で、ベクレルは原子の個数の世界であることから、濃度としてみれば、大変少ない量であることがわかる。
 この放射線の検出しやすさを利用して、医療の分野ではPET検査などが行われており、小さなガンなどの検出に役立っている。
 こうした例からもわかるように放射線は計測しやすいのである。
 
 放射線検出の装置は、簡易なものであれば個人でも入手できるため、国による悪質な隠蔽はできないと考えるのが自然だ。もし国の測定に疑問があれば自分で測定できてしまうからだ。そうした中、住民グループが独自に調査し、下水処理施設で高い放射線量になっていることを突き止めた例も報道されている。国は嘘をつくかもしれないが、自分で測る放射線量という物理量は嘘をつかない。よってある日突然、ものすごい被ばく量でしたといった心配は外部被ばくに関しては少ないと考えて良いだろう。

47トピックス 2011年6月17日
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【編集日記】(6月17日付)

 平安時代の869年に起きた貞観地震による津波と東日本大震災での大津波との関連性が注目されている▼古文書に残されていた記述に注目した研究者たちは大津波が東京電力福島第1原発も襲う危険性を指摘していた。だが、研究成果が同原発の安全対策に生かされることはなかったという▼謙虚に歴史に向かい合いながら、過去からの警告を聞こうとするのも専門家の務めだろう。一方で、文学者や芸術家の研ぎ澄まされた感性と想像力が、まだその姿を現さない未来の危機を鋭く嗅ぎ取ることもある▼巨大文明が滅びた後の世界を描くアニメ「風の谷のナウシカ」もその一例だ。技術が生んだ放射能という汚染物質におびえる今と酷似する。封切りは1984(昭和59)年3月11日。震災の日と重なるのは偶然か▼原作のマンガは思索的な内容だ。アニメでは「人間が汚し、その結果、人間の生存さえ困難なものとなり果てた世界」(「ナウシカ解読・ユートピアの臨界」稲葉振一郎・窓社)を舞台に、再生と救済が描かれる▼作者の宮崎駿氏は家族や人間の成長に温かいまなざしを注ぐ一方「文明と人間との思想的難問と格闘する思想家」でもある。数々の作品の制作過程を展示したスタジオジブリ・レイアウト展が福島市の県立美術館で開催中だ。文明や戦争、地球の未来についても考えたい。
 
福島民友新聞 社説・編集日記
福島民友 2011年6月17日
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6月17日付 よみうり寸評
 旧友K君の長男は陸上自衛隊に勤務している。東日本大震災に出動したが「あんな顔で帰ってきたのは初めて」と長男夫人が言ったという◆災害出動の経験は何度もあるというが、今回の作業の厳しさがうかがわれる。警察、自衛隊、海上保安庁は総勢約4400人で16日から宮城、福島県内で行方不明者の集中捜索を始めた◆16日現在で死者1万5441人に対し、行方不明者はなお7718人。膨大な数字には圧倒されるが、ここまで来ると捜索もおいそれとは進まない。初日に発見された遺体は石巻市で4人、南三陸町1人の計5人◆それでも「一人でも多く自分の家族を捜す思いで」過酷な作業に励む。悪臭、瓦礫(がれき)、ヘドロの中、手作業の捜索。原発に近いところでは防護服を装着だ◆あす、3日間の捜索の最終日は震災発生から100日目。この間の激務に従事した警察官、自衛官、海上保安官らの皆さんに改めて深い敬意を表したい◆同時に、法事なら涙を終える百箇日の卒哭忌(そっこくき)になお行方不明の人の無念を思う。

読売新聞   2011年6月17日
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広讃寺:偉人らの書画一堂に 幕末から明治維新、温故知新訴え50点−−瑞穂 /岐阜

(左から)14代将軍・徳川家茂、皇女和宮、有栖川宮の書と手紙を並べた展示の横に立つ説田真仁・副住職(左)と岩崎一道・安楽寺副住職=岐阜県瑞穂市牛牧の広讃寺本堂で 幕末から明治維新にかけて激動の時代を生きた偉人らの書画を一堂に公開する「幕末維新展 美術館@寺かふぇ」が16日、瑞穂市牛牧の浄土真宗東本願寺派の広讃寺で始まった。説田真仁副住職(31)は「昔はお寺や神社が宝物を陰干しする時、御開帳して鑑賞の場を提供した。お茶の文化も臨済宗の栄西によって『喫茶』が始まった。日本の美術館や喫茶のもとを確立したお坊さんの原点に立ち返りたい」と“温故知新”を訴えている。19日まで。【立松勝】

 説田さんの考えに賛同した同派のさいたま市の岩崎一道・安楽寺副住職(28)が書画や手紙など約50点を出品。漢学者や書家らの貴重な教材にもなる書画が一堂に会した。

 注目されるのは、皇女和宮の手紙を挟んで左に14代将軍、徳川家茂、右に有栖川宮の書を“三角関係”で並べた展示。和宮は有栖川宮と婚約していたが、幕府の公武合体政策で徳川家茂の正室となった悲運の内親王として知られる。岩崎副住職は「有栖川宮は和宮の元カレなので、近づけて展示した」と話す。最後の将軍・15代の徳川慶喜の書も見逃せない。大政奉還の直前に「忠即無二心」と書かれた一行書で、「君子への忠義に二心(ふたごころ)は無い」の意味という。

 このほか、巻菱湖(まきりょうこ)、貫名菘翁(ぬきなすうおう)、市河米庵(べいあん)の「幕末三筆」▽勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟の「幕末三舟」▽西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允の「維新三傑」も勢ぞろい。ともに1837年生まれの関西の富岡鉄斎と関東の奥原晴湖の「文人画家」や、明治の東京美術学校(現東京芸大)時代に横山大観の教官を務めた橋本雅邦ら誰でも名前を聞いたことのある著名人の書が並ぶ。手紙では、和宮、西郷隆盛、大村益次郎の3通が紹介されている。

 午前9時〜午後4時。観覧料300円。18日午後4時から岩崎副住職の「節談説教」。隣の「寺かふぇ香華庵」では茶が飲める。問い合わせは香華庵(058・326・4306)へ。

毎日新聞 2011年6月17日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月18日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

287.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
44. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
67. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
83. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
93. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
159. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
177. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
209. 長岡藩軍事総督 河井継之助―武士道に生きた最後のサムライ (ベスト新書) 星 亮一
234. 会津維新銘々伝---歴史の敗者が立ち上がる時 星 亮一 (単行本 - 2010/3/11)
268. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
279. 幕末の会津藩―運命を決めた上洛 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2001/12)
293. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
294. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)
306. 会津藩VS長州藩―なぜ“怨念”が消えないのか (ベスト新書) 星 亮一
319. 会津藩VS薩摩藩 (ベスト新書 185) 星 亮一 (新書 - 2008/7/9)
355. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (2011/4)



すべての山を登れ すべてのせせらぎ 流れを渡り
あなたの夢を見つけだすまで
すべての虹を追うのです
(「サウンド・オブ・ミュージック」 CLIMB EV'RY MOUNTAINより)


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2011年6月17日(金) 原発、津波、政治
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政府、20ミリ超“ホットスポット”の避難促進
福島原発
 枝野官房長官は16日の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う警戒区域と計画的避難区域以外の一部地域で、年間の積算放射線量が20ミリ・シーベルトを超えると推定される地点を「特定避難勧奨地点」とし、住民に注意を喚起し、避難を支援、促進すると発表した。

読売新聞    2011年6月16日
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「脱原発弁護団」を結成 今秋に全国一斉提訴へ

 東京電力福島第1原発の事故を受け、原発訴訟に携わる弁護士らが「脱原発弁護団」を結成し、この秋に運転差し止めなどの訴訟を全国の各地裁に一斉に起こす。呼び掛け人の弁護士3人が16日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、方針を明らかにした。

 対象とする原発は、現在係争中の浜岡原発などを除く十数カ所を予定。これまでに敗訴が確定した原発も含め、福島原発の事故で国の安全審査指針の欠陥が明らかになったとして、電力会社や国を相手に運転差し止めや設置許可処分の取り消しなどを求める

共同通信 2011年6月16日
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部屋を物色され怒り 3市町467人が一時帰宅

 東京電力福島第1原発事故で警戒区域となっている南相馬市の一部と富岡、楢葉両町の住民467人は15日、自宅に一時帰宅した。参加したのは南相馬市小高区の80世帯、富岡町118世帯、楢葉町66世帯。政府の原子力災害現地対策本部によると、同日の一時帰宅では体調不良などを訴えた参加者はいなかった。
 広野町中央体育館から一時帰宅した富岡町の女性(49)は、自宅から貴金属類が盗まれていたという。女性によると、部屋には物色された跡があり、1階の窓ガラスが割られていた。
 通帳や印鑑は盗まれていなかったが、女性は「いつ帰れるのだろうと落ち込んでいる時に、自分の家に入られたということがショック。許せない」と憤った。

福島民友 2011年6月16日
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飯舘、避難開始から1カ月 7月にも避難完了

 東京電力福島第1原発事故で、計画的避難区域に指定された飯舘村の計画的避難は15日で、避難開始から1カ月が経過した。これまでに9割以上の住民が避難または避難先が決定。22日には役場機能が福島市飯野町の飯野出張所に移り、本格的な避難生活が始まる。一方、福島市などの仮設住宅建設が遅れており、避難完了は7月とみられる。
 村によると、避難先が決まっていない住民は、今月10日現在で522人。このうち牛を飼育する農家は、今月中の競りで牛の売却が進めば避難が進行するとみられる。ただ多くの農家が避難する仮設住宅建設の遅れが避難時期に影響する可能性があるという。

福島民友   2011年6月16日
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中日春秋

 例えば、ジョン・レノンの名曲『イマジン』に出てくるドリーマー(夢見る人)という言葉は、一般に「夢想家」と訳される

▼最近、行われたカタルーニャ国際賞の授賞式のスピーチで作家の村上春樹さんもその言葉を使った。「現実的」選択の名の下、日本が原発大国化してしまった経過を振り返り<原発に疑問を呈する人には「非現実的な夢想家」というレッテルが貼られた>と

▼だが、脱原発のうねりを「集団ヒステリー」呼ばわりした御仁も含めて、それがお気に召さぬ政治家たちの言い分は今も同じ。資源小国で、原子力に代われるエネルギーはない。よって脱原発は非現実的−。だが、あの事故を経てなお同じでいいのか

▼例えば、重油に相当する油を生成するオーランチオキトリウムなる藻を研究する筑波大の渡邉信教授らは、沖縄の海で採取した株に、従来知られていた藻の十倍以上の生成能力があることを発見、昨年の国際会議で発表している

▼深さ一メートル、広さ二万ヘクタールのプールで生産できれば、日本が消費する石油一年分を毎年賄える勘定というから驚く。課題はあろうが、ここにも大変な新エネルギーの可能性はあるではないか。省エネ分野にだって、有望な新技術の芽はあろう

▼だが、原発だけを「現実的」とみなす目に、それは見えまい。そして、夢を見られない者に、夢をかなえることはできない。

中日新聞 2011年6月16日
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「脱原発」の意見書可決 福岡県糸島市議会

 福岡県糸島市議会は16日、福島第1原発事故を受け、原子力エネルギーから自然エネルギーへの転換を推進するよう国に求める意見書を全会一致で可決した。糸島市の一部は九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)から20キロ圏内に位置している。

 意見書は、原子力エネルギーから太陽光などの自然エネルギーへの転換を国策として推進することや、EPZ(防災対策の重点地域)の拡大など、国の防災指針見直しの必要性を指摘。

 また、玄海原発2、3号機をはじめ現在休止中の原発の運転再開に当たっては、万全の防災体制の確立を前提に対応するよう求めている。

共同通信   2011年6月16日   
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大河ドラマのブームどう影響 7月2日にフォーラム

 NHK大河ドラマと地域文化との関係を考える「時代考証学会第1回フォーラムin鹿児島」が7月2日、鹿児島市城山町の鹿児島県歴史資料センター黎明館で開かれる。ドラマの「篤姫」や「龍馬伝」が、県民の歴史観や地域史の研究に与えた影響を考える。

 時代考証学会(会長=大石学・東京学芸大学教授)の主催で、同学会は2009年、個々の歴史研究者が携わっていた時代劇などの時代考証を、学問として確立することを目的に設立された。

 フォーラムでは、篤姫などの時代考証を担当した大石会長や志学館大学の原口泉教授、俳優の榎木孝明さん、黎明館の学芸専門員、観光関係者たちが講演。パネルディスカッションもある。

 先着順で定員200人。参加希望者は名前と電話番号、年齢、性別を紙に書いてFAXか電子メールで時代考証学会事務局へ。電話とFAX=099(285)7846、電子メール=jidaikousyou@live.jp。

西日本新  2011年6月16日
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中国が西太平洋の放射能計測へ 福島原発事故の影響調査

 東京電力福島第一原子力発電所の事故による海洋汚染を調べるため、中国国家海洋局は16日、西太平洋に向けて観測船を派遣した。新華社通信が伝えた。同局は「事故の影響についての基礎的なデータを集めたい」としている。

 観測船は福建省アモイ港から出発。海洋専門家ら40人が、30日間かけて5千カイリ(9260キロ)にわたって放射性物質による汚染状況を調べる。同局の王飛・副局長は出港式の際、「西太平海域における海洋環境調査態勢を確立したい」と述べた。外洋進出を進める中国政府として、実績をつくる狙いもありそうだ。

 中国政府は、同原発による低濃度放射能汚染水の放出について「事態の推移を注視しており、独自に専門的な調査をしたい」(洪磊・外務省副報道局長)と語るなど、強い関心を示していた。(北京=峯村健司)

朝日新聞   2011年6月16日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月17日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

262.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
30. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
32. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書)
71. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
86. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
160. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本 - 2005/10/7)
198. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
249. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
255. 幕末の会津藩―運命を決めた上洛 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2001/12)
283. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)
332. 長岡藩軍事総督 河井継之助―武士道に生きた最後のサムライ (ベスト新書) 星 亮一 (新書 - 2004/12)
338. 会津藩VS薩摩藩 (ベスト新書 185) 星 亮一 (新書 - 2008/7/9)
345. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2011/4)


毎日が、曲がりくねった道
でもちょっとづつ近づいている
毎日が、徐々に消えていく合図
いい気分にちょっとづつ近づいている

(映画「エリン・ブロコビッチ」のテーマ曲
Everyday Is A Winding Road )



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2011年6月16日(木) 原発、津波、政治
米倉弘昌経団連会長は14日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、今月上旬に退陣を表明した菅直人首相について「お辞めにならねば日本没落だ」と語り、次期総理には野田佳彦財務相か仙谷由人官房副長官がふさわしいことを示唆した。そのうえで「心機一転。そうなれば新しい政権を経団連はサポートする」と語り、早期に政権交代し震災復興を急ぐべきだと強調した。

首相、未練がましくはないですか?
「何のために就いているのか」経団連
 インタビューのなかで米倉会長は、「次期首相候補に野田、鹿野、仙谷各氏の名前が挙がっている」との問いに答え「まんなか抜けた二人ですね。実行力と責任感。野党からも信頼されるような人でないけない。信頼されて初めて協力関係ができる。党内からなんとか言われているようなひとは野党からも論外だろう」と語った。

 また「一刻も早く復興に着手してもらいたい。野党はいまのままでは絶対に協力しない。復興を1日も早くやってあげないと被災地のみなさんがかわいそうだ。菅さんじゃ無理で、何もしていないのと同じだ」と非難。「復興庁の設立が来年という話があるが、遅すぎる」と指摘したうえで復興支援のため、7月13日に宮城県塩釜市を訪れ、「経団連として何ができるのか、どういうことでお手伝いしたらいいのか、東北経済連合会と話をする。実際に見ることは全然違うと思う」と意欲を示した。1原発事故 3号機原子炉建屋内部の新たな映像公開 地下に続く階段に汚染水たまる
フジテレビ系(FNN) 6月15日(水)21時19分配信

福島第1原発では、増え続ける高濃度の汚染水の処理が課題となっているが、東京電力は、汚染水がたまっている3号機の原子炉建屋内部の新たな映像を公開した。
公開された映像は、6月9日に3号機の原子炉建屋内部に作業員が入った際に撮影されたもの。
放射線量を調べるため、水素爆発の影響で床に積もったほこりなどを、作業員が拭き取り、集める様子が映っているほか、地下に続く階段には汚染水がたまり、緑色に見える水面が、地下1階と1階の間の踊り場のような部分にまで迫っている様子が見てとれる。
一方、汚染水の浄化システムでは、現在、フランス・アレバ社の除染装置で試運転が行われているが、15日夜中に単独での試運転を終えたのち、アメリカ・キュリオン社のセシウム吸着装置と組み合わせた試運転に移る予定。
東京電力では、16日にも浄化システム全体での試運転を開始し、17日には、実際に高濃度の汚染水を浄化するシステム全体を本格稼働させたいとしている。最終更新:6月15日(水)21時19分

福島の有識者会議が「脱原発」 県に提言へ

 福島第1原発事故を受け、復興に向けた基本的な考え方を福島県に提言する有識者会議「復興ビジョン検討委員会」は15日、県庁で第5回会合を開き、基本理念のたたき台を取りまとめた。柱に「原子力に依存しない、安全・安心で持続的に発展可能な社会づくり」と明記した「脱原発」の姿勢を打ち出した。

 県は検討委の最終提言を踏まえた上で、年末までに具体的な復興計画を立案する方針。今回の基本理念は、国のエネルギー政策や原発関連施設を抱える他の自治体に影響を与えそうだ。

 検討委は鈴木浩福島大名誉教授を座長に、大学教授や医師、企業幹部ら計12人で5月13日に発足
共同通信 2011年6月15日
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▽わかる原子力(7) なぜ原発は怖い?
       
 先日友人と話していて、原発の話になった。友人はそのとき原発を全撤廃すべきだと主張していた。その理由などを一晩中議論しあった。

▼ 原発は怖いのとリスクは無関係

 話の中で分かったことは、原発が怖いという感情と実際のリスクは実は結びつかないのだということだ。
 評論家の中には、火力発電で発電するまでのプロセス中における亡くなる人の数と、原子力発電での亡くなる人の数を比較して火力発電の方がずっと危険だとする人もいる。
 これによく似た議論がある。自動車と飛行機の議論だ。飛行機がどうしても怖く、できる限り飛行機には乗りたくないという人はいる。ただし、自動車の交通事故で亡くなるリスクと飛行機事故で亡くなるリスクを考えると、圧倒的に飛行機の方が安全だと言える。統計的、安全学的に数字の上では安全というのと、人が感じる危険か、安全かの尺度は違うのだ。

▼ リスクと確率

 飛行機と自動車、原子力と火力。この2つのケースの類似点に注目すると確率からの被害ではなく、万が一の時の被害の最大値が大きいことに恐怖を感じていると推察される。火力発電による温室効果ガスの増加から地球温暖化になり大きな自然災害につながるという意見もあるが、因果関係が明確でなく温暖化も徐々にしか進行していないため、なかなか意識できない。よって直接の事故によっての被害に注目する。そうすると被害の最大値は火力より原子力の方が大きい。今回の原子力発電所事故が直接の原因となった死者は出ていないが、それでも周辺地域への被害は大きく、かつ大勢の人が放射線に怯える事態を生んだ。
 被害の最大値が怖いということはくじを例に考えると分かりやすい。
 一つ目のくじは、くじを引くだけで200円もらえる。ただし100本に1本はハズレくじが入っていて、ハズレを引いた場合1万円支払わなければならないというもの。
 二つ目のくじは一回200円で引けるくじで、100本に1本のアタリくじが入っている。アタリを引くと1万円もらえるくじだ。

 さて、どちらのくじを引きたいだろうか?

多くの人は2つ目の100本に1本アタリのくじを選ぶのではないだろうか。ここでくじの期待値を計算してみると・・・

1つ目 200×99/100 + (−10000+200)×1/100 = 100
2つ目 (−200)×99/100 + (10000-200)×1/100 = −100

よって、1つ目のくじは+100円。2つ目のくじは−100円になる。
つまり期待値を考えれば、引くべきくじは1つ目のくじである、となる。
 行動経済学では、利益より損失の方がより印象に残り、回避したがる傾向にあると説明している。1万円もらう時の嬉しさより1万円失った時の悲しさの方が何倍も大きいというものだ。
 原子力発電所の事故を受け、反原発の機運が高まっているが、こうしたことからくる恐怖感が根底にあるからなのではないか。

 しかも原発に万が一があったときのリスクは非常に大きく、事故の大きさにもよるが周辺地域が当分の間住めなくなる可能性があるのだ。人の命に関わるだけでなく、生活の基盤まで脅かされるとすれば、どんなに確率では火力より安全だと言われても納得できるものではないというのも頷ける。

47トピックス 2011年6月15日
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福島第1原発:汚染水の除染装置試運転開始

 東京電力は15日、福島第1原発で高濃度の汚染水から放射性物質を取り除く仏アレバ社の除染装置の試運転を開始した。17日に予定している浄化システムの本格稼働に向けて準備を進める。

 試運転は、比較的低濃度の汚染水でセシウムやストロンチウムの除去性能を確認した後、米キュリオン社のセシウム除去装置と組み合わせた形でも実施。16日から淡水化装置も含めた浄化システム全体の運転に移行し、17日午後にも高濃度汚染水の処理を始める。

 東電はまた、2、3号機の高濃度汚染水を移送している集中廃棄物処理施設で、収容量が16日までに予定量に達するとの見通しを示した。今後の移送先に1号機の復水器を充てるため、復水器からタンクへの水の移し替えを始めた。復水器が空になれば、1600トンの高濃度汚染水を収容できるという。

毎日新聞   2011年6月15日
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大震災の避難者は12万4千人 内閣府調査、全国へ 

 内閣府は15日、東日本大震災による避難者や転居者は、今月2日時点で少なくとも12万4千人を超えているとする調査結果を発表した。避難・転居先は、全47都道府県の千以上の市区町村にわたっている。

 避難先の内訳は、避難所が約4万1千人、旅館・ホテルが約2万8千人、親族・知人宅などが約3万2千人。うち被災が大きかった岩手、宮城、福島3県は避難所に約3万9千人、旅館・ホテルが約2万2千人などと大半を占めている。

 このほか、仮設や公営、民間の住宅や病院に移った人は、把握が遅れている3県を除き、約2万3千人だった。

共同通信 2011年6月15日
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6月15日付 よみうり寸評

 「あの日本で、安全確保ができなかったのだから、イタリアが管理するのは難しい」――原発再開の是非を問うイタリアの国民投票は「NO」の脱原発派が勝った◆14日、開票を終え投票率は54・79%、原発再開に反対票は94・05%。「あの日本で……」は、ローマの広場で女性の声。歓喜の踊りの輪の映像の後だった◆日本の技術水準を評価したような弁はありがたくもあるが、ちと買いかぶり、と思うと喜べない。無論、日本の「原子力ムラ」の存在などイタリアの有権者は知るはずもないこと◆原発反対派の勝因は「フクシマ」に違いない。東電福島第一原発事故の発生と拡大にかかわりのある「ムラ」関係者は猛省すべし◆これで欧州ではスイス、ドイツに次いでイタリアが反原発の方向を固めた。イタリアはドイツ同様、原発大国フランスから電力を買うなど日本とは事情が大きく違う◆が、イタリアの反原発圧勝を軽視して「集団ヒステリー」などと言ってはいけない。首相の求心力の低下は両国とも同じことだ。

読売新聞   2011年6月15日   
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土方歳三辞世に新説「鉾とりて月見るごとに…」

土方歳三の辞世とみられる和歌(京都市の霊山歴史館で) 新撰組副長・土方歳三(1835〜69)と最後まで行動を共にした隊士・島田魁(かい)(1828〜1900)がまとめたとされる和歌集の巻頭歌が、土方の辞世と考えられるとの説を、幕末研究で知られる霊山(りょうぜん)歴史館(京都市)の木村幸比古・学芸課長が打ち出した。

 「従来、辞世とされてきた歌は詠んだ日時の推定が難しいが、巻頭歌は間近に迫る死を覚悟した内容で、亡くなる前日に詠んだ可能性が高い」としている。

 歌は「鉾(ほこ)とりて月見るごとにおもふ哉(かな)あすはかばねの上に照(てる)かと(鉾を手に取って月を見るたびに思う。あすはしかばねの上に照るのかと)」。島田家に伝わる和歌集の冒頭に土方の名で記され、和歌集は26年前に同館に寄贈されていた。

 木村課長が今年、修復にあわせて、ほかに名のある30人を調査、大半が新撰組隊士や幕府側の藩士らで、戊辰(ぼしん)戦争(1868〜69)で降伏し、長く生きたことがわかった。自然のはかなさを詠んだ歌が多く、維新後に隊士らが作り、島田がまとめたと判断した。

 土方は、旧幕府軍の指揮官として戊辰戦争に加わり、新政府軍の総攻撃を受け、銃弾に倒れた。生き残った藩士らの証言などによると、その前夜、旧幕府軍幹部らが惜別の宴(うたげ)を開いていた。木村課長は「歌には悲壮な決意が示されており、土方が明日の死を予期しながらこの席で詠み、島田が大切に記録していたのでは」と話す。

読売新聞  2011年6月15日
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.備中松山の人々展:幕末の傑物・山田方谷を紹介−−高梁市歴史美術館 /岡山
 ◇26日まで
 高梁市歴史美術館で企画展「備中松山の人々〜山田方谷(ほうこく)と備中松山藩士」が開かれ、江戸幕末から明治時代に活躍した方谷と備中松山藩士を紹介している。26日まで。

 陽明学者で藩政改革で知られる山田方谷(1805〜77)は、三島中洲(みしまちゅうしゅう)、川田甕江(かわたおうこう)、進鴻渓(しんこうけい)、鎌田玄渓(かまたげんけい)、服部犀渓(はっとりさいけい)ら多くの弟子を育て、彼らは藩士として激動期の藩を支えた。

 方谷が書いた書幅や硯(すずり)、旗などの遺品、江戸時代の備中国絵図、藩士の家伝来の刀や具足、陣羽織などを展示。加古一朗学芸員は「遠い昔ではない時代の人々の姿を身近に感じてほしい」と話した。

 18日午後2時から加古学芸員による展示解説がある。入館料は高校生以上300円、小中学生150円。火曜日休館。【山本麻美子】

毎日新聞   2011年6月15日
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奥州・平泉 世界遺産へ 

 世界文化遺産に6月下旬、正式登録される見込みの岩手県「平泉」。3年前は国内候補として初めて落選、「登録延期」となった。その「平泉ショック」を機にアピールポイントを練り直した。地元の関心はかえって高まり、理解も深まった。再挑戦の軌跡をたどる。

 2008年5月23日、ユネスコ世界遺産委の諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)が登録延期を決め、文化庁から連絡を受けた高橋一男平泉町長(当時)は会見で声を詰まらせた。「大変残念だ。両山(中尊寺(ちゅうそんじ)、毛越寺(もうつうじ))、県、財界から期待と協力をいただきながら申し訳ない」。最後は涙声になった。

 政府が前回イコモスに提出した推薦書では「平泉―浄土思想を基調とする文化的景観」として、平泉町だけでなく、一関、奥州両市の遺跡や寺跡を含めていた。両市にある奥州藤原氏以前の資産を加えることで、完全性を保つという考えだ。イコモスはこの点をついてきた。「文化的景観と浄土との関連性が十分証明されていない」。町外の資産は余計との見解だった。

 登録の動きは1990年代後半、平泉を含め一関地方の観光関係者らから起こった。人口約8500人の平泉町にとって、合併協議で新市名称を決める際、世界遺産を有力カードとする思惑も見え隠れした。「町外資産を含めたのは、純粋な価値評価とは別の発想もあった」と地元自治体関係者は振り返る。協議はその後白紙になっている。

 再挑戦では、イコモスの指摘を踏まえた。推薦書作成委は10年1月、前回の9資産を、浄土思想を証明しやすい中尊寺、毛越寺など町内6資産に減らした。名称は「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」に変えた。

 同委員の大矢邦宣平泉文化遺産センター館長は「世界遺産の価値があるのか、正直だめかもしれないという気もした。平泉の価値は登録の可否を問わず変わらないが、登録のためにはイコモスの指摘を受け入れようと判断した」。

 地域の取り組みにも熱が入った。

 4月、平泉の「古都ひらいずみガイドの会」のガイド養成講座があった。10日間にわたり構成資産や仏像、平泉にかかわる西行、松尾芭蕉、宮沢賢治などの講義、ガイド実習があった。登録を前に、世界遺産の講義も盛り込まれた。6人が受講し、4人が合格した。ベテランガイドらが厳しくチェックした結果だった。合格した根本史子さん(56)は「創建当時の建造物では中尊寺金色堂などが残るくらいなので、案内しながら世界遺産平泉の価値やその精神性を伝えたい」と言う。三沢恒さん(62)は「中尊寺と毛越寺のほかにも多くの史跡があるので、京都や鎌倉とのつながりを紹介しながら案内したい」と話す。

 登録延期後の08年6月、県職員有志が紙芝居「みんな なかよく ひらいずみ」を作った。県内外の幼稚園や保育園、観光キャンペーンで100回以上上演し、九千人以上が鑑賞した。「戦のあった時代、(藤原)清衡(きよひら)君は家族も家もなくしました」「もうけんかはやめようと、平泉の町をつくろうとしました」。最後に子どもたちと声を合わせる。「みんななかよし ひらいずみ」。発案者の一人、県南広域振興局職員の女鹿智恵さんは「世界遺産関連の植栽で幼稚園児が意味を分からずに苗を植えていたことに心を痛めた。平泉の価値を分かりやすく伝えたいと思った」と振り返る。

 またオリジナルの「ミュージカル平泉 夕焼けの向こうに」が09年3月、地元住民ら約50人により一関市で初上演された。盛岡市や東京でも上演した。骨肉の争いの末勝利した清衡が悩み、平和を願う姿を踊りと音楽で表現。上演実行委員長の阿部興紀さんは「登録を目指し、多くの人に理解してもらおうとみんなで続けてきた」。

 平泉文化遺産センターは改装して、CGや地形模型など展示の充実を図った。ユネスコ大使時代に石見(いわ・み)銀山の登録を実現させた近藤誠一・文化庁長官は今年1月、平泉町を訪れ語った。「歴史と文化的意義を説明しようとする地元の努力がうれしい」

 中尊寺元執事長の佐々木邦世・同寺仏教文化研究所長は「土地の人たちの関心が高まり、『自分たちの平泉』と考えてくれるようになった。3年間は大事な寄り道だった」と話している。
朝日新聞   2011年6月15日
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明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー
209.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
33. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
63. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
67. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
71. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
131. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
176. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
207. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
227. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
245. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)
307. 長岡藩軍事総督 河井継之助―武士道に生きた最後のサムライ (ベスト新書) 星 亮一
312. 会津藩VS薩摩藩 (ベスト新書 185) 星 亮一 (新書 - 2008/7/9)
318. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (2011/4)
320. 会津藩 斗南へ―誇り高き魂の軌跡 星 亮一 (単行本 - 2009/8)
360. 会津維新銘々伝---歴史の敗者が立ち上がる時 星 亮一 (単行本 - 2010/3/11)


虹の向こうのどこか空高くに
子守歌で聞いた国がある

虹の向こうの空は青く
信じた夢はすべて現実のものとなる

いつか星に願う
目覚めると僕は雲を見下ろし
すべての悩みはレモンの雫となって
屋根の上へ溶け落ちていく
僕はそこへ行くんだ

(ミュージカル映画テーマ曲 「Over the rainbow」)



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2011年6月15日(水) 原発、津波、政治
「もうついていけない」…鳩山G分裂の危機
読売新聞 6月15日(水)20時51分配信

 民主党の鳩山前首相グループ(約40人)が分裂状態に陥っている。

 主要メンバーがそれぞれ独自の動きを強めており、菅首相退陣後の党代表選を機に空中分解する可能性も指摘されている。

 「菅さんがなかなかバトンを渡そうとしない」

 15日午前、国会内で輿石東参院議員会長と会談した鳩山氏がこう愚痴をこぼすと、輿石氏は小沢鋭仁前環境相と平野博文元官房長官の名を挙げ、「バトンを渡さないのに、もらおうという人たちが騒いでいる」と苦言を呈した。

 小沢、平野両氏はともに鳩山内閣で閣僚を務め、鳩山氏の側近と目されてきた。しかし、最近はそれぞれ主宰する勉強会を結成、小沢氏は次期代表選出馬に意欲を示し、平野氏も含みを持たせている。グループ幹事長の中山義活経済産業政務官も鹿野農相擁立に向け、水面下で動き始めている。

 鳩山氏の急速な求心力低下の発端は、今月2日の菅内閣不信任決議案への対応を巡るグループ内の混乱だ。

 鳩山氏が1日に不信任案に賛成する意向を表明した際、グループ会長の大畠国土交通相や中山氏ら中心メンバーの多くは反対を主張。鳩山氏は「がっかりした」と失望感を隠さず、幹部からも「鳩山氏にはもうついていけない」との声が相次いだ。 .最終更新:6月15日(水)20時51分
浄水場など4カ所から放射性物質
長岡市
 長岡市は14日、市内4カ所の浄水場と下水処理施設の汚泥から放射性物質を検出したと発表した。水道水からは検出されなかった。

 妙見浄水場と7カ所の下水処理施設で2〜10日に調査を実施。最も数値が高かったのは同浄水場の汚泥で、放射性セシウム134と同137が1キログラム当たり計2500ベクレル。他の3カ所の下水処理施設は同計22〜87ベクレルだった。

 市水道局は同浄水場の汚泥について「汚泥は国が基準を定めていないため評価できない」とし、工事の埋め立てなどに使う汚泥の再利用を控える方針。下水処理施設の汚泥は「問題ない」としている。水道水は、3月22日に放射性ヨウ素131が同13ベクレル検出したが、現在は検出されていないという。

新潟日報 2011年6月14日
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大震災の死者1万5429人に 避難所に約8万4千人

遺体の捜索を続ける警察官=9日、岩手県陸前高田市気仙町
 東日本大震災の死者は14日現在の警察庁のまとめで、12都道県で1万5429人、行方不明者は6県で7781人となった。

 被害が大きい3県の死者は宮城9233人、岩手4536人、福島1595人。不明者は宮城4773人、岩手2638人、福島366人。

 原発事故の影響などによる避難も含め、21都道県に設置された約1300の避難所に約8万4千人が身を寄せている。

共同通信 2011年6月14日
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ドイツの対応

 「ドイツ市民の反原発運動」と題した講演を長崎大で聞いたのは、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が起きる1週間前だった▲ベルリン応用工科大のオイゲン・アイヒホルン教授が原発をめぐるドイツの現状を報告、市民の運動の歴史と教訓を紹介した。この時点でドイツ政府の原発政策の変化を予想することはなかった▲原発事故が及ぼす影響を1986年の旧ソ連チェルノブイリ事故で知ったドイツは、2002年に連立政権が国内の原発を徐々に停止する「脱原発」法を制定する。全廃までの日程が設定されていないことに対する反原発派の懸念は、別の連立政権が10年に停止までの期間を平均12年延長できる法律を作り、現実となる▲ところが福島の事故を受け、ドイツ政府は今月、17基の原発を22年までに段階的に停止すると閣議で決めた。世界がエネルギーの原発依存を見直し始めたなか、「脱原発」を主要国で決めたのは初めて。環境相は「世論が脱原発計画を導いた」と言った▲アイヒホルン教授によれば、ドイツ国民の60%以上が原発に反対し、デモなどを展開している。反対運動から学ぶべきこととして教授が挙げた項目に「専門家に尻込みしてはいけない」があった▲ドイツ政府の今回のすばやい対応の背景に、「専門家に尻込みしていない」市民の存在があったと考えても不自然ではないだろう。日本の市民はどうか。(謙)

長崎新聞 コラム   2011年6月14日   
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「奇跡の一本松」接ぎ木の4本が順調に生育

. 巨大地震

接ぎ木で成長した「奇跡の一本松」の苗木(森林総合研究所林木育種センター東北育種場提供) 独立行政法人「森林総合研究所」林木育種センター東北育種場(岩手県滝沢村)は14日、東日本大震災で被災した同県陸前高田市の景勝地・高田松原で、唯一残った「奇跡の一本松」の枝から接ぎ木した100本のうち4本が順調に生育していると発表した。

 苗木は3年後、親木の近くへ植えられる予定だ。

 陸前高田市から依頼を受けた同育種場は4月22日、クロマツなどの台木100本に約5センチの一本松の枝を接ぎ木した。通常、接ぎ木は冬に行うが、塩害で立ち枯れの可能性もあるため、作業に踏み切った。

 今月13日に100本のうち4本から3〜4センチの新芽が出たことを確認。順調に成長を続ければ、3年後には約50センチの苗木になる予定で、1本は研究所に保存し、残りを戻すという。

読売新聞  2011年6月14日
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イタリア国民投票、原発反対票94%に

 【ウィーン=末続哲也】イタリアで12、13日に行われた原発再開の是非を問う国民投票は14日、開票作業が終了し、内務省によると、投票率は54・79%、原発再開への反対票は94・05%に達した。国民投票は成立した。

 伊ANSA通信によると、ベルルスコーニ首相は13日、「政府と議会は結果を完全に受け入れる義務がある」と述べ、「原発再開反対」の民意に従う意向を示した。

 2008年に政権復帰した同首相は原発再開方針を表明したが、福島第一原発事故後の反原発世論の高まりが国民投票にも反映された。原発推進派は与党側の棄権の呼びかけに応じ、投票を見送ったとみられる。

 国民投票では首相らに与えられている公判出廷免除の特権の是非も問われ、「免除反対」の民意が確認された。ベルルスコーニ首相は未成年買春罪と職権乱用罪などに問われている。

読売新聞   2011年6月14日
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6月14日付 よみうり寸評

 「人間はそうなってほしくないことは考えない、そういう習性がどうしてもあり、それが取り返しのつかないことの原因になる」◆畑村洋太郎東大名誉教授の言葉で中央公論7月号の特集〈「想定外」の虚実〉中の一編〈「失敗学」から見た原発事故〉にある。大規模な貞観(じょうがん)地震が知られていたのにその規模に応じた備えがなかったのは残念至極だ◆貞観は9世紀の昔でほぼ忘れられていた。加えて都合の悪いことは考えない習性が重なった防災対策で不幸な結果を招いたようだ◆そんな想定外の巨大津波が来たら「助かる方法は一つしかない。高台や頑丈な建物の上部へ逃げることだ」と畑村教授◆そのうえで、想定外に無力なマニュアルに頼ることをやめ、自分の頭で考える習慣を薦めている。岩手県釜石市の小中学生のほとんどが助かったのは自分の頭で考える防災教育の成果という◆「想定を信じるな」「その状況下で最善の避難行動をとれ」「率先避難者たれ」がその教え。昔も今も〈三十六計逃げるにしかず〉か。
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アマゾンベストセラー、 2011年6月15日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

246.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
34. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
61. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
66. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
70. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
174. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
203. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
224. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
243. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)
306. 長岡藩軍事総督 河井継之助―武士道に生きた最後のサムライ (ベスト新書) 星 亮一
312. 会津藩VS薩摩藩 (ベスト新書 185) 星 亮一 (新書 - 2008/7/9)
317. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (2011/4)
319. 会津藩 斗南へ―誇り高き魂の軌跡 星 亮一 (単行本 - 2009/8)


野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ
こごえた両手に息をふきかけて
しばれた体を あたためて
(松山千春 歌「大空と大地の中で」より)


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「福島原発のリスクを軽視している」 「安全説」山下教授に解任要求署名
J-CASTニュース 6月14日(火)20時22分配信

 福島第1原発から放射性物質が放出されて続けている問題で、一貫して「安全・安心説」を唱えていると受け止められている識者が、福島県放射線リスク管理アドバイザーの山下俊一・長崎大学教授だ。1年間に許容される被曝量として「20ミリシーベルト」という数字が議論になるなか、山下氏は「100ミリシーベルト以下のリスクは分からない」との立場を崩していない。これが「リスクを軽視している」と批判を浴びており、NGOは、解任を呼びかける署名活動を始めている。

 山下氏は、長崎市生まれの被曝二世。1991年から約20年間にわたって、チェルノブイリやセミパラチンスクでの被曝者治療に携わっている。05年から2年間は、世界保健機関(WHO)のジュネーブ本部で放射線プログラム専門科学官を務めている。福島県の放射線リスク管理アドバイザーには3月19日に就任し、県内の講演会で「放射能を『正しく恐れる』ことが大事」などと説いている。

■「年間100ミリシーベルト」の評価

 山下氏に対して解任要求をしているのは、FoE Japanやグリーンピース・ジャパンなどの環境NGO。6月10日に菅首相や佐藤雄平福島県知事に宛てた要請文の中で、(1)特に放射線量が高い地域において、避難・疎開・夏休みの前倒しを促進すること(2)子どもを含む県民の内部被ばく検査の実施、など4項目を要求。そのなかの一つに、山下氏の解任が入っている。要請文では、

  「低線量被ばくのリスクを軽視し、『100ミリシーベルトまでは、妊婦も含めて安全』との言動を福島県内で繰り返しています」

と山下氏を批判。署名活動を7月6日まで展開するという。

 山下氏の発言で主に批判が集中しているのは、「100ミリシーベルト」の評価と、住民を避難させる範囲についてだ。

 例えば、5月3日に、福島第1原発から50キロ以上離れた福島県二本松市で行われた講演会では、山下氏は

  「100ミリシーベルトで、5人くらいがんのリスクが上がることが、長年の調査結果で分かっている。100ミリシーベルト以下は分からない。明らかな発がんリスクは観察されていないし、これからも、それを証明することは非常に困難」

と発言。

 「二本松は危険だから逃げろ」という声があることについては、

  「とんでもないこと」

と反論。

  「皆さん、現実、ここに住んでいるし、住み続けなければならない。広島、長崎もそうだったし、チェルノブイリもそういう状況。そういう中で、明らかな病気は、事故直後のヨウ素による子どもの甲状腺がんのみ。このような現実をもって話している。国の指針が出た段階では、国の指針に従うのが国民の義務だと思うので、そのような内容でしか答えられない」

と発言し、「国の指針に従うのが国民の義務」という発言が、さらに地域住民の反感を読んだ模様だ。

■「30キロ圏外でも必要ならば避難させなきゃだめ」

 その後も、山下氏は「100ミリシーベルト以下のリスクは確認出来ていない」との立場を崩しておらず、5月24日発売の「週刊朝日増刊 朝日ジャーナル 原発と人間」の中では、

  「1回、100ミリシーベルト浴びると、例えば細胞に傷が100個できます。1ミリシーベルト受けると細胞に傷が1個できます。100個の傷にはときどきエラーが起きますが、1個の傷は体がすぐ治します。遺伝子は傷がついても治るという生物学的な生命現象が大前提としてあるので、僕は、微量の被曝には過敏になるな、と言っているんです」

と主張。「潮」11年6月号では、

  「原発の放射性物質によってがんにかかりうるといっても、がんは日本人の3人に1人がかかる病気だ。確率論的に誰にでも起こりうる病気なのに、『放射線のせいでがんにかかる』と心配して生活を台無しにしても仕方がない」

とも述べている。

 ただし、住民を避難させる範囲については、前出の朝日ジャーナルの中で

  「僕は飯舘や浪江、川俣の一部の数値が高いのを見て、自主避難ではだめだ、きちんと命令してあげないといけないと言ってきたんです。国に対しても、30キロ圏外でも必要ならば避難させなきゃだめだとも言ってきました」

と述べており、講演会での発言との整合性を問われる可能性もある。

 6月13日に行われた福島県議会の特別委員会でも、山下氏のアドバイザー解任を求める声があがっており、今後も波紋は広がりそうだ。


日大大学院経営研究会

                        (五十嵐)
大震災からの復興は遅れ、長期不況必至の状況に

電力供給不足で、早期の生産回復は無理

 東日本大震災による生産設備損傷とサプライチェーン寸断、福島第一原発メルトダウンに伴う電力供給の低下、放射能汚染を不安視しての消費マインドの低迷などを反映して、4月の鉱工業生産指数、設備稼働率指数、第3次産業活動指数、有効求人倍率、消費支出の何れを見ても悪い数値の発表が続いております。さらに震災は輸出にも悪影響を与え、海外とのモノやサービスの取引や投資の状況を示す4月の経常収支黒字額は前年同月比70%減、1985年以降最少の記録を示しています。

 経済産業省が4月中旬に行った「震災被害実態緊急調査」では、生産拠点の6割強が既に復旧済み、さらに夏までに2割が復旧と言われますが、夏と共に電力供給不足が表面化して、回復の足を引っ張ります。菅内閣は漸く復興対策として第2次補正予算の策定をスタートさせましたが、被害総額16−25兆円に対し、マニフェスト4K政策の見直し、予算の組み替え、特例国債の発行など合計10兆円程度でまず対応しようとしております。第1次補正の実施が遅れている上に、政局絡みで2次補正も遅れることは間違いなく、景気回復を遅らせることになります。そもそも7月上旬までに辞める菅総理の下で真剣な復興対策が考えられる筈はありません〈表1〉。

 さらに問題は、福島第一原発の関連での被害が益々増大しているのに、依然効果的な対策すら出来ていないこと、東電と国の被害賠償金額すら算定されていない事実があります。3月12日に水素爆発があり、原子炉メルトダウンの対応が遅れて、被害はこれから増大する一方であります(6月7日に政府がIAEAに対し「圧力容器の底が損傷し、一部は格納容器のそこに落下して堆積している可能性が考えられると報告した」と伝えられますが、これはいまでも国内向けには全く報道しておりません)。たとえば、@海水注入を巡っての対応の遅れ、Aメルトダウンの事実の隠匿(パニックを避けるためとの言訳あり)、BSPEEDI情報の公開拒否(この結果20キロ、30キロの地域指定は無意味に)など、人災といえる状況にあります。

 こうした状況下で、復旧・復興対策が大幅に遅延するのは不可避の状況です。100年に一度の大災害にしても、まず復旧・復興に充分な資金が調達できるか不安です。災害で東北三県の農林漁業や二次産業(電機・自動車部品)の立ち直りは遅れますし、風評被害もあって観光業・サービス業の落ち込みは極めて大きいと見られます。東京電力・東北電力の電力供給が落ちることから、東日本全体でエネルギー不足による経済活動の低下は避けられず、さらに「浜松原発の運転停止と全国の原子力発電所の緊急点検」で、此処へ来て景気停滞は全国に及ぶ懸念が出ております。

 わが国の2011年の景気見通しは、IMFによれば大震災前は実質1.4%成長が予測されていましたが、いまやゼロ成長(0.1%)に下げられています(世界全体は2.3%、米国は2.6%、ユーロ圏は1.7%)。ヨーロッパでは景気回復が期待されるドイツ・フランス・オランダや北欧・中東欧が、財政再建に懸命な南欧を助けてゆくと見られます。米国はFRBの量的緩和から企業活動が活発化し、雇用の回復と家計資産の増加に助けられています。問題は「世界の警察官」を自認する米国の膨大の軍事費が財政を逼迫しており、これが経済回復を遅らせている事実です。特に米国は景気回復を早めようと輸出拡大を目指し金融緩和(金利低下)によるドル安政策を採用しておりますので、これが対米輸出拡大を目指す他国経済にマイナスの影響を与えております。
 IMFの日本経済の予測は、2011年ゼロ成長ですが、それでも甘すぎる不安があります。1990年以降、わが国は税収減少の中で@景気浮揚のための公共事業拡大、A高齢化に伴う社会保障費の増加、この二分野の資金源として巨額の国債発行を行ってきました(表2)。その結果、国債発行残高はGDP比で世界一高くなっております。今のところ家計部門の貯蓄が銀行預金を通じて国債の消化に回り(表3)、国債市場の需給バランスを維持してまいりましたが、これから少子高齢化が加速し家計金融資産減少(家計貯蓄の取り崩し)が進みますので〈表4〉、国債の消化が出来なくなる懸念が充分あります。それに今回の大震災・原発被害が重なりますが、この被害総額が政府予測の16−25兆円で収まることは到底考えられません。今、第2次補正予算が云々されておりますが、本年度後半には第3次の補正予算を組まなければならぬ事態に進むのは確実でしょう。

 財政再建のためとして、政府税制調査会は「租税と社会保障の一体化を図る」として、復興財源としての消費税を中心に増税スケジュール造りに熱心ですが、不況と大震災被害によって生じた各種産業・生活インフラ(住宅、電気、水道、通信、輸送)破壊と失業増加の真最中に、増税を基本的なスタンスと決めて「小田原評定」を繰り返す菅政権の無神経さにはただただ呆れるばかりです(増税で景気が回復した例など、これまで聞いたことがありません)。「国民の安全・安心より、国家財政が先だ」として、当初、野田財務大臣が「赤字国債発を行えば、日本の信用力に傷が付く」と反対し、財政規律を守るスタンスにこだわりましたが、現在はそんな悠長なことを言っていられる状況にありません。
 本年1月に米国の格付け機関スタンダード・プアー社(S&P)は、日本国債の格付けをAAからAA−(ダブルAマイナス)に格下げし、ムーディーズも5月27日に格付けの見通しをネガティブとし、3ヶ月以内に日本国債の格付けをAa3(ダブルAマイナスと同格)に引き下げると発表しております。両社とも引下げ理由は、「日本の政治情勢は不安定で、財政再建の見通しが立たないから」です〈表5〉。

積極的な財政・金融政策で、エネルギー・産業構造改革を

 東日本大震災と福島第一原発事故は100年に1回(中には1000年に1回との声もあります)の国難かも知れませんが、これまで日本が財政危機状態にあったことに変わりはなく、今回の大地震・大事故はそこからの復旧・復興費用が掛かるため巨額な財政資金を必要とし、この負担増が財政破綻に行き着く懸念を高めることになります。
 現在、6月中に成立が見込まれている「復興基本法」は、@復興庁の創設(各省バラバラの対策を1本化して効率を上げる)、A復興特区の創設・指定(地区の復興のための規制緩和)、B復興国債の発行を内容とします。しかし、復興担当大臣をどこの誰にするか、地域を如何に決めるか、復興国債をどのような形式で発行するかなど、「国難まで利権の種にするのでは」との懸念が国民から出る位、政治家・政治屋の信用が失墜しておりますので、これも具体化するまで心配が続きます。

 復興目的のための国債なら、@特例金利で優遇する、A復興国債の購入額分だけ相続税を軽減するなどの措置が考えられますが、他の赤字国債とコミで発行されるとなると、これまでに決まっている国債発行額は2011年一般会計予算では44.3兆円、その国債費で21.5兆円ですから、これにどの位上乗せされるか問題になります。すでに先進国中突出して高い日本の政府債務残高(2012年対GDP比210%となりますので、2012年には1000兆円に達します)に対し、わが国の家計金融資産は1470兆円あり、銀行・保険・年金基金・投資信託などの機関投資家が880兆円を保有しているところから、今のところ大丈夫だとしても、(先に述べたように)近い将来少子高齢化が加速し、家計金融資産が取り崩されますので、国債の安定的な消化が出来なくなる懸念が出ています。
したがって今まで機能してきた国債消化のシステムが万が一にでも崩れれば、国債需給は悪化し国内金利の上昇に繫がることになります(国債の流通価格は下がり、それで国債利回りが上昇する)。いずれにせよ的確な国債管理政策が早急に必要となる所以です。

元来、国債はインフラ投資や国家的プロジェクトに使われるもので、その結果は雇用増・家計所得増となり、国内経済の活性化に繫がる筈なのです。今度の復興国債は、当然東北三県の産業復興に資する効果的のものが要求されます。此処で必要なのは「わが国政府の復興政策の内容とその実施に賭ける熱意」です。これまでわが国はエネルギー・産業・金融の各政策で、多くの失敗を続けてきましたが、この典型例が農業と原子力発電なのです。

まず農業は「農政栄えて農業滅ぶ」と揶揄されてきた位で、今や食料自給度は40%を割りながら休耕地・農耕放置地は拡大するばかりです。農林官僚は何度エラーしても責任をとらず、次々に新計画を出して誤魔化してきたのです。また原子力発電はこれまでも多くの事故を起こしていたに拘わらず運転期間延長を承認したり、使用済み燃料の処理方法もないのを誤魔化したりして、今回の大事故を起こしたものであります。そして、今後わが国のエネルギー基本政策で原子力に何処まで依存するかを決めねばならない重要分岐点に立たされているのです(しかし、今後のエネルギー基本政策策定についても経産省は原子力発電重視に固執し、原発事故調査・検証委員会の調査に介入を図っているとの報道が出ております―朝日新聞6月11日)。こうした中で、将来の東北三県の農林漁業、第二次・第三次産業の位置づけを充分に考えた復興プランができるかどうか大変心配ですが、ともかく実効性のある復興プランの成立を期待しております。

今や「貧すれば鈍す」の時代に

現在の日本経済はコスト高、研究開発投資・設備投資の遅れ、資金不足から、これまでのような経営諸資源(ヒト、モノ、カネ)の無駄遣いは許されぬところまで、追い詰められているのです。与党の民主党は「社会保障費確保のため消費税10%を」などを議論する前に、「菅首相を直ぐ辞めさせ、解散時期を明示して自民党を始め野党各党に政策面での協力を求める」ことが必要です。今や、現政権は「福島第一事故についての情報隠し」で、国内のみならず海外においても完全に信用を失っているのです。さらにG8では原発事故で高放射能汚染水を事前連絡なしに海洋放棄したことを全く謝罪せず、「日本の住宅1000万戸の屋根を全部ソーラー発電にする」とノーテンキな発言をして帰国する有様ですから、海外諸国が日本からの輸入品検査を強要し、日本への旅行を制限するのは当然です。
大震災からの産業復興には多大のエネルギーと資金を必要としますが、世界的に原油価格、商品価格が上昇している中で、日本企業、特に中堅・中小企業が輸入原材料・エネルギー価格上昇のもと、立ち直れるかどうかに疑問は残ります。被災地では産業設備、住宅双方ともに二重ローンの問題を抱えておりますが、この解決策が今のところまったく考えられていないのも不安材料です。をすれば民間投融資は今後とも停滞することは間違いありません。ともかく、今後も倒産は増える一方で、これによる失業者も急増し、経済問題は大々的な社会問題に広がってゆきます。このままでは、人災とも言うべき二次・三次災害によって、東日本大震災の復旧・復興コストは天文学的な数字になりそうです。民間活力に期待できない今日、これほど政治が動かない(動けない)状況は、まさに「貧すれば鈍す」の状況と言えます。

米国格付け機関の国債信用度の引下げ理由は、「日本の政治情勢は不安定で、財政再建の見通しが立たない」事でした。このままではAA−(ダブルAマイナス)に止まらず、近い将来A+(シングルAプラス)へ格下げされる不安があります(そうなればスイス・バーゼルにある国際決済銀行の評価基準に引っかかり、大変なことになりますが)。
この状況でも、わが国の為替が対ドルで80円辺りに位置しておりますが、1987年G7為替安定合意から続く対ドルでの円相場の推移から見て、この80円は1ドル120円プラス・マイナス40円の下限にあることが判ります〈表6〉。本年3月17日に76.25円を付けたことがありましたが、翌18日のG7円売り協調介入により修正されております。このときはG7メンバー各国の「過度なドル安水準を修正したい意向」が「円高行き過ぎ是正」の協調介入となりました。

為替の変動は、@短期的には金利差(円が低金利でドルとの金利差が拡大すれば円安−表7)、A中期的には経常収支のベクテル(黒字増加傾向なら円高−表8)、B長期的には購買力平価によるものと考えられます〈表9〉。日米間で考えれば、@短期的に見て米国経済は秋口から回復し、日本は景気停滞から超低金利継続となるとの見方ですから、円安が予想されます。A中期的には震災に伴う輸出減と海外資源価格上昇での輸入増で日本の貿易収支や経常収支の悪化で、これも円安となりそうです。Bの購買力平価は、わが国の電力料金が米国の3倍であることから見れば、長期的な円安は間違いないでしょう。
他の主要国通貨まで考えれば、ユーロではスペインが財政危機を回避できそうとの見方から上昇基調にあると言えそうですし、豪ドルはすでに高金利通貨ですが、主要国からの資金流入で上昇が続くと考えられます。いずれにしろ金融・財政リスクに関連する情報は寸時に世界を駆け回る時代なので、何時この状況が変化するか不明ですし、変化が生じた際に内外の機関投資家がどんな行動を取るかにも判断が分かれるところです。

今日の円が80円と高値圏にあるのは、通貨円がキャリートレードに使用されているからです。海外機関投資家が低金利の円を調達し、相対的に高金利の豪ドルやブラジルレアルで運用して成功すれば、円安に繫がります。米国の経済が浮上し利上げ観測が出るようになれば、ドルは買い戻されてドル高に向います。他方、景気低迷が予想される日本の超低金利継続の予想から、円キャリートレードは増えて円安に向うと考えられます。

海外機関投資家は、年初来東京資本市場で債券4.5兆円、株式1.7兆円を買い越しているとされています(6月3日)。これが今回の大震災の復興プランに対する取り組み方と復興プラン実施も含めた財政再建方法をチェックし、その結果としての投資判断を迫られているのです。政府の対応が不十分と判断されれば、これまでの「買い越し」は一転して「売り越し」に転じます。最後に、国際投信投資顧問・経済調査部(荒武部長)の金利・為替の予測をベースに、私の予想を紹介しておきます。

        11/4−6   7−9   10−12   12/1−3
 ドル円     77−84   78−87   80−90   83−93  
ユーロ円    112−120 115−125 117−127 120−130
豪ドル円    80−90   83−93   86−86   89−99   
政策金利          年度間を通じて0.00−0.10
長期金利   1.0−1.4 1.1−1.6 1.3−1.8 1.4−1.9


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2011年6月14日(火) 原発、津波、政治、歴史
原発、本当に必要なら大阪に…橋下知事

. 原子力発電所の新規建設を中止する「脱原発」構想を打ち出している大阪府の橋下徹知事は13日、「もし原発が本当に必要なら、電力消費地の大阪に造るという話にして、(建設の是非を)府民に問いかけるしかない」と述べ、電力消費地の都市部がリスクを引き受けるべきだとの考えを示した。府庁で報道陣に話した。

 橋下知事は、大阪から遠い福井県に原発が集中していることから、「府民は原発を自分のこととして考えていない」と指摘。生活の快適性とリスクを比較して住民が判断するべきだとし、「原発が必要だと府民が決めて大阪湾に造るなら、それなりのリスクは覚悟しないといけない。(造る地域は)神戸とか京都でもいい」と述べた。

 一方、府は、福井県敦賀市の河瀬一治市長から「脱原発」構想の真意をただす公開質問状が届いた、として、13日付で橋下知事名で回答したことを発表した。原発が立地地域の活性化や雇用につながっているとの河瀬市長の主張に対し、回答書は「そのために原発を維持するというのは本末転倒の議論」としている。

読売新聞 2011年6月13日
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6月13日付 よみうり寸評

 仏教では死後の百箇日を〈卒哭忌(そっこくき)〉と呼ぶ。哭は大声をあげて泣くことだ。子を亡くし、親兄弟、配偶者を亡くして人は泣く◆が、百日たったら泣くのをやめようというのが卒哭。いつまでも泣き続けていると、天界で亡き人が持つ灯火(ともしび)がその涙で消えてしまうなどと言われている◆〈四十九日〉は死者が今生の死の後、来世の生を得るまでの日数だという。さて、東日本大震災から3か月を過ぎて、12日現在7937人がなお行方不明のままだ。四十九日、百箇日をどう受け止めればいいか。多くの人の心が揺れている◆被災地の自治体は震災3か月を区切りに行方不明の人を「死亡」と見なし、遺族に支払う災害弔慰金の支給対象を行方不明者の家族にも広げた◆が、「せめて遺体と対面するまでは……」と受け取りをためらう人。「本当は夫の死を認めたくない。でもこのままでは生活できない」と割り切れない思いを胸に申請した人◆それぞれにつらいことだろう。いつ割り切れるか。そこに「一定のメド」などはない。

読売新聞 2011年6月13日
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原発事故で日中共同研究を 「隣国の心配」理解求める 中国の唐家璇元国務委員 

  【北京共同=加藤靖志】日中有識者による「新日中友好21世紀委員会」の中国側座長を務める唐家璇元国務委員(副首相級)は13日までに共同通信のインタビューに応じ、 中国が東日本大震災の被災地復興のため、引き続き必要な協力を提供する用意があると強調した上で、福島第1原発事故について日本側が「隣国の心配」を理解するよう求め、事故原因の検証と再発防止のための日中共同研究を提案した。
 原発事故の影響に対しては中国でも関心が強く、唐氏はエネルギー多様化やクリーンエネルギーの推進、原子力の安全性確保といった面でも日中が協力を強めるよう呼び掛けた。
 唐氏は、原発事故に関する情報交換などで中国と緊密な意思疎通を保つよう日本側に求めたほか、内閣が設置した第三者機関「事故調査・検証委員会」にも言及、「原発事故を全面的に総括することになったが、この面でも共同研究ができる」と述べた。研究対象には地震や津波の予測も含めたい考えだ。
 元外相の唐氏は2008年に国務委員引退後も対日政策をはじめ中国外交に大きな影響力を持ち、北京駐在の日本メディアの単独取材に応じるのは異例。対日関係重視をアピールしたい中国政府の方針が背景にある。
 唐氏は、中国で08年に起きた四川大地震で日本がいち早く支援したことを指摘し「われわれは日本の支援を永遠に忘れない」と述べ、東日本大震災の被災地復興に向けた中国側の支援継続を強調した。
 唐氏はまた、日本の政局の混迷が続いていることを意識し「日本の政権にどのような変化があろうと、中国側は『戦略的互恵関係』の推進に努力していく」と強調した。

47トピックス   2011年6月13日   
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戦争のない明日夢見て 対馬丸記念館で「収容所にいた小さな画家たち」展

 6月23日の慰霊の日に向けて、那覇市の対馬丸記念館で13日、第16回特別展「テレジン収容所にいた小さな画家たち」展が始まった。ナチスドイツ下でユダヤ人の子どもたちが描いた絵のパネルが展示されている。
 第二次世界大戦下、チェコスロバキア(当時)のプラハ郊外にあるテレジン収容所で、死を間近に生活していたユダヤ人の子どもたちが、希望にあふれた絵や詩を残していた。それらの絵が当時の状況とともにパネル展示されている。
 暗黒のようなホロコーストの歴史の中で、子どもたちが生きた証である絵や詩が輝いている。
 同館の外間邦子常任理事は「アウシュビッツで殺された子どもたちと、対馬丸に乗っていた子どもたちは、同じように戦争のない希望の明日を夢見ていた」と話した。
 企画展は入場無料。26日まで。

琉球新報  2011年6月13日
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大連立構想 政治の打算が目に余る 政治のご都合主義がすぎるのではないか。

 菅直人首相の退陣時期が定まらぬ中、民主、自民両党の幹部間で語られている大連立構想のことだ。

 民主、自民両党は2009年の総選挙で政権をかけて激しく争った。それが2年もたたずに手を結ぶとしたら、歴史的な政権交代を実現した民意に背くことになる。到底受け入れられるものではない。

 これまで角突き合わせてきた両党幹部の豹変(ひょうへん)ぶりには驚くばかりだ。

 菅政権後について、民主党の岡田克也幹事長が「期限付きの連立が望ましい」と切り出せば、自民党の石原伸晃幹事長も「新しい政治の枠組みが必要だ」と応じた。

 連立の必要性については、衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」の下で東日本大震災の復興をスピーディーに進めるためだと口をそろえる。

 しかしそれは筋違いだ。互いの意見が異なるなら国会の場で議論を重ねて合意点を見いだす努力をしていくのが本来のあり方である。

 岡田氏らには自民党と組むことで民主党政権の行き詰まりを打開したいとの狙いがのぞく。同時に新たな政権の枠組みづくりをリードし、党内で引き続き主導権を確保するという意図もあるようだ。

 自民党の幹部からは時限的な連立を組むことで首相の解散権に影響を及ぼし、次期総選挙を有利に運びたいとの声が聞こえてくる。

 震災対応という掛け声の裏で政治的打算ばかりが透けて見える。

 与野党の第1党同士が政権を共有すれば、数の力であらゆる予算案や法案をスピード感を持って成立させることはできるだろう。

 一方で少数意見を封じ、国会の大事なチェック機能を否定しかねないことは明らかだ。そうした不健全な政治にしていいのか。

 民主、自民両党は子ども手当や高速道路の無料化などの扱いをめぐり反目し合っている。政策の違いを棚上げした連立構想に両党内で慎重論が広がるのも当然だろう。

 何より復興を口実に政治的な思惑を通そうと駆け引きする姿は、厳しい生活を強いられている被災者の目にどう映っているか。

 共同通信社の世論調査では大連立に「賛成」が44%、「反対」が45%と拮抗(きっこう)している。国民の見方は真っ二つに割れているようだ。

 賛成の背景にあるのは、非常時なのに何も決められない政治に対する不信の高まりと受け止めるべきだ。

 民主、自民の二大政党に求められるのは権力ゲームに奔走することではない。震災後3カ月を経ても遅々として進まぬ被災地の復旧・復興に立場を超えて取り組む姿勢である。

北海道新聞   2011年6月13日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月14日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

222.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
33. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
54. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
59. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
83. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
115. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本 - 2005/10/7)
159. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
188. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
207. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
222. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)
280. 長岡藩軍事総督 河井継之助―武士道に生きた最後のサムライ (ベスト新書) 星 亮一
285. 会津藩VS薩摩藩 (ベスト新書 185) 星 亮一 (新書 - 2008/7/9)
290. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (2011/4)
292. 会津藩 斗南へ―誇り高き魂の軌跡 星 亮一 (単行本 - 2009/8)
331. 会津維新銘々伝---歴史の敗者が立ち上がる時 星 亮一 (単行本 - 2010/3/11)
333. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
343. 会津と長州、幕末維新の光と闇 星 亮一 (単行本 - 2009/3/19)

勇気を翼に込めて 希望の風に乗り
この広い大空に 夢を託して
(小嶋 登作詞・坂本 浩美作曲 「旅立ちの日に」より)



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2011年6月13日(月) 原発、津波、政治
時帰宅の規模拡充へ 1000人規模、バス倍増

 政府の原子力災害対策本部本部長の田嶋要経済産業政務官は11日の記者会見で、警戒区域内の避難住民が自宅に帰る一時帰宅について「現状では1巡目の終了は8月中旬から下旬」と述べ、「7月中旬から2巡目を始める」とする被災者支援の工程表の実行が難しいとの見方を示した。このため警戒区域内に入る専用バスの台数を現行の25台から50台に倍増させ、帰宅者を1000人規模に拡充する方針を明らかにした。
 また田嶋政務官は、対象9市町村から自主的に取り組みたいとの提案を受けていると説明した上で「一時帰宅の事業全体を複雑にするマイナス面はあるが、スピードアップという観点から検討しなくてはいけない」と述べた。

福島民友ニュース 2011年6月12日
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子どもの内部被ばく検査 0〜5歳先行 全国の測定機器活用 

 政府は、東京電力福島第一原発事故による県内の子どもの内部被ばく量を把握するため、国内にある100台以上の測定機器「ホールボディカウンター」を全面的に活用する。さらに、米国から5台を購入し、県内に優先的に配置する方針。放射線量の高い地域の0〜5歳から先行して検査を始め、長期的に健康状態を追跡していく。県内では福島医大に1台あるだけで、検査態勢の充実が課題となっていた。11日、福島市で記者会見した政府の原子力災害現地対策本部長の田嶋要経産政務官(衆院千葉1区)が明らかにした。
 ホールボディカウンターは体内の放射性物質を調べる測定機器で、放射線医学総合研究所(千葉市)に2台、広島大(広島県東広島市)と長崎大(長崎市)に1台ずつある。茨城県の研究機関や全国の公立病院、国立大学、研究機関、電力会社なども所有しており、田嶋政務官によると、総数は100台を超えるという。
 政府は県内の乳幼児以上の子どもたちに各施設に分散して検査を受けてもらう態勢を整える。県外に避難している場合、避難先に近い施設で優先的に検査を受けられるようにすることも検討する。
 さらに、約1億8000万円の予算を投じて米国から5台を購入し、県内の医療機関などに優先的に配備することを想定している。県内では福島医大に1台配備されているだけ。検査人数は1日10人程度に限られるため、原発事故を受け、県は国に配備を求めてきた。実現すれば検査態勢が大幅に向上する。
 放射線の人体への影響を調べる場合、皮膚などの外部被ばく量と合わせ、食べ物や水などで体内に取り込んだ内部被ばく量を把握することが不可欠だ。政府は県と連携して県民を対象とした長期的な健康調査を行う方針で、放射線の内部被ばく量が子どもに与える影響を調べる。
 田嶋政務官は会見で、「(他の都道府県などとの)連携により、県を越えた取り組みを進めていく」との考えを示した。県保健福祉部は「測定機器を購入し、県内に設置するよう国に求めてきた。(米国からの購入は)早急に実現してほしい」としている。
   ◇  ◇
 政府が実施するとした子どもの内部被ばく量調査は、年齢の範囲や対象地域が今のところ、決まっていない。県内の小学校の1学年当たりの児童数は現在、約2万人に及んでおり、大勢の子どもたちを県外の検査施設に連れていく方法や費用負担なども不透明だ。
 県によると、専門家からは定期的に整備や点検をした機器でなければ正確な検査結果が出ないことや、結果を基に適切な評価ができる人員が国内では足りないなどの課題が指摘されているという。

福島民報 2011年6月12日
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<東日本大震災>被災者追跡 その後の生活…

 「古里に必ず戻りたい」「もう一度あの桜が見たい」。毎日新聞の追跡アンケートに答えた東日本大震災の被災者たちは、病気や失業などさまざまな困難に直面しながらも、復興の日を信じ、不自由な生活に耐えている。震災発生から3カ月。被災者たちはどんな思いで過ごし、どんな支援が求められるのか。
 ◇仕事なく先行き不安…富岡町・河村さん

 東京電力福島第1原発事故が収束しない福島県。原発の南約7.5キロに住んでいた富岡町の河村勝男さん(49)一家の3カ月は「復興」という言葉にはほど遠い。

 震災1カ月目。国の指示で着の身着のまま逃げた河村さんは、妻里美さん(46)と両親の4人で県中央部の三春町の体育館に身を寄せていた。政府や行政に望むことを尋ねると即座に「住まいがほしい」。避難所はごった返し、顔なじみもほとんどいない。「同じ地区の人が同じ場所の仮設住宅に入れる配慮を」と高齢の両親を思いやった。

 2カ月目の答えは「高齢者支援」。避難所は高台にあり、足の悪い母(79)はリハビリに行けず足腰は弱るばかり。その後の5月中旬、一家は隣の郡山市にある県の借り上げアパートに移った。病院が近く、母はリハビリに通えるようになって一安心。ところが、今度は山形県にいる里美さんの母が腸閉塞(へいそく)で入院し、避難先からの遠距離介護が始まった。

 そして3カ月目の今回、河村さんは「就労」と答えた。昨年地元の会社を解雇され、年末に自動車部品製造会社に再就職。中国からの受注倍増で業務を拡大するはずが、地震で社屋が損壊し、原発事故で避難を余儀なくされた。5月20日、再建を断念した会社から解雇を告げられた。

 失業手当は昨年給付されたばかりなので受けられず、富岡町と同じ警戒区域に指定された大熊町の製材所で休職扱いになっている里美さんの休業手当が頼り。借り上げ住宅は1年間家賃が無料だが、光熱費は自己負担。「いずれ出なければいけない。でも仕事がないとどうにもならない」。ハローワークに通い、切り詰める生活が続く。

 テレビと棚だけを置いた6畳の部屋で、河村さんがつぶやいた。「親も苦労して建てた家に帰りたいはず。来年の春はどうなっているんだろう」。里美さんが返した。「もう一度、富岡のきれいな桜が見たいよね」【矢追健介】

 ◇「絶望」から一筋の光…陸前高田・菅野さん

 震災後は絶望していたが、3カ月がたち、一筋の光を感じている。津波で母(87)と姉(55)を亡くした岩手県陸前高田市の無職、菅野昇さん(52)。「まだ懐中電灯で無理やり照らしてるみたいですが」。避難所から仮設住宅へ移り、新しい生活を始めている。

 「姉が見つからない」。大きな余震があった4月7日、避難している市立第一中学校で落胆しきっていた。埼玉に嫁いだ姉は一時帰省していた時、津波に襲われた。一緒にいたとみられる母の遺体は見つかり、姉を捜して遺体安置所を回った。1月に父も病死しており「何を励みにすればいいのか。1週間先の自分に生きる気があるのか」と涙した。

 自宅は全壊。1、2カ月目のアンケートには「避難所を出た後の落ち着き先は決まっていないし、生計のめどは全くたっていない」と答えた。

 6月初め、菅野さんを再訪すると、透析治療で入院中だった。「あの時は生きた心地がせず、自暴自棄になっていました」。初めてアンケートに答えた時を振り返った。被災当初は「入院しないと命にかかわる」と医師に言われても、「両親の所へ行けるならいい」と反発していた。だが5月中旬、仮設住宅への入居が決まり、医師の言葉に従った。「落ち着き先が決まると、あれもしないと、これもしないとって考えるようになってね」。5月下旬に姉の遺体も確認できた。

 歌手だった菅野さんは東京や埼玉でカラオケ講師をし、昨年実家に戻ってからもCDを通じ添削指導を続けていた。先月、教え子から再開を請われ、津波で失ったCDプレーヤーを購入。間もなく32人の歌が録音されたCDが届く。仮設住宅の建つ小学校でライブを開きたいとも思うようになった。「校庭を使わせてもらってるお礼に」。井上陽水さんの曲が得意だが、「子供向けじゃないかな」。

 アンケートには一貫して「住んでいた地域に必ず戻りたい」。政府や行政には将来の住宅支援を望む。古里は「必ず復興できる」と確信している。【長野宏美、金秀蓮】

毎日新聞   2011年6月12日   
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関電株主、原発からの撤退を 総会に提案

関西電力本社
 関西電力の株主124人が、同社に原発からの撤退を求めるといった計7議案を、29日に大阪市で開かれる株主総会に提案したことが12日分かった。関電の取締役会は反対を表明している。

 株主124人は東京電力福島第1原発事故などを受け、「放射能の処理ができない原発はやめる」と定款を変更することを提案。原発から撤退するまで役員に報酬を支払わないことも求めている。

 これとは別に、株主36人が「原発から自然エネルギー発電への転換を宣言する」ことを求めるなど計10議案を提案。関電の取締役会はこちらにも反対している。

共同通信  2011年6月12日
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脱原発へ市民の輪拡大 長崎やパリ 各地で集会

脱原発を訴えてパリ市内をデモ行進する日仏市民=11日 東日本大震災から3カ月を迎えた11日、「6・11 脱原発100万人アクション」を合言葉にした集会やデモが、東京や被爆地の長崎市、広島市など全国各地であった。世界各都市の関心も高く、パリ市内でも原発廃止を求めて市民の輪が広がった。

 九州各県の原水爆禁止日本国民会議(原水禁)関係者ら約170人が参加し、長崎市内で開かれた第34回九州ブロック原水禁・原爆被害者活動交流集会は「脱原発を求める100万人アクションアピール」を採択した。

 主催者代表の前海満広・福岡県原水禁事務局長は、福島第1原発事故に触れ「人類と核は相いれないことが証明された」とあいさつ、脱原発を訴えた。「核兵器廃絶と原発問題」と題して講演した土山秀夫・元長崎大学長は「政治家、官僚、電力会社が団結し、学者まで育てて原発を推進してきた。一方で再生可能エネルギーは『コスト面などで非現実的』とケチがつけられてきた」と指摘。「現代が文明を享受すればいいという考え方を変え、次世代を考えた計画を示すべきだ」と訴えた。

 パリ市内では、原発廃止とエネルギー政策転換を訴えるデモ行進と集会が行われた。

 日仏交流を通じて環境問題などに取り組む非政府組織(NGO)の日本人メンバーらを先頭に、市民団体メンバー、原発労働者ら数千人が、レピュブリック広場からパリ市庁舎まで約3キロをデモ行進。市庁舎前広場では、原発の現状や脱原発へ向けたシナリオを発表・報告する集会やコンサートが開かれた。

西日本新聞   2011年6月12日
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放射能拡散、懸念消えず 大気中の線量、連日監視 県内

 福島第1原発事故による放射性物質の拡散について、県民の不安感は消えず、行政機関の監視が続く。5月に下水汚泥から放射性物質が確認された工場では、周辺の大気中の放射線量を測定する作業が連日行われている。県内の農産物は一時、大きな風評被害の影響を受けただけに、これから出荷最盛期を迎える野菜や果樹もあり、気を緩められない状況だ。

 10日午後2時ごろ。宇都宮市の県下水道資源化工場正門に職員2人がやってきた。1人が測定器を取り出し、地表50センチにセット。もう1人はストップウオッチを握る。計測は「正確性を期すため」と1分間を3回。通常レベルの測定値に安堵の表情をみせた。

 県は5月10日に同工場の下水汚泥から放射性物質を検出。同日から工場周辺の空間放射線量を測定し、正門前の電光掲示板などで公表している。測定開始から1カ月。測定値は安定しているが、同掲示板を確認する住民は増えたという。職員は「不安解消は工場の役目」と話す。

 下水汚泥は同工場で焼却灰や溶融スラグとして処理され、セメントなどの材料として業者に搬出される。しかし福島県での放射性物質検出の影響で、搬出は5月1日を最後に止まっている。飛散防止措置を施し屋内施設で管理しているが、8月中旬で満杯になる見込み。県県土整備部は「早く国の対応が決まらないと汚泥が処理できなくなる」と訴える。

 農産物をめぐっても、生産者らの不安は続いている。直近の調査でウメやブルーベリーの放射性物質は基準値を下回ったが、5月には生茶葉が基準値をオーバーした。

 市貝町のナシ農家横山忠さん(65)は「ナシができたら検査する。やれることをやるだけ」とした上で「(放射能の影響は)大丈夫だと思う」と見通す。ただ「栃木県産への風評被害は収まっていない」などと不安を募らせる。

下野新聞  2011年6月12日
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幕末から明治中期の古写真 長崎歴史文化博物館で7月8日まで企画展

 幕末から明治中期の古写真を紹介する「長崎冩眞傳來−知られざる日本写真開拓史 四国・九州・沖縄編」が11日、長崎市立山1丁目の長崎歴史文化博物館で始まった。上野彦馬、内田九一ら長崎で活躍した写真家による未公開写真など339点を展示している。

 写真は幕末の開国と同時に日本にもたらされ、長崎は最先端の地だった。企画展は、東京都写真美術館が公共機関の所蔵する写真や資料を調査した結果を体系化したもので、写真の伝来と普及の様子を「であい」「まなび」「ひろがり」の3部構成で紹介している。

 「であい」コーナーでは、外国人が出島や居留地を写した国内最古のパノラマ写真(1861年)などを紹介。「まなび」では、津藩士の堀江鍬次郎が撮影したとされる彦馬の肖像写真や、彦馬より1年早い61年に江戸で写真館を開業した鵜飼玉川の作品などを展示し、「ひろがり」では彦馬の弟子たちが撮った写真を紹介している。

 同美術館の加藤謙一主任研究員は「これだけの規模で古写真の原本を公開するのは長崎初。特殊な展示方法により、裏側から写真の台紙を見ることができるのも魅力」と話している。

 7月8日まで。入館料は大人500円、小中高生250円。

西日本新聞朝刊  2011年6月12日 
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NHK、13年の大河は福島が舞台 新島襄の妻が主人公.

 NHKは2013年に放送する大河ドラマの主人公を、福島県出身で、同志社大学を創設した新島襄の妻、新島八重(1845〜1932)にすることを決めた。東日本大震災で当初の予定を急きょ変更、震災関連プロジェクトの一環として、福島を舞台にした作品で「被災地を元気づけたい」としている。

 八重は、兵学をもって会津藩に仕えた家に生まれた。戊辰戦争では自ら銃を取って戦ったとの逸話を持ち、その豪傑ぶりから「幕末のジャンヌ・ダルク」とも呼ばれる。

 維新後は京都に移って教育に従事し、襄と結婚。日清・日露両戦争では自ら望んで看護師として働いた。

朝日新聞   2011年6月12日 
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アマゾンベストセラー、 2011年6月13日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

201.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
33. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
60. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
63. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
69. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
102. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
144. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
167. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
186. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
199. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)
252. 長岡藩軍事総督 河井継之助―武士道に生きた最後のサムライ (ベスト新書) 星 亮一
256. 会津藩VS薩摩藩 (ベスト新書 185) 星 亮一 (新書 - 2008/7/9)
263. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (2011/4)
265. 会津藩 斗南へ―誇り高き魂の軌跡 星 亮一 (単行本 - 2009/8)
306. 会津維新銘々伝---歴史の敗者が立ち上がる時 星 亮一 (単行本 - 2010/3/11)
308. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
320. 会津と長州、幕末維新の光と闇 星 亮一 (単行本 - 2009/3/19)

今新たな 扉開き はるかな年月隔て
つぼみから花 咲かせよう
(川嶋あい 歌「 旅立ちの日に」より)



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中国人民解放軍の陳炳徳総参謀長がこのほど香港メディアに対し、中国初の空母について「建造中だが、まだ完成していない」と述べた。中国の軍高官が空母建造を初めて認めたこの発言を受けて、国内の各軍事系サイトは大興奮。「列強にいじめられた時代はこれで完全に歴史となった」「頑張れ!世界の新覇者」といった書き込みが殺到した。新空母と米軍の現役空母との比較や、空母の名前についての提案などがインターネットにあふれており、中国人の多くが建設中の空母に高い期待を寄せていることがうかがえる。(産経新聞)

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2011年6月12日(日) 原発、津波、政治
4号機プール 循環冷却不透明に
6月12日 4時37分
東京電力福島第一原子力発電所の4号機では、使用済み燃料プールで循環型の冷却システムを構築するのに必要な配管が爆発で損傷したため、再検討を迫られていて、来月中の稼働を目指すとしていた計画は先行きが不透明となっています。

福島第一原発4号機の使用済み燃料プールでは、水温が80度以上と高い状態が続いていて、特殊車両による注水では十分に冷却できないことから、東京電力は、2号機と同じように、プールの水を冷やしてから戻す循環型の冷却システムの構築を目指しています。ところが、10日、プールのある原子炉建屋の4階に事故後初めて作業員が入ったところ、爆発で壁に大きな穴が開き、その近くでは冷却システムの構築に必要な配管がねじ曲がっていることが分かりました。また、機器や設備が軒並み壊れて、床にはがれきがひどく散乱し、現場周辺での作業が容易ではない状況も明らかになったということです。損傷を受けた配管を直すのはかなりの困難が予想されるほか、ほかに使える配管があるのかどうかも今のところ分かっておらず、東京電力は冷却システムの構築に向けた再検討を迫られていて、来月中にシステムの稼働を目指すとしていた計画は先行きが不透明となっています。

[関連ニュース]

村上春樹が東電と「効率社会」批判 スペインでのスピーチ内容に賛否両論
J-CASTニュース 6月11日(土)17時33分配信

 世界的作家の村上春樹さんが2011年6月9日(現地時間)、スペインのカタルーニャ国際賞授賞式でスピーチした。大震災で原発事故を起した東電を批判し、効率を求めてきた社会に疑問を投げかけた。ネット上では、賛否両方の意見が寄せられている。

 グレーのジャケットをまとった村上さんは約22分間、よく通る低い声で身振り手振りをまじえながら日本語で話した。

■「核に対する『ノー』を叫び続けるべきだった」

 スピーチの話題は必然的に、3月11日に東日本を襲った大地震のことに及んだ。村上さんは「大地震で日本人は激しいショックを受けたが、結局は復興に向けて立ち上がっていくだろう。壊れた家屋は建て直せるが、倫理や規範は簡単に元通りにはできません」などと指摘した。

 その矛先は、原発事故を起した東京電力に向かう。原発事故による悲惨な結果を招いたのは、建設した者が津波を予想していなかったことなどを挙げたうえで、「何百年かに一度あるかないかという大津波のために、大金を投資するのは、営利企業の歓迎するところではなかったから」「政府も、原子力政策を推し進めるために、その安全基準のレベルを下げていた節が見受けられます」などと批判した。

 ただし、こうした「歪んだ構造」を「許してきた」、「黙認してきた」国民にも責任があり、加害者であると表現した。広島に落とされた原子爆弾を引き合いに、「核」への拒否感が揺らいだのは「効率」ではないかと持論を展開。「我々日本人は核に対する『ノー』を叫び続けるべきだった。それが僕の意見です」「『効率』や『便宜』という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。我々は力強い足取りで前に進んでいく『非現実的な夢想家』でなくてはならない」などと述べた。

■「僕らは簡単に『効率』を捨てることができるのだろうか」

 スピーチの様子は、テレビ朝日がwebサイトで動画を掲載しているほか、毎日新聞がweb版でスピーチ全文を掲載し、ネット上で注目を集めた。2011年6月11日16時現在、毎日新聞の記事は、異例とも言える1万回以上がツイートされているほどだ。

 スピーチの内容に対して、賛否の意見が寄せられている。肯定的な意見は「原発反対について、きちんとメディアで話すことは、責任も生じるかもしれないが、やっぱり必要なことだと思う」「脱原発を望む人たちが感じていることを村上節に翻訳してスピーチしてくれた気がする」「しっくり来た。あと自分自身にも非難の目を向けるって視点は意外と見過ごされてるから」「村上さんが本当に言いたいことは『効率』でなにもかもを語ってしまうことの愚かしさなんじゃないか」といったものだ。

 一方で、批判的な意見や疑問も少なくない。「『効率』だけを求めて生きてきたから、このような事故を引き起こしてしまったんだろうか。たとえそうであっても僕らは簡単に『効率』を捨てることができるのだろうか」「彼自身が被災地にいたのなら、もっと違う角度で切り込みが出来ただろうに残念」「そんなに発言力があるのに反原発を叫ばなかったの?」「(想定の有無や効率よりも、東電の)事後の対応のまずさも大きいのでは」「外国で言わずに日本のマスコミの前で言ってください。インタビューを生中継で受けてその場で話して下さい」などだ。

■2009年にはイスラエルでのスピーチが物議

 村上さんはメディアへの露出の少ない作家だが、2009年2月にはイスラエルで行われたエルサレム賞の受賞式でスピーチし、話題を集めた。当時、ガザの騒乱でイスラエル政府が非難されている中で、出席すべきではない、との批判もあった。

 スピーチの中で村上さんは「もしここに硬い大きな壁があり、そこにぶつかって割れる卵があったとしたら、私は常に卵の側に立つ」と言い、個人と社会のあり方を「卵」と「壁」にたとえた。

 このスピーチは欧米マスコミから、イスラエル政府のガザ攻撃を非難したものだという受け止めが出るなど、世界的な注目を集めた。

<関西電力>原発撤退などを株主が提案へ 29日の総会で
毎日新聞 6月12日(日)2時31分配信

 関西電力が29日に大阪市内で開催予定の定時株主総会に、株主124人が原子力発電からの撤退を求める議案を提出した。別の株主36人も建設から30年以上たつ高経年化炉の廃炉を念頭に自然エネルギーへの転換を求める議案を提出した。関電が株主招集通知で明らかにした。関電の取締役会は反対を表明している。

 原発撤退の株主提案は、東京電力福島第1原発事故で放射性物質が放出されたことを受け、「放射能の処理ができない原発はやめる」よう、定款の変更を求めた。撤退まで役員報酬を支給しないことやプルサーマル計画の凍結など計7議案を提案している。取締役会は「今後も、原子力を中心とした最適な電源構成を構築し、持続可能な低炭素社会の実現を目指す」として、反対している。

 一方、自然エネルギーへの転換を求める株主提案は、「原子力発電から自然エネルギー発電への転換を宣言する」よう定款変更を求含む10議案を提案。これについても、取締役会は反対している。【横山三加子】



菅首相が岩手・釜石市視察 2次補正に意欲
日本テレビ系(NNN) 6月11日(土)19時12分配信

 東日本大震災の発生から3か月の11日、菅首相は津波で大きな被な被害を受けた岩手・釜石市を訪問した。

 菅首相は、釜石市の魚市場で、大震災が発生した午後2時46分、犠牲者に黙とうをささげた。また、ボランティアセンターやすでに180戸が入居している仮設住宅を視察した。

 今回の視察の背景には、震災復興にメドがつくまで続投するという菅首相の強い思いがある。11日も仙谷官房副長官が「菅首相が無理に頑張るのは本人のためにもよくない」と述べて、早期退陣を促す発言をしたが、当の菅首相は依然としてガレキの処理や仮設住宅入居にメドが立つ8月頃までの続投に意欲を示している。この日は第2次補正予算案の編成に強い意欲を示した。

 菅首相「現場の話を聞くだけでなく、聞いた中身を次の第2次補正(予算案)を含む政府の対策にしっかりと盛り込みたい」

 復興政策を迅速に進めるためにはどういう判断が適切なのか。菅首相のみならず、政治全体の信頼性が問われている。



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原発事故賠償支援の機構設立へ 他電力に負担義務付け

 東京電力福島第1原発事故を契機に、電力会社の損害賠償を支援する「原子力損害賠償支援機構」を設ける法案の全容が11日、明らかになった。電力の安定供給などを理由に、事故を起こした電力会社を存続させながら賠償金を確保するのが特徴で、原発を持つほかの電力会社にも負担を義務付ける。将来の事故も含めた法案だが、当面は東電支援が最大の目的となる。

 14日に閣議決定し、今国会に提出し成立を目指すが、自民党は独自の法案を準備しているほか民主党内にも異論が残っており、成立の見通しは厳しい。
新設する機構は経済産業省が所管。

共同通信   2011年6月11日   
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忙人寸語

▼「福島第1原発事故の収束にめどがつかない」は、いまや常じょう套とう句くとなった。きょう11日、東日本大震災は発生以来3カ月目を迎えた。いまだ行方不明者8千人以上、避難者9万人以上のまま時間だけが徒いたずらに経過している

▼今こそ実効ある復興施策が必要とされるのに、一部を除き、政治家は党利党略、派利派略の権力闘争に狂奔。国民の願いや放射線に対する不安に応えないばかりか、この先に期待が持てない状況に苛いら立ちと無力感を感じている

▼先日、都内に赴き、ほぼ十数年ぶりに母校のあった駿河台や神田神保町周辺を歩いた。地震被害などはなかったが、街の変容には大いに驚かされた。学生が口角泡を飛ばす議論の場所を提供した喫茶店は皆無となっていた

▼40年以上も昔に熱い思いを持っていた学生諸君が政治を変革していたら…などと回顧し夢想していたら気がつくと学生会館の名残をとどめる建物の前にいた

▼第2の人生への出発を間近に控えながら休日の読書に拍車がかかる。田勢康弘著の「国家と政治」を読了。結語に『政治の質が低いのも、政治家が任務をきちんと果たせないのも、結局は選んだ国民の責任なのである』とあった

千葉日報   2011年6月11日
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防災マニュアル見直し 小中校、想定きめ細かく 仙台

 東日本大震災の経験を踏まえ、仙台市立の小中学校が防災マニュアルを大幅に見直している。市教委は本年度、マニュアルの策定期限を約2カ月延ばして7月20日までとし、各校に対しより具体的な内容を盛り込むよう要請。各校は津波警報発令時や電話などの通信手段が絶たれた場合などさまざまなケースを想定し、地域ぐるみでの対応も検討している。

 校舎の近くまで津波が押し寄せた宮城野区の岡田小(児童215人)は、在校中の児童の避難方法を変更した。津波警報発令時は児童の安全を確保した後、3階にある図書室や教室で待機させ、警報解除後に保護者に引き渡すことにした。
 今後、避難の指示系統や動作、所要時間などを点検し、マニュアルに反映させる。渡部定男教頭は「学校近くまで津波が押し寄せるとは、予想もしていなかった。保護者が在宅しているのか、不在なのかというところまで考慮した対応を考えたい」と話す。
 宮城野区の榴岡小(児童542人)は下校指導マニュアルに、電話が使えない場合の対応を追加した。保護者は学校からの連絡を待たずに来校し、迎えがない児童は教職員の引率の下で集団下校する。保護者に引き渡せないときは学校に戻るといった手順も決めた。
 久能和夫校長は「震災の日、保護者は電話が通じなくても自らの判断で子どもを迎えに来た。経験を踏まえ、学校と保護者が意識を共有できるよう明文化した」と語る。

 太白区の富沢中(生徒914人)は災害時に集団下校と引き渡しのいずれを希望するかの選択制にし、防災マニュアルに盛り込む。
 学区内で陥没などの被害があった青葉区の折立中(生徒324人)は地域住民と話し合い、災害発生時の連携態勢や避難所運営などを見直している。橘川正隆教頭は「できるだけ細かく想定し、学校と地域の連携を模索したい」としている。

河北新報社   2011年6月11日
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大震災から3カ月:「苦」続く川崎の避難者ら、迫る心身の限界/神奈川

 「この3カ月? 一言で示すなら『苦』。それ以外の言葉が見当たらない」。福島県南相馬市鹿島区の男性(42)の声はわずかに震えていた。

 自宅は原発から約30キロ。震災直後、発行された被災証明書を手に、川崎市に一家14人で避難してきた。だが、今も「警戒・避難区域」に指定されているかどうかは分からない。東京電力に問い合わせたが「審査中」の一点張り。仮払い補償金は支払われていない。

「変なもので、時間がたつにつれ、先行きがどんどん不透明になっている」。生活資金などに不安を感じ、4月上旬、単身で帰郷した。

 現在は、建設資材運搬の仕事で東北の各地を回り、休日は原発問題について話し合う地元の集会に参加する。家族に会えるのは、月1回。片道約5時間半の道のりの車中、子どもたちの顔が浮かぶ一方、借金や生活の不安がよぎる。「ちょっとしたことで、いらいらする自分がいる。それがまたつらい」。精神的に不安定になっている。

 一家6人で川崎で生活を始めた双葉町出身の30代の主婦は「心細い」と心境を明かす。「田舎者だから、都会での生活は戸惑うことばかりで…」。先日、小学生の次男(10)の授業参観に行ったとき、授業の進め方の違いに驚いた。「福島では、その子が分かるまで徹底的に教えるし、宿題もすごく多い。でも(川崎は)塾に通う子が多いからなのか、学校もそこまで一人一人に突っ込んでは教えないようなんです」

 周囲からみれば、小さなことなのかもしれない。「でも、勉強で置いていかれないかとか、福島出身ということでふびんな思いをしないかとか、親はついつい考えてしまう」。やはり心配なのは、3人の子どもたちの将来。「20年、30年たったとき、この経験がよかったと言えるようであってほしい」。元気に学校から帰ってくる子どもたちの顔を見るたびに、思う。

神奈川新聞  2011年6月11日
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全員発見までテント暮らし 陸前高田・荒町地区

 東日本大震災の大津波で大きな被害を受けた集落の絆をつなぎ留めたいと、岩手県陸前高田市気仙町の荒町地区で、区長の農業菅野剛さん(61)ら6家族十数人が、震災後も集落でテント暮らしなどを続けている。
 65世帯が暮らしていた荒町地区は、ほとんどの住宅が流され、形をとどめる家はわずかしかない。5人が死亡し、9人が行方不明になっている。
 「荒町は住民みんなが家族同然の付き合いだった。行方が分からない人を捨て、ここを離れるわけにはいかない」と菅野さん。「全員見つかるまでは」と、一面のがれきになった地域にとどまる決意をした。
 津波の被害を免れた高台にある寺の境内にテントを張って台所と食事スペースを確保。寺のお堂を借り、息子2人と寝泊まりする生活を始めた。他の5家族も思いを共有し、寺とその周辺で、テントやプレハブで暮らし続ける。自家製のまき風呂なども造り、できるだけ日常の暮らしに近づけるよう工夫している。
 震災後しばらくすると、親類の安否確認などに訪ねて来る人が相次ぐようになった。少しずつ進むがれき撤去など、日々の変化も感じ取れる。菅野さんは「住み続けているからこそ、地域を元に戻す意欲が湧いてくる」と語る。
 避難所などに散らばった住民と言葉を交わすと、「荒町に帰りたいとの思いを持つ人がたくさんいる」と実感するという。菅野さんは、そんな住民たちに呼び掛け、震災発生から3カ月となる11日、寝泊まりを続ける寺のお堂で、震災犠牲者の法要を行うことにしている。
(松田博英)

河北新報社  2011年6月11日 
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がれき残ったまま 大震災3カ月、処理法決まらず

 東日本大震災の発生から11日で3カ月となるが、津波の被災地では、がれきの撤去作業が難航している。自治体はがれきを仮置き場に搬入しているが、最終的な処分の方法が国から示されていないため、その後の処理がストップしている。このままでは仮置き場が満杯になる可能性もある。さらにヘドロの処理も滞っている状態だ。放射性物質に汚染された可能性のあるがれきの最終処分場建設の論議も宙に浮いたままで、被災自治体は「がれき問題が片付かないと復興が進まない」と苦悩する。
 いわき市はがれきの撤去作業を、リサイクルを視野に進めているが、放射線量を考慮し環境省ががれきの移動や処理にストップをかけたまま指針を示していないため、市は撤去を行う一方、処理を進められない状況にある。仮置き場の災害ごみは増え続け、関係者は「がれき処理に関して復興への一歩が踏み出せない」といら立ちを見せている。

福島民友ニュース   2011年6月11日 
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アマゾンベストセラー、 2011年6月12日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

189.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
31. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
59. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
61. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
70. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
129. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
130. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
152. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
167. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
232. 会津藩VS薩摩藩 (ベスト新書 185) 星 亮一 (新書 - 2008/7/9)
239. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (2011/4)
241. 会津藩 斗南へ―誇り高き魂の軌跡 星 亮一 (単行本 - 2009/8)
282. 会津維新銘々伝---歴史の敗者が立ち上がる時 星 亮一 (単行本 - 2010/3/11)
284. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
294. 会津と長州、幕末維新の光と闇 星 亮一 (単行本 - 2009/3/19)
324. 新選組と会津藩 彼らは幕末・維新をどう戦い抜いたか (平凡社新書) 星 亮一
332. 幕末の会津藩―運命を決めた上洛 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2001/12)
344. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)

いつのことだか 思い出してごらん
あんなこと こんなこと あったでしょう
嬉しかったこと 面白(オモシロ)かったこと
いつになっても 忘れない
( 歌「想い出のアルバム」より)


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*復興日本】第2部 首都一極の危うさ(2)

 政治、経済の中枢機能が集中する東京で、大災害やテロなどが起きた場合にどう備えるか−。東日本大震災が突き付けたこの問題に対し、菅直人首相は5月1日の参院予算委員会の答弁で、一歩踏み込んだ。

 「私も今回の大震災で指揮をとる中、万が一、首相官邸の機能が失われたらどうなるのかということが頭に浮かんだ」

 民主党の川上義博参院議員の質問にこう答えた首相は続けて「(東京で)大きな地震があっても、影響されない地域で首都機能が代替できるということについては、しっかりと考えておかなければならない」と明言した。

 東京が危機に陥った際に首都機能をバックアップする危機管理都市(副首都)構想。超党派の議員連盟で議論されたこの構想に、政府が初めて前向きな方針を示した答弁だった。

 首相答弁を受けて、所管官庁の国土交通省はさっそく動き出した。

 国交相の諮問機関である国土審議会は、国の新たな防災体制を検討する「防災国土づくり委員会」を新置、今月7日に初会合を開いた。その論点の1番目には「機能の分散配置(バックアップ機能)」と記された。危機管理都市を念頭に置いた論点なのは言うまでもない。

 同省はさらに、夏の組織改編で国土計画局首都機能移転企画課を廃止し、新設する「国土政策局(仮称)」内の総合計画課に統合する方針だ。これにより、従来の首都機能移転構想は事実上廃止され、新たに危機管理都市構想が本格的に動き出すことになる。

 東京都千代田区永田町1丁目7番1号。地図帳を開いて国会議事堂を中心に、コンパスでぐるっと円を描いてみると、東京への一極集中は一目瞭然だ。

 半径1キロ圏内には霞が関の中央官庁や最高裁判所など、半径3キロ圏内には防衛省や日本銀行本店、また米国、英国、ロシア、中国といった主要国の大使館もすっぽり収まる。

 総務省が今月3日に発表した統計によると、平成21年7月現在、全国180万5545社のうち15・5%にあたる28万603社が東京都内に所在。とくに大企業のほとんどは東京に本社を置いている。

 海外に親会社がある企業も、全国267社のうち約7割の191社が東京にある。

 首都としてのあらゆる機能が集中する「超過密首都・東京」。その抱えるリスクは測定不能なのかもしれない。

 ■「もう議論の段階ではない」

 東日本大震災発生から約2週間後の3月23日。国会内で開かれた超党派の「危機管理都市推進議員連盟」(会長・石井一民主党副代表)の会合は、メンバー以外の議員も多数出席し、会場は緊張感が張り詰めていた。

 同議連は平成17年に発足、危機管理都市の建設を議論してきたが、東日本大震災を受けて「もう議論の段階ではない。実行に移さなければならない」(議連幹部)との認識が一気に広まったのだ。

 会合の冒頭、プロジェクトチームのメンバーとして研究を重ねてきた民主党の大野元裕参院議員が、「危機管理都市のあり方」と題した4枚のペーパーを配布し、説明に立った。

 「今回のような大震災が関東で仮に発生したら…、という懸念はだれでもお持ちのはずです。東京に一極集中しているわが国において、東京圏以外に首都機能を代替する都市を建設する必要性があります」

 その上で、大野氏は危機管理都市の条件として「東京から一定の距離がある」「平時においても有事においても日本全体を動かす組織が安全な形で集中して建設できる」などを挙げた。

 議連内では危機管理都市の建設候補地として、廃止が取り沙汰されている伊丹空港(大阪府豊中市、池田市、兵庫県伊丹市)跡地が有力となっている。東京からの距離、陸海空の交通アクセスの良さ、一定の広さをもった平坦(へいたん)な敷地の確保−などの条件を総合的に考慮した結果だ。幹部は「危機管理都市の建設を急ぐには伊丹空港跡地以外にない」と言い切る。

 1990年代に盛り上がりを見せた首都機能移転構想は、東京一極集中是正を目的に国会や中央官庁、最高裁判所など国の首都機能を、東京以外に移そうというものだった。

 これに対し、今回の危機管理都市構想は、首都は東京のまま、国会や中央官庁などの政治、経済・金融の中枢機能の代替施設を備えた都市を建設し、東京が危機に陥った際のバックアップ機能を持たせるという計画だ。

 米国のワシントンとニューヨークなど他国では政治と経済の中枢機能が分離されている例は多々あるが、危機管理都市は平時は副首都として、有事の際は首都としての機能を担う。世界初の試みといっていい。

 危機管理都市推進議連は震災前、「総合特区制度法案」の成立を危機管理都市建設の前提と考えていた。同法案は今国会に提出済みで、議連は、最有力地の伊丹空港跡地を政府から総合特区として閣議決定してもらい、この制度を利用して整備を進める方針だった。

 しかし、東日本大震災で状況は変わった。「危機管理都市の建設は確実に、そしてスピードアップして進めなければならない」(幹部)との危機感から、新規立法の制定を急ぐことにした。議連は5月から幹部会を週1回ペースで開き、「国家危機管理都市建設推進法案」(仮称)の大綱づくりを進めている。

 議連幹部の一人は「来月には大綱案をまとめ、法案策定作業に入りたい。そして、平成23年度第3次補正予算が編成されるなら、建設のための調査費を計上したい」と意気込む。

 議連には現在、民主、自民、公明、みんな、国民新、たちあがれ日本の各党から計200人が参加している。与野党のコンセンサスは形成されつつある。

 東京一極集中のわが国の危機管理。まさに政治が取り組むべき課題だ。(高橋昌之、原川貴郎)

【関連記事】
第2部 首都一極の危うさ(1)危機管理都市構想 都知事「橋下
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2011年6月11日(土) 原発、津波、歴史
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東電社員3人から高い被ばく線量…保安院会見

. 福島原発
 東京電力福島第一原子力発電所で作業に従事していた東電の男性社員2人の被曝(ひばく)量が、緊急時の線量限度である250ミリ・シーベルトを超えていた問題で、東電と経済産業省原子力安全・保安院は10日夕の記者会見で、2人の被曝量は、30歳代の男性社員が678ミリ・シーベルト、40歳代の男性社員が643ミリ・シーベルトだったことを明らかにした。

同保安院の西山英彦審議官は、現時点で「健康には影響はない」とした上で、「東電がこのような状況をもたらしたことは非常に遺憾だ」と述べた。これを受け、同保安院は同日、東電に厳重注意するとともに、原因究明と、17日までに再発防止策を報告するよう指示した。
また、西山審議官は、この2人とは別に、東電社員1人の内部被曝量が高いとの報告が東電からあったことも明らかにした。250ミリ・シーベルトを超える可能性があるという。

読売新聞   2011年6月10日   
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天国に捧げる歌声 挙式控え犠牲、防災無線の職員追悼

防災無線で住民に避難を呼び掛け続け、津波の犠牲になった宮城県南三陸町職員遠藤未希さん(24)にささげる歌が震災発生から3カ月となる11日、同町で披露される。9月に結婚式を控えていた遠藤さんの思いが伝わるようなバラード。自ら作詞した東京都の歌手水戸真奈美さん(28)=宮城県柴田町出身=は「勇気ある行動をした未希さんのことを忘れてほしくない。被災地の復興も願い、歌う」と誓う。
 曲名は「WEDDING ROAD」。作詞した時点で、水戸さんは震災の犠牲となった遠藤さんのことを知らず、遠藤さんを意識して作ったわけではなかったという。
 しかし、5月に南三陸町を訪ねた際、遠藤さんの両親の知人から「歌で慰めてほしい人がいる」と頼まれ、遠藤さんの実家に案内された。
 父清喜さん(56)、母美恵子さん(53)らと会い、専門学校で知り合った男性(24)と挙式予定だったことなどを知った。
 「WEDDING ROAD」の歌詞が、まるで遠藤さんの言葉のように思えてきた。手話を熱心に学ぶなど自分との共通点も見いだした。
 水戸さんはその場で、遠藤さんの遺影を見つめて歌った。「磁石のようにひかれ合った二人の未来 手を離さないようにこれからも握り続ける」
 「たくさんの愛で育ててくれたね 二人の娘であること感謝します…ありがとう」。歌詞に込めた気持ちを伝えるため、手話を交えた。遠藤さんの両親や親類は静かに聞き入っていた。
 水戸さんは「遺影の前で歌い終え、『遠藤さんのための曲だったんだ』と不思議な運命を感じた。本人になったつもりで、両親に歌をささげた」と振り返る。
 歌は11日午後7時から、南三陸町のホテルで披露される。
(水野良将)

遺族、悲しみ癒えぬまま「庁舎見るのつらい」

 震災からほぼ3カ月がたった今も、遠藤さんの両親の悲しみは癒えない。町内の仮設住宅の抽選に当選したが、入居を辞退した。住宅からは、遠藤さんが最後まで避難を呼び掛けていた防災対策庁舎が見えるからだ。
 母美恵子さんが、遠藤さんと最後に会った記憶にも庁舎が映る。大震災前日の3月10日、庁舎近くで石巻市内から通っていた遠藤さんに会い、2時間ほど会話をした後、「明日(11日)は実家に泊まるから」と言われ、楽しみにしていた。「庁舎を見るのはつらく、仮設住宅には住めない」と美恵子さん。
 全国から寄せられる称賛や追悼の声。両親は「多くの人が未希を思ってくれるのはありがたい」と語る半面、「そっとしてほしいという思いもある」と打ち明ける。

河北新報社   2011年6月10日
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避難所の様子を地元へ 加須常駐の福島民友記者

 加須市の旧県立騎西高校に集団避難している福島県双葉町。役場機能ごと県外移転した町の様子を県民に伝えようと、福島県の地方紙・福島民友新聞社浪江支局長の木口拓哉さん(37)が奮闘している。「同じ被災者だからこそ、分かることがある」。故郷を離れた地元紙記者は、町民のためにペンを振るう。

 赴任4年目。双葉町など双葉郡4町村を担当していた。浪江町の支局で原稿を執筆中に被災。「立っていられず、必死に机にしがみついた」。揺れが収まると、カメラとノートを持って外へ。車で津波の取材に向かう途中、目の前で子どもを抱えたお年寄りが流された。「助けられたんじゃないかと後悔している。ただ、助けていたら、自分も巻き込まれていたかもしれない」。実際、南相馬市の相双支社の男性記者(24)が津波で命を落としている。

 双葉町には、さいたまスーパーアリーナに移った頃から専属で張り付いている。旧騎西高にもほぼ毎日通い、町民の生活や行政の動向を細やかに取材。「地元の話をしたり、グチを言い合ったり、同じ目線で接することができるのが強み」。福島県内にも多くの町民が暮らす。埼玉で活動する福島の記者として「双方の町民の懸け橋になれば」と意気込みを語る。

 自宅も支局も警戒区域内。加須市内のアパートに1人で暮らす。見知らぬ土地だが、不便は感じないという。それは町民の生活にも共通するといい、「埼玉県や加須市の支援が手厚く、ボランティアも多い。取材が多過ぎて困るほど」と笑う。

 これからも地元紙記者として、町の行く末を見守っていくつもりだ。「双葉が故郷に帰る日の記事。それをここでの最後の仕事にしたい」

埼玉新聞   2011年6月10日
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天神の大杉 心の支えに 地域・神社再建誓う 陸前高田

 東日本大震災で壊滅的被害を受けた岩手県陸前高田市気仙町で、本殿や拝殿が流失した今泉天満宮の境内にある推定樹齢700〜800年の大杉が、大津波を耐え抜き、残っている。氏子の住民の家もほとんどが流されてしまう苦境の中、宮司は「大杉を復興の力にしたい」と神社の再建を誓っている。

 大杉は「天神の大杉」と呼ばれ、親しまれてきた。直径2.7メートル、高さ約30メートル。気仙町は幕末の剣豪千葉周作の生誕地との伝承が残っており、鳥居の前には記念碑もあった。大津波で全て跡形もなくなったが、大杉だけは無事だった。
 10メートル近い高さに生えていた太い枝は、津波でむしり取られるように折れた。その姿は痛々しいが、がれきだらけになった集落にしっかりと根を張り、存在感がひときわ目立つ。
 気仙町の月山神社宮司で、今泉天満宮の宮司を兼務する荒木真幸さん(67)は5月中旬、大杉にしめ縄を飾り、「甦(よみがえ)る千年 天神の大杉と我らが今泉」と記した横断幕を掲げた。
 「大杉は『ここに神社があった』ことの証し。津波に流されず残ってくれたことの意味は大きい」と荒木さんは言う。
 住まいを失い、避難生活を余儀なくされている約120世帯の氏子と、神社の今後について話をすることができないでいる。毎年9月の例大祭も、ことしは開催できそうもない。
 荒木さんは、がれきの中に立つ大杉を思うたびに、来年の例大祭までには神社を再建したいとの思いを強くする。「古くから地域を守ってきてくれた神社を、ここでなくすわけにいかない。大杉の存在を心の支えに、神社と地域をよみがえらせたい」と語った。(松田博英)

河北新報社  2011年6月10日
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水深100メートルに沈む日常 底引き船がれき撤去 宮城沖

 宮城県沖で底引き網漁船を使ったがれきの撤去作業が続いている。水深100メートルを超す海底からは、津波で流失した人々の暮らしの跡が引き揚げられている。
 9日早朝、石巻漁港を出た近海底引き網船「第25清正丸」(19トン)は約2時間かけて金華山沖へ。水深110〜140メートルの海底に網を下ろし、志津川湾方面に向けて再び船を走らせた。
 屋根や柱、布団、風呂おけ、ドラム缶…。3時間後に引き揚げた網にはさまざまな建物片、生活物資が入っていた。年賀状ホルダーやビデオテープ、辞書などもあった。
 底引き網船による撤去作業は5月下旬に始まった。網が破れることもしばしばで、スクリューにロープが絡むなど危険も伴う。流失物や泥からは油のにおいもする。
 「がれきは陸(おか)の方からどんどん流れてくる。片付くまでどれだけ掛かるか検討もつかない。油が染みこんだ木材などが海底に広がっているようだ」
 清正丸の安海良己船長(55)は漁場に与える影響を心配した。

河北新報社  2011年6月10日 
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支局長からの手紙:向かい風 /福井

 ここしばらくの陽気のおかげで、ベランダの鉢植えのバラがようやく花をつけました。

 <たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時>

 みなさんとなじみの深い福井の歌人、橘曙覧(たちばなのあけみ)の歌が自然と心に浮かびます。「たのしみは……」で始まる「独楽吟」の52首。ユーモラスなものもあり、ながめていると心がなごみます。

 独楽吟の載った手元の本を開くと、幕末の名君、松平春嶽が真似て作った50首も出ていました。将軍の後継問題で大老井伊直弼との政争に破れ、ちっ居させられていた時に詠んだそうです。

 <たのしみは旱(ひでり)の後に雨ふりて民の嬉(うれ)しといふを聞く時>などと。今の政治家にも、こういう気持ちがあってほしいものです。東日本大震災から明日で3カ月。春嶽公と正反対のようにしか見えない面々が、謀議に熱中する国政の現状にはへきえきとさせられます。

 さて、永田町の方から妙に生温い風が吹いてきました。国が北陸新幹線の福井延伸を早期に図る動きです。これまで県側が繰り返し働きかけても押し戻され、東日本大震災後は復興が優先されるため、実現の道のりは遠のいたとみられていたものです。

 太平洋側に地震などがあった場合に日本海側のバイパス機能が重要などと理由づけています。一理はありますが、前々から県側が主張してきたことで、素直に受け取りにくい。裏腹にあるように見えるのは、定期検査で停止中の県内の原発の再起動です。地元の同意を得て、国は早急に原発の稼動を再開させたいと考えています。

 5年ごとに更新している県の核燃料税は、電力事業者に対する税率の引き上げなどで、県の税収が増える方向で調整が進んでいるようです。ここにも同様の背景があるかもしれません。

 西川一誠知事は、国が福島原発事故に基づいた今後の原発の安全基準を示すよう求め、それに基づき再起動について判断すると表明してきました。国や電力事業者は原発の緊急安全対策は実施したなどとしていますが、まだまだ小手先のものでしかなく、県民の安全に責任がある県や地元自治体が納得しないのは当然です。

 3カ月という時間の経過をどうみるか。徐々に電力供給の圧力が高まっています。しかし、福島の原発事故は収束さえしていない。現実から目をそらし、安全対策をおざなりにするようなことがあってはなりません。

 もう一つ考えておきたい問題があります。震災後、日本人の多くが中長期的には自然の力を生かしたエネルギーへの転換が重要と考えるようになりました。西川知事も同じ意見を述べています。

 その方向に進むなら、福井は原発からの利益を段々と受けられなくなります。であれば、県政や県財政の原発依存を深めることが将来に禍根を残さないかという点にも注意していく必要があります。追い風と見えるものが、実は向かい風だったということがあり得るでしょう。

 最後に、春嶽公の歌をもう一つ紹介したいと思います。

 <楽(たのし)みは国内家内の事もなく無病息才しづかなるとき>

 国にも家にも特に問題はなく、健康で心穏やかにいられることが喜びだという意味です。地道な歩みを大切にせよと教えているようにも思いますが、いかがでしょうか。【福井支局長 戸田栄】

毎日新聞    2011年6月10日 地方版
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アマゾンベストセラー、 2011年6月11日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

162.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
29. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
53. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
54. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
77. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
134. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
150. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
153. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
171. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
220. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (2011/4)
221. 会津藩 斗南へ―誇り高き魂の軌跡 星 亮一 (単行本 - 2009/8)
259. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
265. 会津と長州、幕末維新の光と闇 星 亮一 (単行本 - 2009/3/19)
298. 新選組と会津藩 彼らは幕末・維新をどう戦い抜いたか (平凡社新書) 星 亮一 (2004/2/19)
302. 戊辰戦争を歩く―幕末維新歴史探訪の旅 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (2010/2/10)
305. 幕末の会津藩―運命を決めた上洛 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2001/12)


生きを切らしてさ 駆け抜けた道を 振り返りはしないのさ
ただ未来へと夢を乗せて
(Mr.Children 歌「終わりなき旅」より)



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戊辰戦争研究会掲示板
  
仙台集会

/お疲れ様でした Name:新島八重子 2011/06/08(水) 19:53 

仙台緊急集会、お疲れ様でした。
今回の震災、どの光景を見ても悪夢を見ているような気持ちになります。
特に大川小学校の悲劇は、子供を持つ親として心から胸が痛いです。
あの裏山は登りにくいというけれど、結構普段から登ることもあったと
生還した生徒さんが証言されていて、なぜ逃げれなかったのかと思いました。
ただただ、ご冥福をおいのりするばかりです。


[806] 仙台緊急集会 Name:伊達 藤五郎 2011/06/06(月) 23:40 

 仙台緊急集会に参加されました皆様、お疲れ様でした。
集会時は大変お世話になりました、私は地元出身ということで案内させていただきましたが、なにしろ35年前の地元出身な者で皆様には大変迷惑かけたと思います。できれば亘理まで案内したかったのですが時間に限りがあり残念です。

 写真は名取市の「ゆりあげ」地区です、遠くにかまぼこ工場が見えますが被災しておりその面影がありません、
 被災地の人たちは口をそろえて現地を見に来てほしいと言っています。被災地を見る目がテレビで見る外国の災害地と同じでは絆を感じることはできません、被災地の瓦礫を見れば、そこで一緒に泣けるという同じ立場の自分を見ることができるでしょう。
 名取市には大型バスでこられる人もいました、皆さんが被災地の瓦礫を見て多くのことを感じていただきたいと思います。

 次第に被災された方の体験が聞けるようになりました。
 私はその声を真摯に聞き、次世代に継いでいきたいと思います。



[805] 被災地の方々に光がありますよう Name:松平 定敬 2011/06/04(土) 02:42 

仙台集会参加者の皆様、お疲れ様でした。
皆様のご報告を悲しみと涙で読ませていただき、
神保様ご投稿の、慰霊の手作り卒塔婆?の写真に思わず合掌しました。
以下、かなり長文になり申し訳ないのですが、今までの思いを文章にさせて頂きました。

私にも身近に被災地へ行った方がいます。

私のかかり付け医の先生が元陸自の医務官で、予備自衛官として3回、
福島第一原発や宮城沿岸へ行かれたそうです。

陸自なので、ご遺体の捜索が主な任務だったようです。
他の隊員さんたちとともにご遺体を土に埋めた後、代表して「これで皆さんはもう水に苦しめられることはないです、安心して眠って下さい」と敬礼で最後の言葉をかけられたとのこと。若い隊員さんたちも泣いてたらしいのですが、その先生も
「こんなことしか言えへん俺は無力や、ほんまに無力や・・・。」
と私に泣きながら話されてました。

自分の家族も行方不明なのに、若い隊員さんを少しでも休ませようと、ご遺体を探し、運び続ける幹部の方。
ある若い隊員さんは、ご遺体を担架に乗せて水から上げるときに、損傷させないようにヘルメットを脱いで泥水に潜り、下から持ち上げるのだそうです。

亡くなった方々、生きて頑張る方々。両方の話を聞き、私も泣きました。

総裁のHPの写真で、車が紙細工のようにひしゃげている写真を拝見し、ある話を思い出しました。

これまた別の自衛隊(海自)の友人の話です。まだ地震が起こる前に、護衛艦乗りのその方に質問したことがあります。
「幕末の船はよく座礁したり航行不能になったりしてたけど、今の護衛艦は滅多なことでは沈んだりしないのですか」と。
「幕末の船がよく沈むのは、測位技術や天候予測の技術が未熟だったことによりますが、自然の力に勝てないのは今も昔も同じ。今だって軍艦でも波によってはひきちぎられます。」との答えでした。

地震の前、2月に聞いた話だったのですが、「波の破壊力」として総裁の撮られた車と、
「波の前には引きちぎられることもある護衛艦」と、私の中で今になって一致した次第です。

どなたかも書いておられましたが、福島の方々は戊辰の戦と斗南での日々を生き抜いた人たちの子孫、私も原発の被害が大きくなりつつある時にそれを思っていました。今はそれもなぐさめにすらならないと思います。
でも、私はあの人たちの子孫の福島の被災者の方々は、時間がかかってもきっと
生きる力を取り戻して下さると信じています。もちろん、他の県の被災者の方々も。

神戸では震災後に兵庫県宝塚市出身の手塚治虫さんの作品「火の鳥」に出てくる、
Phoenix(フェニックス=不死鳥)が復興のシンボルキャラクターに選ばれ、
その愛らしくも崇高な表情に皆が勇気付けられたと聞きます。
今、地震が復旧から復興に移りつつあり、神戸の時に比べると、
早い時期から報道が地震のニュースをあまりしなくなってるように思えます。
我々西日本の人間は、ニュースだけが被災地から得られる唯一の便りなので、明るいのもそうでないのもあえて、やめないで続けていってほしいな、と思います。

原発のニュースに押されて、津波の被災地の報道が少ない気もします。
どちらかに偏らない報道だといいですね。

被災地は決して落着いてなどいないはず。
どこの被災地のことも絶対に忘れてはいけないと思います。

東北、北関東の被災した人たちにどうか暖かな光がさしますよう・・・・。



[804] 大川小学校に思う・・ Name:神保修理 2011/06/04(土) 01:42 

本日のNHKの総合夜九時のニュースで、大川小学校のことが報道され、小学六年生の男子生徒が当時の様子を淡々と気丈に答えてくれていました。妹も母親も津波で亡くし、精神面でとても強く成長されたのでしょう。

大川小学校では、4日の夕方、保護者を対象にした説明会を開いてこれまでの調査結果を説明する方針とのこと。教員で防災に詳しいか興味を持たれた方が、残念ながらおいでにならなかったようです。お一人でもおいでになれば、違った結果になったかもしれません。現場の先生方も、努力はされたようですが、しかし、稲生さんのおっしゃるように、30分間の校庭整列の待ち時間というのが長過ぎたように思います。

学校と言うのは、第一に「安全であること」です。学びはその次でしょう。校外学習に出れば、常に生徒に目を注ぎ、夏のプールでは水中の生徒の数を絶えずチェックする。生徒の身に何事も起こらないように注意すること、それが教員の務めです。今回は、最悪の事態となりました。この悲劇を繰り返さないことが、私達の務めです。

心より、ご冥福を祈ります。



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2011年6月10日(金) 政治、原発、津波
原発事故まさに人災、国や東電に落ち度…班目氏

. 福島原発
 内閣府原子力安全委員会の班目春樹委員長は9日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、東京電力福島第一原子力発電所事故について、「まさに人災だ」と述べ、国や東電の安全対策に落ち度があったとの認識を示した。


 理由として、「津波が想定を超えたからといって、第二、第三の防護手段がないといけない。そういう手段を講じていなかった」と指摘した。一方で、事故後の対応については、「現場は最大限のことをしている。人災うんぬんと口にするつもりはない」と語った。

読売新聞   2011年6月9日
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湿度99・9%、2号機原子炉建屋二重扉開放へ

. 福島原発
 東京電力は、高い湿度で作業員の立ち入りが困難な福島第一原子力発電所2号機の原子炉建屋内の作業環境を改善するため、同建屋とタービン建屋の接続部にある二重扉を今月後半にも開放する方針を決めた。


 大気中に放射性物質が放出される可能性があり、経済産業省原子力安全・保安院は、東電に対し、具体的な作業手順と予想される環境影響を報告するよう求めた。建屋の扉開放は先月8日、1号機で行われている。

 2号機の原子炉建屋内は、地下の原子炉格納容器の破損部分から噴き出したとみられる蒸気や、使用済み核燃料一時貯蔵プールからの湯気が充満し、湿度が99・9%と極端に高くなっている。内部での作業ができないばかりか、ロボットもカメラが曇って使えなくなり、放射線量の測定さえできない状態だった。内部の放射性物質濃度は1立方センチあたり0・16ベクレルで、外部への影響を極力抑え、作業員が一定時間立ち入るためには濃度を10分の1程度まで下げる必要があるという。

読売新聞   2011年6月9日
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津波襲来、繰り返し「逃げろ」 伝達手段途絶え叫ぶ

検証3・11第1部「その瞬間」(1)
東日本大震災の発生から間もなく3カ月。巨大地震と大津波に加えて、深刻な原発事故が重なり、数々の「想定外」の課題が浮き彫りとなった。今回の震災であぶり出された防災体制のほころびとは何か。「その瞬間」に立ち戻り、次なる災害への教訓を探る。

北茨城市沖の太平洋は「その日」、穏やかだった。
遊漁船「第15隆栄丸」は沖メバルの釣り客を乗せ、平潟漁港を目指し進んだ。
帰港まであと10分ほど。ものすごい衝撃を受けた。
「津波が来る」。鈴木和次船長(60)は瞬時に思った。港に接岸し、釣り客を急いで降ろした。
津波から逃れるため漁船が先を争うように沖合に出て行くのが見えた。
3月11日午後2時46分-。東日本大震災が発生した。
同市磯原町の市役所も激しく揺れた。3階の震度表示板は「6」を示した。
庁舎外に出た職員はテントを手早く設置。横付けした防災車両のラジオが津波警報の発令を伝えた。
「広報車3台をすぐ出してくれ」。防災実務責任者の総務課長(56)は叫んだ。
経験したことのない揺れに石田奈緒子副市長(51)は「津波警報が出るな」と直感した。
「市役所が市民の命を守らなくてはいけない」。拡声器で職員に呼び掛け、現場の状況を優先して取り組む方針も打ち出した。
ほぼ同時に報告が上がる。「続々と市民が避難している」
豊田稔市長(67)は外出先で地震に遭遇した。携帯電話は何度かけても通じず、午後4時半ごろ、やっと公衆電話を見つけた。
「対応に間違いはないか」。自分が不在でも大丈夫との確信はあった。道路被害がひどく、市役所にたどり着けたのは同5時半。知事を通して自衛隊に出動要請した。
国道6号沿いの市消防本部。沢田清消防長(58)は老朽化した庁舎に不安が募った。崩落すれば1階の消防車両がつぶれてしまう。
消防指令室は即座に非常用電源に切り替わる。津波襲来までの時間は短いと判断し、避難広報のため6台を出動させ、残りは高台で待機させた。
情報収集の“命綱”は消防無線。県の防災ヘリが「沖合に津波が見える」と伝えた。出動した消防職員は叫んだ。「津波が押し寄せている」
「午後3時10分ごろ津波が来る」。平潟地区を担当する消防団第15分団の伊藤良一団長(51)はラジオを聴き、平潟公民館に隣接する分団詰め所に急いだ。
通信手段は途絶え、市から連絡は入らない。消防車で平潟漁港に向かい、逃げるよう叫び続けた。
壊滅的被害を受けた南側の住宅地は道路が液状化し到達できない。防災行政無線の屋外スピーカーは整備されておらず、やや離れた場所で消防車から繰り返し避難を呼び掛けるしかなかった。
同漁港北側にある平潟漁協の2階事務所で、鈴木一久事務長(45)は堤防の先を見詰めた。
港の南北両側から白い波が滝のように一気に流れ込んだ。乗用車が津波にのまれ、濁流の中を歩いて逃げる住民の姿が見えた。
漁協に防災マニュアルはなく、漁船は自らの判断で沖合へ出て行った。
夜に入って市内各地に5千人を超す市民が避難していることが判明。同市で津波にのみ込まれ死亡したのは5人。1人はいまだ行方不明のままだ。

茨城新聞  2011年6月9日 
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原発避難域に科学的基準を 隣々接自治体の越前市長

 福島第1原発事故では、住民避難や屋内退避の対象が原発周辺20キロ、30キロ圏内に及んだ。福井県越前市は原発の隣接自治体のさらに外側にある「隣々接自治体」だが、市内のかなりの部分が敦賀原発から20キロ圏内に含まれる。奈良俊幸市長は、県原子力防災計画の見直しで住民避難の対象となるEPZ(防災対策重点実施地域)の拡大を図るべきだと指摘。範囲設定も同心円の線引きでなく「放射性物質の拡散予測など科学的根拠を元にした基準が必要」と述べた。

 ―事故発生後、住民の反応は。

 「市民と懇談する地域ミーティングでは、ほぼすべての地区で原子力防災に関する質問が出る。強い不安感があると実感している」

 ―国の原子力防災指針、県原子力防災計画の見直しで求めたい点は。

 「拡大するべきだが、放射性物質は必ずしも同心円状に広がるものではない。SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)などを活用し、平常時の段階でどの方向にどこまで拡散する可能性があるのかを分析した上で、基準が示されるべきだ。敦賀原発から半径20キロは市街地の中心辺りに線引きされるが、ある程度の集落単位で区切る必要もある。基準さえ示されれば、人家の有無や小学校区の分かれ目などを考慮した範囲の設定は市町に任せてもらえればいい」

 「国や県が、企業立地や観光、農林漁業に対する風評被害への対策を確実に行わなければ本県のイメージダウンや活力低下につながると懸念している。特に丹南地域は製造業が盛んだが、新たな投資にリスクが伴うと企業に判断されれば、県の発展にとって重大な問題だ。その点でも科学的な積み上げに基づき安心感を与える対策が必要」

 ―市として今後の対応は。

 「越前市内の最も近い地区まで原発から12キロ。しかし(半径10キロ範囲が目安の)現行の計画では対応が必要でない地域だった。国、県が基準を見直し、ヨウ素剤の配置や避難所・避難経路の位置付けなど必要な取り組みを明らかにしてもらわないと、市の対応は進まない。原発とこれまで無縁だった自治体として独自の対応は困難だ」

 ―国や電力事業者への要望は。

 「広域的な自治体への目配り、支援を考えてもらう必要がある。例えば事業者には、安全確保に努力し企業立地に支障はない点を積極的にアピールしてほしい。国からは立地自治体に手厚い財政支援があるが、隣々接自治体にはないに等しい。事故で受けかねない風評被害を考えれば、少なくとも地域の取り組みを応援する態勢をつくるのは当然だ」

 ―越前市は電力事業者と安全協定を結んでいない。締結の意思は。

 「トラブル発生時の通報連絡に関しては明確な取り決めを求めたい。ただ、仮に立ち入り調査や運転にかかわる権限を持つならば、技術者集団を養成して監視できる体制を築かないと無責任。その部分は県に担ってもらうことになる」

 ―電力供給地と消費地の意識差が顕在化している。どうみる。

 「原子力に関する国民的なコンセンサスを図る意味で、国の原子力政策大綱を策定する際は閣議決定にとどまらず、国会承認の対象とすべきだ」
福井新聞  2011年6月9日 
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▽菅さんにはすっかり騙された

 政治の世界、一寸先は闇だというけれど、本当に何が起きるか分からない。今回もすっかり騙されてしまった。
 6月2日の衆議院本会議での内閣不信任案の否決である。前の晩までは民主党から70人以上が賛成票を投じて、不信任案が可決される見通し、という話だった。ふたを開けてみれば賛成152票、反対293票。民主党から賛成したのは2人だけだった。他に10数人が欠席したらしいけれど、結果だけを見れば、これは圧倒的多数で国会が菅内閣を信任した、ということだ。
 憲法によれば国会は国権の最高機関である。参議院に内閣を不信任する権限はないから衆議院の意思が国会の意思を代表する。その衆議院の、本会議での決議なのだから、これはもう菅首相の続投で決まり、ということになってしまうのではないのか。
 筆者はそう考えたし、この時点で少なくない人がそう信じたのではないかと思う。たしかにメディアはその日の午前中から「菅首相が退陣表明へ」と報じていた。おかしいなあ、と感じてはいた。しかし、本会議の前の民主党代議士会では菅首相は退陣に言及せず、辞意も表明しなかった。懸案に一定のめどがついたら若い人に責任を引き継ぐ、とかなんとか言っていたが、これは退陣表明とも続投表明とも解釈できる。
 菅首相に続いて鳩山さんや原口さんが立って「一致団結」を呼びかけるものだから、結局民主党は菅続投支持でまとまったのだな、と思ってしまった。少なくとも表に出て来た動きや開票結果だけをみていたらそう思ってしまうではないか。一部外国メディアは、だから「菅続投」と報じてしまった。
 不信任案を否決した夜の記者会見で菅首相は、時おり薄ら笑いを見せながら、辞めるとは言ってない、と言い始めた。本人にとってみれば言質を与えずに不信任案を乗り切ったのである。勝てば「菅軍」、してやったり、の表情である。
 翌朝になって、この内閣お得意の「言った」「言ってない」の応酬が始まった。
 鳩山さん(前の首相である)が、辞める約束だったはずなのに、と菅さんをなじり、ペテン師呼ばわりした。前の日に首相として信任票を投じた相手に対して、ペテン師呼ばわりはないだろう、と思ったが、話を聴いてみれば確かに菅首相は早期退陣と引き換えに党内を不信任案否決でまとめたようだ。メディアもそこまで取材した上で「退陣表明へ」と報じていたわけだ。なるほど、素人の目には見えないところで政治が動いていたもののようだ。
 それから1週間。状況は変なことになっている。最初は勝てば菅軍に見えた菅首相に対しては、党内各方面からの退陣圧力が高まっている。報道を見る限り、早期退陣は必至のようである。杓子定規に言えば、公の場で決まったことが、密室の論議で覆されようとしている。国会の権威がないがしろにされている、ともいえるのではないか。菅首相自身はそして、未だに自分の進退について言質を与えていない。
 こうなることが分かっていれば、きちんと不信任案を可決して菅さんにはっきりと引導を渡すべきだった。こんな時に解散総選挙なんかできないにしても、内閣総辞職という選択肢もあったわけだから。(今井 克)

47トピックスプレミアム   2011年6月9日   
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スマトラ地震での技術応用、古文書レスキュー

 東日本大震災の津波で浸水した古文書の修復に、岩手県教委らで作る「文化財レスキュー隊」があたっている。

 インドネシア・スマトラ沖地震で威力を発揮した復元技術を応用し、4月から着手して5月末までに、江戸時代の県指定文化財をはじめ750点に新しい息吹を注いだ。レスキュー隊が取り組んでいるのは、津波にのみこまれた陸前高田市立図書館、博物館などに所蔵されていた古文書約3000点や、1万点を超える植物・昆虫標本など。修復は、紙質を悪化させずに乾燥させる真空凍結乾燥機を県内で唯一使用できる県立博物館(盛岡市)で行われている。

津波にのまれた沿岸部では、文化財の救出作業は後手に回った。館長ら職員6人が被害に遭った陸前高田市立博物館などでは、4月になってようやく文化財の捜索が行われた。がれきが流れ込んだ所蔵室からは、箱に入った古文書が塩水にぬれたままのひどい状態で見つかった。

2004年のスマトラ沖地震では、日本の学者らが現地で数々の行政文書を修復。水道水で泥を落として整形し、真空凍結乾燥機で処理した後、1枚ずつはがすという手法を採用した。

今回の場合、明治以前に記された和紙の歴史文書だけに、以前にのりで修復作業を施されたことがある物も多い。このため、スマトラ方式に加え、エタノールでのりを除去する工夫を加えた。更に、超音波洗浄機で細かい砂を除去したり、ガスで薫蒸処理をしたりと、独自の工程を編み出した。

県立博物館の17人の学芸員と、ボランティアの大学生らが日夜、総出で処理にあたり、1冊につき最低10日はかかる処理を施した。持ち込まれた古文書の中には、仙台藩内の歴代村長が江戸中期から明治元年までの政務を記録した県指定文化財「吉田家文書」118冊も含まれている。歴史的にも貴重なこの文書の修復も進み、墨字が鮮明によみがえっている。

県立博物館の赤沼英男上席専門学芸員は「古文書は世の中に1点しかない大事な文字情報。カビの発生などがあれば価値が半減してしまう」と説明する。今後、他県の職員の応援を得ながら作業を急ぐ。処理が進めば、他の地域で見つかる被災文化財の修復にも乗り出す方針だ。

読売新聞   2011年6月9日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月10日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

158.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
27. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
53. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
55. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
59. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
117. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
122. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
138. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
166. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (2011/4)
202. 会津藩 斗南へ―誇り高き魂の軌跡 星 亮一 (単行本 - 2009/8)
259. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
271. 新選組と会津藩 彼らは幕末・維新をどう戦い抜いたか (平凡社新書) 星 亮一
274. 幕末の会津藩―運命を決めた上洛 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2001/12)
284. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)



どんなに強がっても ため息くらいする時もある 
孤独じゃ重い扉も 共に立ち上がればまた動き始める
(AI  歌「Story」 より)



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菅総理とオバマ大統領のちがい

言葉のかけ方が全くちがう。


<参考和訳>
オバマ大統領−皆 ジョプリンのことを思っている
―被災地ジョプリンを訪問−

2011年5月30日付デトロイト・フリープレス抜粋
エリカ・ヴェルナー著(AP)

ミズーリ州ジョプリン発 − オバマ大統領は、ミズーリ州の竜巻きで家屋を失ったり、家族を失ったりした人々に直接会い、黙示録的世界のような光景の広がる中を歩き、コミュニティを慰問し、生活の再建に政府が支援することを約束した。

「我々はジョプリンが再び立ち上がるまで支援をやめない」とオバマ大統領は宣言した。竜巻から1週間目のこの日、大統領は追悼式に集まった人々を前に演説した。救助隊は犠牲者の身元確認を続行し、ボランティアは形の残っているものは何もない瓦礫と化した一帯をくまなく捜索した。

オバマ大統領が追悼式で「国は皆さんをあらゆる面において支援する」と述べると歓声が上がった。この約束は今シーズン嵐に襲われた全ての地域に拡大された。

「これはジョプリンだけの悲劇ではない。アメリカ全体の悲劇だ。即ち国を挙げて対策をとるということだ」と大統領は述べた。「誰も報道しなくなっても、国は長期に渡って援助する」とも述べた。

大統領は土曜日に6日間の外遊 − アイルランド、英国、フランス、ポーランド − から戻った。何日もの間諸外国との関係確立に全力を尽くしたわけだが、日曜日はもっと重要なつながり − アメリカ国民と彼自身のつながりに心を砕いた。

ジョプリンを襲った竜巻は史上最悪の130人の犠牲者と何百人もの負傷者を出し、39人が依然行方不明である。さらに4人の死亡が家族から報告されているが、これは未確認である。

大統領専用機はジョプリン着陸前に、破壊された家屋で一面茶色の野原となり枝をすっかりもがれた木々の上空を飛行した。地上からの光景はさらに悲惨である。大統領はいたるところで胸の痛む光景を目の当たりにし、自らの人生を振り返ってもこれほど悲惨な光景は見たことがないと述べた。

また大統領は、和解の瞬間やコミュニティのストイシズムや幸運な例をあげて話をした。ある男性はオーブンで肉入りパイを焼いていたが、竜巻の音がしたので押入れに隠れ、「かすり傷ひとつ負わず」助かった。大統領は手伝いに押しかけた多くのボランティア、けが人を病院へ運んだピックアップトラックのオーナー達、さらに見も知らぬ人の為に献血をするため何時間も並ぶことを厭わなかった人々に称賛の言葉を惜しまなかった。

追悼式で大統領は「皆さんは身をもって真理を示してくれた − 悲劇の最中では誰もが他人ではない。皆が兄弟であり姉妹である。全ての人が互いに思いやることが出来る」と述べた。

集まった人々の様相はまさに再建中のコミュニティを映し出していた − 短パンに野球帽、そして時に突如泣きだす大勢の赤ちゃん。

オバマ大統領の演説の数時間後、竜巻き発生の第一報となった午後5時41分(中部時間)、ジョプリン・カニンガム公園の破壊された車や折り曲げられたポールの中で、数百人が黙祷を捧げた。

ミズーリ州のこの保守的地域でオバマ大統領は際立って暖かい歓迎を受けた。大統領のスピーチは聖書から多くの引用をし、互いに思いやることや人間が本来持っている善良さを強調した。

大統領は、嵐の中命からがら生き残った人の話を聞くと「小さなことを忘れさせてくれる。そこら中にヒーローがいる。だからこのような悲劇の中でもかれらを手本にして、今日を精一杯生きよう」と云った。

追悼式の前に、大統領の乗った車の一団は近辺を走り抜け、は倒れた木に切り裂かれ、屋根は吹き飛び、車は穴だらけになり、木の破片が一面に散らばる光景を目の当たりにした。

大統領は家族を失い日短にくれる女性に「お悔やみ申し上げます」と言葉をかけ、2回ハグした。

ミズーリ州ジェイ・ニクソン知事と地元の牧師も追悼式で話をした。教会の中には破壊されたところもある。参列した人々は追悼式を通じ悲しみを吐き出すことができ、再出発に向けて前向きになれると述べた。

ドロシー・イワンさん(67歳)は「言葉に出して話すことが必要なの。気持ちの整理をすること。自分はひとりではないと知ることが必要なの」と云う。ドロシーさんの孫娘は竜巻に巻き込まれたが怪我はなかった。

(原文は次頁に掲載)

*****

Excerpts from Detroit Free Press dated May 30, 2011



鳩山さんのペテン師発言だけは聞き捨てならない
産経新聞 6月7日(火)7時55分配信

【外信コラム】ポトマック通信

 数日前、インターネット上のMSN産経を眺めていたら、「鳩山氏」「ペテン師」という言葉が目に飛び込んできた。

 「鳩山さんも自己批判する気になったんだな」と思ったら、不信任案をめぐる出処進退に関し、菅直人首相を「ペテン師」呼ばわりしていたのだから、思わずのけぞってしまった。

 「首相退任後、政界に残ってはいけない。元首相が影響力を行使することが政治の混乱を招いている」

 2009年7月26日、新潟県新発田市の講演でこう語ったのは、紛れもなく鳩山由紀夫さんその人だった。首相辞任を表明した翌年の6月2日、「次の衆院選には出馬しない。首相たる者、その影響力を行使しすぎてはいけない」と述べたところまでは筋が通っている。だが、同年12月18日に北海道苫小牧市の会合では政界からの引退表明をあっさり撤回、国民を欺いた。

 根っからの詐欺師は、他人を欺く前にまず、自らを欺くから迫真の演技ができる。天性のペテン師は自分がペテン師であることに気づかないから、他人がペテン師に見えてしまう。

 米国務省の知人がいう。「菅首相がウソをついたかどうかは知らない」。私も首相をかばう気はさらさらない。ただ、鳩山さんのペテン師発言だけは聞き捨てならないのだ。(佐々木類)
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2011年6月9日(木) 原発、津波、政治
-小沢氏との距離焦点=本命不在の「ポスト菅」争い−民主
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 菅直人首相の退陣が固まり、後継を選ぶ民主党代表選をにらんだ動きも活発化してきた。党内では、小沢一郎元代表との距離の違いで、多くの「次期首相候補」が取り沙汰されるが、いずれも決め手に欠けるとの見方が支配的だ。
 「反小沢」陣営からは、6人の名前が挙がる。このうち、前原誠司前外相(49)は自らグループを率い、知名度も高いが、外国人からの献金を野党に追及され、3月に外相を辞任したばかりなのが難点。前原グループ所属の枝野幸男官房長官(47)は連日の記者会見で知名度が急上昇したが、女房役として首相を守れなかった責任を指摘する声も。
 仙谷由人官房副長官(65)は前原氏の後見役。自民、公明両党とのパイプが太いのが強みだが、早速「大連立」へ動きだし、「スタンドプレー」との声も上がった。首相の「若い世代に引き継ぐ」との意向には合致せず、官房長官だった昨年12月に参院で問責決議を可決されている。
 野田佳彦財務相(54)も、自身のグループを束ね、演説の巧みさと安定感に定評がある。財政再建論者で「財務省の代弁者」との陰口も聞かれ、党の看板である「脱官僚」のイメージと合わないのがマイナスポイントだ。
 3月にグループを立ち上げた玄葉光一郎政調会長(47)は、若手の一部で推す声があるが、本人は出馬に慎重。「次の次が狙い」との見方も。経験豊富な岡田克也幹事長(57)も取り沙汰されるが、政権を維持できなかった責任から、手を挙げることは「あり得ない」と出馬を否定している。
 対する「親小沢陣営」で、原口一博前総務相(51)が意欲を示す。テレビの討論番組の常連で弁舌は巧みだが、菅内閣不信任決議案への対応を二転三転させ、陣営内での評価は急落。20人の推薦人確保を疑問視する向きも。
 「反小沢」「親小沢」の双方に距離を置く中間派では3人が候補。このうち、自民党出身の鹿野道彦農水相(69)は当選11回のベテラン。党内に敵も少なく、小沢陣営の一部に待望論もあるが、パフォーマンスを好まない控えめな性格で、アピール不足との声も。
 「ポスト鳩山」を選ぶ昨年6月の代表選にも出馬した樽床伸二元国対委員長(51)は、面倒見が良く、若手にシンパも多いとされ、議連活動を通じ自民党の中堅・若手に人脈を広げた。一方、不信任案への反対を表明したことで、小沢陣営内で反発する空気がある。
 鳩山グループから独立して自身のグループを立ち上げた小沢鋭仁前環境相(57)は出馬に意欲を示し「党内融和」を唱えるが、所属のメンバーは少ない。(2011/06/07-21:56)----------------------------------------------------------------------------------
原発事故報告書 この内容では納得できない

. 東京電力福島第1原発事故で政府の原子力災害対策本部は、国際原子力機関(IAEA)に提出する事故報告書をまとめ、発表。1〜3号機の一部で原子炉圧力容器の底に開いた穴から核燃料が格納容器に落下して堆積する「メルトスルー(溶融貫通)」が起きている可能性を指摘した。メルトダウン(炉心溶融)より深刻な事態である。報告書は事故状況や対応、放射性物質の放出、教訓などを明記し、「原子力のあり方に国民的な議論が必要」とした。

 国際的評価尺度で最悪「レベル7」の重大事故である。他の原発への安全対策も示しているが、まだ収束にほど遠い状況の中で、立地自治体が停止中の原発再稼働に「問題なし」と言えるだけの根拠は希薄である。不安解消へ丁寧な説明が必要だ。

 本県などは暫定的な安全基準を示すよう何度も国に要求してきた。これに対し海江田万里経産相は「緊急安全対策は既に示した通り。事故の教訓を踏まえた安全対策は今後も適切に取る」と説明。紋切り型の対応に、本県は「安全対策が不十分」として反発してきた。

 今回の報告書では、空冷式ディーゼル発電機など多様な非常用電源の確保や使用済み燃料プールの確実な冷却機能の確保、耐震性の強化などを明記した。

 さらに過酷事故を防ぐアクシデントマネジメント対策を、従来の「自主保安」から「法規制上の要求にする」と一歩踏み出している。複数炉の連鎖事故につながった反省から、炉ごとの独立性も確実にするとした。

 多くの既存原発に共通する根本的な課題と解決策に触れ、安全規制行政の体制強化や法体系の整備、安全文化の徹底なども打ち出していることで、県は一定の理解を示したようだ。

 しかし、これまでの原子力行政の怠慢が引き起こしたともいえる今回の事故である。一連の安全対策は既に構築されていなければならなかった。県が厳しく求めてきた地震の炉への影響や高経年化の影響はまだ不明だ。中部電力浜岡原発だけがなぜ危険で、他は安全なのかも答えようとしていない。

 報告書でも地震の影響について詳細調査が必要と認めた。津波対策も一律9・5メートルのかさ上げで済まそうとする非科学的対応は理解できない。また防災対策の強化も掲げているが、肝心の住民避難をどうするのか、具体的な防災指針の改善策を示しておらず、県民が納得できる段階にはない。

 この日は、政府が設置した「事故調査・検証委員会」が初会合、原因究明に乗り出した。軌を一にして、海江田経産相が会見で7月までに停止中原発の再稼働を目指す考えを示した。ここでひと区切り付け、夏場の電力不足解消に躍起となる政府の焦りがありありである。

 事故調は、聖域を設けず、対応が後手に回った東電や官邸の初動のまずさ、原子力安全・保安院、原子力安全委員会の規制機関が緊急時対応できなかった経緯と問題点も検証すべきだ。こうした専門家集団が形成してきた「原子力ムラ」の実態が白日の下にさらされなければ、事故の本質に迫れないだろう。

福井新聞  2011年6月8日 
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一部地区で高線量検出 住民の不安拡散 相馬

相馬市の日立木地区で、6日開かれた「放射能に関する講演会」。大勢の住民が参加し、疑問や不安をぶつけた
 福島第1原発から40キロ近く離れた福島県相馬市で、放射性物質への不安感が広がっている。計画的避難区域などには指定されていないが、阿武隈山中の一部の地区で高い放射線量が検出され、「住み続けて大丈夫か」といった問い合わせが市に寄せられている。市は線量が高い地区の住民の健康診断などを行っているほか、避難希望者には仮設住宅を提供することも決めている。

<説明会、質問次々>
 6日夜、相馬市南部の日立木地区であった放射能などの説明会には、住民約200人が集まった。市によると、同地区の放射線量は毎時0.4マイクロシーベルト程度だという。
 市の依頼で訪れた東京大医科学研究所の坪倉正治医師(血液腫瘍内科)は「この線量なら避難は必要ない。うがいや手洗いをし、ほこりの立つ場所に近づかないようにしてほしい」と説明した。
 説明会終了後、坪倉医師の周囲に大勢の主婦が集まって「放射性物質は小児ぜんそくに影響はないのか」「庭の野菜を食べても大丈夫か」などと質問し、関心の高さを示した。
 「心配するのも無理はない。できる範囲で説明したい」と坪倉医師は話す。ただ、「同じ相馬市でも地域によって線量は5〜6倍の違いがあり、一様ではない。それを理解し、冷静に行動してほしい」と呼び掛ける。

<校庭の表土除去>
 放射性物質に対し、市民の関心が高まってきたことには理由がある。市西部の玉野地区で、高い放射線量が検出されているためだ。
 玉野地区は伊達市に隣接する山間部。相馬市が5月、地区の小中学校で空間放射線量を計測したところ、毎時2.3〜3.0マイクロシーベルトと市中心部の毎時0.25マイクロシーベルト程度よりかなり高い数値になった。そのため相馬市は校庭の表土を除去し、線量を0.5マイクロシーベルト程度まで下げた。
 玉野地区は、高い放射線量のために計画的避難区域になり、全住民の避難が進行中の飯舘村に近い。一部住民の避難が具体化している伊達市霊山町石田地区と隣接していることもあって、住民に不安が広がっている。
 玉野地区の主婦島美紗子さん(28)は「長女がまだ2歳で、放射能の影響が心配」と話す。これまでは祖父母が栽培した減農薬の野菜を食べていたが、原発事故後は長女の分だけスーパーの野菜に変えたという。
 夫と長女との3人で、市内の別の場所に建設された仮設住宅も申し込んだ。少しでも長女を線量の低い場所で育てたい、との思いからだ。
 市は希望があれば仮設住宅への入居を認める方針で、これまで玉野地区の12世帯が避難の意向を示しているという。
(加藤敦、勅使河原奨治)

河北新報社  2011年6月8日 
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国内外で脱原発イベント 事故3カ月で、市民団体

「6・11脱原発100万人アクション」開催で記者会見する主催者ら=8日午後、東京都中央区
 東日本大震災と福島第1原発事故から3カ月となる11日をはさみ、国内外の市民団体が100カ所以上でデモや講演会などを開いて脱原発を訴える「6・11脱原発100万人アクション」を開催すると、主催者が8日、発表した。

 このイベントは、都内で脱原発を求め活動する「脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会」や「福島原発事故緊急会議」などが中心となり、国内外に参加を呼び掛けた。

 国内では福島や静岡、海外ではドイツやオーストラリアなど100カ所以上で、デモやチェルノブイリ原発事故関連の写真展、専門家の講演会などを開催する。都内では11日に新宿や芝公園で集会やデモがある。

共同通信  2011年6月8日   
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自民が原発事故検証法案 証人喚問含む強い調査権

 自民党は8日、福島第1原発の事故原因と政府の対応を検証する調査委員会を国会に設置する法案をまとめた。罰則付きの証人喚問を含めた強い調査権を与え、議論は原則公開としている。

 9日に党「影の内閣」で正式決定。公明党やみんなの党のほか、民主党にも共同提出を呼び掛ける。枝野幸男官房長官は「国会の判断で検証することは否定しない」と述べている。民主、自民両党の大連立構想も絡み、提出時期は慎重に見極める。

 内閣の事故調査・検証委員会に対して自民党は独立性を問題視しており、菅直人首相や閣僚も検証の対象とする。

共同通信   2011年6月8日
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都の下水処理施設で高放射線量…避難区域に匹敵
. 福島原発
 東京都大田区の下水処理施設内の空気中から、毎時約2・7マイクロ・シーベルトの放射線量が検出されていたことが、都の調査で分かった。
 計画的避難区域の福島県飯舘村の放射線量と同程度で、文部科学省によると、都内でこれほどの放射線量が検出されたのは初めて。放射性物質を含む汚泥の影響とみられるが、都は「検出場所は屋内。敷地の境界では問題なく、誤解を招く恐れがある」とし、調査結果を公表していなかった。

 都によると、この施設は都下水道局の「南部スラッジプラント」で、都内2か所の下水処理場で発生した汚泥を集めて焼却し、灰を東京湾に埋め立てるなどしている。都の5月の調査では、この施設の焼却灰から1キロ・グラム当たり1万540ベクレルの放射性セシウムを検出していた。
読売新聞   2011年6月8日
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6月8日付 よみうり寸評

 「危険な原子力が安全なものとして扱われてきたのは間違いだった」と東電福島第一原発の事故調査・検証委員会の畑村洋太郎委員長◆この原点に立った検証作業に期待する。原発の安全神話が崩壊した要因とからくりをきちんと解明する作業。それがなされないと失敗は拡大再生産される◆畑村氏の著「失敗学の法則」には、その典型的な例として、1995年に発生した動燃・高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故を巡る「ビデオ隠し事件」があげられている◆動燃は事故翌日に1分に編集したビデオを報道陣に公開、続いて4分のビデオを公開した。「撮影はカメラ1台、これ以外の映像はない」ということだった◆3日目、県と市が現場に入り、ビデオにない惨状を目にして意図的編集が発覚。実は2台で撮影と訂正されたがこれもウソ。さらに生々しい別の撮影が判明した◆「失敗から目を背け、隠したりしているうちは、同じ失敗をくり返す」。畑村委員会に対し、関係者の真の全面協力が欠かせない。

読売新聞   2011年6月8日
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福島第2原発:放射性汚染水の海への放出検討 批判の声も

福島第2原子力発電所=福島県楢葉町で、本社ヘリから川田雅浩撮影 東京電力は8日、福島第2原発(福島県楢葉町、富岡町)のタービン建屋などにたまった放射性汚染水約3000立方メートルを、海へ放出する検討を始めたことを明らかにした。水産庁や地元漁協などに連絡したが、新たな海の汚染に批判の声が出ている。

 放出が検討されているのは、東日本大震災に伴う津波で、建屋地下に入った海水約3000立方メートル。低レベルの放射性セシウムなどが含まれている。燃料の損傷が原因ではなく、通常時に生じるものだが、排水しないと塩分による機器類の腐食が懸念される。

 東電は放射性物質の放出限度以下まで処理する方針で、松本純一原子力・立地本部長代理は「放出時期は未定だが緊急に放出が必要と考えていない。関係機関と十分相談したい」と述べた。3日に東電から連絡を受けた茨城沿海地区漁連は「やむを得ないが、心情的に納得できない」と話した。

 福島第2原発は計4基の原子炉があるが、いずれも冷温停止している。東電は福島第1原発5、6号機などからも4月、計1500億ベクレルの汚染水を海に放出し、地元漁協や周辺国の非難を浴びた。【中西拓司、久野華代】

毎日新聞  2011年6月8日 
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アマゾンベストセラー、 2011年6月9日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

112.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
28. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
47. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
62. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
66. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
96. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)

112. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
126. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
183. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (2011/4)
185. 会津藩 斗南へ―誇り高き魂の軌跡 星 亮一 (単行本 - 2009/8)
212. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
234. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本 - 2005/10/7)
248. 新選組と会津藩 彼らは幕末・維新をどう戦い抜いたか (平凡社新書) 星 亮一
252. 幕末の会津藩―運命を決めた上洛 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2001/12)
260. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)


勇気を出して この時代を
優しさと愛で 乗り越えて行くのよ
(本田美奈子 歌「時-forever for ever-」より)


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特集ワイド:巨大地震の衝撃・日本よ! 元官房長官・武村正義さん
 <この国はどこへ行こうとしているのか(番外編)>

 ◇1年でいい、命がけで−−元官房長官・武村正義さん(76)
 「攻めているときはチャンピオンだったが、首相としては底が浅かったな」

 梅雨の合間、古都の空は高く、青く澄んでいた。観光客らでにぎわう京都市・四条烏丸のサロン。元官房長官の武村正義さん(76)は、菅直人首相をこう切った。

元官房長官の武村正義氏=京都市下京区の京都経済倶楽部で2011年6月6日、竹内紀臣撮影 シリーズ「この国はどこへ行こうとしているのか」では東日本大震災と日本について識者に語ってもらってきた。今回の「菅降ろし」騒動を受け急きょ、90年代に「新党さきがけ」で菅首相とともに古い政治の打破を目指した武村さんに話を聞きたくなった。

 現れた瞬間、カラオケボックスのような部屋の風情に「歌でも歌うかな、ガハハハ」と豪快に笑った。その柔和な笑顔は愛称の「ムーミンパパ」そのものだったが、それもつかの間だった。

 内閣不信任案は否決されたものの、早期退陣が確実となった菅首相。

 「持ち前の市民感覚で、時流に対して鋭い直観力を持っていることは評価しているんです。ただ、『どう言えば国民に受け入れられるか』を重視するあまり、政策が場当たり的、日和見的になってしまった。参院選前に打ち出した消費税増税はうやむやになったし、今国会の会期延長にしても、不信任案をちらつかされた後で言い出したことでしょう。結果として信用を失ってしまった。ちょっと気の毒ではあるけどね」

 民主党幹部には武村さんが代表を務めた「新党さきがけ」出身者が多い。菅首相、鳩山由紀夫前首相、枝野幸男官房長官、前原誠司前外相、玄葉光一郎国家戦略担当相ら、そうそうたる顔ぶれだ。

 「もちろん親しみはありますよ。だからこそ早く成熟してほしい。そう期待しているのですが……」

 武村さんは言葉を継いだ。

 「問題は、民主党の二つの未熟さにある」

 どういうことか。

 「未熟さとは、民主党の力だけで政治を進めようとしたことです。自民党は官僚の知恵をうまく吸収していて、その分、政権運営で得をしていた。民主党は『政治主導だ』と官僚を近づけさせない。政権担当の経験がないのに。官僚の力を謙虚に吸収すれば復興もうまくやれるんですよ。法律を実際に実行するのは官僚です。官僚の不祥事や天下りが露見し、国民にとっても『政治主導』は期待した言葉だったのだろうけど」

 武村さんにはこんな経験がある。政治改革を叫んで93年に起こした政権交代。官房長官として官邸に乗り込んだが、まず手をつけたのはベテラン官僚の石原信雄・官房副長官を留任させることだった。立ち振る舞いが「バルカン政治家」と呼ばれたが、改革に官僚の力は必要という認識は揺るがなかった。

 もう一つの「未熟さ」とは「やはり社会での経験が足りなかったこと」と言う。

 かつて「トロイカ体制」を組んだ鳩山前首相は学者を経て39歳で衆院議員に。小沢一郎元代表は大学院在学中の27歳で。菅首相は33歳だった。

 翻って武村さんは、滋賀県八日市(現在の東近江)市長、滋賀県知事を3期務め、国会に初めて議席を得たときには51歳になっていた。「例えば会社や役所の課長みたいに部下を率いて仕事をするという経験がなく、若くして国会議員になって当選を重ねている。政治家として、どこかいびつさがあるのはそのせいかもしれませんね」

 実社会の荒波にもまれなかった指導者たちは、エゴをぶつけあい、針路を見失った。「誰が本当の船頭で、機関士は誰か。そもそも、船はどこへ向かっているのか。いずれもわからない状態ですね」。そう語るときの武村さんは、少し寂しげに見えた。

 今回の不信任騒動についても「『この非常時に不信任案を出すのはけしからん』という意見もありますが、責任はまず、野党が不信任案を出さざるを得ない状況にした政権与党の民主党にある」と、ばっさり切り捨てた。

 メディアの関心は、既にポスト菅に移りつつあるとはいえ、東日本大震災からの復興こそが喫緊の課題であることに変わりはない。

 国債など国の借金は900兆円を超えるほどの火の車。復興に必要な資金をどう工面すべきか。選択肢は少ない。財政再建論者の武村さんは村山内閣の蔵相として95年、「財政非常事態宣言」を発し、消費税を3%から5%に上げる道筋をつけた。

 「ここまで財政赤字が膨らんだのは、政治家が自分の選挙結果を恐れて声高に叫ぼうとせず、無責任に対策を先延ばしにしたためです」

 言葉が熱を帯び、手ぶりが次第に大きくなる。

 「明治維新を遂げた政治家たちは、政治に命をかけていた。大久保利通、西郷隆盛、坂本龍馬。しかるに最近の政治家は、本物の命どころか『政治生命』すらかけようとしないでしょう」

 武村さんは、小選挙区制度を柱とした政治改革を実現させ、自社さ連立政権をつくった。だが、民主党結党の際は鳩山前首相の「排除の論理」で合流はかなわなかった。00年、心筋梗塞(こうそく)で倒れ、腹部大動脈瘤(りゅう)破裂も重なり、生死の境をさまよった。同年の衆院選に落選し、政界引退。政治に命をかけたとも言えまいか。

 取材した日、朝刊各紙には「大連立」という見出しが大きく躍っていた。「1年間でもいい、期限を切って、与野党挙げて震災対策や消費税、社会保障の問題に取り組むべきです。そうすれば大きく前進するかもしれない」

 声に力がこもった。コップの氷が解ける音が、カランと小さく響いた。

 武村さんは94年に著書「小さくともキラリと光る国・日本」を発表し、この国のあるべき方向性を提示した。平和憲法を尊重し、他の国から一目置かれる「質実国家」を目指す、というものだ。

 それから17年。理念はどこまで実現されただろうか。

 「鳩山政権時代に温室効果ガスの25%削減を掲げるなど『キラリ』の兆しが見えてきた部分はあった。しかし、福島第1原発の事故でエネルギー政策が見直されれば実現は難しいかもしれないな」

 そのこと以上に、国家像について震災で思いを新たにしたことがある。

 「自然災害との共存共生です。この国では、科学技術で災害に勝つことは難しい。ならばこの道を行くしかない。それは本来、日本人が持っていたのに、いつしか見失った考え方だと思うのです」

 政界を退いて10年過ぎてもなお、国を憂い、日本の復興を信じる心は衰えていないようだった。東京へ戻る新幹線の中。車窓から見えた田んぼの稲が青々と輝いていた。【江畑佳明】
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2011年6月8日(水) 原発、津波、政治
原発の水没防止徹底、非常電源多重化…政府報告
読売新聞 6月7日(火)21時16分配信

 政府は7日、東京電力福島第一原子力発電所事故に関する調査報告書を、国際原子力機関(IAEA)に提出した。

 報告書で政府は、津波による浸水防止や非常用電源の多重化、原子炉の注水・冷却の充実など28項目の安全強化策を今後実施する方針を表明した。既設原発の安全対策や原子力規制に大きな見直しを迫る内容で、全国約50基の原発の運転にも影響を与えそうだ。1〜3号機の原子炉では、溶融した核燃料が圧力容器の底部から漏れ出し、格納容器の床に落下、堆積する「コアメルト」(原子炉貫通)が起きた可能性を公式に認めた。

 報告書は「原子力事業者(東電)も国も、常に新しい情報に敏感に反応して、安全性向上に真剣に取り組んできたかを省みなければならない」と述べ、従来の安全対策に安住していたことを厳しく指摘。今後、電力会社、国、自治体が取り組むべき五つの教訓を挙げ、28項目の安全強化策を打ち出した。

 津波対策では、波高の想定を大幅に見直した上で、非常用発電機や冷却用海水ポンプなどの水没防止策を徹底する。非常用電源確保では蓄電池の容量拡大と合わせ、水冷と空冷の発電機を組み合わせるなど多重化する。

 原子炉冷却では、空冷式冷却装置の開発も検討する。予想外だった原子炉建屋の水素爆発を踏まえ、水素除去手段も大幅に拡充。原子炉の圧力を下げて注水を容易にするベントシステムや、使用済み燃料プールの冷却水確保も強化する。 最終更新:6月7日(火)21時16分

財界、菅首相に見切り=経団連会長、官邸の会議欠席
時事通信 6月7日(火)19時0分配信

 財界が、菅直人首相と明確に距離を置き始めた。日本経団連の米倉弘昌会長が7日、首相官邸で開かれた「新成長戦略実現会議」(議長・菅首相)を欠席したことが象徴的だ。退陣時期を「常識的に判断したい」と明言しない首相に、財界側は「何を考えているのか」(経済団体幹部)といら立ちを募らせる。東日本大震災からの復興対策など山積する重要政策の実行は、次期首相の仕事と見切っている。
 東日本大震災を機に、首相と現政権に対する財界の評価は急落した。米倉会長は、被災者支援や東京電力福島第1原発事故への対応の手際の悪さを「間違った陣頭指揮が混乱を引き起こすもと」などと再三、あしざまに批判。日本商工会議所の岡村正会頭も「被災地は復興どころか復旧さえもままならない」と、支援策の遅れを憂慮する。
 退陣表明を余儀なくされながら当面、政権の座にとどまろうとする首相の態度にも冷淡だ。民主・自民両党による「大連立」実現のために「身を捨て、『捨て石』になってほしい」(米倉会長)と、早急に身を退くよう迫る厳しい言葉は、財界の総意と言える。 

【関連記事】
「社会的責任は明らかに」=免責、公開基準あいまい―原発事故調

 7日に初会合を開いた東京電力福島第1原発の「事故調査・検証委員会」は分野ごとに4チームに分かれ、各チームに3人程度の専門家を付けて検証に臨む。畑村洋太郎委員長(東大名誉教授)は記者会見で、「進んでいる事象に対応して、検証しないといけないので大変だと思う」と展望を語った。
 畑村委員長は「原子力の安全のために何が必要だったのかという責任はある。それは明らかにする」と述べ、刑事・行政責任などとは別に、社会的責任の検証は必要との見方を示した。
 一方、調査した資料や証言内容が捜査当局などに提出される可能性について、「『出すつもりはない』と言えるが、強制的であれば分からない」として、証言などが法的に免責対象になるかどうかについては、あいまいさを残した。 

時事通信  2011年6月7日 
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核燃料、圧力容器貫通の可能性…政府が報告へ

 東京電力福島第一原子力発電所の事故について、政府が国際原子力機関(IAEA)に提出する報告書の全容が7日明らかになった。
報告書は、破損した1〜3号機の原子炉圧力容器の底部から溶融した核燃料が漏れ出し、格納容器内に堆積している可能性を指摘した。
格納容器まで溶けた核燃料が落下する現象は「メルトスルー」(原子炉貫通)と呼ばれ、「メルトダウン」(炉心溶融)を上回る最悪の事象。これまで圧力容器底部で、制御棒の貫通部などが破損し、高濃度の放射性物質を含む汚染水が漏出したことは明らかになっていたが、政府が公式にメルトスルーの可能性を認めたのは初めて。
また報告書は、原子力安全規制の行政組織が縦割りで、国民の安全を確保する責任が不明確だったと認め、原子力安全・保安院を経済産業省から独立させ、原子力安全委員会なども含めて、体制を抜本的に見直す方針なども打ち出した。

読売新聞  2011年6月7日 
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厚労省が福島原発立ち入り調査 作業員の線量超過問題

 福島第1原発事故の作業に当たった東京電力社員2人が被ばく線量限度の250ミリシーベルトを超えた問題で、厚生労働省は7日、原発内で立ち入り調査した。労働安全衛生法に違反する事実が確認されれば、東電への是正勧告も検討する。

 調査は、作業員の健康管理などに当たる厚労省の「対策推進室」の担当者4人が、防護服とマスクを着けて約2時間半、実施した。社員2人がいた中央制御室などでの作業状況や線量管理について、聞き取りをした。

 社員2人はこれまでの聴取に対し、「中央制御室内では12日の1号機爆発時にマスクを着けていたか記憶が定かではない」などと話している。
共同通信  2011年6月7日   
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▽わかる原子力 福島第一とチェルノブイリの比較
                   
 福島第一原子力発電所の事故は、国際原子力事象評価尺度(INES)で旧ソ連のチェルノブイリと同じレベル7に格付けされた。福島ではメルトダウンも起きている。今世紀最大の原子力発電所事故であり、今なお収束していないが、その規模は冷静に比較するとチェルノブイリ事故ほどではない、という見方が有力だ。

▼ チェルノブイリ事故の特徴

 福島第一原子力発電所はレベル7でメルトダウンであり今なお放射性物質を放出している。これらの状況からこれまで最悪の原子力発電所事故とされるチェルノブイリが引き合いに出されることが多い。チェルノブイリでの事故とはどのようなものだったのだろうか。
 チェルノブイリでの事故は、試運転中に発生した。試運転をしていたら制御ができない状態になってしまった事故である。
 制御棒を操作して、出力を抑えようとしていた時に出力が急激に上がり、炉心溶解が発生。そこから水蒸気爆発が起き、圧力容器が壊れてしまい、原子炉内の燃料が環境中に放出されてしまった。
 続いて減速材に使われていた黒鉛に火がつき、大規模な火災に発展。炉心溶解している中での火災で、その火災によって、より多くの放射性物質が外部にまき散らされることとなった。

▼ 福島第一原子力発電所事故との比較

 原子炉の分類は主要な構成要素によって分けられる。核燃料、減速材、冷却方法だ。主要な構成要素としては他に制御棒がある。
 今、チェルノブイリと同じような黒鉛を使った原子炉は、ロシアにいくつかある程度で、世界の原子炉は基本的には水を減速材としている。福島第一原子力発電所の原子炉も水を減速材に利用する型で、沸騰水型原子炉(BWR)と呼ばれるものだ。チェルノブイリのように黒鉛による火事の心配はなく、また格納容器が放射性物質の放出を防ぐ役割を果たすため、格納容器のないチェルノブイリ型より福島第一型の方が相対的に危険性は低いと言える。

 福島第一原子力発電所の事故では、主な放射性物質の漏れは核燃料の燃えカスとも言えるもので、核燃料から出た揮発性の物質やガスが出ている。一方チェルノブイリでは、その発生源たる核燃料自身が飛び散って、さらに火災によって周辺へまき散らした。
 INESのレベル7とは、評価基準の一つに「計画された広範な対策の実施を必要とするような、広範囲の健康および環境への影響を伴う放射性物質の大規模な放出」とあり、環境への放射性物質の放出量がヨウ素131換算数万テラベクレル以上でこの基準に達すると言われる。
 この評価からすると福島第一原子力発電所事故はレベル7だが、レベル7とは、それ以上であれば、全てレベル7となる。4月12日の原子力安全委員会の推定では事故発生以降の放射性物質の総放出量は63万テラベクレル。これはチェルノブイリの1割程度とも見ることができる。事故直後に大規模な放出がありそれ以降は1日あたり100テラベクレル程度で推移していることを考えると、チェルノブイリの放出量を超える可能性は低そうだ。ただし100テラベクレルは、普通に考えれば大変多く、未だ事故は続いており予断の許さない状況であるが、悪いなりに安定しているためこれ以上の大きな被害の心配は少ないだろう。

47トピックスプレミアム   2011年6月7日
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日報抄

人は修学旅行と初デートの行き先を一生忘れられない、らしい。本県、とりわけ下越では「会津若松」と聞けば、白虎隊の木刀やドライブの思い出を勝手に語り始める人間が周囲に何人もいる
▼というのは少し大げさだが、「風評被害が大変だから、できる範囲で応援に行こう」と知人が提案したところ、瞬く間に老若男女20人近くが集まった。「困っている隣人を放っておけない」と考える県人がいかに多いか。「熱いぞ新潟」と思った
▼福島県観光のエースがピンチだ。会津藩の本拠だった鶴ケ城の入場者数は5月末現在で例年より3割以上減った。修学旅行に限れば9割減だ。原発から約100キロ離れている。市が、放射能の影響はないと説明しても「同じ県内だから」と敬遠されがちだ
▼この状況に、「かつての敵だが見捨てておけぬ」と、戊辰戦争で会津と戦った薩摩、長州両藩があった鹿児島、山口両県の関係者が6日、鶴ケ城を訪れ、エールを送った。全国から応援ツアーが組まれるきっかけにと意気込む
▼鶴ケ城は今春改修工事を終えた。江戸時代の屋根を再現した「赤瓦」10万枚を製造したのは、阿賀野市の安田瓦の組合である。練達の職人技が生んだ鉄色の赤が、会津の青空を背景に鈍く光る。塗り替えられたしっくいの白もまぶしいほどだ
▼修学旅行や初デート以来、ごぶさたとなっている向きには、あらためて足を運ぶ好機ではなかろうか。幕末は遠い過去となり、会津を救うのに刀も鉄砲も要らない。薩長に負けず劣らず、観光援軍をわが越佐からも送りたい。

新潟日報      2011年6月7日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月8日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

78.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
24. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
46. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
56. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
62. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
80. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
110. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
112. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
141. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
160. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2011/4)
162. 会津藩 斗南へ―誇り高き魂の軌跡 星 亮一 (単行本 - 2009/8)
187. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
214. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
229. 新選組と会津藩 彼らは幕末・維新をどう戦い抜いたか (平凡社新書) 星 亮一 (2004/2/19)
232. 幕末の会津藩―運命を決めた上洛 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2001/12)
240. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)


出逢ったあの時 君がくれた
光る笑顔が教えてくれた
生きる喜びは尽きないと
(SMAP 歌「どうか届きますように」より)


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2011年6月7日(火) 原発、津波、政治
原発事故調が初会合=専門家ら、原因や対応検証―事故収束後に最終報告
時事通信 6月7日(火)12時2分配信
 東京電力福島第1原発事故で、原因や関係者の対応を検証する第三者機関「事故調査・検証委員会」(委員長・畑村洋太郎東大名誉教授)の初会合が7日午前、開かれた。
 冒頭、菅直人首相は「世界の国が事故に注目している。それに応えるような報告書をお願いしたい」とあいさつ。続いて畑村委員長が「原子力は危険なもの。それが安全なものとして取り扱われてきたのは間違いだったと思う」と述べた上で、「事故の真の姿を捉えるため、責任追及を目的としない」と調査に臨む基本姿勢を明らかにした。
 事故調は、原子力や放射線防護、危機管理などの専門家に加え、法曹関係者ら10人の委員で構成。
 初会合では、(1)安全規制制度など「社会システム等検証」(2)事故の技術的問題点など「事故原因等調査」(3)避難措置の適否など「被害拡大防止対策等検証」(4)「法規制のあり方の検討」ーの4チームに分け、それぞれの分野の検証を行う方針が示された。 



77万テラベクレルと修正 第1原発、推計の2倍強

記者会見する東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理。左は原子力安全・保安院の西山英彦審議官=6日午後、東京・内幸町の本店
 経済産業省原子力安全・保安院は6日、福島第1原発の1〜3号機すべてでメルトダウン(炉心溶融)が起き、最も早い1号機では地震から約5時間後の3月11日午後8時に原子炉圧力容器が破損したとの解析結果を発表した。また発生から数日間に大気中に放出された放射性物質の量は77万テラベクレル(テラは1兆)と、従来の推計を2倍強に上方修正した。事態が東京電力の解析より急速に進んでいたことを示しており、事故の深刻さと汚染規模の大きさを裏付けた。

 政府は今回の解析を反映させた報告書をまとめ、今月下旬にウィーンで開かれる国際原子力機関閣僚級会合に提出する。

共同通信  2011年6月6日 
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「残るための対策教えて」 高線量対策、国示さず不満

 「ここに残るための対策を教えてくれ」―。積算放射線量の年間予測が計画的避難区域指定基準の20ミリシーベルトを超えると推定されたが、同区域には指定されていない伊達市霊山町石田の一部地区住民への、政府の原子力災害現地対策本部の説明会は5日、同市の霊山こどもの村で開かれた。本部の職員がモニタリングの結果や計画的避難区域の条件について説明したが、参加者の大半は対象地域に「残る」と決めた住民たち。残るための具体策が示されない説明に、住民からは不安と不満の声が相次いだ。

 44世帯約160人が住む対象地区。隣接する飯舘村は計画的避難区域に指定されたが、大部分の年間放射線量が20ミリシーベルトを超えると推定された同村とは異なり、線量が高いのはあくまで同市の一部であることなどから、同避難区域には指定されていない。政府は、計測ごとに積算放射線量が変動することなどを理由に同避難区域の指定には慎重な姿勢を示している。
 政府は同市霊山町で11、12の両日、主要道路や宅地、土壌など約600カ所で放射線量を測定するなどして対応するが、地区住民が生活する上での具体的な対策は示されていない。

福島民友ニュース  2011年6月6日 
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児童74人死亡・不明の大川小 教員の意見割れ、40分経過

津波で多くの児童、教職員が犠牲になった大川小の校舎(左)。中央奥が児童らが目指した「三角地帯」=5日、石巻市釜谷

全校児童の約7割に当たる74人が津波により死亡・行方不明になった宮城県石巻市大川小で、地震発生後に児童らを校庭に集めてから避難開始までの混乱した様子が、市教育委員会の調査で浮かび上がってきた。津波を想定した避難先が事前に決まっていなかったため、教員らが避難先をめぐって議論。迎えに来た保護者への対応にも追われ、40分が瞬く間にすぎたとみられる。保護者の多くは調査結果に納得せず、学校側の責任を追及する姿勢を強めている。

 同校と市教委は4日夜に飯野川一小で開いた保護者説明会で、児童らの聞き取り調査の結果を報告した。出席者によると、3月11日の地震発生を受けて学校にいた児童は全員が校庭に避難。午後2時52分、防災無線のサイレンが鳴り、大津波警報が発令された。午後3時ごろ、点呼を終え、教頭と教員数人が集まって避難先について検討した。
 この時点で「山へ逃げるか」「木が倒れるのでこの揺れでは駄目だ」という話をしていた。避難先をめぐって教員たちが議論している間にも、防災無線は「海岸沿いは危険ですので高台に避難してください」と呼び掛けていた。余震が続き、恐怖のため泣きだす子や「山さ逃げよう」という男子児童もいた。
 教職員は一方で、児童を迎えに来た保護者や避難してきた住民の対応にも追われた。児童を保護者に引き渡すため名簿をチェックしたり、避難してきた住民が体育館などに入ろうとするのを制止したりする必要があったという。
 市教委は説明会で「迎えにきた保護者が(自分の子の)友達を連れて帰ろうとしても認めなかった先生もいた。『今帰ると危ないのでここにいた方がいいですよ』と話す先生もいた」と報告したという。
 地震から約40分後の3時25分ごろ、市河北総合支所の広報車が「長面の松林を津波が超えてきました」「高台に避難してください」と伝えているのを聞き、ようやく新北上大橋のたもとの三角地帯と呼ばれる小高い場所に逃げることを決め、避難を開始した。山沿いの裏道を進み、三角地帯に続く県道に出ようとしたところで、左前方から津波が襲ったという。

河北新報社  2011年6月6日   
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若松市 国際観光戦略拠点に 観光庁長官が内諾 

 会津若松市が観光庁の国際観光戦略拠点に選定される見通しになった。4日に会津若松市で開かれた第2回会津鶴ケ城歴史ウオークの出発式に出席した溝畑宏長官に菅家一郎会津若松市長が要請、溝畑長官は「前向きに考えたい」と内諾した。観光庁は風評被害に苦しむ会津若松市を観光復興のシンボルと位置付け、外国人観光客の受け入れ環境整備を支援する。
 溝畑長官は「観光で日本を元気にしたい」とあいさつ。菅家市長と一緒に動画投稿サイトにも出演し「会津は復興のシンボルになるマチだ。ぜひ会津を訪れてほしい」と、世界に向けて呼び掛けた。
 観光庁は4月に、訪日外国人観光客の受け入れ環境の整備に向けて全国23カ所を拠点に選定した。ただ、東北地方は東日本大震災の影響が甚大なことから、今後の状況を踏まえながら選定するとしている。
 拠点に選定されれば、訪日外国人観光客が安心して滞在できるよう、国と市が連携し、外国語の案内板整備や旅行プラン作成の検討などに取り組む。早ければ、今月中にも新たな拠点が決まる見通しだ。

福島民報   2011年6月6日
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56.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
22. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
43. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
50. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
76. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
103. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2011/4)
120. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
125. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
173. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
197. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
209. 新選組と会津藩 彼らは幕末・維新をどう戦い抜いたか (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2004/2/19)
212. 幕末の会津藩―運命を決めた上洛 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2001/12)
220. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)
248. 会津藩 斗南へ―誇り高き魂の軌跡 星 亮一 (単行本 - 2009/8)
310. 会津藩VS薩摩藩 (ベスト新書 185) 星 亮一 (新書 - 2008/7/9)


昔 育った土地や人
隣人愛 壁には傷
豊かさを教えてくれた
僕らを受け入れてくれた
(柴咲コウ  歌「At Home 」)



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風評被害で苦しむ福島の観光産業を応援するために、
山口、鹿児島両県の観光連盟スタッフ60人が6日に鶴ヶ城に駆けつけ、エールを送ったニュース。「薩長連合」の応援に、会津若松観光物産協会の渋谷統括本部長は、
「歴史で泣き、原発事故で泣き、きょう応援を受けて三度泣く」と歓迎したとのこと。
 同本部長は、「民間の交流を深めることは良く、素直に喜びたい」と話したそうですが、これで戊辰戦争のわだかまりは溶けるでしょうか。

                                              佐藤勝矢石巻・大谷川浜 住民散り散り、集落「解散」 「元には戻れねえ」


産経新聞 5月19日(木)7時55分配信




 東日本大震災で住民が散り散りになり、「解散」同然の集落がある。津波で全戸の家が流された牡鹿(おしか)半島の大谷川(おおやがわ)浜(宮城県石巻市)。住民約80人は全員無事だったが、仮の解散式後には仙台市の親族宅やアパートに引っ越し、残ったのは5人だけだった。「もう元には戻れない」。三陸沿岸には、そんな消えかかっている集落がたくさんある。(荒船清太)




△top
2011年6月6日(月) 原発、津波、政治
生きていた金魚やメダカ…被災で無人の小学校
読売新聞 6月6日(月)14時38分配信

拡大写真
保護した金魚などを駐屯地内で大切に飼育する遠藤也寸志1等陸曹(手前)ら=水野哲也撮影
 東日本大震災で無人になっている福島県浪江町立請戸(うけど)小学校で、児童が飼っていた金魚やメダカが生きているのを陸上自衛隊第44普通科連隊(福島市)が見つけ、隊員が駐屯地で飼育を続けている。

 周辺地区は津波で壊滅し、同小も1階が波にのまれた。隊員は5月29日、小学校近くで行方不明者の捜索をしていたところ、2階の廊下で水槽を見つけた。震災から79日。停電で空気を送るポンプは停止し、餌もない。水もひどく濁っていたが、金魚1匹とメダカ8匹、ドジョウ2匹は生きていた。

 同小は東京電力福島第一原発の約6キロ北にあり、児童約80人はバラバラに避難生活を送っている。遠藤也寸志(やすし)1等陸曹(45)は「子供たちが一緒に集まれる日まで元気に育てたい」と話す



。>悔しい、切ない、でも恨めない…大熊町一時帰宅

レジスターからも売上金などが盗まれていることがわかり、ぼうぜんとする酒店店主=福島県大熊町で2011年6月4日、川田雅浩撮影
 東京電力福島第1原発の事故で立ち入りが規制されている警戒区域(半径20キロ圏)への一時帰宅が4日、1〜4号機が立地する福島県大熊町であった。原発に支えられ、多くを奪われた町。変わり果てた我が家で、住民たちはやり場のない怒りをこらえていた。

一時帰宅には会津若松市などに避難する55世帯97人が参加。原発立地自治体への報道陣の同行が初めて認められ、記者も加わった。

午前10時半。防護服をまといバス5台で田村市の体育館を出発、15分ほどで大熊町に入った。震災や津波によるがれきはほとんどなく、乾いた田んぼを牛の群れが走る。その脇を原発作業員を乗せた車が頻繁に行き交う。

第1原発約8キロの町中部でバスを降りた。酒店の自動販売機の扉が開いている。男性店主(62)に声をかけられた。「記者さん、中を見てくださいよ」

店舗兼住宅に足を踏み入れ、息をのんだ。金庫がこじ開けられ、商品の酒やたばこも盗まれている。「鍵を閉めて避難したのに、窓から侵入したのか」。店主は言葉が続かず、足の踏み場もないほど荒らされた家の中を片付けていた。

小さい牛舎があった。中をのぞくと4頭の牛が息絶え、腐敗していた。「2〜3日で戻れると思い、余分な餌も置いて出なかった」とオーナーの泉田幸重さん(55)。父の代から優良牛を出す家畜農家として名をはせ、泉田さんも町役場で働く傍ら、家業を守ってきたという。「過疎だった町が半世紀にわたり原発と共存共栄し、発展した。でもその代償がこれなら、もう原発はいらない」。手入れを重ねてきた牛たちの変わり果てた姿を前に、唇をかんだ。

 午後1時。帰りのバスに乗り込んだ。約2時間の滞在で、胸元の線量計は15マイクロシーベルト上がっていた。

先祖の家系図を持ち帰った石川宮江さん(60)がつぶやいた。「事故が収束しても、代々続いた家には戻れないでしょう。悔しい。切ない。でも息子たちは原発関連の仕事をしている。東電を恨むことはできません」【袴田貴行】

(毎日新聞 - 06月04日 21:41)-----------------------------------------------------------------------------------
ガチャピン、キティも七夕まつりに 多彩な東北支援ツアー続々

 東日本大震災の影響で、東北地方の観光業は大きな打撃を受けた。そこで大手旅行会社は東北地方に観光客を呼び戻し、復興の手助けをしようとさまざまな活動を始めている。

 その1つが、5月17日から9月30日まで実施される「みんなの元気プロジェクト」。地域産業の活性化や旅行需要の喚起などを目的に、近畿日本ツーリストと日本旅行が共同で企画。東北復興支援のブログサイトを開設し、東北6県の観光に関わる情報を関係機関の協力を得ながら配信するほか、近畿日本ツーリストと日本旅行のノウハウを結集した東北夏祭り商品を販売する。また、仙台七夕まつりにあわせて、両社のイメージキャラクター「ガチャピン・ムック」「ハローキティ」による催しを企画し、仙台七夕まつりツアーの代金の3%を義援金として、被災地へ寄付する。

 東北地方への応援ツアーを企画する旅行会社もある。JTBは福島県の五色沼や歴史の町「会津若松」など、福島県の観光地を巡り、表磐梯のリゾートホテルに宿泊する「福島応援ツアー」を企画。東京発のこのバスツアー、価格は1泊2日で1名1万3800円。旅行代金の3%相当額が、日本赤十字社を通じて被災地に寄付される。

 一方、近畿日本ツーリストは東日本大震災で甚大な被害があった宮城県南三陸町への「ボランティア&応援ツアー」を企画。地元で開催される「復興市」で買い物をし、間接的に支援する「福興市お買い物コース」と、現地でボランティアに参加する「ボランティア+福興市コース」の2つを準備した。「福興市お買い物コース」は0泊2日で1万8800円、「ボランティア+福興市コース」は0泊3日で2万4800円。いずれも車中泊のバスツアーで5月28日に出発した。6月にも同様のプランを計画しているようだ。

 震災の影響や風評被害に苦しむ各観光地では、ボランティアに参加しなくても、観光客として訪れたり、買い物をすることでも地元の支援につながる。被災地を支援したいという思いのある方は、この機会にチェックしてみてはどうだろう。(サイトウ イサム 、 加藤 秀行)

MONEYzine  2011年6月5日 
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石巻・大川小、2次避難先選定まで40分 保護者に説明

説明会が終わり、会場から出る大川小の保護者ら=4日午後8時50分ごろ、石巻市の飯野川一小
東日本大震災で津波に襲われ、全校児童の約7割に当たる74人が死亡・行方不明になった宮城県石巻市大川小の被災状況について、同校と市教委は4日、保護者説明会を開いた。市教委は児童らからの聞き取り結果を報告。地震後しばらく校庭にとどまったことについて「点呼や保護者への引き渡しに時間を要したことに加え、(校庭から移動する)2次避難場所の選定に時間がかかった様子がうかがえる」と説明した。

 説明会は仮校舎の同市飯野川一小で非公開で行われ、父母ら約70人が出席。学校側は震災時に学校にいた教職員11人で唯一助かった男性教諭や無事だった児童らに実施した調査結果を基に、地震から約50分後の津波到達までの経過を説明した。
 それによると、大川小の児童は地震後、校庭に避難。地震から約40分後に市の広報車の避難呼び掛けがあったのをきっかけに新北上大橋のたもとの三角地帯と呼ばれる小高い場所に向けて動きだし、間もなく津波に襲われた。
 市教委は、津波発生時の2次避難場所をマニュアルで事前に定めていなかった不備を認めた上で、「校庭から移動するのに時間がかかった一因にもなった」との認識を示した。
 裏山に避難しなかったことに関しては、津波を想定していなかったことに加え、地割れや山崩れなどの恐れがあったためだと説明した。多数の犠牲者が出たことへの責任には言及しなかった。
 市教委は、三角地帯に慰霊碑を建立する計画も明らかにした。
 出席した保護者の多くは学校側の説明に納得しなかった。5年生だった次女友香さん(11)を亡くした会社員今野徹さん(44)は「学校の言い訳ばかりで何も進展はなかった。被災時、子どもたちがどういう状況に置かれていたのか、真実はうやむやのままだ。学校の責任をきちんと認めて謝罪してほしい」と厳しい口調で話した。

河北新報社  2011年6月5日 
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思い複雑 大熊住民、原発のまちへ一時帰宅

 福島第1原発から20キロ圏の警戒区域への一時帰宅が行われた4日、大熊、浪江両町の参加者は約85日ぶりにわが家へ足を踏み入れ、思い出の品やこれからの生活に欠かせない大切な物を運び出した。この日は6月下旬並みの陽気となり、防護服を着用した帰宅者は大粒の汗を流しながら作業に当たった。浪江町では女性2人が暑さによる体調不良を訴えたが、いずれも軽症だった。大熊町では住民20人を乗せた専用バスがオーバーヒートし、住民が予備のバスに乗り換えるトラブルがあった。
 初めての一時帰宅に臨んだ大熊町の住民。古里に東京電力福島第1原発を抱え、約40年にわたり原発と共生してきた住民には複雑な思いがよぎった。
 東電の協力会社に勤める木幡二郎さん(55)は、3月11日も福島第1原発の集中環境施設で廃棄物処理の業務に当たっていた。20年余り勤務した原発に対して今、思うことは「ちょっとがっかりした。原発は安全だ、安全だと言われ、ずっとそう信じてきた。ただ実際には、作業員にも住民にも知らされていないことばかりだった」。
 長男(40)と和牛の飼育や稲作に従事していた渡部敏男さん(70)は、避難前に放した牛が牧草畑で走り回る姿を見て少し気が晴れたが「原発はもうたくさん。中学3年の孫の将来を思うと、怖い原発はいらない」と言い切った。

福島民友ニュース    2011年6月5日
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希望の光」見つからず 津波で壊滅の石巻・大川小
 毛布にくるまれて青いシートがかけられたわが子を、両親が何も言わずになで続けていた。冷たい雨の中、1時間以上、何も言わずに。

 宮城県石巻市立大川小学校は北上川の河口から数キロの釜谷地区に位置する。東日本大震災で川をさかのぼってきた津波に襲われて、108人いる児童と先生たちの多くが今も行方がわからない。

 壊滅状態となった同校1階の教室に入ると、机と椅子は流され、車が突っ込んできていた。2階には流木が流れ込み、学舎とはかけ離れた状態となっていた。教室の壁に掛けられた時計は、3時36分を示して止まったまま。地震発生からおよそ50分が経過した時間だ。

 地震発生後に親が迎えに来た児童もいたが大多数は学校にいて、「いったん校庭に避難させ、点呼をとっていたようだ」と地元消防団員は語った。2階の屋根をも乗り越える巨大津波が、逃げ遅れた児童と先生たちを襲った。

 「こんな津波がくるとわかっていれば、学校のすぐ後ろが山になっているので逃げられたのに。防波堤を越えて、こんな津波がくるなんて誰も思わなかった」

 小室邦子(こむろ・くにこ)さん(69)は見つけた泥だらけのアルバムを抱きしめて悲しんだ。学校前のめいの家は跡形もなくなり、3年と5年生のめいの子どもはまだ見つかっていない。

 家が流され、たとえ町が流されてどれほどの被害に遭ったとしても、子どもは復興の「希望の光」だ。しかし、その子どもたちの多くが犠牲となった同地区は、とてつもない深い悲しみの中にあった。(写真と文 フォトジャーナリスト・間山公雅、共同通信写真部震災取材班)

津波で壊滅状態となった大川小=3月23日、宮城県石巻市釜谷で共同通信社ヘリから 河口(上)からさかのぼってきた津波に襲われ、壊滅状態となった北上川右岸。下の山の麓に大川小が位置する=3月23日、宮城県石巻市釜谷で共同通信社ヘリから

2階の教室では時計が3時36分を示したまま止まっていた=3月22日、宮城県石巻市釜谷の大川小

2階の教室には流木が流れ込み、学びやは破壊されていた=3月23日、宮城県石巻市釜谷の大川小

大川小から見つかった写真。地元の人によると昨年の行事の写真だという=3月23日、宮城県石巻市釜谷

大川小で回収された児童のランドセルや通学かばん=3月22日、宮城県石巻市釜谷 大川小の近くで見つかったわが子を確認し、妻を慰める夫=3月22日、宮城県石巻市釜谷

共同通信   2011年3月24日
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「サムライ都市」会津の安全 観光庁長官がPR

会津地方伝統の赤べこなどを手に、安全をアピールする溝畑宏観光庁長官(右)=4日、会津若松市の若松城
 溝畑宏観光庁長官が4日、福島第1原発事故の風評被害に苦しむ福島県会津若松市の若松城(鶴ケ城)を訪れ、会津地方の安全性をアピールした。
 市などが主催する歴史ウオークの出発式で、溝畑長官は侍のかつらをかぶって登場。「事故の影響で日本全体の観光は厳しい状況にある。“サムライシティー”の会津若松から日本の元気を取り戻そう」とあいさつした。
 菅家一郎会津若松市長と共に、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」へ投稿する動画も収録した。「海外から観光客を招くには、福島県を元気にすることが大事だ。会津若松市は震災前と変わらない安全なまち。ぜひ来てください」と呼び掛けた。
 会津若松観光物産協会などによると、原発事故後、会津若松市を訪れる修学旅行生や団体旅行客が激減するなど、深刻な状況が続いている。

河北新報社  2011年6月5日   
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2号機の汚染水移送再開…処理施設の写真公開も

. 福島原発

放射性物質を沈殿させて取り除く除染装置(5月31日撮影、東京電力提供) 東京電力は4日、福島第一原子力発電所のタービン建屋地下の高濃度汚染水を移送する集中廃棄物処理施設の容量限度を1500トン引き上げることを経済産業省原子力安全・保安院に報告、同日午後6時39分から2号機の汚染水移送を再開した。

 梅雨や台風の影響で、汚染水が外部に流出する恐れもあるため、東電は同施設の容量限度をさらに1000トン引き上げる予定。緊急時には追加で1500トンの引き上げも検討する。

 また、東電は移送した高濃度汚染水を処理する施設の写真を公開した。仏アレバ社の除染装置は、特殊な化学物質を使って放射性物質を沈殿させて除去し、濃度を1万分の1程度に下げる。

 一方、2号機の原子炉建屋に作業員4人が入って調べたところ、温度が34〜35度、湿度が99・9%で、状況に変化がないことが判明した。原子炉の安定的な冷却に向けて、今月中旬にも原子炉の水位計の補正や窒素封入の作業に着手する予定だったが、湿度が下がらない場合は作業が遅れることも懸念される。

読売新聞   2011年6月5日
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憂楽帳:「貴重ノ術」
 6月1日は「写真の日」。社団法人日本写真協会が「日本人が初めて写真を撮影した日」として1951年に制定した。後に、実際の撮影日は1857(安政4)年9月17日と判明した。

 モデルは幕末の薩摩藩主、島津斉彬。薩摩藩士が鶴丸(鹿児島)城内で撮影した。縦11センチ横8センチ。現在、尚古集成館(鹿児島市)が所蔵し、国の重要文化財に指定されている。

 手法はフランスで発明された「ダゲレオタイプ(銀板写真)」。磨いた銀板に薬品で感光性をもたせ、水銀蒸気で現像する仕組みという。藩はカメラをオランダから取り寄せ、「印影鏡」と称した。斉彬は写真を「父母ノ姿ヲモ百年ノ後ニ残ス貴重ノ術」と呼んだという。

 95年の阪神大震災。神戸市の写真館ががれきの下から子どもたちの卒業写真を集めた話を取材した。東日本大震災でも、被災者が大切にしたのは写真だった。

 湿板、乾板、フィルム−−などを経て、デジタルに。写真の手法は大きく変わった。思い出を残す「貴重ノ術」であることは変わらない。【神崎真一】

毎日新聞     2011年6月4日    
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福島第1原発:「1ミリシーベルト」混乱 子供被ばく線量
 東日本大震災による福島第1原発の事故で、福島県内の子供たちが受ける放射線量を巡り、国と学校現場が混乱している。文部科学省は5月27日に「今年度、年間1ミリシーベルト以下を目指す」とする新たな目標を決めた。年間20ミリシーベルトを上限とする基準への不信感解消が狙いで、専門家からのヒアリングも進めている。だが、突然の目標設定に学校は困惑し、保護者の不安は根強いまま。教育委員会も「『1ミリシーベルト』の数字が独り歩きしないようにしてほしい」と訴えている。【木村健二、渡辺諒、長田舞子】

 ◇校長「どの数字信じれば…」
 「子供たちの生活は学校だけではない。1ミリシーベルトを目標としたからには、具体的に何をしてくれるのかを明確にしてほしい」。3日、年間20ミリシーベルトの上限値撤回を求める保護者らが東京・霞が関の文科省で担当職員と向き合った。1歳の長男を連れて参加した福島県須賀川市の主婦(31)は、1ミリシーベルトの目標設定を歓迎しながらも、学校外での低減策も訴えた。

 同省は4月19日、学校の夏休みが終わるまでの放射線量の目安を年間1〜20ミリシーベルトとし、毎時3.8マイクロシーベルトを超えた場合に屋外活動を1時間に制限する基準を出した。

 だが、保護者らの不安は収まらない。民主党文部科学部門会議は5月26日に「『年間1ミリシーベルト』を目指すとの文科省方針の文書化を求める」と緊急提言した。座長の松崎哲久衆院議員は「『1ミリシーベルトを目指す』と文章化することが安心を高める」と説明する。これを受けた高木義明文科相は翌日、目標を発表した。

 驚いたのは福島県の学校だ。福島第1原発の北西約60キロの二本松市。市教委は既に独自に上限を「10ミリシーベルト」に引き下げ、屋外活動の目安を幼稚園1時間▽小学校2時間▽中学校3時間と設定。同月26日付で各校に通知していた。

 その翌日、文科相の発表があった。市立杉田小の小浜伸校長は「一体どの数字を信じればいいのか」と困惑する。同校では市教委の通知に従い2時間程度の屋外活動を予定していたが「校庭での体育や自然観察などは、ほとんどできないことになるだろう」。佐藤宏幸PTA会長も「安全性に対する国の姿勢がコロコロ変わるようでは怖い」と話す。

 文科省の目標値には「今年度」と「学校」という条件がついている。放射線量がピークだった3月11日から4月14日の始業式までは除外されている。子供の生活に即した推計では、ピーク時の期間だけで2.56ミリシーベルトになるとの同省の試算さえある。

 福島市内でも空間放射線量値が高い渡利地区の学校に3人の子を通わせる酒井隆子さん(38)は「長女が高校受験を控え、簡単には避難できない。1ミリシーベルトが目標になれば、学校や自治体に対策を求めやすくなるだろうが、既に浴びてしまった放射線量をどう考えればいいのか。国に説明してほしい」と不安を口にする。

 福島市教委は「数字が独り歩きして『1ミリシーベルトを超えると危険』と思われると、かえって子供たちの教育環境に影響が出るおそれがある。国は『1ミリシーベルトはあくまで目標で、超えるとすぐに危険というわけではない』と、保護者に丁寧に説明してほしい」と訴える。

 文科省は「1ミリシーベルト」の目標達成に向けて動き始めたが、原発の安定化が必須の条件。混乱の収束は見えない。

毎日新聞     2011年6月5日 
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アマゾンベストセラー、 2011年6月6日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

29.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
24. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
39. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
63. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
70. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
109. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
126. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
127. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
161. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
182. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
194. 幕末の会津藩―運命を決めた上洛 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2001/12)
218. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2011/4)


走り出すよ NO MORE CRY NO MORE CRY
君の手も引いてゆける
明日へ NO MORE CRY NO MORE CRY
悲しみじゃなく 喜びの涙を流したい
(D-51 歌「NO MORE CRY 」より)


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被災迷い犬100匹大阪へ、NPOが飼い主探し
 東日本大震災の被災地で、大阪府能勢町のNPO法人「アニマルレフュージ関西」が迷い犬を保護し、約100匹を町内の山あいに避難させている。
 同法人は地震発生直後から、福島県南相馬市など被災地でさまよう動物を保護し、食料を与えるなどしてきた。人にやむなく捨てられたり、飼い主とはぐれたりした犬はそのままにしておけず、4月上旬から本格的に犬舎のある能勢町に搬送を始めた。

 これまでに保護した犬は、写真や情報を付けて南相馬市などの保健所に送り、同法人のホームページでも公開している。飼い主が判明した犬は飛行機で送り届けてきたが、避難所暮らしをしている飼い主が所有権を放棄するケースも多いという。

 南相馬市で保護された雑種の福(雌・生後4か月)は、痩せた姿で同法人スタッフの後を追いかけてきたという。その後、飼い主がわかったが「飼い続けることができない」と言われ、里親を探した結果、大阪府高槻市の女性(53)に引き取られた。

 15年一緒に暮らした愛犬を昨夏に失ったという女性は、「今では新しい家族の一員。家が明るくなりました。大切に育てます」と話す。

 同法人理事長のエリザベス・オリバーさん(70)は「阪神大震災の時も多くの迷い犬を引き取った。もっと大きな犬専用の避難所が必要」といい、兵庫県篠山市に整備中の新しい避難所の完成に向けて奔走している。(写真部・尾崎孝)

(2011年6月5日15時09分 読売新聞)


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2011年6月5日(日) 原発、津波、歴史
首相8月までに退陣>野党「前倒しを」 ポスト菅も不透明
毎日新聞 6月4日(土)21時30分配信


拡大写真
参院予算委で自民・森雅子氏の質問を聞きながら、水を口にする菅直人首相=国会内で2011年6月3日、藤井太郎撮影
 菅直人首相が8月までに退陣する見通しになったのは、野党が首相の「居座り」批判を強めるなか、11年度予算の執行に不可欠な特例公債法案と、第2次補正予算案が成立しなければ、東日本大震災の復興に支障が出るのは避けられないとの懸念が、政府・民主党執行部の間で高まったためだ。「首相のクビ」と引き換えに両法案の成立を図る戦略だが、野党は退陣時期のさらなる前倒しを求めており、退陣時期を巡る駆け引きは収まりそうにない。首相が退陣しても明確な「ポスト菅」の姿も描けておらず、今後の政権運営の見通しは不透明なままだ。

 「首相が政治決断をしていただければ、野党には、財政的に不安定な歳入の部分も安定させてもらい、大きな区切りにしてもらうことが重要だ」。安住淳国対委員長は4日、東京都内で記者団にこう語り、首相退陣と引き換えに特例公債法案の成立を野党側に求める考えを示した。

 内閣不信任決議案が2日に否決された後も、菅首相と鳩山由紀夫前首相が「合意した」とされる退陣時期を巡り党内は混乱。野党側も、自民党の石原伸晃幹事長は4日のBS放送の番組で、首相が今国会の大幅延長に触れたことについて「延命のための延長だ」と述べるなど、政権批判をさらに強めていた。

 枝野幸男官房長官ら政府・民主党執行部が4日、首相の早期退陣に一斉に言及したのは、退陣時期が遠くないことを示し、野党の批判を和らげる狙いがある。党幹部の一人は「税と社会保障など、中長期の課題は与野党合意が前提だから、次の人でなければできない。党内のほとんどはこれでよい」と説明。小沢一郎元代表のグループ幹部も「(首相は)目いっぱい要求を野党に出してから辞めないと、辞め損だ」と歩調を合わせた。

 だが、首相の早期退陣に対する疑心暗鬼は根強く、退陣の前倒しを求める声が早くも出ている。鳩山グループの中山義活経済産業政務官は4日のテレビ朝日番組で「6月の後半か7月の初めだ」と発言。同グループ幹部は「夏まで待つ必要があるのか」と語った。

 一方「ポスト菅」はねじれ国会を踏まえて、自民、公明両党などと協力態勢を築けることが前提になる。民主党内では、後継に野田佳彦財務相、枝野氏、仙谷由人官房副長官らの名前が上がっているが、誰が後継になっても、子ども手当など個別の政策をめぐる与野党協議の見通しが立つというわけではない。北沢俊美防衛相はシンガポールで会見し、次期代表選について「国会議員だけで選んだら、党員サポーターは到底承服しない」と述べた。

 自民党の石原氏は4日のBS番組で「今いる人間の中で互いに『この人ならだまさない』という人で進めなければいけない」と語ったが、自民党内にも大連立をめぐる意見対立が残り、今後の展望にはもやがかかっている。

 当の菅首相は、4日の復興構想会議に出席した後、公邸で五百旗頭真議長と面会。「いろいろあったが、変わることなく(議論を)進めてもらいたい」と語った。【須藤孝、シンガポール矢野純一】

 ◇今後の主な政治日程

<11年>

6月5日 青森県知事選投開票

  8日 菅政権発足1年

  22日 通常国会会期末

  下旬 復興構想会議が第1次提言取りまとめ

  下旬 税と社会保障の一体改革取りまとめ

  下旬 ワシントンで日米安全保障協議委員会(2プラス2)

8月?  11年度第2次補正予算案編成

9月前半 首相訪米、日米首脳会談(ワシントン)

下旬   国連総会(ニューヨーク)

10月17〜23日  東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議(インドネシア、バリ)

11月12、13日  アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議(ホノルル)

12月   東電福島第1原発事故調査・検証委員会が中間報告

<12年>

1月   東電福島第1原発の冷温停止(東電工程表の目標)

【関連記事】
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菅首相:「一定のめど」は「夏」…与野党、解釈広がる
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東日本大震災:児童68人死亡「真実を」 大川小で説明会

説明会の会場に向かう保護者たち=宮城県石巻市の市立飯野川第一小学校で2011年6月4日、須藤唯哉撮影 東日本大震災の津波で全校児童108人中68人が死亡、6人が行方不明となっている宮城県石巻市立大川小学校の保護者説明会が4日、校舎の間借り先の市立飯野川第一小学校であった。市教委や学校側が助かった教員や児童からの聞き取り調査結果などを説明した。地震と大津波が襲った当時の「真実」を知ろうと、多くの保護者が出席し、熱心に聴き入った。

 説明会では、市教委の担当者や大川小の校長らが調査の結果などを2時間近くにわたって報告した。保護者の有志は今月1日、「なぜ子供たちを救えなかったかについてしっかり検証すべきだ」と、当時の学校側の対応について説明を求める文書を提出していた。

 保護者の思いはさまざまだ。次女愛香さん(当時6年)と長男悠登君(同2年)を亡くした加納美雄さん(36)は「これ以上やっても子供たちは帰ってこない。児童全員を助けようとした先生まで責めることになってしまわないか」と胸中を語った。一方、長女の小晴さん(同6年)が行方不明のままの平塚なおみさん(37)は「私たちはまだ『真実を』と求める手前の段階。小晴を含め6人が見つかる手がかりがほしい」と話した。【須藤唯哉、百武信幸】

毎日新聞  2011年6月4日 
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国と県、川俣と福島の高線量値公表せず

 県が3月15日に実施した雑草の放射能濃度や空気中の放射線量の測定で、川俣町山木屋地区や福島市立子山地区の国道114号沿いなどで高線量の放射性物質が検出されたが、国も県も公表していなかったことが3日、政府原子力災害現地対策本部(オフサイトセンター)と県の発表で分かった。
 県は当時、現地対策本部が実施する環境放射線の継続監視体制の中で測定を担当し、文部科学省が公表することになっていたことから「国が発表するものと考えていた。県が測定データを持ちながら、公表できなかったことに反省すべき点があった」と陳謝した。
 空間線量率は、山木屋地区で15日午後2時台に測定上限の1時間当たり30マイクロシーベルトを超えた。同6時21分には福島市立子山でも7.33マイクロシーベルトが測定された。

福島民友ニュース    2011年6月4日
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大震災の死者1万5355人 警察庁まとめ

 東日本大震災の死者は4日現在の警察庁のまとめで、12都道県で1万5355人、行方不明者は6県で8281人となった。

 被害が大きい3県の死者は、宮城9175人、岩手4524人、福島1591人。不明者は宮城5055人、岩手2832人、福島390人。

 原発事故の影響などによる避難も含め、18都道県に設置された2400の避難所に約9万9千人が身を寄せている。

共同通信   2011年6月4日
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原子力は六つの重要戦略の一つ 国家戦略室が原案

 東京電力福島第1原発事故を受け、政府が新たに設けた国家戦略室がまとめた「革新的エネルギー・環境戦略」素案が4日、判明した。

 六つの「重要戦略」の一つとして原子力を挙げ、「世界最高水準の原子力安全を目指す」など、原発推進路線を堅持する姿勢を鮮明にしたのが特徴。国家戦略相が議長となる「エネルギー・環境会議」を新たに設置し、7月中に戦略の「中間整理」をまとめ、来年中の決定を目指す。

 原子力政策の大幅修整には踏み込まないため、抜本的なエネルギー、環境政策の見直しにつながらないことを危惧する声が政府内からも出ている。

共同通信  2011年6月4日   
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東日本大震災:「伝統の舞台で雄姿を」 救助の馬、相馬野馬追が目標

 津波被害のあった福島県南相馬市で、厩舎(きゅうしゃ)のがれきの下から3週間ぶりに助け出された馬が、1000年以上の歴史を誇る国重要無形民俗文化財「相馬野馬追(そうまのまおい)」への出場を目指し、練習に励んでいる。復興への願いを込めて付けられた名は「サンライズ」。今年の開催は未定だが、関係者は「伝統の舞台で雄姿を見せてほしい」と期待を寄せる。

 サンライズは推定8歳の雄馬。子供たちが馬と触れ合う活動に取り組むNPO法人「馬とあゆむSOMA」(相馬市中村)が被災した馬の保護活動を始めたところ、4月上旬、福島第1原発事故による政府の避難指示で飼い主が避難していた厩舎のがれきに、約20頭が埋もれているのを見つけた。うち半数は既に息絶え、サンライズは全身傷だらけで膝まで水につかったまま。同NPOの川嶋麻紗美(あさみ)さん(31)は「助かった馬の中で一番ひどいけがをしていた」と振り返る。

 3日がかりで、がれきを取り除き救助した。置き去りにされたためか、人間への不信感が強く、かみつくそぶりも見せた。だが、川嶋さんたちが献身的にケアするうちに、徐々に人間への信頼感を取り戻した。

 保護した馬たちは飼い主に返したり引き取り手を探したが、川嶋さんは「サンライズは人前でも動じず度胸があり、野馬追に向いている。津波で助かった生命力と可能性に懸けてみよう」と、例年7月に開催される野馬追を目指すことを決めた。

 相馬野馬追は、よろい姿の騎馬武者が勇壮に駆ける伝統行事。サンライズとペアを組む予定の相馬市職員、遠藤真さん(45)は、ゆくゆくは飼い主になるつもりで練習に励んでいる。「一度人間に心を閉ざした馬だからこそ、世話をしていこうと思った。サンライズと一緒に、復興への勇気と希望を与えたい」。二人三脚で早朝のグラウンドを駆け、初陣を飾る日を待ち望んでいる。【金寿英】

毎日新聞   2011年6月4日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月5日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

98.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
31. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
47. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
53. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
72. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
103. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
129. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
131. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
146. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
159. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
279. 幕末の会津藩―運命を決めた上洛 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2001/12)
321. 新選組と会津藩 彼らは幕末・維新をどう戦い抜いたか (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2004/2/19)
333. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2011/4)
368. 会津維新銘々伝---歴史の敗者が立ち上がる時 星 亮一 (単行本 - 2010/3/11)
373. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)


誰かを通して 何かを通して 想いは繋がっていくのでしょう
遠くにいるあなたに 今 言えるのはそれだけ
(bankband 歌「 to U」より)


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大川小学校に思う・・ Name:神保修理 New 2011/06/04(土) 01:42 

本日のNHKの総合夜九時のニュースで、大川小学校のことが報道され、小学六年生の男子生徒が当時の様子を淡々と気丈に答えてくれていました。妹も母親も津波で亡くし、精神面でとても強く成長されたのでしょう。

大川小学校では、4日の夕方、保護者を対象にした説明会を開いてこれまでの調査結果を説明する方針とのこと。教員で防災に詳しいか興味を持たれた方が、残念ながらおいでにならなかったようです。お一人でもおいでになれば、違った結果になったかもしれません。現場の先生方も、努力はされたようですが、しかし、稲生さんのおっしゃるように、30分間の校庭整列の待ち時間というのが長過ぎたように思います。

学校と言うのは、第一に「安全であること」です。学びはその次でしょう。校外学習に出れば、常に生徒に目を注ぎ、夏のプールでは水中の生徒の数を絶えずチェックする。生徒の身に何事も起こらないように注意すること、それが教員の務めです。今回は、最悪の事態となりました。この悲劇を繰り返さないことが、私達の務めです。

心より、ご冥福を祈ります。


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2011年6月4日(土) 原発、津波、政治
nhkニュース 
避難まで30分校庭に待機”
6月3日 21時0分
巨大な津波によって全校児童のおよそ7割が亡くなったり、行方不明になったりしている宮城県石巻市の大川小学校で、児童らは教員に先導されて高台に避難を始めるまで、およそ30分、校庭で待機していたことが明らかになりました。津波に飲まれながら奇跡的に助かった児童がそのときの様子を語りました。

石巻市の大川小学校は2階建ての校舎を超える高さの津波に襲われ、全校児童108人のうち、68人が死亡、6人が行方不明になっており、学校や教育委員会は当時の様子について、助かった児童や教員などから聞き取り調査を進めています。これまでの調査で、地震が起きたあと、校舎内からグラウンドに出た児童らは、学校から200メートルほど離れた高台に避難を始めるまで、およそ30分待機していたことが分かりました。津波に飲まれながらも奇跡的に助かった現在6年生の只野哲也くんは、父親とともにNHKのインタビューに応じ、「先生たちはグラウンドの前でずっと話し合いをしていた。そのとき、先生は『大丈夫だからな』とか言っていた」と話しました。当時、学校には子どもを引き取るため保護者も大勢集まっていました。さらに学校は石巻市が指定する避難所になっていたため、近所の人たちが避難してきており、グラウンドではたき火の準備も始められたといいます。そして、児童らが高台に向かって移動を始めた直後に津波に襲われたということで、そのときの様子を「様子を見に行っていた教頭先生が堤防から走ってきて、もう津波来てるみたいだから早く逃げてくださいって。そこから小走りに逃げた」と話しています。このあと、津波にのまれた只野くんは学校裏の山の斜面に打ち上げられたところを、近所の人たちなどに助け出されたということです。只野くんは今回の地震で同じ学校に通っていた当時、3年生の妹と母親を亡くしています。父親の英昭さんは多くの子どもたちが犠牲になった原因を知りたいとして、ほかの保護者らとともに学校に対して地震が起きたあとの状況や学校の対応について説明を求めています。大川小学校では、4日の夕方、保護者を対象にした説明会を開いてこれまでの調査結果を説明する方針です。


避難まで30分校庭に待機”
6月3日 21時0分
巨大な津波によって全校児童のおよそ7割が亡くなったり、行方不明になったりしている宮城県石巻市の大川小学校で、児童らは教員に先導されて高台に避難を始めるまで、およそ30分、校庭で待機していたことが明らかになりました。津波に飲まれながら奇跡的に助かった児童がそのときの様子を語りました。

石巻市の大川小学校は2階建ての校舎を超える高さの津波に襲われ、全校児童108人のうち、68人が死亡、6人が行方不明になっており、学校や教育委員会は当時の様子について、助かった児童や教員などから聞き取り調査を進めています。これまでの調査で、地震が起きたあと、校舎内からグラウンドに出た児童らは、学校から200メートルほど離れた高台に避難を始めるまで、およそ30分待機していたことが分かりました。津波に飲まれながらも奇跡的に助かった現在6年生の只野哲也くんは、父親とともにNHKのインタビューに応じ、「先生たちはグラウンドの前でずっと話し合いをしていた。そのとき、先生は『大丈夫だからな』とか言っていた」と話しました。当時、学校には子どもを引き取るため保護者も大勢集まっていました。さらに学校は石巻市が指定する避難所になっていたため、近所の人たちが避難してきており、グラウンドではたき火の準備も始められたといいます。そして、児童らが高台に向かって移動を始めた直後に津波に襲われたということで、そのときの様子を「様子を見に行っていた教頭先生が堤防から走ってきて、もう津波来てるみたいだから早く逃げてくださいって。そこから小走りに逃げた」と話しています。このあと、津波にのまれた只野くんは学校裏の山の斜面に打ち上げられたところを、近所の人たちなどに助け出されたということです。只野くんは今回の地震で同じ学校に通っていた当時、3年生の妹と母親を亡くしています。父親の英昭さんは多くの子どもたちが犠牲になった原因を知りたいとして、ほかの保護者らとともに学校に対して地震が起きたあとの状況や学校の対応について説明を求めています。大川小学校では、4日の夕方、保護者を対象にした説明会を開いてこれまでの調査結果を説明する方針です。東日本大震災>津波時の避難所未指定…石巻・大川小
毎日新聞 6月4日(土)2時35分配信


 東日本大震災の津波で全校児童108人中68人が死亡、6人が不明の宮城県石巻市立大川小学校が、市教委に指示された津波時の避難所指定をしていなかったことが分かった。また、地震直後に防災無線が大津波警報の発令を告げ高台への避難を呼びかけたものの、避難先を巡って教員らの意見がまとまらなかった様子が卒業生らの証言で浮かび上がった。市教委は「避難所の未指定が先生たちを迷わせた一因。市教委も未指定を把握していなかった」と市教委、学校側の過失を認めた。【百武信幸】

【大川小の悲劇】東日本大震災:その時なにが…大川小、津波で多くの犠牲者

 ◇迷う教師、即決できず

 市教委は、市内の小中学校に防災危機管理マニュアルを定め、津波時の高台避難所を指定するよう指示していた。しかし、震災後にチェックしたところ、大川小は避難所を指定していなかったという。市教委は「震災前に把握しておくべきだった。申し訳ない」と話している。

 当時6年生だった女子中学生によると、地震があった3月11日午後2時46分、授業は終わっていたが、6年生は1週間後の卒業式の準備もあり、ほとんどが教室にいた。大きな揺れの後、校庭に集合し教員が点呼を取った。

 市によると、防災無線放送が流れたのは午後2時52分。大川小には校庭にスピーカーがあった。中学生は「大津波警報が発令されました。高台に避難してください」との無線を記憶している。その直後、悲鳴とともに子供たちから「もしかしたら俺ら死ぬんじゃねえの」「ここにいたらやばくない?」などと声が上がった。この時「山に逃げよう」という教員もいたという。

 この中学生の母が車で迎えに来たのは午後3時前。車中のラジオが「6メートルの津波が来る」と流したため、着くなり6年の担任教諭に「津波が来るから山に逃げて」と訴えた。「『お母さん落ち着いて』となだめられた。子供を不安にさせないためだったのかもしれないが、もどかしかった」と母は振り返る。教員たちは迎えに来た保護者と帰る児童を名簿で照合する作業にも追われていた。

 中学生は車で帰る前、学校に避難した住民と教員が避難先を話し合っていたのを見ている。「高いところへ行こう」との意見が出ていたが、避難先が決まったふうではなかったという。最終的には約200メートル西の新北上大橋たもとの交差点への避難を決めた。

 校内の三つの時計は3時37分で止まっており、津波はその時間に校舎に到達したとみられる。当時学校にいた近所の男性によると、児童や先生が校庭を出て交差点に向かって裏山沿いの道を歩いていた時、前から来た津波にのまれた。とっさに裏山を駆け上がった児童たちが難を逃れた。

 学校に一番近い高台は学校の裏山。なぜすぐに裏山に逃げなかったのか。保護者の多くがその1点に疑問を持っているが、詳細な経緯は不明だ。当時学校にいた教職員11人中、1人無事だった男性教員は震災後休職。4月9日の保護者説明会には出席し「校内を見回って校庭に戻ると児童らは移動を始めていた」と話した。

 市の「防災ガイド・ハザードマップ」は大川小を避難所として「利用可」とする一方、高台の避難先を指定していなかった。当時不在だった柏葉照幸校長は震災後「裏山はつるつる足が滑るので階段を造れるといいなと教員間で話していた」と語っている。だが中学生の母は「子供が低学年のころから植物見学などでよく裏山に登っていた」と話し、他にも「裏山は滑らないし、低学年でも登れる」と話す保護者もいる。

 記者も登ったが、低学年が登れないほど急な斜面ではないと感じた。だが、混乱状態の中、11人の大人が108人の子供全員を無事に登らせる確信を持つには、あらかじめ避難先に指定し、訓練も必要だったとも思える。

 当時の様子を証言した中学生は「亡くなったみんなのためにもその時の本当のことを伝えたい」と話している。


なぜ大川小だけ多数被害…説明求め要望書
読売新聞 6月2日(木)3時3分配信


拡大写真
読売新聞
 東日本大震災の津波で全児童の7割近い74人が死亡・行方不明になった宮城県石巻市立大川小の保護者有志が1日、同市教育委員会に対し、避難時の状況について検証し、改めて説明するよう要望書を提出した。

 要望書は、「このような惨事を二度と繰り返さないためにも、なぜ子供たちを救えなかったのかについてしっかり検証すべきだ」と訴え、津波到達までの対応や、避難場所として北上川そばの高台を選んだ経緯など5項目について説明を求めている。

 また、他の学校の例を挙げて、「校舎が津波にのみ込まれながらも安全な高台に避難させ、学校管理下の児童・生徒の命を守っている」とした。

 同小周辺には、津波が逆流した北上川に沿って、ほかにも小中学校が4校あり、計13人の児童・生徒が死亡・行方不明となった。各校や市教委によると、犠牲になったのはいずれも、学校から帰宅した後だったという。 最終更新:6月2日(木)3時3分東日本大震災:その時なにが…大川小、津波で多くの犠牲者

多数の児童と教諭が津波の犠牲となった大川小(中央右)。左は裏山。奥に新北上大橋と北上川をのぞむ=宮城県石巻市で2011年4月17日、本社ヘリから小林努撮影 全校児童108人中死者64人、行方不明10人と、学校では東日本大震災最多の犠牲者が出た宮城県石巻市立大川小学校。追波湾(おっぱわん)から同市長面(ながつら)地区に上陸した津波は、湾奥部の北上川河口から約4キロにある大川小の2階建て校舎、そして校庭から避難し始めた子どもたちと先生の列をのんだ。住民や関係者の証言から、激しい揺れにパニックに陥った学校の惨劇が浮かび上がる。【百武信幸、堀江拓哉、遠藤拓】

 ◇その時
 「ありがとうって伝えたくて」。3月11日午後、2階の4年生の教室に、育ててくれた父母への感謝の気持ちを込めた児童の歌声が響いていた。10歳を祝う「2分の1成人式」の記念DVD用に、担任の佐々木芳樹先生(27)が録音していた。武山詩織さん(10)は振り返る。「(歌の)2番にいかないくらいだったかな」。激しい揺れに歌声が悲鳴に変わった。校内は停電。机の下に入った子どもたちは先生の指示で校庭の真ん中に集まった。

 先生たちは児童を座らせ、点呼を取った。近所の人たちも避難してきた。当日、娘の卒業式で市外にいた柏葉照幸校長(57)は「この時、恐怖と混乱から泣き叫んだり、嘔吐(おうと)したりする子どももいた」と後日、報告を受けた。学校は、混乱していた。

 自宅から車で詩織さんを迎えに来た母久美さん(38)は学校到着を午後3時25分ごろと記憶する。「名簿を手に、迎えに来た保護者や避難住民に応対する先生たちもいた」。詩織さんを車に乗せ、アクセルを踏んだ。「津波はここまで来ない」と思いつつも、北上川より5メートルほど高い堤防近くの新北上大橋に向かい、さらに標高のある南を目指した。

 避難を呼びかけるため広報車で河口に向かった市職員、武山泰徳さん(53)は3時20分ごろ、学校から約1キロ海側の墓地近くにいた。「沿岸の松林の奥に水しぶきが見えた。津波だと思った」。Uターンして拡声機で繰り返した。「津波です。避難して」

 ◇黒い波
 大川小がある釜谷(かまや)地区の東隣、長面地区の農業、三條昭夫さん(75)は、妻喜久子さん(72)と車で釜谷地区に向かった。「80キロほど出ていたと思う。後ろから浮世絵に描かれた波を黒く塗ったような波が、縦にぐるぐる回転しながら迫ってきた。大川小前で校庭にいる子どもたちの姿が横目に見えた」

 学校では、体育館や校舎2階に避難できるか校内を見回った先生もいたが、避難住民とともに新北上大橋のたもとにある交差点に向かうことになった。その距離約200メートル。高さは堤防や校舎の屋根とほぼ同じだ。校庭から列になって釜谷交流会館の脇を通り、裏山沿いの裏道を歩いた。

 同じ長面地区の永沼輝昭さん(70)と妻睦子さん(66)は6年の孫遼太君(12)、4年の和泉(いずみ)君(10)兄弟を迎えに車2台で学校に着いた。永沼さんは車外に出て兄弟を乗せた睦子さんと避難先を相談していた。校庭から先生と児童の列が出てきた。

 永沼さんは「列が裏道に進み出した時『バリバリ』という音とともに黒い水しぶきが来た」。睦子さんと兄弟を見失い、子どもたちに叫んだ。「山さ上がれ」。裏山の斜面に飛びついた。雪で滑り、波にのまれたが、押されるように斜面に上がった。3メートルほど先の水面に女の子がいた。そばの竹を左脇に抱えるようにして腕を伸ばし、手を握った。

 遼太君と和泉君は1週間後、遺体で見つかった。永沼さんは「近くにいたら、なんぼでも助けたんだけどな」。睦子さんは、見つかっていない。

 ◇裏山へ
 列の後方に、5年生の男の子がいた。津波の翌日、男の子を保護した顔見知りの男性によると、男の子は震災から1カ月が過ぎたころ、当時の状況をこう明かした。

 すごい音がして、津波が前から来た。腰を抜かし、その場に座り込んだ子もいた。自分で判断して、裏山に逃げた。竹林で他の男の子2人と大人十数人と一緒になり、一晩過ごした。大人が持っていたライターで火をおこした。「眠れば死ぬんだからな」と言われ、一睡もしなかった−−。

 当時大川小にいた先生10人と事務員1人のうち、佐々木先生を含む9人が死亡し、1人は行方不明のままだ。助かったのは裏山を駆け上がった40代の男性教諭1人。この教諭は山を登る際、倒木で負傷しながら近くの男児1人を押し上げるように助けたという。

 ◇その後
 なぜすぐに裏山に避難しなかったのか−−。大川小学校の惨劇への疑問は、この一点に集約される。

 石巻市は、大川小学校への津波到達を想定していなかった。市の「防災ガイド・ハザードマップ」は、同小を避難所として「利用可」としている。柏葉校長は「堤防を越える津波が来たらもたないので、山に避難場所をつくろうと職員で話はしていた。裏山は泥炭地でつるつる足が滑るので、階段をつくれるといいなと話していたが、そのまま震災になった」と明かす。

 校舎に残る三つの時計は、いずれも3時37分を指し止まっている。地震から津波到達まで、恐らく40〜50分あった。9日の保護者への説明会では、校庭で点呼を取るなどした対応に「なんですぐに逃げろって言わなかったのか」と非難の声も出た。だが一方「108人誰も欠けないように点呼し、先生はよくやってくれた。誰が悪いと思ったことはない」と話す保護者もいる。

 狩野あけみさん(42)は避難所から学校周辺に通い、今も毎日、行方不明の三姉妹の末っ子、6年生の愛さん(12)を捜す。「あの日、自転車で『行ってきます』って出かけたままで。私はずっと待ってる。もう帰ってきてもいいころだよ」

【関連記事】

河北新報
【不明児童6人の父母ら わが子捜し学校日参 石巻・大川小

今も行方不明の平塚小晴さんを捜す真一郎さん(右)となおみさん=21日、石巻市釜谷


 東日本大震災で津波に襲われ、全校児童108人のうち約7割が犠牲になった宮城県石巻市の大川小。依然行方不明の児童6人の父母らが毎日のように学校に通い詰め、わが子を捜している。震災から70日余りが経過。梅雨が迫り、捜索が一層難航することも懸念される。父母らは悲しみに浸ることすらできないまま、がれきの中を歩き続ける。
 21日、学校から約1キロの山裾で、6年生だった長女平塚小晴さん(12)を捜す中学校教諭真一郎さん(44)、なおみさん(37)夫婦の姿があった。長い柄のついたかぎ状の道具を持ち、がれきや廃材、泥の下などを丹念に調べた。
 「腕1本、指1本でも見つけたい」と真一郎さん。学校を中心に、周辺部へと少しずつ範囲を広げて捜索を続けている。遺体らしきものが見つかればすぐに警察に届けて調べてもらうが、動物の体の一部と判明するたびに肩を落としてきた。
 5月初旬、付近の海で見つかった子どもの遺体にかすかな望みをかけ、DNA鑑定を依頼した。鑑定に要する時間は約1カ月。もどかしさを抱きながら、時間だけがむなしく過ぎていく。
 震災から四十九日に当たる4月28日に68人目の遺体が見つかったのを最後に、行方不明の児童の発見は止まった。自衛隊や警察などの捜索活動も縮小していくようで不安と焦りを覚える。
 「1度の捜索では見つからないこともある。川や沼の底も捜してほしい」と、なおみさんは訴える。もしも見つかった時、その場にいてあげたい。現場にいると小晴さんを身近に感じられ、気持ちが落ち着くという。
 永沼勝さん(41)は2年生だった長男琴君(8)の捜索に専念するため、トラック運転手の仕事を辞めた。毎日おにぎり持参で学校を訪れ、日が暮れるまで一心不乱にパワーショベルを動かす。
 「あの日の朝、家を出て行ったきり帰ってこない。もう一度会いたい。ただそれだけだよ」。永沼さんはぽつりと言う。
 堆積した土砂は厚く、どこまで掘ればいいのか分からない。「息子を重機で捜さなくちゃならないなんて、悔しいね」。やりきれない思いを胸の奧に押し込める。
 既にわが子の遺体が見つかった親たちも捜索を手伝う。3月13日に6年生だった長女、4月27日に3年生だった長男が見つかった父親(43)も仕事が休みの日は夫婦で学校を訪れる。
 姉弟が突然いなくなった家はすっかり静かになった。「頑張れ」と善意で掛けられる言葉さえ、心の支えを失った今は素直に受け取ることができなくなった。
 父親は「自分たちも外に出て捜索に加わらないと落ち着かない。残り6人全員が一日も早く見つかってほしい」と重苦しい胸の内をのぞかせる。(成田浩二、佐藤崇)





政治は大混乱

国内政局 2010年7月の参院選で民主党が大敗し衆参ねじれ国会に。閣僚への問責決議などで与野党の対立が深まる。[関連情報]
自民、問責提出を検討=民主に「菅降ろし」 菅直人首相が早期退陣を否定したことへの反発が3日、与野党に広がった。
自民党は首相に対する問責決議案を参院に提出することを検討。一方、首相の早期退陣を想定して内閣不信任決議案に反対票を投じた民主党議員の間では「菅降ろし」に向けた動きが出てきた。(時事通信)--------------------------------------------------------------------------------


「痛み分からぬ人間が政治」 被災者に怒りと落胆

 菅直人首相が退陣の意向を表明し、内閣不信任案が衆院で否決された2日、東日本大震災の被災地では、国政に対する怒りと落胆が広がった。被災地を置き去りにした倒閣の攻防は、生活再建すらままならない被災者に失望感だけを残した。
 「『国会の常識、世間の非常識』と言われても仕方ない。被災者は国会を腹立たしい思いで見ている」。町内の避難者数が約3400人に上る宮城県南三陸町の佐藤仁町長は、被災地の現状を忘れたかのような政争にいらだちを隠さない。
 被災地の復旧、復興の在り方が語られた場面は一連の騒動の中で皆無だった。佐藤町長は「国がどうするかが何も議論されていない。とにかく大枠の考え方を示してもらいたい」と求める。
 「みんな、人ごとなんだろう」
 石巻市北上町の自営業佐藤徳広さん(52)は、津波で全壊した店舗兼住宅の片付けをしながら吐き捨てるように語った。
 被災地を訪れ「言葉を失った」「国難だ」と口々に語った国会議員が繰り広げた政局。佐藤さんは「痛みが分からない人間が政治をやっている。期待しても無駄だ」とあきらめを口にした。
 「菅首相の震災対応は全然駄目だったけど、ほかに誰かいるのか。首相を代えたところで、何が変わるのか疑問だ」。宮城県亘理町の主婦斎藤美恵さん(52)は、自宅を津波で流され、仮設住宅に住む。
 震災から3カ月近いというのに、沿岸部の再生は遅々として進まない。「与野党が協力し、早く震災復興に取り組んでほしいのに、与党内で政争を続けているようではどうしようもない」

河北新報社    2011年6月3日
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黄色の竹、放射線が影響? 窓口に相談数件

 竹が黄色に変色しているが、放射線が影響しているのでは―。県北地域の住民を中心に5月下旬から、県に相談が数件寄せられている。2日の県災害対策本部会議で、鈴木義仁県農林水産部長が明らかにした。変色は「竹の秋」とも言われる「黄変」と呼ばれる現象で、樹木の紅葉に当たる。鈴木部長は「成長の過程。全く問題ない」と強調した。
 県内は、タケノコが11市町村で暫定基準値(放射性セシウム500ベクレル)以上の放射性物質を検出しており出荷停止が続いている。県は「基準値を上回っているタケノコの影響で、通常の自然現象でも過敏になっているのではないか」と分析している。

福島民友   2011年6月3日
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全国から法医学者 検視、身元確認に協力

東日本大震災で亡くなった人の遺体の検視、身元確認は県内の医師のほか、日本法医学会員の全国の医師も協力している。時間が経過するにつれ、損傷が進み作業は難航しているが、遺族の元へ早く返してあげようと連日の作業が続いている。

 県内では地元の医師に加えて、全国の法医学者も協力。震災直後から5月末まで延べ約280人の医師が、本県の遺体安置所で死因の特定や手術痕などから身元確認を進めている。

 一関市出身の舟山一寿・新潟大大学院助教(32)は震災後、新潟県から6日間ずつ、計3回被災地に入った。舟山助教は「震災直後は混乱し、なかなか態勢が整わなかった。遺体安置所間で連絡が取れなかった」と振り返る。

 家族が見つからず、何度も遺体安置所に通う人もいる。舟山助教は「身元が特定できた際には、本当に良かったと感じた」と語る。

 島村記念病院(東京)の荘司輝昭院長(45)=奥州市江刺区出身=は「慎重さとともに、早く遺体を遺族に返すため、迅速さが求められている」と強調する。

 全国から法医学者を迎える岩手医大法医学講座の出羽厚二教授は「もともと法医学者は人数が少なく、自身の業務で多忙。その中で全国各地から法医学者を派遣してもらい、ありがたい」と感謝し、「行方不明者が約2900人残る中で、いつまで全国から派遣してもらうか判断が難しい時期に来ている」と指摘する。

岩手日報   2011年6月3日   
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浄化間に合わず漏出の恐れ 高濃度汚染水、10万トン

福島第1原発。(左から)4号機、3号機、2号機、1号機=3月17日、共同通信社ヘリから
 東京電力は3日、福島第1原発の原子炉建屋などにたまっている高濃度の放射性物質を含む汚染水の総量は5月末現在、推定10万5100トンと発表した。1〜3号機の原子炉へ注入している水が建屋に漏れていると想定し、大雨が降った場合は高濃度の汚染水が6月15日までに外部に漏れ出る恐れがあるとしている。

 東電は、汚染水の放射性物質を除去するなどして浄化するシステムを15日以降に稼働させる計画だが、間に合わない可能性がある。東電によると、5月末には100ミリを超える雨が降り、その影響で水位が50ミリ以上上がったという。

共同通信  2011年6月3日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月4日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

49.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
31. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
47. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
53. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
72. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
103. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
129. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2010/8/4)
131. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
146. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
158. 女たちの会津戦争 (平凡社新書) 星 亮一 (新書 - 2006/7/11)
277. 幕末の会津藩―運命を決めた上洛 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2001/12)
319. 新選組と会津藩 彼らは幕末・維新をどう戦い抜いたか (平凡社新書) 星 亮一
331. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2011/4)


現実と夢が今 遠くかけはなれていても
そお 無駄じゃない その姿を 遠い場所で誰かが見ているのさ
(コブクロ 歌「YELL〜エール〜」より)


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michiko@patedison.co.jp (^_^)
  戊辰戦争研究会!
http://boshinken.info
  みちこの幕末日記!
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日本学術会議ニュースメール ** No.299 ** 2011/6/3      
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◇ 日本学術会議中部地区会議学術講演会「人間らしさと精神〜脳の健康をめ
 ざして〜」の開催について(ご案内)
◇ 日本学術会議主催 学術フォーラム「歴史認識を変える―歴史教育改革と
 ジェンダー」の開催について(ご案内)
◇ 公開シンポジウム「2011年度史料保存利用問題シンポジウム」の開催
 について(ご案内)
◇ 公開シンポジウム「社会サービスのユニバーサル・デザイン―医療・介護
 ・居住の新たな政策課題」の開催について(ご案内)
◇ 公開シンポジウム「緊急集会:被災した自然史標本と博物館の復旧・復興
 にむけて−学術コミュニティは何をすべきか?」の開催について(ご案内)
◇ 内閣府(共生社会担当部局)からのお知らせ
  南アジア方面を巡航する船で、世界の青年を指導してみませんか?「世界
 青年の船」・指導官の募集について
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日本学術会議中部地区会議学術講演会「人間らしさと精神〜脳の健康をめざ
して〜」の開催について(ご案内)
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 ○日 時:平成23年6月24日(金) 13:00〜16:00

 ○場 所:富山大学五福キャンパス 黒田講堂会議室(富山市五福3190)

 ○主 催:日本学術会議中部地区会議

 ○共 催:富山大学

 ○参加料:入場無料(どなたでも参加できます)

 ○プログラム;
   1.開会挨拶       遠藤 俊郎(富山大学長)

   2.主催者挨拶       巽  和行(中部地区会議代表幹事)

   3.科学者との懇談会活動報告

   4.学術講演会
      ・学術講演
        「脳とこころの科学〜人間らしさを求めて〜」
                金澤 一郎
                   (日本学術会議 前会長)
      ・基調講演
        「人間らしさと精神〜脳の健康をめざして〜」
                松井 三枝
               (富山大学大学院医学薬学研究部准教授)
    
   5.パネルディスカッション
      ・司会       稲垣 雅則
                   (北日本新聞社論説委員長)
      ・パネリスト    西条 寿夫
                (富山大学大学院医学薬学研究部教授)
                齋藤 清二
                  (富山大学保健管理センター教授)
                佐藤 徳
                   (富山大学人間発達科学部教授)
                角田 雅彦
                   (富山大学附属病院講師)

   6.閉会挨拶

   詳細については、以下のURL(日本学術会議HP)を御覧ください。
     http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf/123-s-0624t.pdf

【お問い合わせ先】
    日本学術会議中部地区会議事務局
     (名古屋大学研究協力部研究支援課)
     TEL:052-789-2039 FAX:052-789-2041

富山大学研究振興部研究振興グループ
     TEL:076-445-6387 FAX:076-445-6033

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日本学術会議主催 学術フォーラム「歴史認識を変える―歴史教育改革とジェ
ンダー」の開催について(ご案内)
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■日時:平成23年7月2日(土)13時00分〜17時00分
 
■会場:日本学術会議 講堂

■主旨:歴史教育の現状を、高校の歴史教育・大学入試・歴史教科書のあり方
    およびそれらが相互に制約しあっている状況等から検討し、問題点を
    確認するとともに、ジェンダー視点を踏まえつつ、状況変革の展望を、
    歴史における他者認識のあり方を多面的に検討することを通じて拓く
    ことを目的とする。

■プログラム(予定)【敬称略】
主旨説明:
 東京大学・大学院人文社会系研究科教授
 日本学術会議連携会員 姫岡 とし子                                                                 

基調講演:「日本の女性史・ジェンダー史研究と歴史認識」
 中央大学経済学部教授・日本学術会議連携会員 長野ひろ子
     「歴史認識と女性史像の書きかえ−近代日本を学ぶ/教える」
 日本女子大学・人間社会学部教授 日本学術会議特任連携会員  成田龍一
     「歴史認識とジェンダー―中国史を学ぶ/教える」
 日本大学・文理学部教授 日本学術会議連携会員 小浜正子
     「歴史教育とジェンダー―アジアから全体史を学ぶ/教える」
 大阪大学・コミュニケーションデザイン・センター教授
 日本学術会議特任連携会員  桃木至朗          

コメント:
 東京大学・大学院総合文化研究科教授 日本学術会議連携会員  三谷博
 早稲田大学・文学学術院教授  李成市
 青山学院大学・国際政治経済学部教授 日本学術会議連携会員  羽場久美子

討論

閉会挨拶
 東京大学名誉教授 日本学術会議会員  桜井万里子

司会
 成城大学法学部教授 日本学術会議連携会員 木畑洋一
 (前出)                  姫岡とし子 
  
■参加費:無料
■申込
 Web(申込フォーム)によりお申込み下さい。
 URL:https://form.cao.go.jp/scj/opinion-0003.html
■申込、参加に関する問い合わせ先 
 日本学術会議事務局企画課学術フォーラム担当
    〒106-8555東京都港区六本木7-22-34
    TEL: 03-3403-6295/FAX: 03-3403-1260

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公開シンポジウム「2011年度史料保存利用問題シンポジウム」の開催に
ついて(ご案内)
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 ◆日 時 平成23年6月25日(土)13:30〜17:30

 ◆場 所 学習院大学 南3号館201教室
      (東京都豊島区目白1−5−1)

 ◆主 催 日本学術会議史学委員会、日本歴史学協会

 ◆後 援 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会、日本アーカイブズ学会

◆趣 旨
   3月11日に発生した東北関東大震災によって尊い人命や家屋・施設
  などが失われた。この未曽有の大震災後、文化財の救出活動はどのような
  状態に置かれているのか、現地において史料救出活動の最前線のリーダー
  である平川新教授に、報告をお願いする。また、4月に施行された公文書
  管理法に関連して、地方文書館の課題について磐田市の実例から提起を
  お願いする。さらに公文書管理の担い手となる専門職(アーキビスト)の
  認定制度をスタートさせる日本アーカイブズ学会の提案を、原案作成に
  携わった大友一雄氏に報告をお願いする。

 ◆次 第
   開会挨拶 木村茂光(東京学芸大学教授・日本学術会議会員)
   報告者  平川 新(宮城資料ネット理事長 東北大学教授)
         「東北関東大震災と歴史資料の救出」
        佐藤喜好(磐田市歴史文書館館長)
         「歴史的公文書保存の在り方―静岡県磐田市の場合―」
        大友一雄(国文学研究資料館教授)
         「日本アーカイブズ学会認定アーキビスト制度について」
   閉会挨拶 高埜利彦(日本歴史学協会会長・日本学術会議連携会員)

  詳細については、以下のURL(日本学術会議HP)を御覧ください。
    http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf/123-s-1-3.pdf

  【問い合わせ先】
    日本学術会議事務局第一部担当 小林(TEL 03-3403-5706)

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公開シンポジウム「社会サービスのユニバーサル・デザイン―医療・介護
・居住の新たな政策課題」の開催について(ご案内)
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 ◆日 時 平成23年6月25日(土)13:00〜16:00

 ◆場 所 北海道大学学術交流会館小講堂
      (札幌市北区北8条西5丁目)

 ◆主 催 日本学術会議社会学委員会・経済学委員会合同 包摂的社会
      政策に関する多角的検討分科会
 
 ◆共 催 社会政策関連学会協議会

 ◆後 援 日本学術会議北海道地区会議
      北海道大学高等法政教育研究センター

◆趣 旨
   近年の日本では「格差社会」が注目されるようになり,非正規雇用の
  増大にともなう相対的貧困層の増加や社会保障制度からの排除、社会関係
  からの孤立などの問題が広く認識されるようになった.OECD諸国を
  見渡すと、北欧を中心として貧困率が低い諸国では、医療以外の多様な
  社会サービスに公的社会的支出の相当部分が当てられている。逆に社会的
  支出の大半を年金に当てている諸国(日本を含む)で、高齢人口の貧困率
  が高い場合が?なくない。介護、保育、積極的労働市場政策、居住保障
  といったサービスにより、労働年齢人口の社会参加と稼得力を支援する
  包摂的社会政策が、老齢退職後の所得貧困にたいしても防止の機能をもつ
  という仮説が導かれる。今回のシンポジウムでは、医療、介護、居住など
  のサービスの現状とともに、それらをユニバーサルにすることの効果を、
  学問的に検討する。

 ◆次 第
   開会挨拶(13:00-13:05)
     岸 玲子(北海道大学特任教授・日本学術会議会員)

   開催趣旨(13:05-13:10)
     笹谷春美(北海道教育大学教授・日本学術連携会議会員)

   シンポジウム(13:10-14:40)

    ・「あるべき医療」と「ある医療」の相克:東日本大震災と福島原発
     事故後の医療政策を考える
       二木 立(日本福祉大学副学長・日本学術会議連携会員)

    ・介護サービスのユニバーサル化:介護する・されることが不利益に
     ならないための社会的支援
       笹谷春美(北海道教育大学教授・日本学術連携会議会員)

    ・居住福祉法政策の課題および実践の道筋
       吉田邦彦(北海道大学教授)

   討論(14:50-15:50)
      司会者 大沢真理(東京大学教授・日本学術会議会員)
      討論者 横山純一(北海学園大学教授)
          岸 玲子(北海道大学特任教授・日本学術会議会員)

   閉会挨拶(15:50-16:00)
     古川孝順(東洋大学教授・日本学術会議連携会員)

 ■参加申込方法
  E-mailまたはFaxで、必要事項(氏名、所属、連絡先電話番号、
E-mailアドレス)
  をご記入の上、以下の問い合わせ先担当宛、お申し込みください。

   遠藤公嗣(明治大学経営学部教授・社会政策関連学会協議会副代表)
    E-mail:social2008@live.jp  Fax:03-3296-2350

 ■参加費無料、当日受付可
   *定員(160名)となり次第、締め切りとさせていただきます.

  詳細については、以下のURL(日本学術会議HP)を御覧ください。
  http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf/123-s-1-2.pdf

  【問い合わせ先】
   日本学術会議事務局第一部担当 小林(TEL 03-3403-5706)


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 公開シンポジウム「緊急集会:被災した自然史標本と博物館の復旧・復興
にむけて−学術コミュニティは何をすべきか?」の開催について(ご案内)
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 ◆日  時:平成23年6月6日(月)13:30〜17:10

 ◆場  所:日本学術会議講堂
       (東京都港区六本木7-22-34)

 ◆主  催:統合生物学委員会自然史・古生物学分科会

 ◆共  催:日本古生物学会、日本人類学会、日本植物分類学会、
       生物多様性JAPAN

 ◆開催趣旨:東日本大震災による自然史標本及びその収蔵施設被害の状況を
       把握し、迅速な救済を支援するとともに、将来にわたり標本と
       施設を激甚災害から守るための対策を学術会議として提言する
       ために、情報収集と意見交換を行う。
 
 ◆次  第:
  第一部:13:30-16:10:いまを知る

      13:30-13:35:開催あいさつ
           西田治文
             (日本学術会議連携会員・中央大学理工学部教授)
      13:35-13:45:緊急集会の趣旨について
             真鍋 真
           (日本学術会議連携会員・国立科学博物館主任研究員)
      13:45-14:05:文化財レスキューについて
             六川真五(東京文化財研究所)
      14:05-14:25:岩手県の状況報告
             大石雅之(岩手県立博物館)
      14:25-14:45:宮城県の状況報告
             佐々木理(東北大学総合学術博物館)
      14:45-15:05:福島県の状況報告
             竹谷陽二郎(福島県立博物館)

  (休憩:15:05-15:30)

      15:30-15:50:水族館の事例報告
             岩田雅光(アクアマリンふくしま)
      15:50-16:10:「岩手県山田町に寄贈した海藻標本について」
             吉崎 誠(元東邦大学)

  第二部:16:10-17:00:具体的なアクションプランを作るために、これから
             を考える
      進行:西田治文・真鍋真
      登壇者:第一部の報告者に加えて、文科省社会教育局及び文化庁
          担当者など
        パネリストによる討論。さらに数名の指定討論者を指名予定。
        17:00-17:10:結語
             斎藤靖二
(日本学術会議連携会員・神奈川県立生命の星・地球博物館館長)

 ◆申込み不要・入場無料

 ◆連絡先: naturalhistory.scj@gmail.com
http://twilog.org/NaturalHistoryJ
 
  詳細については、以下のURL(日本学術会議HP)を御覧ください。
  http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf/125-s-2-1.pdf

【問い合わせ先】  
  日本学術会議事務局第二部担当 相原
  Tel:03-3403-1091

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内閣府(共生社会政策担当部局)からのお知らせ
  南アジア方面を巡航する船で、世界の青年を指導してみませんか?
「世界青年の船」・指導官の募集について
------------------------------------------------------------------■
内閣府では、「世界青年の船」の指導官を募集しています。「世界青年
の船」は、日本青年約140人と12カ国の外国青年132人が、船で共同生活を
行い、35日間にわたる航海をする中で、各国を訪問して国際的な友好親善
を深めるとともに、青年のリーダーシップを養成する国の事業です。2012
年1月下旬からインドとスリランカへの巡航を予定しています。
指導官は、船内のメイン・カリキュラムであるコース・ディスカッショ
ンを担当し、英語での多国間の議論を通じて、青年の国際理解と社会参加
意識を高める役割を担います。国を代表して参加する優れた青年の育成に
当たるという、興味深く、やりがいのあるものです。
 併せて、「世界青年の船」に乗船する心理学指導官(心理カウンセラー)
も募集しています。
 
 詳しくは、下記のホームペーシをご覧の上、お申込みください。

  http://www8.cao.go.jp/youth/kouryu/advisor.html

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      学術情報誌『学術の動向』最新号はこちらから
  http://www.h4.dion.ne.jp/~jssf/text/doukousp/index.html
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 日本学術会議ニュースメールは転載は自由ですので、関係団体の学術
 誌等への転載や関係団体の構成員への転送等をしていただき、より多く
 の方にお読みいただけるようにお取り計らいください。  
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 発行:日本学術会議事務局 http://www.scj.go.jp/
    〒106-8555 東京都港区六本木7-22-34   
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2011年6月3日(金) 政治、原発、津波
菅首相が会見、退陣時期には言及せず
読売新聞 6月2日(木)22時30分配信

 菅首相は2日夜、首相官邸で記者会見し、退陣の時期について、「『(震災の復旧・復興に)一定のめどがついた段階で、若い世代の皆さんに責任を移していきたい』と申し上げた、私の代議士会での発言に責任を持つのは当然だ」述べるにとどめ、具体的には言及しなかった。

 一方で、被災した東京電力福島第一原子力発電所の事故収束について、「冷温停止するまでが、私の責任だ」と述べた。東電が発表した工程表によると、同原発の冷温停止状態になるのは、最も遅い場合は来年1月とされている。

 また、野党に対して「復旧復興が一定のメドが立つまで、原子力事故が一定の収束の段階まで、是非とも党派を超えて協力頂き、新しい安全で安心な社会作りに共に参加を頂きたい」と述べ、協力を呼びかけた。 小沢氏激怒、菅・鳩山会談の詳細知らされず
読売新聞 6月2日(木)21時45分配信



「それはウソ」色をなす鳩山前首相
読売新聞 6月3日(金)6時13分配信

 2日の菅首相の「退陣示唆」は、内閣不信任決議案の可決を回避するための方便だったのか――。

 攻防の舞台裏を検証した。(文中敬称略)

 ◆極秘作業◆

 菅の退陣に関する条件なのかどうかを巡って解釈が割れた鳩山前首相と菅の間の覚書は、菅の指南役、北沢防衛相と鳩山の側近、平野博文元官房長官が極秘にまとめ上げたものだ。

 「鳩山は時間をかけて話をすると、あっちへ行ったりこっちへ行ったり揺れるから、一気にやろう」

 平野と北沢が覚書作りに着手したのは1日夜。鳩山は不信任案賛成の意向を表明済みだったが、平野は鳩山の、北沢は菅の意向を確認しながら、何度も電話で文案を詰めた。

 2日午前、首相執務室。北沢は覚書を手に、枝野官房長官とともに菅に向き合った。

 「2次補正の編成とは、成立のことか」

 いぶかる菅に、北沢は「そこはぼかさないとダメです」と進言した。

 約1時間後、菅は平野、岡田幹事長らの前で鳩山と覚書を交わした。鳩山は覚書を退陣条件と考え、署名を求めた。菅は「党の中のことだから、信用してほしい」とかわした。しかし、両者の意図の違いは、菅がこの日、一度も「退陣」という言葉を使わなかったことに表れていた。

 ◆「終わり」の始まり◆

 玉虫色の合意のほころびは、すぐに表面化した。

 「それはウソだ。私と首相との間で、辞めていただく条件の話をした」

 岡田が2日昼の党代議士会後、菅の退陣時期について「区切っていない。(確認事項が続投の条件とは)言ってない」と記者団に語ったことを伝え聞いた鳩山は色をなして反論した。

 逆に、菅は「紙に書いてないのに、何を言っているんだ」と、鳩山への不信と怒りを周囲にぶちまけた。鳩山が代議士会で、2011年度第2次補正予算案の「編成のメド」をつけた段階で菅が辞任すると説明したからだ。

 鳩山には、小沢一郎元代表の顔も立てなくてはいけない事情があった。2日午前の菅との会談内容を小沢に報告した際、「どこまでしっかり詰めたのか」と問われ、「私が代議士会できちっと話をします」と約束したのだ。ただ、不信任案否決後、鳩山が議員会館のエレベーター前で居合わせた側近議員に語りかけた言葉には、菅への不信が色濃くにじんでいた。

 「まだ油断できない。もし約束不履行だったら(退陣を求める)両院議員総会を(実現する署名を)150人、いや250人は集めないといけない」

 矛先は岡田にも向いた。

 「岡田氏が小沢元代表は除籍と言っているって? 本当にやるなら、岡田氏のクビを取らなくては」

 当選1回の若手衆院議員は衆院本会議後、ため息交じりに「民主党の『終わり』は、まだ始まったばかりの気がする」とつぶやいた。 最終更新:6月3日(金)6時13分



 2日の内閣不信任決議案の採決前に、菅首相が退陣を示唆し、夜には早期退陣を否定したことで、民主党の小沢一郎元代表が描いた不信任案可決のシナリオは大きく狂った。 党執行部は小沢元代表の追加処分を検討している。さらに元代表は「政治とカネ」をめぐる裁判も抱えており、「反小沢」側からは、今回の大差の否決によって、元代表の求心力低下は決定的になったとの指摘も出ている。

 小沢グループは70人以上が造反の意向を固めていたが、結局、造反を明言してきた側近の松木謙公前農林水産政務官が賛成票を投じた以外は、小沢元代表ら計15人が欠席・棄権するにとどまった。

 2日朝、東京都内のホテルの一室。造反を決意した民主党衆院議員50人以上が続々と集結し、前日夜の会合に70人を集めたことで、「もう不信任案可決は決まったも同然」との高揚感が漂った。内山晃衆院議員は記者団に「140票は取りたい。そうすれば、自民、公明両党の数より我々の方が増える」とまで公言した。

 だが、首相と鳩山前首相が2日午前に会談し、首相が同日昼の民主党代議士会で退陣を示唆すると、雰囲気は一変した。

 両氏の会談の詳細を知らされていなかった元代表は激怒した。造反を決意していた議員ははしごを外された格好となり、「具体的な辞任時期を示していない。これは造反組に対する分断作戦だ」「訳が分からない。“世紀の談合”だ」と怒りをあらわにした。

 元代表は急きょ、国会内の自室に側近らを集め、「退陣の言及にまで追い込んだのは一つの成果だ」と述べた。グループの対応については「自分は欠席するが、後は個々に任せる」と語り、自主投票の方針を打ち出した。 最終更新:6月2日(木)23時34分--------------------------------------------------------------------------------
放射線確かな知識を 第五福竜丸展示館が解説講座

被ばくした第五福竜丸が展示されている市民講座の会場=江東区で

福島第一原発の事故で放射線被ばくへの関心が高まる中、一九五四年の米国の水爆実験で被ばくした漁船「第五福竜丸」を保存する「都立第五福竜丸展示館」(江東区夢の島三)が、放射線が人体に与える影響などを解説する講座を開く。

 講座は「ヒトと地球と放射線」と銘打ち全三回。初回(十一日)は元放射線医学総合研究所の医師崎山比早子さんが「放射線ってなんだ?」、二回目(十八日)は立命館大名誉教授の安斎育郎さんが「第五福竜丸からみえてきた放射線と人間」、三回目(二十五日)は中央大教員の奥山修平さんが「第五福竜丸と放射能の雨」と題して話す。各回冒頭に「死の灰」をテーマにした過去の科学ドキュメンタリー映画を上映する。

 同館では八月三十一日まで、第五福竜丸事件当時の報道を振り返る企画展「ビキニ事件新聞切抜帖」も開いている。安田和也学芸員は「放射能の怖さを訴えるのが目的でなく、一般の市民に確かな知識を持ってもらうのが狙い。多くの人に参加してもらいたい」と話している。

 講座は、いずれも午後四時半から。資料代五百円が必要。各回とも定員七十人程度。申し込みは第五福竜丸平和協会=電03(3521)8494=へ。 (岡村淳司)

東京新聞    2011年6月2日
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2号機プール冷却、目標1か月を2日間で達成

. 福島原発
 東京電力は2日、福島第一原子力発電所2号機の使用済み核燃料一時貯蔵プールで循環冷却装置が機能し、70度以上あった水温が同日午後5時に38度に低下したと発表した。


 装置の稼働後1か月だった目標を2日間で達成した。プールから出る水蒸気による高い湿度のため、困難だった原子炉建屋内での作業の着手が早まりそうだ。

 装置は、プールで温められた水を熱交換器で冷やして再びプールに戻す仕組みで、5月31日夕に稼働した。

 プールの水温は稼働前、70〜80度あり、東電は目標の41度以下で安定させるには1か月かかるとみていたが、冷却装置の性能が予想を上回ったという。今後、建屋内の湿度低下を待って空気中の放射性物質を除去し、原子炉の冷却作業を本格化させる。

読売新聞    2011年6月2日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月3日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

27.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
38. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
51. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
55. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
81. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
119. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
168. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
210. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2011/4)
231. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)
253. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
331. 会津藩VS長州藩―なぜ“怨念”が消えないのか (ベスト新書) 星 亮一 (新書 - 2004/3)
342. 戊辰戦争を歩く―幕末維新歴史探訪の旅 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2010/2/10)
346. 幕末史―激闘!薩摩・長州・会津 星 亮一 (単行本 - 2008/3)


声を枯らして願いをかけたら
少しでも力になれると思うから
『頑張れ!負けるな!』
無責任な言葉だけど、ひたすら君にエールを贈る
(タオルズ  歌「君に幸あれ」より) 


***************** ***
michiko@patedison.co.jp (^_^)
  戊辰戦争研究会!
http://boshinken.info
  みちこの幕末日記!
http://blog.patedison.co.jp/openblog/
  そうだったのね、日本史!
http://www.nihonnshi.com/
***************** ***
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2011年6月2日(木) 原発、津波、歴史
菅内閣への不信任案が否決 小沢氏は欠席、松木氏が造反
 菅内閣に対する不信任決議案は2日午後、衆院本会議で採決され、賛成152、反対293(投票総数445、過半数223)で否決された。菅直人首相が民主党代議士会で自発的な退陣を表明したことを受けて、小沢一郎元代表が「首相から今までなかった発言を引き出したのだから自主的判断でいい」と支持派議員に不信任案に賛成しないよう呼びかけたため、民主党内からの大量造反はなかった。ただ松木謙公元農水政務官が賛成票を投じ、小沢氏は本会議を欠席した。(産経新聞)、茶番劇で否決へ 示さぬ首相退陣時期 鳩山氏も「理解した」
産経新聞 6月2日(木)14時0分配信
 「一定のメドがついた段階で、若い世代に引き継ぎたい」。2日午後、国会内で開かれた民主党の代議士会。野党3党から内閣不信任決議案を突きつけられ、剣が峰に立った菅直人首相は、東日本大震災への対応を見極めて首相を退陣する意向を示し、ついに“白旗”を上げた。

 不信任案への賛成を表明していた鳩山由紀夫前首相も「重大な決意をされた」と評価し、党が一致結束して否決するよう呼び掛けた。しかし、国難の中で繰り広げられた党内対立に、「コップの中の茶番劇」という色彩がより鮮明に表れた。

 民主党代議士会は午後0時過ぎから開かれ、菅首相は壇上で静かに着席。少し目を潤ませつつ、両手はじっと拳を握っていた。

 安住淳国対委員長らのあいさつに続き、一礼してマイクの前へ。冒頭切り出したのは、ふがいない自らの政権運営に対する「反省」だった。

 「大震災の中、野党から不信任案が提出されることとなった。私に不十分なところがあったことが、不信任案につながったと受け止めている。ご迷惑をおかけすることをおわびしたい」

 半面、懸命さもアピールする。「私の指導力や考え方について、不十分なことが多々ある。しかし、同時に、すべての政治家や公務員が全力を挙げて取り組んでいることについては、確認できるのではないか」

 首相はその上で、3つの目標を掲げた。被災地の復旧復興に向けた最大限の努力、民主党の分裂回避、自民党への政権交代阻止−。「地位にしがみついているのではという批判もいただいているが、首相としての責任をどこまで果たしていけるかを考えて行動してきた」とした上で、一つの決意を語り始めた。

 「大震災への取り組みに一定のめどがついた段階、一定の役割を果たした段階で、若い世代に責任を引き継いでほしいと考えている。その責任を、みなさまとともに果たさせてほしい」

 自らの退陣と引き換えに求めた不信任案の否決。大量造反が見込まれる中、たった一つ残された党分裂の回避策だったが、自ら明確な退陣時期は示さず、なおも無責任な印象を残した。

 “茶番劇”はなおも続く。約15分の演説後、最初に発言を求めたのは鳩山前首相だった。ちょうど1年前、両院議員総会で首相退陣を表明していた。

 代議士会の開催直前、首相と会談し、「東日本大震災復興基本法案を成立させ、第2次補正予算案編成のめどをつけたあかつきに、身を捨てて国難を救っていただきたいと申し上げた」と披瀝(ひれき)。「(首相は)重大な決意をされたと理解している」と述べ、党内が結束して不信任案否決に向けて行動するよう呼び掛けた。

 大山鳴動のお家騒動。混乱続きの政権与党に対し、野党側には、改めて失望や批判の声が広がった。




戊辰戦争研究会も震災の復興に協力してまいります。


] 仙台緊急集会ー東日本大震災被災地調査 Name:鈴木丹下 2011/05/30(月) 23:12 

 5月27日、南三陸町。それは、私の人生でいまだかって見たことのない、異様な光景であった。町の中央に、鉄骨3階建ての建物の骨組みだけが一つ残り、その周りには、主に木材からなるがれきが拡がり、視線をさえぎるものは、全くなかった。その先に、海が、今は静かに、こちらを見つめている。 
 鉄骨3階建ての建物の玄関庇が、奇跡的にそのまま残されていた。先端に、「防災対策庁舎」の六文字が読める。その2階部分の鉄骨骨組みが、横に広く開いていて、海の方向を見るための窓サッシが付けられていたことが想像できる。各種報道によれば、そこにいた女性職員が、そこから、町民に最後まで避難を呼びかけ、自らの命を喪った。「津波がきます。はやく高台に避難してください」と、彼女は、叫び続けたという。20代半ばの女性職員の使命感と故郷を愛する心が、多くの町民の命を救った。しかし、あまりにも悲しい出来事である。
 これから先、多くの人々が、いつまでも語り続けるような仕事をされた彼女のご冥福を、その場で、心よりお祈りした。
 
 5月28日女川港、29日名取市でも同じ光景を見た。骨組みだけになった鉄骨造やRC造(鉄筋コンクリート造)の建物が、ぽつぽつと残り、あとは、がれきで埋め尽くされていた。
 特に驚いたのは、がれきのなかに含まれている廃材(木材)の多いことである。大戦後、高度経済成長を経て、特に、都市部における建物の耐震耐火性が求められて、鉄骨造やRC造が急速に増えていたと思っていたが、被災地においては、その建物の内、木造の占める割合が、圧倒的に高かったということであろうか。

 私は、被災地の様子を、戊辰戦争研究会の皆さんと見て巡りながら、およそ20年前のある出会いを思い出していた。
 1992年、私は、旅行でウィーンにいた。そこで、ボスニア・ヘルツゴビナから来た高校教師をしているという女性と出会った。彼女から質問を受けた。「日本に興味を持っていますが、日本の都市は、木と紙でできているというのは本当ですか」。私はムッとした。高校教師ともあろう人が、そんなことを言っていてよいのであろうかと。私は、胸を張って堂々と答えた。「日本の都市部の建物は、ほとんど、鉄とコンクリートとガラスでできています」。
 
 被災地を訪れた後、心配になって確かめた。そして、その結果に驚いた。現在、東京23区全体の建物平均階数は2.5階であった。3階未満の建物は、ほとんどが、戸建て住宅である。別の統計がある。2002年総務省の調査によれば、戸建て住宅の93%は木造である。
 つまり、東京を今回のような地震と津波が襲えば、東京は、まちがいなく、東北地方の被災地と同じように、廃材のがれきの山と化すということである。

 ボスニア・ヘルツゴビナの高校教師の日本についての認識は、大きく間違っていなかった。
 彼女と出会った1992年の秋、ボスニア・ヘルツゴビナでは、内戦が起こり、町は破壊され、たくさんの人達が死んだ。2011年3月の東北地方のように。
 戦争には、勝者がいて敗者がいる。大震災に、勝者はいるのであろうか。訪れた被災各地で、がれきの向こうに静かに横たわっていた、あの海は、勝者なのであろうか。私は、絶対にそう思いたくない。


 私は、津波による被害は海岸線だけに沿って発生するものと、今まで思っていた。しかし、この調査の旅では、海岸からかなり離れた山のなかでも被災しているのが、たびたび見うけられた。川の流れに沿って津波が溯上した結果のようだ。
 そのような川沿いに発生した今回の津波被害のなかでも、最も悲劇的なのは、北上川河口から約3km上流の河北町に立地する石巻市立大川小学校の被災である。地震発生後、校庭で安全確認が行われ、学校近くの新北上大橋の高台の方へ避難していた児童が、津波に飲み込まれた。全校児童108名のうち74名が死者・行方不明者となってしまった。亡くなった児童の一人は、遠く沖縄まで運ばれ、発見された。頭に、大川小学校の名前が入ったヘルメットを着けていたという。

 5月27日に訪れた大川小学校の校舎は、RC造の構造体を残して、全てが、完全に失われていた。しかしその内外は、漂着物が撤去され、清掃もいきとどいていた。外から校舎に近づくと、自然にその中庭に導かれ、中庭に面した教室を見上げていると、いまにも、元気な子供たちの声が聞こえてくるようだった。校舎の端部の多目的集会室は、天井も高く、正面の曲面の壁には、壁画が、描かれた当時そのままのように残っていた。鮮やかな空色をベースにして、一つ一つ千切られた小さな雲が、壁全体に表現されていた。私には、その白い雲の一つずつが、昇天していく児童の姿に思えてならなかった。
 校門の前で、この調査に参加した全員が、亡くなられた児童の安らかな眠りを祈った。


[802] 大川小学校 Name:稲生峰陽 2011/05/30(月) 20:27 

総裁の仰るとおり裏山に何故逃げなかったのかに尽きるのですが、
大川小学校の被害はこれこそ正に人災
津波は3時半過ぎに襲ってきたのですが、
地震発生から津波到達まで30分も校庭にいました。
何故逃げなかったのか、この一言につきます。

裏山は急な斜面で倒木があり、
登りにくいから避難対象として除外したそうです。
登りにくいだけでその斜面を登って命が助かった人が何人もいます。
小学生で助かった人の中には津波で裏山に打ち上げられて
助かった人もいます。

この悲劇を私たちは後世に伝えなくてはなりません

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<内閣不信任案>小沢元代表、鳩山氏賛成へ 造反拡大で緊迫
毎日新聞 6月1日(水)21時35分配信


 自民、公明、たちあがれ日本の野党3党は1日夕、菅直人政権に対する内閣不信任決議案を衆院に共同提出した。2日午後の衆院本会議で採決される。民主党執行部は否決した上で、造反者には除籍(除名)などの厳しい処分で臨む方針だが、小沢一郎元代表と鳩山由紀夫前首相が不信任案に賛成する意向を固めた。小沢グループを中心に同党議員70人以上が造反する構えをみせている。小沢元代表らは新党結成も視野に入れており、民主党は分裂含みで不信任案の採決に突入する見通しとなった。ヘッドラインTwitterに投稿883mixiチェックFacebook199
内閣不信任決議案の提出について報じるニュース番組を食い入るように見つめる避難住民ら=福島市のあづま総合体育館で2011年6月1日、伊澤拓也撮影(毎日新聞)
<内閣不信任案>


「被災地に目向けて」怒りとあきらめの声 東日本大震災からの復興の道筋も見えない中で、自民、公明、たちあがれ日本の3党が内閣不信任決議案を提出した。震災発生からまだ3カ月足らず。大津波や福島第1原発事故に見舞われ、避難生活を強いられている人たちからは、怒りとあきらめの声があがった。「私たちの暮らしに目を向けてほしい」。政争に明け暮れる永田町に、被災者の思いは届かないのか。(毎日新聞)


30日、中国・万里の長城で最古とされている「楚長城」が、風力発電建設プロジェクトの影響で長さ2km余りにわたって破壊されていることがわかった。写真は河南省平頂山市の楚長城。(Record China)
中国最古の長城、風力発電プロジェクトのため破壊される―河南省2011年5月30日、新華網によると、中国・万里の長城で最古とされている「楚長城」が、地で進められている風力発電建設プロジェクトによって、長さ2km余りにわたって破壊されていることがわかった。(Record China)

<東日本大震災>宮城県の復興原案判明
毎日新聞 6月2日(木)2時31分配信

 東日本大震災で被災した宮城県沿岸部の復興イメージを盛り込んだ、県の「震災復興計画」の原案が1日、明らかになった。居住地の高台移転を進めて沿岸の産業エリアに通勤する「高台移転・職住分離」と、幹線道路や鉄道を盛り土構造に変えて堤防の役割を持たせる「多重防御」の二つが柱。3日に東京都で開かれる県震災復興会議で発表する。

 原案は、津波被害を受けた沿岸15市町を「原形復旧による復興は極めて困難」と位置づけた上で▽三陸▽石巻・松島▽仙台湾南部の3地域に分けた。平地が少ない三陸地域と石巻・松島地域の一部は、冠水被害対策として居住地を高台に移転。沿岸部には産業エリアとして再編・集約した漁港を整備したり避難ビルなどを建設する。

 高台の確保が困難な仙台湾南部や石巻・松島の一部は、堤防のかさ上げや盛り土構造の道路や鉄道を組み合わせて津波に備える。

 また、原案には東北地方への首都圏機能の一部移転を盛り込んだ一方で、漁業に民間企業の参入を促す「水産業復興特区」は検討課題とした。村井嘉浩知事は計画を政府の復興構想会議でも提案する方針。【宇多川はるか】



教員採用試験出願者、宮城に集中 前年度比3割増

 宮城県教委と仙台市教委の2012年度教員採用試験の出願者が、過去10年で最多の5400人超になることが31日、分かった。12年度の教員採用を見送った福島県などからの出願が急増したほか、被災地の子どもたちに関わりたいという教員志望者が多いためとみられる。予定していた試験会場数では足りなくなり、県教委は会場確保に追われている。

 応募は27日で締め切られた。ごく一部の郵送分を除く集計によると、31日現在の出願者数は5444人。11年度は4182人で、30.2%の大幅な伸びとなった。
 出身高校の所在地で分類した出願者の内訳は、県内3042人、県外2402人。11年度比では県内が11.9%増、県外は64.2%増だった。県外出願者の割合は9.1ポイント増の44.1%となり、半数近くを占めた。
 福島県の出願者は878人。11年度の5.6倍に達した。同県教委は、福島第1原発事故で多数の児童生徒が県外に避難したため、12年度の小中学校の教員採用を中止。教員志望者が宮城に流れた可能性が高い。
 東京会場の受験希望者も5.4倍の542人になった。県教委教職員課は「復興を目指す宮城の教育にかかわりたいという関心の表れではないか」と分析する。
 出願の急増に伴い、県教委は試験態勢の拡充を急いでいる。7月23、24の両日に実施する1次選考では、当初確保していた8会場では足りず、2会場を追加する。試験監督者約80人の増員も必要になるという。
 12年度の採用予定者数は前年度より22人多い約550人。倍率は約10倍で、前年度の7.9倍を上回る狭き門になる見通し。県教委は「教育復興の力となる優秀な人材を確保したい」と話している。

河北新報社    2011年6月1日
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北の高速道、被災者ら無料に 今夏にも全車種に拡大


  国土交通省は1日、東日本大震災の被災者の車と、一般の中型以上を対象として、東北を中心とする高速道路を6月20日から無料にすると発表した。震災の復旧や復興に向け、被災者の負担軽減や物流を活発にすることが狙いだ。休日の上限千円と、全国50区間で実施中の無料化実験は20日午前0時にとりやめる。

 また一般の全車種についても同じ区間で、当初は今秋から半年間、無料化することを検討していたが、期間を1年間に延ばして今夏にも始める方針を決めた。2011年度第2次補正予算に経費の計上を求めていく。

共同通信    2011年6月1日
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基準20ミリシーベルトを批判 仏の汚染調査団体

 福島第1原発事故を受け、5月下旬に福島県などで放射線量を測定したフランスの放射性物質の汚染調査団体CRIIRADのシャレイロン研究所長は1日、都内の日本記者クラブで記者会見し、日本政府が計画的避難区域の基準とする年間20ミリシーベルトの積算被ばく線量について「高すぎる」と批判した。

 シャレイロン氏は、事故直後に周辺住民は大量に被ばくしているとみられ、数値をより低く設定する必要があると指摘。「20ミリシーベルトという基準は外部被ばくだけで、呼吸や汚染された食品の摂取による内部被ばくは含まれていない」と批判した。(共同)

共同通信    2011年6月1日
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心理戦の象徴 沖縄戦末期の「LIFE」誌入手

 【南城】NPO法人琉米歴史研究会(喜舎場静夫理事長)は31日までに、1945年5月28日に米国で発刊された雑誌「LIFE」を入手した。同誌には5ページにわたり戦時中の沖縄の様子を写した写真が掲載されているが、のどかな風景や収容所の人々の様子が中心で、戦禍を被る住民や悲惨な戦場の実態は伝えていない。識者は「米国は、いかに米軍が民間人を大切にしているかを広めたかった。雑誌は当時の米国による心理作戦の象徴で、戦中の記録として重要な史料だ」と指摘する。(大野亨恭)

 同研究会は5月上旬までに終戦直後の県内各地を写した写真約1200枚を米国から入手。その中の1枚に、収容所とみられる場所で女性が同誌を手にする写真があったことから、喜舎場理事長が探し、米国からインターネットで購入した。

 写真の女性らが手にするのは、45年5月28日発刊の「LIFE」。米国の写真家でサイパンや硫黄島にも従軍したW・ユージン・スミスさんが撮影した写真11枚を掲載している。のどかな名護の田園地帯や、造船所、製塩所がある泡瀬集落などの風景のほか、「米軍に礼儀正しい人々」として収容所に集まる老人たちや、米軍立ち会いによる鳥居の下での日本兵と沖縄女性との結婚式の様子を写した写真もある。

 さらに、爆撃の煙が上がる瀬底島を背景に日本兵の墓標が並ぶ写真では、「日本人を除けば、心地よい場所」との見出しで沖縄を紹介している。

 長年沖縄戦を研究してきた大田昌秀さんは「(米国内では)米軍は犠牲者を出さずに沖縄を攻めることが求められた」と指摘する。

 その上で、米国内からの反発を恐れると同時に、「日本や沖縄の人々にも米軍が住民を大切にすることを喧伝するために激戦の実態は伝えなかった」と強調。

 さらに、米国内の大学教授らは、沖縄戦の2年前から心理作戦を見据え、沖縄を徹底的に研究していた事実を挙げて「米軍の計画通りのやり方だ」と述べ、日米両国の世論や感情に影響を与えるための計画的な作戦だったと指摘している。

 同研究会は6月17日から南城市知念体育館で開催する市誕生5周年記念写真展で同誌を展示する。

沖縄タイムス    2011年6月1日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月2日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

37.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
34. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
50. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
51. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
73. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
178. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
198. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2011/4)
223. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)
244. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)
319. 会津藩VS長州藩―なぜ“怨念”が消えないのか (ベスト新書) 星 亮一 (新書 - 2004/3)
330. 戊辰戦争を歩く―幕末維新歴史探訪の旅 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2010/2/10)
334. 幕末史―激闘!薩摩・長州・会津 星 亮一 (単行本 - 2008/3)


遠く遠く離れていても
僕のことがわかるように
力いっぱい輝ける日を
この街で迎えたい
(槇原敬之  歌「遠く遠く」より)


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明治維新 の ベストセラー2011-6-1
明治維新 の中で最も人気のある商品です。1時間ごとに更新されます。

49. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫)
星 亮一 (著)
56. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫)
星 亮一 (著)
59. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ)
星 亮一 (著)
66. 戊辰戦争 裏切りの明治維新 (静山社文庫)
星 亮一 (著)


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2011年6月1日(水) 原発、津波、歴史
鳩山氏、グループで孤立…「大義ない」と批判も
読売新聞 6月1日(水)20時36分配信

 自民、公明両党などが提出した内閣不信任決議案への対応を巡り、民主党の鳩山前首相グループ(約40人)が揺れている。

 菅首相の震災対応などに強い不満を持つ鳩山氏は賛成する構えだが、大畠国土交通相、海江田経済産業相ら現職閣僚を抱えるグループ全体では慎重論が根強い。民主党創設の立役者である鳩山氏だが、グループ内で孤立感を深めている。

 国会内の鳩山氏の事務所には1日、グループ会長の大畠国交相や同幹事長の中山義活衆院議員、海江田経産相、側近の平野博文元官房長官らが相次いで訪れた。こうしたグループ幹部は「賛成ではなく、せめて欠席にとどめるべきだ」などと鳩山氏を説得したが、鳩山氏はかたくなな姿勢をとっている。幹部の一人は記者団に、「鳩山氏は吹っ切れている」と涙をにじませながら悔しさを口にした。鳩山グループは1日夜も都内で幹部会合を開き、鳩山氏の慰留を続けた。

 鳩山氏は、東京電力福島第一原子力発電所事故への首相の対応に、強い不満を募らせていた。5月31日には首相と会談し、民主党分裂を避けるためだとして退陣を迫った。しかし、首相が拒否したため、不信任案賛成の意向を固めたとみられる。

 グループの一人は「鳩山氏が不信任案に賛成するのは首相への個人的な恨みが理由だ。今回の政局には大義がない」と鳩山氏を批判する。大畠、海江田両氏ら主要メンバーも不信任案には反対する見通しで、「鳩山氏と足並みをそろえるのは数人にとどまる」という見方が出ている。 最終更新:6月1日(水)20時36分



守れ「奇跡の一本松」=復興の象徴、根腐れの恐れ―手作りストラップで資金・岩手
時事通信 6月1日(水)4時42分配信

 津波で壊滅的被害を受けた岩手県陸前高田市にある国の名勝「高田松原」で、1本だけ残り、市民らの間で復興のシンボルにもなっている「奇跡の一本松」を保護しようという活動が動きだした。市民は一本松を守り、「松林を復活させたい」と願っている。
 高田松原は海岸線約2キロに7万本のクロマツとアカマツが並び、「日本百景」にも選ばれた名所。津波でほとんどの木がなぎ倒されたり流されたりしたが、高さ約30メートル、幹の直径約85センチのアカマツ1本だけが残った。しかしこの「奇跡の一本松」も、海水による塩害で根腐れの恐れがある。
 「絶対枯らすわけにはいかない」。松林の清掃などを行ってきた「高田松原を守る会」副会長の造園業小山芳弘さん(59)は、毎日葉の色や松かさの付き具合を観察している。活性剤の散布もしているが、葉は一部黄色くなり、厳しい状況が続いている。「皆、一本松から元気をもらった。今度は元気を与えたい」と懸命だ。今後は苗を植え、松林を復活させたいとも考えている。
 一本松を守ろうとの動きは、避難所にも生じている。同市のスポーツ施設「サンビレッジ高田」では、避難生活をしている住民らが、ビーズで作った一本松をモチーフにしたキャラクター「松りん」が付いた携帯電話ストラップを手作りした。ストラップは、余った支援物資を使って作った汗ふきタオルや縫いぐるみとともにネット販売し、売り上げの一部を一本松保護と松林復活の活動に使用する予定だ。 >


被災者の債権29億円放棄 横浜の回収会社

 横浜市西区の債権回収会社(サービサー)「栄光債権回収」は31日、東日本大震災で被災した債務者1152人を対象に、計約29億6750万円分の債権を放棄すると発表した。

 法務省によると、サービサーが震災被災者に対する債権を放棄したのは、1999年に弁護士以外の民間業者に債権回収代行を認めた債権管理回収業特別措置法の施行以来初めて。

 同社によると、対象は岩手、宮城、福島、茨城各県の災害救助法の適用を受けた自治体で、4月30日時点で債務がある人。申し出があれば、金銭消費貸借契約書などを返却する。

 同社リスク管理室の野口宏本部長は「困窮する被災者のお役に少しでも立てればと思って決めた」と話している。

共同通信    2011年5月31日
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久慈市漁協に磯舟225隻 函館の漁協が無償提供
 
 北海道函館市内の5漁協から6月、久慈市漁協(皀(さいかち)健一郎組合長)に小型漁船(磯舟)225隻が無償提供される。函館の漁師たちが使っていた中古船で、作業船により、2回に分けて海上輸送される。

 久慈市などによると、1934(昭和9)年の函館大火の際、函館市が久慈市から義援金などの支援を受けたことが無償提供のきっかけ。今回の東日本大震災で、函館市から3月下旬に支援物資が届いたことを受け、久慈市側が「船が流失して困っている」と相談。函館市が各漁協を通じて呼び掛けたところ、目標の2倍以上の漁船が集まった。

 磯舟はウニやアワビ漁に使われ、新品であれば1隻100万円はするという。函館市漁協の高谷広行専務は「困った時はお互いさま。久慈の漁師たちと気持ちは同じだ」と話す。

 漁船は2回に分けて運ばれる。海上の状況にもよるが、1度目は函館を6月4日に出発し、久慈新港に6日着。2度目は6月12日に到着予定。

 久慈市漁協では漁船617隻中575隻が流失。同漁協の嵯峨松男参事は「漁師にとって漁船は命の次に大切なもの。言葉に表せないほどありがたい」と感謝する。同漁協では、共同作業船にしたり希望者に提供して使用する。

岩手日報    2011年5月31日
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原子力防災、エネ多角化議論開始 福島事故踏まえ県検討会

 東京電力福島第1原発事故を踏まえ福井県は31日、エネルギー研究開発拠点化計画の充実に向けた関係機関による実務者レベルの検討会を設け、県庁で初会合を開いた。原子力防災・危機管理機能の向上、エネルギー源の多角化の2テーマに絞って議論を始めた。

 10月までに3回程度会合を開くほか、必要に応じ専門分野ごとに作業部会を設け議論を深める。意見や提言を反映させた具体的な内容を11月のエネルギー研究開発拠点化推進会議に示し、方針を決定。2012年度に研究開発や事業を始める。

 検討会は国や県、大学・研究機関、電力事業者、産業界の18人で構成。アドバイザー4人を置いた。座長には福井大産学官連携本部の山本本部長を選んだ。

 原子力防災・危機管理に関しては、福島の状況を踏まえ、事故を想定して現場で役立つ技術開発と県内原発での実証が必要との意見が目立った。経済産業省原子力安全・保安院の森下泰地域原子力安全統括管理官は「防護服の(放射線遮へい)機能向上や(放射線量計測などの)ロボット技術開発が必要」と述べ、産学官連携により産業振興にもつなげるべきだとした。

 福井工大の古莊純次教授(機械工学)は、ロボットを開発しても使われておらず、経験の不足が問題だと指摘。遠隔操作技術などを含め、県内原発で実証が必要と強調した。

 エネルギーの多角化では、新エネルギー開発の現状をアドバイザーらが紹介。太陽光発電と風力発電では発電効率向上、コスト削減を課題に挙げた。資源エネルギー庁の担当者は「福井でどんなポテンシャルがあるか議論したい」と説明。関西電力は研究開発を進めるとした上で「安定的に使えるめどが立てば、主力電源として活用する」などとした。

 次回会合は8月をめどに開く予定。

福井新聞    2011年5月31日
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新選組と高梁学ぼう 市青経協が活動へ
高梁市青年経済協議会が開いた新選組の勉強会。左は隊士姿で登場した本多宏之さん

 高梁市青年経済協議会は本年度、備中松山藩出身などゆかりの新選組隊士の顕彰活動に取り組む。高梁は全国でもトップクラスの数の隊士を生んだとされ、埋もれた郷土の歴史を掘り起こしてイベントを開くなど、まちづくりにつなげたいとしている。

 新選組ファンらでつくる岡山新選組準備会によると、備中松山藩関連の隊士は誰もが知る著名人こそいないが16人。新選組が京都で活動していた時期の隊士は、谷三兄弟(三十郎、万太郎、周平)と竹内元太郎。周平は一時、局長近藤勇の養子になった。

 江戸幕府最後の老中首座を務めた藩主板倉勝静(かつきよ)が戊辰戦争で旧幕府軍とともに行動したため、江戸詰めの藩士が仙台などで入隊。乙部剛之進は新政府軍の函館攻撃で戦死し、墓が頼久寺(頼久寺町)に残る。

 市青経協はこうした高梁と新選組のつながりを学ぶ初の勉強会を27日、会員26人が出席して高梁商工会議所(南町)で開いた。

 備中足守藩出身の隊士、安富才輔の縁戚に当たる準備会の安富誠代表幹事が新選組の魅力を話し、沖野浩一副代表幹事が備中松山藩関係の隊士の生涯について説明。隊士姿で登場した本多宏之事務局幹事は、全国各地で行われる新選組関係のイベントや隊士の慰霊祭などを紹介した。

 市青経協の川上龍太郎会長は「高梁と新選組の関係の深さを認識できた。市民に広く知ってもらい、まちづくりに生かすことを考えていきたい」と話す。今後、準備会とも相談しながら、具体的な取り組みについて検討する。

山陽新聞    2011年5月31日
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アマゾンベストセラー、 2011年6月1日
明治・大正明治・大正時代 の ベストセラー

160.明治を支えた「賊軍」の男たち (講談社プラスアルファ新書) 星 亮一 (2010/12/21)

幕末維新
35. 偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/1/10)
50. 大鳥圭介―幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者 (中公新書) 星 亮一 (単行本 - 2011/4)
52. 奥羽越列藩同盟 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 1995/3)
79. 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) 星 亮一 (新書 - 2003/12)
120. 坂本龍馬 その偽りと真実 (静山社文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/10/6)
169. 最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫) 星 亮一 (文庫 - 2008/8/6)
207. 新選組を歩く―幕末最強の剣客集団その足跡... 星 亮一、 戊辰戦争研究会 (単行本 - 2011/4)
228. 偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 (文庫 - 2009/5/8)
251. 会津戦争全史 (講談社選書メチエ) 星 亮一 (単行本(ソフトカバー) - 2005/10/7)



私は子供で
ちいさいけれど
ちいさい私の
こころは大きい
(金子みすず 詩「こころ 」より)



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<菅首相>太陽光パネル発言で陳謝 「聞いてない」閣内不満
毎日新聞 5月31日(火)22時25分配信


拡大写真
閣議に臨む菅直人首相(中央)ら=国会内で2011年5月31日午前8時16分、三浦博之撮影
 菅直人首相がエネルギー政策の見直しに関し「約1000万戸の屋根に太陽光パネルを設置」と表明したことで、閣内に不満がくすぶっている。政府内の調整をほとんどせず発言したためで、担当の海江田万里経済産業相は27日の記者会見で「聞いていない」と困惑。31日の閣僚懇談会では中野寛成国家公安委員長に「重大な発言をされる時は事前に閣僚と情報や意識を共有して」とたしなめられ、首相は「今後は気をつけたい」と陳謝した。


【どうなる政局】内閣不信任案自公1日に提出へ 民主造反数が焦点

 発言は25日、パリであった経済協力開発機構(OECD)設立50周年式典での演説で飛び出した。演説草稿には盛り込まれておらず、首相が急きょ付け加えたものだった。

 枝野幸男官房長官は26日の会見で「積み重ね型の議論でなく、首相の強いリーダーシップで方向性を打ち出すやり方も、重要な課題で方向性を変えるには重要だ」と擁護したが、中野氏は31日の会見で「説得力を欠けば国際社会が真に受けてくれない」と注文をつけた。【笈田直樹】不信任案、2日にも採決…小沢氏も同調へ
読売新聞 6月1日(水)3時16分配信

 自民、公明両党は31日、菅政権に対する内閣不信任決議案を1日にも衆院に提出する方針を固めた。

 採決は2日の衆院本会議を軸に調整される見通しだ。民主党の小沢一郎元代表は31日、不信任案に同調する意向を固め、自らに近い党関係者に伝えた。対応を決めかねている小沢グループの議員らに決断を促す狙いがあるとみられる。

 一方、菅首相は6月22日までの今国会会期を大幅延長する意向を複数の閣僚や党幹部に伝えた。民主党内に根強い会期延長論に歩み寄ることで造反を抑え込むためだ。首相や党執行部は否決に自信を見せており、民主党は分裂含みの様相を強めている。

 自民党の谷垣総裁は31日、公明党の山口代表と電話で会談し、1日午後の党首討論後に不信任案の提出時期を決める方針で一致した。他の野党に党首会談を呼びかけることも確認した。1日に提出を決めた場合、文案などを詰めた上で衆院への提出は1日夕から2日午前までの間となる見通しだ。2日には衆院本会議が予定されており、決議案が提出されていれば最優先で採決される。

 小沢元代表は31日、自らに近い党関係者に「首相には辞めるつもりはなさそうだ。このままでは日本はだめになる。同志と共に行動する」と語った。元代表は東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所事故への対応を理由に首相の自発的辞任を求めていたが、不信任案可決による内閣総辞職を目指す決意を固めたものとみられる


日大大学院経営研究会



  会員各位
>        経営研究会バイマンスリー第20号(2011年5月31日)(その1)
>
>  東日本大震災と福島原発第一の事故により、日本経済は再度未曾有の大不況に落ち込む
> 事態に直面しております。本日5月31日 に米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが
> 日本国債を格下げ方向で見直すと発表しました(Aa2からAa3へ)。東日本大震災で財政負担が増え、
> 経済の先行きも不透明になるなか、財政赤字削減が難しくなったことを.理由にしております。
> 本年1月21日にS&Pが格付けをAA−に引き下げたのと並んだことになります。海外での
> わが国の信用は、「落ちっぱなし」の状況です。
>  この大不況を前にして、菅内閣は原発処理や震災からの復旧・復興の具体案も提示できず、野党は勿論
> 与党民主党からも「無責任」を理由に辞任を迫られています。
>  今回はこの関連で、新田環さんのリポート2本を紹介します。
>    @原発は危険ではないが、安全でもないの議論を(5月20日)
>    A孫子の兵法ならぬ孫氏の商法に翻弄される政治家(5月31日)
>  いずれも「マスコミの多くに見られる感情論」を廃し、ポリテカル・エコノミー的なリポートと
> なっております(添付)。
>
> 今週後半には内閣不信任案が出るとかで、今回は「政変がわが国経済・金融・産業に与える
> 影響が特に大きい」と見ております。4月までは「年後半に予想される日本の復興需要や
> 企業収益の改善から、景気の緩やかな回復」を見込んでおりましたが、菅の問題先送りの場当たり政策では
> 「回復など無理ではないか」心配です。今情報の収集に懸命でして、それをベースに、これからの
> GDP・金利・為替を予測しようと考えております。6月上旬には経営研究会バイマンスリー
> 第20号(その2)をメールすることに致します。
>                                  事務局 五十嵐
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